「心が跳ねる」イエスタデイ むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
心が跳ねる
主演のヒメーシュ・パテルの歌が良いね。最初、そうでもなかったのに徐々に巧くなっていく。売れても彼のルックスはそのままでありながら楽曲がヒットしてゆく流れは、結局のところビートルズ自体が凄いってことを保ちつつも、ラブコメディとして生成している。ラブストーリー単体は目新しさないけどアイデアは優れもの。
ヒロインも魅力的だし、後半とある人物が登場する部分はそうきたかと驚きで感涙。ビートルズ以外にもこの世から消えてるものもちょいちょい出てきたりと笑いどころもたくさん。ビートルズへの敬愛を、監督のダニー・ボイル以下映画に携わる人々から感じ取れた。
とても良かったんだけど、どこか素直に拍手できない部分というか引っかかりがあった。見終わったあと、よくよく考えるとストーリーに様々なほころびがあったことに気づくわけだけど、それでもファンタジーな作品なので、そこはあまり考えずに満足して良いかと。
とにもかくにもビートルズの楽曲が、へんてこな歌詞や曲調もありつつ、そんな意図的なものも含め全編通して楽しめたお得感。ビートルズへの愛が詰まった映画で、とても幸せな気持ちで見終えました。
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