天気の子のレビュー・感想・評価
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「君の名は」が強すぎて…
自身2度目の新海監督作品鑑賞になります。
「君の名は」を観る前は、よくある高校生の恋愛モノだろ?くらいにしか思ってませんでしたが、いざ観るとストーリー、作画、背景など予想を大きく上回る作り込みで、感動しました。
今回の「天気の子」ですが、自分の中に当時の「君の名は」の印象が強く残っておりハードルが上がっていたのでしょうか、作品自体は良かったと思いますが、前作の様なストーリーに捻りの様なものが感じられませんでした。毎回「君の名は」の様なストーリーを作れと言われれば非常に困難な事だとは思いますが…。
ですので、評価は3.5とさせていただきました。しかし作画、背景などはやはり非常に美しいです。
新海監督は理屈じゃないと思います
「君の名は。」とは全く違うという声は多いけど、系統は似ていると思います。こういう世界観は好き嫌い分かれるだろうし受け入れられない人には無理なんだろうけど。
私はそもそもアニメにはあまり入り込めないたちですが(正直ジブリの良さがわからない)新海監督作品は別。感覚として好き。映画ってそれでいいと思う!
もう一度観たいと思わせてくれる作品でした。
そして十代のひたむきさって尊いよね。
新海誠の良さがそこここに
これまでの新海誠監督の映画で好きな作品は「言の葉の庭」、「秒速5センチメートル」でした。
前作「君の名は」は、評判は別として、期待していただけに、内容の幼い感じが、少し残念な作品でした。
本作「天気の子」は、これまでの新海作品の良いところが出た、本当に気持ちの良い、言葉通り快作になったと思います。
映像の美しさ、特に水の描き方は「言の葉の庭」を思わせる秀逸な出来、また雨に黝んだ空がドラスティックに光り輝く光景に変わっていく様は、それだけで感動的ですらあります。
空と光の美しさの描写、またアニメではあるものの所謂カメラアングルの巧みさを思わせる憎らしい表現も見どころです。
そして、ストーリーは軽快で痛快、台詞も軽妙でウイットにも富んでおり、思わずくすりと笑ってしまう場面も多々あります。(台詞の面白さ、巧みさは、小説版「天気の子」読んでみると更に良く判ります。)
オープンソング、挿入曲、エンディングソングの音楽も映像によくマッチしていて共感を更に強くします。
今回、日本の広域に被害をもたらした台風があったばかりで、殊更に臨場感が有って、その点からも、地球の環境変動の問題に関しても一石を投じた作品とみる事も出来ます。
新海誠作品の3指に入る作品でしょう。
思わず3回も観てしまいました。
決して万人受けする結末ではないものの、映像、音楽、すべてが極まって...
決して万人受けする結末ではないものの、映像、音楽、すべてが極まって鳥肌が立ちました。
特にグランドエスケープが流れた時ときたらもう…!!
森さんの可愛らしい声と醍醐さんの少年らしい声…
すばらしいです!さすがオーディションを潜り抜けてきた人たち。
ヒナが作った料理を私も作ってみました。美味しかったです。
君の名は。と世界軸が同じようですが、パラレルっぽいですね。
君の名は。はホダカがヒナを選ばなかった結末でしょうか。
少し複雑ですね。
そんな世界いらない。
人柱なしでは世界が回らないのなら、
そんな世界はいらない。
24時間営業の店舗、
24時間対応の受注産業。
即日、翌日配達の物流。
全部いらない。
書ききれないほどのトピックにあふれた
素晴らしい映画です。
新海誠流、叛逆の映画
映画の序盤、人々の希望、この世界、笑顔、これらはみんな素晴らしいものであると、これでもか!と、超綺麗な作画で描いておきながら・・・
本作では、これらを全部ひっくり返す。
「一人の女のためなら、こんな世界など壊しちまってもいいんだよ!」という結論となり、最終的にぶっ壊す。
この展開にはしびれた。本当にお見事な叛逆の映画だ!
本作では、「君の名は」とは違って、社会システムからこぼれ落ちてしまった人たちの物語。システムを頼れないが故に、仲間同士で助け合い、懸命に生き抜こうとする。
がしかし、システムに依存している人間たちは、そのシステムを維持するために、こぼれ落ちてしまった人間たちをシステムに当てはめようと、迫害する。
穂高と陽菜が救おうとしていたのは、システムに依存していたこの人たちだぜ?にも関わらず、彼らから迫害を受けるって酷くね?そもそもこのシステムがクソなんであって、こんなもの救う価値なくね?その通りだよ!穂高、陽菜よ、こんなシステムぶっ壊しちまえ!
その通り。この映画は万引き家族なんすよ。
映画の終わりに、おばあちゃんが「世界が壊れたのではなくて、元に戻っただけだよ」と言う。この言葉は、今の時代に生きる我々にとってとても意味のある言葉である。
いま世界で、民主主義が危機的状況にある。社会の形が大きく変わろうとしている。でも実は、「変わる」とはいいつつも、民主主義が生まれる前の、元の状態に戻ろうとしているに過ぎない。
ですから中流階級の皆さん。なにも悲観することはないのです。安心して下流に落ちて下さい。下流に落ちたら、この映画の穂高と陽菜たちのように、仲間同士助け合い力強く生きていきましょう。中流のマインドで、自分だけが助かろうなんていうことは、決して思わないように。
理念のない人達の集団。それが日本。だから同じ過ちを繰り返す。昔、山本七平が分析した通りだよね。
歌とビジュアルのセンスに感動
「君の名は。」で新海作品デビューした口の者です。
歌とシーンの絶妙な絡み合いで感性にビリビリくる感じにやられました。
今回も、
陽菜救出のため鳥居をくぐった穂高が、陽菜と手を繋いで宙を回転するシーンで鳥肌&号泣でした。
こういう場面が新作のために映画館に行っちゃう理由。
過去作品は「言の葉の庭」がまぁまぁ好きな方。
ストーリーや設定は、
「天気の子」は、前作でうけた層にも、自分の地を出してもいいかなーという感じで監督が好みを出した設定かなと思ったり。
そこがマイナス2点です。
想像していた物語とは違ったが・・・
なんとなくスルーしていた新海誠監督の新作。台風19号が去ったあと観てみたくなり劇場へ。
現実の風景をトレースしたような見事な都市の風景と、非現実的なチカラの話をミックス。この辺は監督の好みというか作風なのかな。またもや『ムー』っぽい画像も出して自覚的なのは間違いない。
やはり想いを募らせるティーン同士の物語なのだけれど、結末は少し驚いた。
「世界が狂ってしまおうと僕にはあなたが大切だ」という主人公の行動に。
自分を犠牲にして世界を救う物語にNOと言い、東京が水没してもそれでヨシとする。嫌いじゃない、嫌いじゃないですよ。でも、警察相手に立ち回り拳銃撃っちゃうわ落雷で車を爆発させちゃう荒っぽさなどもあり、賛否はあるでしょうなぁ。(監督は警察に恨みでもあるのかね)
ジトジトしとしと降り続ける雨のシーンのリアリティと、ラストの空を舞う映像の躍動感。ラッドウィンプスの音楽との繋がりはもはや切り離し不可。アニメーション的なクオリティはいま随一かと思います。
それは愛でもなんでもねぇ
「君の名は」がよかったから観てみましたが、、
お話が超クソでした。
それを愛とか言えるのか。
挿入歌がなんともチグハグで興ざめでした。
観てる間、ずっと腕を組み、終わった後は手に拳を握っていました。
1900円、金返せ!と思いました。
こんな不愉快な思いをするなら観なきゃよかった。
つまらなかったと言って回るだけだ。
「君に会いたいんだー」ってところが感動シーンなんだろうけど
どこまで自分勝手なガキなんだよ。
銃を人に向けてぶっ放しておいて(しかも二回も)
殺人のバリバリ犯罪者なのに、子供だからって許されるのか。
悪いことしたら警察に捕まらないといけないと思うが
警察にタックルを仕掛けるのが善なのか?
元はと言えば、全部自分勝手な行いのせいだろうが。
この映画は
自分の失敗を挽回するためなら、どんなに人に迷惑をかけまくってもいいんだよ
というメッセージなのか?と思った。
ラブホ、売春、銃、歌舞伎町、風俗、がキーワード。
子供を対象にするなら、内容をもっと考えろよ。
教育に悪すぎる。
そんなに毎日雨なわけがないし
毎日雨なら植物は育たない。
色々ムカついてしょうがなかった。
雨がそんなに悪なのか?!
腫れがそんなに善なのか?!
女子の15歳と18歳、全く違うからね!
何もわかってねぇ。新海誠。
ヒロインが全員細くて生足出してる女の子ばかり。
台風19号通過翌日に鑑賞
結果的に最高のタイミングだった。相変わらず綺麗な映像を作ってて音楽も良かったです。しかし前作程のインパクトはなかったです。
君の名は本当に思い出深くて、なんとなしに見に行った時に映画館は超満員で俺以外全員カップル。俺の横には超満員なのに誰もいなく恥ずかしい思いをしました。
また夏祭りと彗星、運命というキーワードが青春しているカップル達にはストライクだったんでしょうね。もう皆メロメロな雰囲気で映画観賞後は皆しみじみと甘い溜息を漏らしながら君の名はの余韻に浸り、トロンとした笑顔で帰っていってました。
それには匹敵しない。共通のテーマとしては愛というのがあると思いますが今回はそれに加えて地球温暖化というのが加わりました。それが良くなかった。説教臭くなってしまったんですね。学生は説教が大嫌いです(笑)
それにグレタとかいう少女が最近話題になっていますが、地球温暖化を危惧する層というのは無知なのか核融合炉の商業ベースでの試験が2026年にあるのを知らない。だから危惧してるんだと思うけどこの情報知ってたら大丈夫だって分かるよね。悲観的過ぎる。
大人には自分の力の及ぶ範囲で責任を果たしたいと思っている人もいるよ。
見た後のモヤモヤが凄い
すごく話題になっているし友達も見に行くと言っていたので見に行きました。
やはり、映像がとにかく綺麗で音楽もとても良かったと思います。
しかし、私は最初から最後まで誰にも感情移入できずすっと主人公にイライラしてしまいました。
最後の展開は私は良いと思いましたが、もっと掘り下げるべき事があったのではないかと思うときがありました。
主人公の過去がもっと掘り下げられていればこんなにモヤモヤすることはなかったのかなと思いました。
一言の威力。
一番印象的だったのは、
雨はそれから3年間止むことなく、今も降り続けている。
というシーン。
非現実に、現実を強烈に引き込む新海さんのアイデンティティを感じたように思った。
見てる途中にも色々な疑問が出て解決・解消しないまますぎていく印象。とはいえそれはストレスになるほどではなく、そういう世界観なんだと理解できる描写があるから、成立している。
天気の子は総合して、考えることが好きな人は好きな作品、と思う。
解釈の仕方が多様にあり、伏線やそのフェイクを含め、さながらミステリーともいえるレベル。終わった後にこんなに考える映画はそうないのでは。
「君の名は。」ほどのインパクトはなかったけれど、 天気をうまく使っ...
「君の名は。」ほどのインパクトはなかったけれど、
天気をうまく使った脚本がよかったし、キャラクタも魅力的でよかった
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