「☆☆☆★★ ハリウッドを代表する映画監督の1人がロバート・ゼメキス...」イエスタデイ 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ ハリウッドを代表する映画監督の1人がロバート・ゼメキス...
☆☆☆★★
ハリウッドを代表する映画監督の1人がロバート・ゼメキス。
ゼメキスの代表作と言えば、言わずと知れた『バック・トゥ・ザ・ヒューチャー』でしょう。
あるいは、『フォレスト・ガンプ』との意見もあるかも知れません。
そんなゼメキスの監督デビュー作品は。ビートルズが初めてアメリカへやって来た時の、てんやわんやな大騒動を、大胆且つ 楽しく愉快に描いた『抱きしめたい』
後に、ブライアン・デ・パルマ夫人となるナンシー・アレンの出世作でもあり。(後に離婚)本来なら主人公たる筈のビートルズのメンバー4人を一切登場させず。今なら、いわゆる桐島風と言われそうな大胆な構成で大成功した傑作コメディーでした。
フアンの中では、この『抱きしめたい』をゼメキスのNo.1に推す人も居る程。
(残念ながら、日本初公開当時は全く評判にもならなかった。記憶が確かならば、当時この作品を大絶賛していたのはおすぎとピーコ。2人と仲の良いその周辺の評論家だけだったかも知れない。他にも居たのかも知れないが。メディアを通じてその面白さを発信していた評論家は、わたしの記憶には居なかった。多様な情報網の有る現在ならば、多くの人が絶賛しそうだが。)
ビートルズの存在しない世界。
思えば。『素晴らしき哉、人生』で、自分が存在しない世界をB級天使から知らされ。生きる喜びを教えられるジョージ・ベイリー。
それを、ゼメキス流に再現した『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』でのマーティー…。
………ん?ちょっとまてよ(・・?)
これはゼメキス映画じゃあ無いんだよなあ〜!
全然タイプの違うダニー・ボイルが監督した作品だった(-_-)
『フォレスト・ガンプ』の様に、どこか主人公を慈しむ様に撮るのがゼメキスならば。ダニー・ボイルは、冷徹に突き放す様に撮るとゆうイメージ。
細かいカットを始めとして。画面構成にも拘りを感じる監督でもあり、時に奇抜な事をやってのける人。(実際に映画の冒頭辺りでは、画面を斜めにしたりしていた)
映画の始めの頃は、如何にもダニー・ボイルらしさに溢れていたのだが。主人公の彼が、現在の自分の置かれた状況・彼女への想いが強くなり。やがてゆっくりと2人の想いが重なり合う後半。
「あれ?何だかダニー・ボイルらしさが段々と無くなっていってる様な…」
そんな思いが強くなって来た。
そうなのです。これは、ダニー・ボイルの映画と言うよりも。『ノッティグヒルの恋人』『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム』のリチャード・カーティスの作品と言った方が良いのかも知れない。
ダニー・ボイルとリチャード・カーティスのコラボ。これが相乗効果をもたらしていたのかどうか?…少し違和感を感じてしまった。
但し、それはあくまでもわたし個人が映画を観ていて感じただけであり。元からリチャード・カーティスの描く、男女の恋愛模様を楽しみに観たとすれば。楽しく見れるとは思います。
ビートルズの存在しない世界は。ビートルズ以外にも、有名なドリンクや嗜好品。それにあの魔法本等も存在していなかった。
【新しい世界】が誕生した事で、過去の歴史が変わり。人々の記憶が新たに塗り替えられ、更にはCDや本等の物質も無くなってしまう。
まあその辺りは。理解し切れ無くとも、そうゆう話だと納得しながら観る事は出来る。
ただ、映画は後半で、或る重要な人物が登場する。
【彼等】のフアンならば、《彼》が人生を満喫している。その事実に思わず感激する事だろう。
でも彼は、音楽には全く興味が無い様な人生を送っている風だった。
つまり、【新しい世界】で《彼等》は出会ってはいなかったのだ!
もしもこの時に《彼》が、「忘れないでいてくれてありがとう!」と言ってくれていたとしたら…。
ひょっとしたら涙ちょちょぎれていたかも知れないなあ〜…等と(u_u)
2019年10月17日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン12
ところで、ビートルズが存在しないとなると。それに付随して色々なアーティストも存在しないかも知れない。
英語が出来ないから、ビートルズは歌えないけれど。井上陽水ならば全然イケる。
陽水も存在しないならば、俺が陽水になってやるぞ!世界中に♬ダメなメロン♬を流行せてやろうじゃないか(´Д` )
でもなあ〜!何せあの陽水だからなあ〜!
しら〜っとビートルズが存在しなくとも。歌手井上陽水は存在しているかもなあ〜(´-`)
そうなったらいっそのこと、ずうとるびでも良いかあ〜!♬みかん色の恋♬なら歌えるから…って、1曲だけじゃなあ〜。
座布団運びの練習でもしとくかあ〜(-.-;)