「リリージェームズのキュートな笑顔が最高」イエスタデイ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
リリージェームズのキュートな笑顔が最高
横溝正史の悪霊島のテーマソングになったLet it be。悪霊島のテレビCMで初めて聞いた時からこの曲が大好きになって、そこからビートルズ聞くようになった。そのビートルズの曲を使った映画が公開されるというので、楽しみにしていた。
ビートルズが存在しない世界に突然変わってしまって、自分だけがビートルズの曲を知っていたらどうなる。このアイデア一発だけの映画だったら残念だし、夢オチだったら、ドラクエみたいな最悪のエンディングだったらと見るまではちょっと心配だった。
始まってみると、杞憂に過ぎなかった。リリージェームズが演じるエリーのキュートな笑顔がいい。ジャックの両親のとぼけ具合がつい笑ってしまう。選曲が自分の好みにピッタリな上に、使うタイミングも絶妙だった。
エドシーランのマネージャーがスノッブぶり全開で、思わず吹き出してしまうブラックなセリフを連発。
なんと言っても、ラストがよい。感動してうるっときたけれども、何か感動の質が違うだよね。溢れんばかりの幸せが映画に満ち溢れていて、幸せのおすそ分けをもらった感じ。エンドロールでは、幸せと満足に包まれたまま。スタッフに追い出されるまで余韻に浸った。
リリージェームズが出演している映画は、観た後、幸せになれる。ベイビー・ドライバー、マンマミーア、ガーンジー島の読書会の秘密、そしてこのイエスタデイ。あのキュートな笑顔をまた見てみたくなる。
満塁本塁打さんへ
考えてみれば、悪霊島とレット・イット・ビーの組み合わせはめちゃくちゃなのに、映像と曲がすごくマッチしてますよね。なぜか角川映画祭のラインアップに悪霊島がないんです。権利の問題かな?
こんにちは。私も思春期の頃。昭和50年代、昭和60年代の、ジョン・レノン死後の、かなり遅れた世代のビートルズファンでした。あなた様と全く同様。悪霊島のテレビCMのレット・イット・ビーで「何だかわからないけど、なんていい曲なんだ。」と感化されました。ビートルズ・シネ・クラブという今では信じられない、大きい会場で、「Help!」とかビートルズ映画を見るだけのファンクラブにも入っていました。この映画作品も爽やかないい感じでしたね。長文すいません。