決算!忠臣蔵のレビュー・感想・評価
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「忠臣蔵」の裏事情
いや~なかなか面白かった。
「忠臣蔵」の話だが、仇討ち(討ち入り)するまでの予算の話。限られた予算の中で仇討を果たそうとする赤穂浪士たちの苦労を描いた時代劇コメディ。なぜ討ち入りまでに時間がかかったのか?なぜ12月だったのか?という裏事情が良くわかる。
忠臣蔵といえば、12月14日に筆頭家老大石内蔵助を中心に赤穂浪士達が、藩主・浅野内匠頭の仇討ちのため、吉良上野介邸に討ち入り、見事に吉良を打ち取る!あっぱれ!という12月の人気風物詩だったが、この映画はそうではなかった。討ち入りシーンまでのお金の話で、浅野内匠頭の刃傷事件と赤穂浪士の討ち入りシーンはほぼ無し。
吉本興業が制作に参画し、お笑い芸人達が多数出演していて、討ち入りまでの裏事情を面白おかしく演出されている。
涙と笑いの予算達成エンターテイメント、こんな年末の楽しみ(忠臣蔵)もありだと思った。
久々に映画で涙が出るほど笑った
忠臣蔵の肝である、殿中でござるの部分と討ち入りの部分を削ぎ、お城引き渡し辺りから準備までを現代の感覚に合わせ描かれているところにセンスを感じた。
ホロリとさせられる部分もあったが八割笑っていた。
頭を空っぽにできる。
俳優陣が豪華すぎて、端役であろう人物が妻夫木だったり西川清だったりして驚く
切り口は面白いが…
吉本が関わっているのでお笑い芸人が多数出演しているので、全体的に軽くコメディではあるが、兎に角、登場人物が多いので忙しない感じ。
お家断絶時の財産整理から余剰金計算などは面白い切り口だが、最後に残金0になるように調整した感じは否めない。
赤穂から江戸に上京する際の旅費などをもう少し詳しく描写しても良かったのでは無いかと思う。
時代劇の中でのある意味のリアル
物語りにおいての人の生活に欠かせないお金
今作はソレをコミカルに表していて当時、人がどれくらいで生活をしていたのかと言うのかを考えました。
江戸に立ちで終わる話も一人、いくらかかるのかと、そして現代がどれほどありがたいのか改めて思います。
ちょっと違った忠臣蔵
勇ましい忠臣蔵を違った視点で見ることができました。岡村隆史を筆頭に普段の時代劇とは違う役者さんが多くいたので驚きました。
西川きよし師匠が短い時間でしたが出演していたのが嬉しいかった。
期待し過ぎたのかな?
面白いとは思えなかった。
岡村隆史さんが真面目に演じていると聞いて、どれだけ絡んでくるのかと思ったら、こんな感じか。
しかも突然あんな風に終わるなんて。
いくら資金面から忠臣蔵を映画にしたとはいえ、まるでドラマに出てくる現代のおっさん上司みたいで、あんな大石蔵之介はないだろう。
もう少し武士らしい威厳みたいな物が欲しかった。
コメディーとしても全く笑えなかった。
お金の使い方について考えさせられた作品
「よう見とけ、赤穂の浪人がすることを」
・岡村さんとのW主演と謳われていたけど、実際は堤真一さんの独壇場みたいな感じだった。岡村さんのシーンが少ないとかそういうわけでもなかったけど助演の方がふさわしいかなぁとは思った。
・他レビューをみてると、赤穂浪士のファンは評価が割れそうと書いてあった。確かにこのストーリーは殺陣のシーンがあまりないし、もっというと本命の場すら省略気味に描かれているので好きな人には物足りなさがあるかもしれないと思った。
・久しぶりに映画館で邦画でこんなに大笑いした。もともと数字を出していたから、あぁこんだけお金がかかるんだなって視覚的にもそのイメージが理解しやすくてよかったけど、まさかここまで笑わせにくる演出だとは思わなかった。多分地上波ではこんなに笑うことはできないだろう。
今も昔もお金がなければ何もできない
まず、この映画を見る上で注意してほしいのは、討ち入りのシーンは無いということです。それを知らずに観た人にとっては、評価が低くなるかもしれませんが、それは広報の失敗なので、レビューの方が悪いわけではありません。
さて、肝心の映画ですが、お金を中心にストーリーが進んでいき、最後までお金が足りるのかどうか常にドキドキします。そして、無駄遣いする奴に対して、仲間であってもイライラします。
普段からお金の管理をしっかりしている方は、この話とても面白いと思いますし、逆にお金遣いが荒い人にとっては耳の痛い話が2時間強続くので、まさに地獄!
残念なのは、大石内蔵助が討ち入りを決心するところ。激情型の人として描かれているので、心変わりが分かりにくいです。初めに討ち入りや切腹も辞さない覚悟がある上で、再興しているというところを、もう少し描いてほしいなと思いました。
計画的に貯金や資産運用している方は、是非とも劇場でご覧ください。
まさかの号泣
岡村さんが主演だと思ってたらまさかの矢頭長助役だったとは!
田村正和のやった右衛門七親子が不憫過ぎて役名で死ぬってわかってたのに1人で号泣。
右衛門七のお父さんがこんなに武士らしく?死ねるなんてよかったねぇ。と親戚のおばさん的なよく分かんないけど感動。堤さんと岡村さんの演技あってこそですが、コメディと思って行ったらやられました。
矢頭長助をこんなかっこよくしてくれて有り難うございました(笑)
でも忠臣蔵って美男子期待するから主税と右衛門七には個人的にがっかりでした。
異色の時代劇
討ち入りシーンが大胆にカットされた異色の忠臣蔵。唯一と言って良いほどの殺陣がまさか長助の最期になるとは。
でも、予算管理に焦点を当てた本作では良い演出だったと思う。やれ討ち入りだ仇討ちだと威勢の良いことを言っても、先立つ物が無ければままならない。討ち入り時の火消し衣装にこんな背景があったとは、真実かどうかはともかく、面白い話でした。稼ぐことが出来ない中でも貴重なお金を全ては有効活用できない、というのも現代に通じる話だ。
そんなドライな話をコメディタッチで描く本作は、芸人も多数参加しているが、コメディに振り切りすぎず良いバランスだった。
だが、たった一人の隠居したおじいちゃんの暗殺に1億円近くを掛けるとは、流石に現代の感覚とは違う。あれは吉良の暗殺が目的に非ず、幕府のやり方への反発だ、という意見もあろうが、政府のやり方に反発するためだけに1億円と多数の命を注ぐとすればその感覚もまた現代の感覚とは違う。
藩の取り潰しとは現代で言えば大会社の倒産でしょう。借金の精算は仕方ないとして、1億円あったら退職金を増やして社員の再就職のサポートをして欲しいですね。
大願成就のため瑤泉院の化粧料を湯水の如く使いながらも、遺児たちの赦免のために100両残すラストの場面も秀逸だった。(石原さとみさんもハマり役でした。)長助の遺言を守りなけなしの100両を大願成就の後のために残す、というストーリーは単なるコメディ映画に収まらない良い場面でうるっとしてしまいました。
新しい切り口の時代劇 赤穂浪士の討ち入りを、時代劇パロディーという...
新しい切り口の時代劇
赤穂浪士の討ち入りを、時代劇パロディーというアイディア金額が画面に出るようにしてあるところが、今どきの映画
堤真一と岡村隆史のダブル主演のはずが、岡村より他の出演者のほうが目立った
日本の名だたる俳優が多数出すぎていて勿体ないような、競演がプラスでなくマイナスにはたらいてしまったような、おもちゃ箱をひっくり返したような映画になってしまった
若手の福くんと鈴鹿くんの子供らしい演技に救われた作品
面白かった
正直歴史に興味なくてあんまり期待してなかったけど面白かった
有名な人いっぱい出てましたね
岡村さんすごく良かった
話し方が一番ナチュラルだったし役に合ってました
最後がちょっと物足りない気がしたけど楽しかったです
経理担当者の見た忠臣蔵
復讐は英語でリベンジだが、仇討はアベンジという。両方とも報復という意味合いは同じだが、アベンジには大義名分がある。江戸時代は封建主義の時代だから、大義名分がなければ何も認められない。しかし逆に言うと、大義名分があれば殺人さえも許されるということだ。
お上(征夷大将軍)による殺人は、簡単に言うと切腹の命令である。大義名分も、ものは言いようで、お上が言えば何でも大義名分になる。無理が通れば道理が引っ込む理屈である。浅野内匠頭が切腹したのも大義名分なら、赤穂浪士が討ち入りでアベンジを果たしたのも大義名分だ。武士道というのは便利な理屈なのである。
あれ?どこかの国の総理大臣に似ていないか?と思った人は慧眼である。大義名分を縦横無尽に操り、都合の悪いことは何でも誤魔化して、自分の利益だけを追求するのは将軍様も暗愚の宰相も同じなのである。
さて本作品は、大義名分に右往左往する人々を経理担当者の目からニュートラルに捉えたコメディである。何でもかんでも銭勘定で捉えようとするその着眼点は、なかなか新しい。浅野内匠頭の切腹は幕府が赤穂の塩を手に入れるために奸計を謀った結果であり、吉良上野介はうまいように捨て駒に使われただけだとすれば、これまで語られてきた忠臣蔵の構図が一変しそうである。しかもそれが結構本当らしく思えるから、なおさら面白い。
経理担当者から世の中を見るとどのように見えるのだろうか。たしかNHKの「これは経費で落ちません!」というタイトルの、多部未華子演じる主人公が経費精算から社内の問題を発見するドラマがあったと思うが、生憎NHKは絶対に見ないので、内容は不明だ。タイトルからしてちまちました経費の精算だろうから、世の中まで見えるドラマではなかっただろう。しかし銀行からの融資や巨大ブロジェクトへの投資、公共事業の入札などに関わると、経理の仕事から世の中が見えてくるようになるのは確かであろう。
いまは景気の悪い時代である。株価が高かろうがどうしようが、消費者の消費が低く抑えられている現状は景気が悪いとしか言いようがない。景気がよければ消費が拡大するのは自明の理である。経理担当者としては、長期スパンと短期スパンの両方の展望を経営者に示すことになる。長期で言えば、グリーンエネルギーや自動運転など、基礎研究をもとにした投資事業が考えられる。これは国家が長期的な見通しを持って企業と協力していく姿勢を見せるようであれば、経理担当者はそちらに金を出したいと思うだろう。短期スパンとは身近の金だ。利益が出ないようであれば、経理担当者は投資を控え、内部留保を溜め込む。国家の財政が怪しかったり、政府の見通しが暗かったりすると、どうしてもそうなる。
オリンピックの土建屋や沖縄の埋立業者の経理担当者はいくらでも金を出すだろうが、それ以外の企業は金を出す理由がない。オリンピック後の不景気が見えているだけに、金を出せるのは電気自動車やドローン開発など、一部で確実に利益が見込まれる部門だけである。政策の後押しがなければどんな経理担当者も金を出したくない時代なのだ。
本作品の経理担当者はそこまで踏み込んでいない。だからなんとなく詰めが甘いまま仇討ちに突入することになる。思い切って仇討ちしないことにしてもよかったのだろうが、流石に史実までは変更できない。誰もが知っている結末へ向かうのだが、どこまでも銭勘定がついてまわるのが傑作である。地獄の沙汰も金次第という諺が頭に浮かんだ。
岡村隆史はじめ吉本芸人の演技はそれなりのレベル以上であるが、木村祐一のように学芸会クラスもいるので、肝心な役どころは堤真一や妻夫木聡を始めとする俳優陣が締めて、作品全体が緩くならないように歯止めになっている。なぜか大地康雄の演技だけが浮いていたが、喜劇に欠かせない濱田岳や西村まさ彦の芸達者軍団が要所要所で笑わせてくれる。武士でお金といえば「殿、利息でござる!」を思い出すが、今回の阿部サダヲは浅野内匠頭の役でお金よりも大義名分大好きの単細胞を演じた。
堤真一は昨年、新国立劇場の舞台「近松心中物語」とBunkamuraシアターコクーンの「民衆の敵」を観たが、いずれも感動的な芝居だった。存在が微妙に軽いから演技も軽く見られがちだが、実際は大した俳優だと思う。
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