決算!忠臣蔵のレビュー・感想・評価
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ちょっと泣けましたよ。
相当昔に確か藤田まことが、大野を 演じ忠臣蔵のお金を含めた側面を描くドラマがあったような?! この映画、それのみで喜劇にしているが、やっぱりそこは忠臣蔵 しんみり来るところもあったなー。 岡村ええ味出してた。堤との掛け合いは、さすがに違和感の無い関西弁で良かったです。 いろんな側面でドラマにできる忠臣蔵は奥が深いなー。
テンポ良くて変化球ながらも楽しく勉強出来た忠臣蔵です♪
この冬の邦画の話題作でテンポの良い予告編を見て、楽しみにしていたのを鑑賞しました♪
で、感想はと言うと、普通に面白いです♪
鑑賞前のハードルをちょっと上げていたのですが、全然無問題(モーマンタイ♪)
日本人ならお馴染みの浅野内匠頭切腹から赤穂浪士による吉良上野介討入りまでの忠臣蔵のお話をコミカルに描いていて、肩の力を抜いて終始楽しく鑑賞出来ました♪
最初に難を言うと、ちょっと上映時間が長いかなと言う事と予算管理の岡村隆史さん演じる矢頭長助が亡くなる中盤までが些か間延びする感じです。
忠臣蔵のクライマックスである討入りが無い分、間延びした感もありますが、そう言った魅せる見せ場が無い分、もう少し割愛してでもテンポを出しても良かったのではないかなと。
討入りか御家再興に揺れ動く大石内蔵助の苦悩をコミカルに描いていてますが、ちょっと勿体無い。些か気になる所ではありますが、それ以外は問題無し♪
岡村隆史さん演じる矢頭長助が中盤で亡くなるのにはビックリしました。
堤さんとダブル主演の様な感じで宣伝されていたので、まさかの中盤での死亡退場はビックリで勿体無い感じで最後まで観たかったなぁと思います。
とにかく会話のテンポが良い♪
岡村隆史さんは芸人ならではのテンポの良さですが、堤真一さんのテンポの良さは勿論、安定アンド安心感は流石の一言♪
当初は銭勘定に希薄な堤真一さん演じる大石内蔵助が討入りを決意し、矢頭長助に代わる様に銭勘定に神経質になっていく様にクスッとし、討入りに何が必要かをシミュレートしていく内に予算の事などそっちのけで盛り上がっていく浪士達に取り残された様な大石内蔵助の描写には笑いました♪
岡村隆史さんを始め、殆どの芸人さんも良かったんですが、堤真一さんは緩急の取り混ぜが非常に上手いです。堤さんがおられるだけで緩急が明確になり、筋がビシッと通る感じです。
冒頭から当時の蕎麦の一杯の値段が十六文 = 480円は分かりやすく掴みもオッケー♪
ただ、掛け蕎麦一杯480円って高くね? 老舗の蕎麦屋や十割蕎麦ならまだしも480円ってどうなの?と脱線して思ってしまいましたw
また、様々な所で現在の金額に置き換えてのテロップもかなり分かりやすくて良いです。
いろんな苦悩が垣間見え、見栄や面子を重んじてもやっぱり金が大事なのは現代と変わらないなぁとしみじみ…良い勉強になりましたw
中村義洋監督は「殿、利息でござる」でも楽しく江戸時代のお金にまつわる話をされてましたがかなり上手いです。お得意なんでしょうね♪
吉良上野介も全く映し出されず、討入りのシーンもバッサリカット。
普通なら討入りのシーンは描かれるかと思いますが、惜しい感じで観たい所でもありますが描かれていないのがかえって清清しい感じなのとコメディに徹せられたかと思う所もあり、討入りが描かれていたら、もしかしたら作品の雰囲気と言うか、質がブレていたかも知れません。
そう意味では英断かと思います。
また吉本が製作されてますが、コメディでありながらおちゃらけてないのもとても良い感じ♪
こういったコメディが脱線すると史実と大きく逸脱していき、寒い感じになっていく事も多々ありますが、この作品はそうでは無い。
また、史実と違っていても許せる感じですw
いろんな芸人さんが出演していて、かなり贅沢なキャストですが、あまり無駄を感じなく、良い仕事をそれぞれにされてるかと思います。
個人的には良かったのが堤さん、岡村さん以外では竹内結子さんも石原さとみさん、貝賀弥左衛門役の小松利昌さん。
石原さとみさんは凛とした美しさと存在感がありますね♪ラストの金銭チェックと墓地での愚痴のナレーションは笑いました。
竹内結子さん演じる大石内蔵助の内助、大石理玖も良い♪予告編にある“無駄遣いしたらあきまへんえ”はちょっとエロくて、鑑賞前から変な邪推してしまいましたw
あと、桂文珍さんを久し振りに見ました♪
この作品のレビューで未鑑賞でありながら、気に入らない出演者の方に対して辛辣なレビューをされている方がいましたが、個人的には鑑賞・未鑑賞であっても出演者の演技と関係の無い部分で作品の評価をするのはナンセンスだと思います。
また、それをここのレビューサイトでする事でもないし、プライベートで粗相があった演者の方であっても演技とはまた違うのではないかなと個人的に思う所はあります。
様々な意見があるのは重々承知ですが、閲覧も投稿も含め、楽しいサイトである事を切に願います。
話が脱線しましたが、誰もが知ってはいるが意外と詳しくは知らない(多分)忠臣蔵を楽しく鑑賞しながら勉強出来た作品です。
お薦めです♪
はとバス 講釈師と巡る忠臣蔵ツアー
皆様、好きな時代はいつですか? 私は平安時代です。雅な貴族文化の時代だからか? 違います。私が単純に百人一首オタクだからです。競技かるたの経験は無いのですが、小学5年の時から好きです。最初に憶えた句は藤原定家です。それ以降、全句暗記しました。高校の 時は全校大会で優勝した事も有ります。 ある映画を観た時、 「百人一首をひとつ憶えるのは一人友達が出来るのと同じ事だ」という 台詞が有り、非常に感銘を受けました。なんの映画かわかりますよね? 私は全部憶えていますので100人友達がいるのです!やってみたい事が有ります。 ひゃくにんで たべたいな ふじさんのうえで おにぎりを パックンパックンパックンと あとイナバの物置の上にも乗ってみたい! 勿論、中心は藤原定家です。私の場所は・・・ あっ?!私を入れると101人だから乗れない! 見てるだけだった!残念! 本当にいつもですがまくらが長くてすいません。 私が忠臣蔵を好きになったきっかけは森村誠一の同名著書を読んだからです。 それまでSFかミステリーばっかり読んで、時代小説は一切読みませんでしたが、まっ森村誠一なら読んでやってもいいかなあ、と上目線で この大長編を読み出したのですが・・・ もう、あなたビックリですよ!面白い!悪魔的に面白い!全部が詰まっている。読む前の私を成敗したい! という事で読み終わってから忠臣蔵オタクですよ。江戸時代も大好きになりました。 私は都内在住ですがはとバスに乗った事があります。その名も・・・ はとバス 講釈師と巡る忠臣蔵ツアー まず泉岳寺に行って、47士のお墓に手を合わせます。その後江戸城、つまり皇居ですね。 刃傷沙汰のあった松の廊下跡に行きます。まあ 何も無いのですが石垣はあるので往事を偲ぶ事ができます。 講釈師は本当に話しがうまい。見てきた様な嘘を言います。 昼食後、両国に行きます。江戸東京博物館と回向院、そして吉良邸の跡地です。前の二つは、そこそこ面白いのですが吉良邸跡ですよ。 単なる空き地じゃねえか! 私は東京ガッカリ名所の第2位に認定しました。ちなみに1位は日本橋です。でも講釈師が、なんとか盛り上げようと頑張っていたので許してやるか。 偉そうに言うな! ところがです。ツアーの客じゃない、一般人が講釈師の話をただ聞きしやがってる! こらーずるいぞー まあでも私も他の観光地に行った時この作戦を使っています。てへぺろ。すいません。 さてこの長いまくらを読んで頂きありがとうございます。もう少しで終わりますよ。 この映画で感心したのは貨幣価値を全部現在の貨幣価値に換算してくれた事です。そば一杯が16文、現在だと480円で1文30円という換算です。この親切設計のおかげでわかりやすかったです。全編に渡って現在の貨幣価値に換算してくれて助かりました。 吉本が製作に入っていますので吉本の芸人さんが沢山出ています。ついでにギャランティも出してくれたら、いいかなと思いました。例えば 西川きよし 100万円 桂文珍 80万円 木村祐一 50万円 無名の芸人 800円(交通費込み) DVDになった時やってくんないかなあ・・・ 無理か。 週刊誌に中村監督が出ていました。みんなが知っている、この悲劇を喜劇にするのも大変なのにさらに感動も入れてくれと松竹は言ってきたらしい。こらー松竹!お前の欲求は富士山レベルか! また吉良邸跡に行こうかな。
個性が生かされていない
豪華キャスト陣ですが無駄遣い感がある。登場人物が多過ぎるためにそれぞれの個性が全く生かされていない印象で非常に勿体無い。映像も時々ブレたりボケて見えたりする為にかなり見にくい。内容も退屈で時間もかなり長く感じた。 2019-258
庶民派
おー、なるほど。
そういう内情もあるわな、な作品。
あまりに有名な赤穂浪士たちの話。
その懐事情をあれやこれやと。
数々の名場面が視点を変えて語られる。架空かどおかはこの際どおでも良く…その判断基準が「経済」という視点が面白い。
それを吉本という会社が作るから、尚の事面白い。最早、守銭奴という言葉は侮蔑の類いではなく羨望からくるのかと思う。
戯曲的な側面もある物語が、一挙に身近に感じた。関西弁の威力も絶大である。
標準語の忠臣蔵は馴染み深いのだけれど、よくよく思い返してみたら関西弁の忠臣蔵は斬新だった。
こおも現実味というか、ご近所感が増幅されるものなのか…。
掛け合いの会話に血が通う印象だった。
仰々しい表現は尽く鳴りを潜め、その時代を平然と生きている人達にも見えてくる。
今も昔も、先立つものがなくては何も出来ない。金がないのは首が無いのと一緒と呟いていた曽祖母の言葉を思い出した。
ただ…
切り口としては面白いとは思うが、また観たいかと問われれば、いいえと答える。
英雄譚の裏側を観たいと思わないからだ。
結局、討ち入り当日の描写はなく、金というしがらみから抜け出せた蔵之介の表情が印象的だった。
そうなると、だ。
語り継がれる義心伝が途端に俗っぽい話に様変わりする。
面白かったよ?
面白かったけど…生々しい金の話に、日本の義の精神が汚されたみたいで、なんか嫌だ。
まぁ、現代的な金勘定の考え方もあったとは思うのだけれど、おそらくならばそれを行使するべき精神論が当時とは驚く程に差があるので、暴露というよりは、エンタメなのだろうな。
冗長で平板
一言で言えば 面白くない。忠臣蔵を費用の面から描いているがストーリーに起伏がなく、途中で眠くなった。喜劇仕立てだけど笑う場面がほとんど無い。CGも一昔前のCGみたいでお金をかけていないのがわかる。吉良上野介が出てこない(?)のにはびっくりした。討ち入りの場面も無いのは予算の関係だろうか。
コスト削減でも中身は充実の忠臣蔵
忠臣蔵を資金管理からのアプローチで描くのが、目からウロコで面白かったです。コスト削減に必死な勘定方と経費使い放題のイケイケの討ち入り派の対比が、会社の経理部門と営業部門みたいで笑えます。演出もコミカルに走らず、吉本の芸人さんが大挙出演しているのに意外と抑えたパフォーマンスなのも好感が持てます。特に勘定方の岡村隆史の経理マンは、ドンピシャの好演でした。討ち入り直前で終わるのはびっくりだけど、勘定方の戦は討ち入り直前の決算ですでに完了しているから、吉良も討ち入りもない忠臣蔵になるんでしょうね。
もう少し、、考えませんか?
中途半端すぎます。どっちつかずです。 忠臣蔵を講談などで知っている人間としては面白くなく、 コメディとしても物足りなさが残ります。 いい演者を使っているだけに、もったいなさが残りました。 ひょっとしたらよしもとがからむとダメなのかもしれません。 あまりお勧め出来ません。
新鮮な決算
おもしろーい。 私も管理部門で予実管理してた時期があるので、なんだか懐かしくなりました。ま、会社なので報告必要で、隠しておくことはできないのですけどね。 当時はコスト管理厳しくやっていた時でもあって、職業病で何か見るたびにコスト計算してたような。それこそ、この映画のように、人や設備を見るたびに、横に値段が出てくる感じでした。ある意味ビョーキでしたね。 そんな意味で、旅費◯◯円などの値段が人の横に現れる演出は、なかなか楽しめた。 見ながらも、東京までの旅費宿泊費で36万円(だっけかな)は、なかなか高いなーとか、いまだと海外旅行の方が安いかも、とか。さらには、最近の出張で兵庫あたりへ総額7万円くらいで1泊2日で行け、新幹線や飛行機の便利さに改めて感謝するとか。映画館では使ったことない脳を使った気がした。お金の面から見ると、討ち入りも楽じゃ無いんだなと。これが戦になったことを思うと、とてもでは無いが勘定方はやりたくないですね。 キャストは岡村をはじめ、吉本総がかりで来た。西川きよし師匠まで登場して、豪華版。主演の堤真一をはじめ、妻夫木聡、濱田岳、阿部サダヲ、石原さとみ、竹内裕子などなど惜しげもなく投入。 なかなかすごいけど、この映画の決算はどうなのだろうか。昔の職業病が振り返してしまい、気になるところではある。
忠臣蔵を違った視点で描いてるユニークな作品
従来の古典的な忠臣蔵を違った視点でコミカルに描いた作品で、これはこれでありだと感じた。子どもも大人も楽しんで見られる。 出演者は役者さん、お笑い芸人と色々なカラーだが芝居はちゃんとしてる。
忠臣蔵を冠してよいものか?
忠臣蔵とは、武士道かくあるべしという美談であり、歌舞伎の演目や講談のネタであり、また映画やドラマの格好のネタである。史実はどうだったかと探るほうがむしろ野暮だよとでも言わんばかり、散々ネタにされてきた物語だ。だからこそ、日本人にごく僅かながら遺っているはずの忠義とは何かを描くべき。しかし、予告段階でコミカルなのは理解していた。演者から言って、超高速参勤交代みたいなものかと期待していた。たぶん面白いんだろうな、と。 従来の忠臣蔵に描かれているシーンが全くないのはある意味挑戦的。だが、仮名手本忠臣蔵をはじめ忠臣蔵美談で散々ゼニを稼いできた「松竹」がやることか? 吉本が絡んでいるのはどうでもいいが、では笑えるかというと全く面白い要素がない。この程度描いておけば客は笑うだろ、的なノリが気に食わない。算盤勘定シーンが多用されているので、あえてこの作品に払える金額を言えば、確実に十六文未満(かけそば未満)である。
何をするにも銭が要る
何度見たか分らない赤穂浪士の物語の中で、異彩を放つ一品。事務方の現実的な「収支」を視点にした物語は、興味深かったけど、ついこの前、引っ越し侍があったからなぁ、なんて思ったりしました。
吉良は出て来ないし、討ち入りの戦闘シーンは無いし、こんなの初めてw
ちっとだけ肩透かしは喰らったものの十分に楽しませて頂きました。いや、時代劇は石原さとみのモンだよ、って思いました。富士額ですね!
芸人出すぎ
堤真一さんと濱田岳さんが頑張った作品。 お騒がせアイドルが出るって事で低評価が多いが、ナイナイの岡村さんが出る事は知ってたが、テレビのお笑い芸人出すぎ! コメディ映画だとしても、テレビのバラエティーのコメディとは違うし、テレビのバラエティーがダメなので、俳優にでも??と見てしまう。 その分、本物の俳優さんの 堤真一と濱田岳さんが映えるとも言える。 岡村さんも、まぁ悪くないが、、もう映画のスクリーンでは見たくないかな、、、 最終的に、面白い映画だったが、テレビ芸人の映画の流れは 止めて欲しい。
フィクションと現実の間
この映画で描かれてるのは主君の無念を晴らすために様々な艱難辛苦に耐えて遂に本懐を遂げる「義士」の話ではない。
限られた予算の中で何とか目的を達成しようと泥水でも何でもすすろうとするかっこ悪い「浪人」の話だ。
これこそが芝居でもてはやされた赤穂浪士の“リアル”である。
そうは言いながら、討ち入り以外の忠臣蔵名場面を要所要所に抑え、時にかっこよく、時にコメディに描いた本作は間違いなくこれまでの忠臣蔵のイメージを覆すであろう。
忠臣蔵の新しい描き方としてとても新鮮で面白く、討ち入りを描かず、錦絵などで代用するのには思わず「お〜〜」と感服してしまった。
俳優もとても豪華な面々が揃い、番方の金のことを一切考えず、見栄と彼らなりの道徳で突っ走る姿がとても上手かった。
また、堤真一さんの、番方と勘定方の板挟みになる、苦悩するかっこ悪さがよく出ていて、新しい大石像を生み出したと思う。
ちなみに、矢頭長助は病死であり、殺されたとするのはこの作品のフィクションであるようだ。
なかなかにオモロかった
忠臣蔵作品は数多けれど、この視点は初めてではないか。討ち入りシーンもないし。大石内蔵助はもともと金持ちで、多少は義士たちに援助したろうけど、義士たちは内職や内偵と称して店勤めなどでお金を稼いで時期を待っていたと、漠然と勝手に思っていたが、確かに武具調達なども考えれば大変だよね。 今はそうでもないかもしれないけど、勤めていた会社でもその昔は、営業や花形研究の部門では後先考えずに予算を使い果たし、間接部門が苦労しながらお金を捻出してたもんな。いつでも同じってことだな笑笑。
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