劇場公開日 2019年10月11日

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「なんだこれ」イエスタデイ aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なんだこれ

2019年10月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

スッゲーいい。ダニー・ボイル監督、最高かよ!

もしも世の中にビートルズが無かったら…という、トンデモな設定は拍手だけれども、「歴史に残る傑作」というジャンルの映画ではない。ストーリーも「いわゆる」的な範囲に収まっていて、普通の映画なら寝てたかも。

しかし、しかし!
個人的なツボを全部押さえてくれた感が半端ない。
もちろんビートルズは大好きだが、どうせ友情出演の顔見せくらいだろうと思っていたエド・シーランが、バリバリ出演。「ヘイ・”デュード”」は笑った。コメディの才能あるね。

主人公ジャック役のヒメーシュ・パテルは初見だけど、インド系でデブ・パテルを少し崩した感じの、愛嬌がある雰囲気が良い。
なんと言ってもリリー・ジェイムスが最高に可愛い。本作では、なかなか友達の線を超えられないジャックを、健気に想い続けるエリーを、またまた好演。大和撫子か!? 彼女はパッと華があって良いですね。顔立ちとかは、同世代で言えばシアーシャ・ローナンのような女優さんの方が好みですが、"笑顔がはじける"感じは、この手の明るい映画には、欠かせないでしょう。「マンマ・ミーア」「ベイビー・ドライバー」と出ていて、音楽ものでこの上ない存在感を発揮してます。そう言えば、「ベイビー・ドライバー」でリリー演じたヒロインの役名がデボラだ。本作では、ハリウッドの欲張り女マネージャーの役名がデボラだったけど、偶然だろうか?

展開としてはまあ、ジャックと愛しのエリーの、くっつきそうでくっつかないところが、もどかしくて楽しい。がんばれジャック! 押せ押せエリー! おまえら「逃げ恥」か!?

万人受けするのかはよくわからないけど、私は完全にやられましたね。兎にも角にも、ビートルズ愛に溢れた、楽しい映画。もう一度劇場で見て、ブルーレイ出たら必ず買います。

AMaclean