火口のふたりのレビュー・感想・評価
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縁あって2度鑑賞したけども...
[一回目] 2019/09/29
原作が好みじゃなかったので期待せずに行った。
体当たりの演技はスゴいと思うけど
やっぱり、原作を読見終わったときに思ったように、
「で?何を伝えたかったの??」って思ってしまった。
セックスして好きなように生きたらええじゃん。
そういうのも解るんだけども、
結局、天災で最後を締めた感じが好きでない。
共感 4.5 : 反感 5.5 なので、なんかモヤモヤしたまんまなのだ。
最後のイラストも相まって、幼稚さが増長されたなぁ…。
ただ、曲はとても良い!
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[二回目] 2020/02/11
二回目だけど、やっぱり好きじゃない。
幼稚な大人同士、勝手にやってて。
なんか、男脳な監督の作品って感じ。
女も、実はこんな風に自由にセックスしたいんでしょ?!
俺、解ってるでしょ?なのか、ただただ、自己満足なのか?
とにかく、共感もなにもない。
瀧内さんが、身体張っててスゴイね。ってだけ。
そして、そういう女優が日本は少ない。
脱ぐことが凄く特別視されてて、身体張っててスゴイねってもてはやされる。
へんなの。
孤立した盲目の業界
白石一文の作品としてでなく、荒井晴彦の作品として、感想を述べています。
日本映画界の重鎮がポルノ出身者であることに気づくことがあります。
素人なので網羅性はありませんが、若松孝二、瀬々敬久、石井隆、荒井晴彦。
もともとポルノを撮っていたひとが、時代が変わって、まだポルノやりたかったんだけど、じぶんの地位も向上しちゃったし、とりあえず作風を非ポルノにトランスフォームする必要が生じて、その結果、完成したのが日本映画だと思っています。
滝田洋二郎や根岸吉太郎のように、メインストリームでもいい映画をつくった人はいます。
だけど、総じてポルノ出身者の映画は、宿命に翻弄される悲劇的男と女──みたいな感じが定石です。
わたしが感じる日本映画の限界は、その感じです。
特徴は、映画を長年やっているわりに、演出が上手ではないことと、セックスに帰結することです。
日本ではない国で、メインストリームで、セックスをテーマにした映画って、ほとんどないかと思います。
ラストタンゴとかニンフォマニアックとかナインハーフとかフィフティシェイズがそうですが、けっこうまれだと思います。
まれですし、気取ってません。セックスが文芸の含みをもっていないわけです。
セックスはセックスに過ぎないわけですし、そもそも、ほかに面白いことがあるから希少なわけです。
本作の監督の名前を、主に脚本家として昔から見ます。ほんとに昔からです。
そして、いつも感じるのは「いったいセックスがなんだってのか」ということです。
わたしは性を打ち出してくる日本映画に「いったいセックスがなんだってのか」と思っています。
逆に言えば、日本映画の重鎮たちは、キャリアのスタートから、いまに至るまで、セックスに対して、すさまじい執念で「すげえ!セックスだ!」と驚嘆してきたはずです。
わたしは、セックスに「すげえ!セックスだ!」とは感じません。
あなたは「すげえ!セックスだ!」とお感じになりますか?
なぜカウンターカルチャーの申し子たちは、その日常行為に儀式的な崇拝を提示してしまうのでしょうか。がんらい楽しい行為に混沌と権威を含蓄させてしまうのでしょうか。個人的には不遜なことだと思います。
おそらく日本映画の重鎮たちは、面白いことを見いだす発想と柔軟と視野に欠けているために、せっせとおまんこさせる以外に、テーマを考えつかなかった──ということだと思っています。
ところが、かれらはキャリアに裏打ちされているため、権威と支援者と親切な観衆が、そこに詩情と文芸を見てくれるのです。
たとえば「キネマ旬報」という蓮實系権威主義のナゾの不透明団体があります。かれらは、毎年、審査規準のわからないベストテンをあげています。この映画は邦画部門の一位でした。日本映画は、田舎であるばかりでなく「厖大な内輪」でもあります。
まともな映画が10本に足りるか不安な日本映画界で年毎ベストテンとは奢っています。競技人口の少ない田舎の県大会で6人中6入賞したような感じでしょうか。フレンドリーな拾う神のアワードだと思います。
2020年です。
外国では、映画は、変革と刷新と交代を繰り返し、日進で瞠目する才能があらわれています。その潮流に抗いつづけるのが日本映画界であり、これは日本映画界の安定の無風状態を象徴する映画だと思いました。
震災は小説では動機ですが、映画では媚びです。
incestも興奮増強剤です。
世界の終わりにセックスする原始人を描きつつ、その行為に荒木経惟風の退廃を盛り込もうとしています。すでに俳優の箔付けに貢献し、内輪のアワードで瀧内公美がねぎらいの賞も得ました。俳優に罪はありません。終幕の絵だけはよかったです。
大多数の肯定に裏付けられた映画なのは知っていますし、何も知らない素人の感想ですが、ただし、この映画は肯定的な姿勢でなければ、絶対に見られるはずのない映画で、それが肯定の素因かつ日本映画の限界だと思いました。
心中話じゃないのだね
心と身体
FUSHIDARA100%
原作未読
柄本兄弟の地味な方が主演
坊主頭がよく似合う
瀧内公美という女優を知らない
もう30歳らしい
裸が珍しくない時代に全裸になったくらいで拍手喝采するような男ではない
いずれ麻生久美子みたいに脱がなくなるだろう
これから他の瀧内公美出演作品も観てみようと思う
劇場では18歳未満お断りだがレンタルはなぜか R15
劇場版とセルはボカシがないらしい
理由はよくわからない
TSUTAYAの方針だろうか
いずれにせよBDもDVDを買いたいとは思わない
これもまた東日本大震災と絡めてくる
正直食傷気味うんざりだ
「死ぬ」の対義語「生きる」=SEX
とても安易だ
安易だからこそ逆に多くの人々に受け入れやすいのかもしれない
冒頭から卑猥なモノクロ写真
その後はしばらく普通のやりとりが続くが始まった始まった
体当たり演技という表現が嫌い
どうせなら『愛のコリーダ』くらいやればいいのに
2人の男女がセックスと食事と会話するだけのとてもシンプルな作品
こういうのは2人のやりとりが面白くないと退屈だが飽きなかったから良かったんだろう
質の良い日活ロマンポルノ
富士山噴火は近いうち十分にあり得ることだがそれなのになぜか素っ頓狂で蛇足な感じもした
国内のプロの映画評論家には高い評価をされたようだ
低予算でも良い映画を作れる
良いけれど僕的には平凡な官能映画だ
それに子どもは観ることはできない
だから星は3つ
『愛のコリーダ』や『温泉すっぽん芸者』くらいぶっ飛んでないと星4星5はあげられない
僕には従姉妹は2人しかいないがムラムラしたことは一度もない
それが普通だろう
ほぼ一回り下ということもある
父親に似過ぎているせいもあるが
共感はできないが男にとって共感は重要ではない
東出昌大や渡部建が絶対に許せない説教くさい良識ぶる頭が硬い女は観るべきではない
にもかかわらずこのような官能映画に一人で観にくる若い女性が多い
なにが目的なのか理解に苦しむ
両隣りがそういう人だとリラックスしてエッチな映画を観ることができずいたたまれない
ありがた迷惑だ
あとエンディングテーマがとても面白い
2人の世界
生と性をリアルに描いている
なんの予備知識もなく、wowowオンデマンドで鑑賞。
翌日、アンジャッシュ渡部の報道。
持て余す性の悩みがなければ、本当に、人生は、楽なんだけどなぁ、ということに、
実感が湧く人と、その気持ちが共有できない人では、
この手の話は、意見がわかれることは必須です。
机上の空論、中坊の妄想の話に比べたら、本当に、リアル。
そこ、掘っちゃう? という。。。
理性と裏腹に、暴走する欲望。
あなたは、どうでしょう。
理性が許さない‼と言い切れる人? 妄想だけの人? いやいやそれだけじゃない人?
とてもリアルな物語だと、私は、納得しました。いちいちエピソードも。
映画として、あまり、扱いたくないし、実際、あまり撮られないけど、結構ありがちな話。
ということだけに終わらないのは、やはり、震災や、病気、生と死と、子ども、結婚、将来。。。
本当に、生には、性がつきもので、面倒くさい。。。
どこに落ち着くの、と思って観てたら、SFアニメみたいなシルエットになって、え?
と思ったんですが、実際、3.11だって、コロナだって、まるでSFのようなことが、本当に起こってるわけだから、たまたま現実化してはないだけど、これから、起こるかもなんですよね。
蛇足ですが、私の親戚には、いとこ同士で家族を持っている人がいます。
障害もなく、普通に子、孫につながっています。
ただ、この辺のタブーは、個人差があるし、時代もあるし。
ルール違反ですよ
結婚前に昔の彼氏とヨリを戻すにしても、これから旦那様と住む新居で、ベッドで、居間で、お風呂も一緒に入って、、、、それは余りにも無神経であり、ルール違反でしょ!自衛隊の婚約者が可哀想!直子も結婚するつもりでいるんだから(結局は別れる事になる様だけど)新居では絶対ダメ👎ホントなら結婚決まって元カレとそうなるのも問題だけど。とにかく新居では絶対ダメ🙅♂️
賢治も賢治だ😤奥さんと離婚した原因も浮気、ぷー太郎で養育費は払ってるのか?結婚間近の元カノと、しかもイトコでしょっ、少しは我慢しなさいよ!
賢治のお母さんが賢治と直子が一緒になればよかったようなことを言ったようだが、理解出来ない。息子と姪がそういう関係になる事を望む母親いるか?ストーリー的にはどうにも理解出来ん😩
ただ、出演者が2人だけであとはエキストラだけ。ちゃんと映画になってるのはすごいと思うし、この2人がよくここまで演ったなと感心する。これぞカラダをはった演技!大したものです。
ソーシャルディスタンスが普通になって、これからはもうこういう濃密なシーンは無くなるのかなあ?どうなるんでしょうね。
スライド写真付き小説のような映画
主演俳優ふたりだけで通した、男女の肉欲だけの潔い映画。東日本大震災を絡ませて刹那的な愛欲を表現するも、ラストの富士山噴火のフィクションで深刻さは薄れ、快楽至上主義の楽観さが強まる。荒井晴彦の演出は、日本的な淫靡さがなくアッケラカンとしていいのだが、原作に縛られた脚本故か、説明過多な台詞が二人の会話劇の面白さを削いでいる。映画の一番の美点であるイマジネーションを刺激しない作品であり、スライド写真付きの小説を読んでいるような映画と云える。柄本祐と瀧内公美は、どちらもいい。瀧内は台詞の言い回しに不自然さが残るも、直子役の個性に見えるところがあるのでそれ程気にならない。柄本は、台詞で苦労した後が感じられるが、難役を自己表現の域にしている。
今日の日本映画界では秀作であるのだろう。隙の無いショットに簡潔なモンタージュ、主演二人の好演、個性的な音楽、そして直截的な性表現と一応揃っている。
唯一疑問は、直子の婚約者が自衛隊員の設定である。ストーリーの落ちとして、災害派遣の職業にしただけかもしれないが、ひとり悪者にされている。登場人物の一個人で描かれるなら解るが、これでは自衛隊そのものを揶揄したように受け取れてしまう。
結婚の動機の説明から翻意した形になる直子は我儘な女そのものであり、賢治とは似た者同士ということで終わる単純な物語であった。
想像は違い
何となくわかる
いとこと結婚しても別にいいんだけど、やっぱ聞いたことないもんなぁ。身内だと気持ち良すぎる、ってなんかぞっとした。その背徳感がその場所であり、写真であり。若気の至り、とは違う、二人が抱えてしまったもの。だからこそ盛り上がる。母親に許されていたことを知って公的に認められた気持ちになる。
蛇のような体、と言っていたけど、なんかわかる気がする。美しい肉体よりもよりリアルだ。
でも二人は最後は離れて欲しかったかも。一度落ちてしまったらもうダメなのか。
これ、震災小説なんだね・・
安倍総理の
「コロナ・ウイルス 非常事態宣言」の出された日に鑑賞しました。
地震、大津波、富士山の噴火、そしてこの度の未知のウイルス「コロナ」・・
人類の存在を脅かす抗えないそんな自然の猛威の中で、それに抗って“繁殖行為”を続ける男女の、その清々しい自然体に、生命のプログラムの不思議さを思いました。
なんか感動しました。
震災の犠牲者の数を思うに、子孫を残して人類の要請に応えたいのだという素朴な願いを直子は訴えます。
被害のなかった秋田の地で、彼女は“負い目”を負っていたことをケンちゃんとの対話でようやく認識していきます。
説明調の台詞もこの際仕方ない。ケンちゃんの言葉が直子の心を開く名場面。
なぜ産みたいのか、
なぜ相手は自衛隊員なのか。
成仏出来ない死者と生者たちがパラレルに離れたまま踊る盆踊りの2つの列を切り裂くように、二人が手を取って横切るシーンに気づきましたか?あの演出は象徴的です。「あっ」と声を上げてしまいました。
そのシーンに続く直後のバスタブやベッドでの二人の対話が実に深遠なのです。
直子の本能に依る感覚的なものと、理性の導こうとする生き方とが彼女の中でついにクロスして出会っていく様が、実に素晴らしい。
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東日本大震災から9年ですね。
僕はあの時、親戚を救出に行きました。「誰を車に乗せ、誰を乗せないか」の判断は僕をPTSD に。
2011年の震災は、時を経ても、意識の下にあっても、いまだあの体験を“生傷”として心に残す生存者たちを大ぜい市井に放ちました。
そんな生存者の心の奥を書き留める作品は、まだしばらくの時間、カウンセラーとしての働きを求められていくだろうと、
そう思いました。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」
ドイツの宗教改革者マルチン・ルターの言葉ですね。
人間の生そのものが「木を植える行為」なのだとケンちゃんと直子は、裸の心で教えてくれました。
淫靡な二人劇
昨年の邦画の賞レースは寂しいかぎりでした。そんな中異彩を放ち映画芸術、キネマ旬報ともにNo.1になった作品が火口のふたりです。以前高橋伴明監督が赤い玉という作品の舞台挨拶で「今日本映画はエロスから逃げている」と言っていました。その時に壇上に一緒に上がっていたのが柄本佑でした。それから5年後立派なAV男優に...というのは冗談ですが凄いエロスを表現してます。
相手役の瀧内公美の脱ぎっぷりは前作の「彼女の人生は間違いじゃない」から凄く、キネマ旬報の最優秀主演女優賞は多くの専門家筋に認められたのだから本物の映画女優になりましね。
作品としてはロマンポルノ級の濡れ場のオンパレード。二人劇で裸裸裸のこの作品がテッペンとるくらい昨年の日本映画はパワー不足だったのでしょうね。
びっくりした!
理解に苦しむ
主演ふたりしか出てこない映画。柄本佑はとても好きな俳優だか、これは柄本佑である必要があったのだろうか。。
女優さんは体はって頑張ってたけどどうしても真木よう子と被るのは私だけだろうか。。
いとこ同士が近親相姦にあたるのかはわからないけど、そういう経験のないほとんどの人には共感できないと思う。
誤解を恐れず言うと、セックス以上に魅了されるものを見つけられなかった人間のつまらない人生の話。
こういう時期は10代そこそこで経験し終えておかないと…こんな30代以上きついなって思ってしまった。。
ラストの富士山噴火の絵…笑
なんじゃそら。
あと挿入歌もあえて昭和っぽい曲なんだけど、それもなんか合ってない。
ある種のコメディと捉えれば納得できるのか?いや、好きじゃなかったなー
とてもよかった
従兄妹どうしでやってハメ撮り写真まで撮っていて、それを10年くらいして見るとか地獄だし、そこの事についてずっとああだこうだと話しているのもつらい。しかしそこから目を背けずに掘り下げ続けるのがすごい。
主人公は子どもがいるのに、子どものために結婚するのは不純だと言うのは全く解せない。原作者は子どもがいないのか、子どもに関心のないタイプなのだろうか。
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