アスのレビュー・感想・評価
全260件中、161~180件目を表示
つまらないとは言い難いが面白いとも言い難い
クローンが本物を殺しに来るという設定はいいが、一番最初に出る、アメリカの地下にあるトンネルがどうのこうのとか言うので察しのいい人なら先の展開がだいたい読めてしまうのが残念。
アメリカ人のすべてのクローンがいるという設定よりも、あの遊園地でなにか呪術的なものにかかった主人公とその一家だけがドッペルゲンガーに襲われる展開のほうが綺麗に纏まり怖さを出せたのではと思う。
ルピタニョンゴ等、俳優陣の一人二役の演技はとても素晴らしかった。
ホラー映画かと思っていたら、マッチョ系アクション映画だった件
ビーチハウスを訪れていた一家に襲いかかる、自分たちにそっくりな存在の恐怖を描くホラー映画。
監督/脚本は『キアヌ』(脚本のみ)、『ゲット・アウト』の、オスカー脚本家ジョーダン・ピール。
ポスターのデザインや予告編がすごく良い感じだったので、映画館で鑑賞。
アメリカの地下には長いトンネルがある…
というモノローグから映画は始まります。
次に1986年、とある家族が遊園地で遊んでいる場面に移ります。
その遊園地で迷子になる少女。
彼女が鏡の迷路に迷い込むと、そこで奇妙な出来事が!
不安感を煽る音楽とともにクローズアップされる何者かの瞳。
カメラがぐっと引くとそこには檻に閉じ込められる多数のウサギ…
このオープニングはすごく良い!
これから起こるであろう恐怖の展開を期待させてくれます!
時代が現代に移り、プロローグの少女が大人になって登場。どうやら彼女が主役の様子。
大柄で陽気な黒人というステレオタイプな旦那と今時な感じのちょっとクールな娘、どこか内向的な感じのする息子の4人で夏休みを別荘で過ごそうとしているようです。
別荘に荷物を降ろし、ビーチに向かう道中、行く先に救急車が。どうやら死体を担ぎ込んでいる様子。嫌なもの見たなー、という感じの一家。
ビーチで友達一家と待ち合わせ、楽しく過ごそうとするが主人公であるアデレードは暗い顔。
ちょっと姿の見えなくなった息子を過剰に心配するなど、どうやら普通じゃない様子。
息子はビーチで突っ立っている男の後ろ姿を目撃。手には血が付いている…
夜になり、昔このビーチで迷子になり、恐ろしいものを見たと夫に打ち明けるアデレード。
夫は気にも留めないが、家の外に4人組の人影が見える。影になって顔は見えない。
彼らを追い払おうとする夫。すると急に彼らが襲ってきて…!!!
…はい、ここまでは非常に良いです。
すごくスリラー要素満載で、これからどうなるのかハラハラしながら観ていました。
しかし、この4人組が家に侵入してからはただのアクション映画。
ドッペルゲンガーが本物を殺しにくるという発想は良いと思うし、彼らは非常に恐ろしいのですが、舐めプが過ぎる!
さっさと主人公一家を殺せばいいのにグダグダやってて結局逃げられる。
デカいハサミを持っているのだから、ゴア描写があるのか?と思いきや、そういう場面はほとんどなし。
ハサミでの殺害場面はありますが、そこはあえて残酷な描写にしていない感じがしました。
多少はグロい感じにした方が映画のカラーと合うと思うのだけど…。
はじめこそ怖がっている主人公一家ですが、途中からは余裕すら感じられます。
『ホーム・アローン』ネタを提案したり、殺したドッペルゲンガーの数を競ったり。
娘はここぞとばかりに車を運転しようとします。こんな状況で初心者に運転させとる場合かっ!
サスペンス・スリラー映画のはずなんですが、途中からはなんか面白くなってきて普通に笑えました。特にアデレードのバーサーカー化がすごい。
ドッペルゲンガーを火かき棒で容赦なく殺し、フクロウのギミックを驚くこともなく粉砕。ここは会場からもちょっと笑いが起こりました。
最後はとある施設でアデレード対ドッペルゲンガーの一騎打ち。
ドッペルゲンガーの正体が明かされるのですが、あまりにも破茶滅茶な展開が続いていたので、そんなことはもうどうでもよくなっていました。というか、そこ台詞で説明する?
ぶっちゃけ、彼らがなんなのかよくわかっていません。廃棄されたクローン人間?
そもそもそんなやばそうな施設に簡単に歩いて行けるってどうなんだという話ですが。餌がウサギというのもよくわからん。
というかここでもドッペルゲンガーの舐めプがひどい。本気で戦えよバカっ!
子供の頃のバレエの演奏会がキーになっていたようですが、そこの説明なり描写なりがそれまでほとんどなかったため、唐突に感じます。
何だかんだで、最後は家族揃って脱出。
全体的にすごい馬鹿馬鹿しい映画ですが、ゾッとする回想シーンからの、仮面を被る息子というラストシーンは非常に良い!
映画の最初の方とラストシーンだけはホラー映画。
あとの部分は黒人のフィジカルの強さを紹介してくれるマッチョ的アクション映画です。
いや、そもそも、ホラー映画だと認識して鑑賞するのが間違っているのかも。
コメディアン出身の監督らしい、ブラック・ジョーク満載のコメディ映画として観るべきだったのか…?
『Us』=「私たち」と「アメリカ」というダブル・ミーニングになっており、アメリカの格差社会や差別を皮肉った内容になっているのだろうが、あまりにも地下の住人達の設定が無茶苦茶すぎて、ハマれなかったなぁ。
『ジョーカー』や『パラサイト』といった、本作と同じようなテーマを扱った作品が2019年は話題を集めましたが、この2作に比べれば本作は劣るなぁ…
凄惨な場面にビーチ・ボーイズの「グッドバイブレーション」が流れ、警察呼んで…のところでN.W.Aの「ファック・ザ・ポリス」が流れるところのシークエンスは、流石コメディアン出身の監督だけあって面白かった🤣
怖すぎる!
ジョーダンピールは天才ですね。こんな怖い思いしたことない。映画見て恐怖で失神するかもと思ったのは生まれて初めてです。前作に引き続きキレイに回収されるし、ホントに天才。思い出しても鳥肌立ちます。
90分で魅せて欲しかった!!
初めの遊園地のシーンと、中盤で白人家族が入れ替わるシーンはそれぞれ良かったです。ネタばらしも含めて脚本が洗練されておらず、また尺も長く感じて没入できませんでした。父親のノリが苦手でした。中盤、白人女性のキモ顔演技は前作「ゲットアウト」に通じるものがありました。BGMは終始大袈裟に感じましたが、終盤の施設での撲殺シーンはサイレントヒルみたいで良かったです。90分でキレのあるスリラーなら、もっと良かったと思います。ゲームのサイレントヒルやサイレン、バイオショックのような恐怖を期待したら、設定が作り込まれていなくてダメでした。
作り込みが雑すぎて映画として
いちいち現実に引き戻されるのが残念でした。
じつは観賞後に町山さんトークショーがあり、映画中の意味深なメッセージを知れてよかったです。 トークショーのネタバレになりますが(いいですよね)、町山さん曰く、単に深いメッセージを伝えようとしても 重すぎたり 興味ひかれず誰もみないと勿体ないじゃないですか、ホラー仕立ては動員を助ける、といった彼なりにこの映画のよさを挙げてくださいました。 そこはそうかもなと思うので町山さんに御礼です。
がしかし! それにしても! とはいえ! だって映画ですよ?!
あまりにディテールの作り込みが中途半端すぎて そのたび映画に入り込めなかった。 えっアレなんでそうなの なんでこうなの 結局助かったのは(Pー)たちだけでそれなんの意味があるの、えっ意味はないの?! とか
・
・
⚠️(以下、オブラートに包みますがややネタバレ)
・
・
・
・
・
なんであるときは動きが同じなのに それ以外わりと個別に動けてるの、娘より足速かったっぽいのはなんで? バレエはどっちが動いてたの、ていうかバレエどこで教わったんすか、なんで息子を奪おうとしてるの、わかれば狂気でもなさそうですけど なんで自分の子を愛してないの?
なんでニョンゴ(女優名)だけ即殺されないの、(Pー)だから? でもなんでそれ周りの人?もわかるの、あそこ、ちっちゃい子供が オリジナルの動きにシンクロしながらそれでも上に出ていけるのに他の人?たちはそれまで出てけなかったの、なんでなんで、いやだからあの人あそこ昔行ったことあったんじゃないの、で結局 肝心なところはぜんぶ口頭説明なの?
などと、その都度ひき戻されちゃうのって そもそも映画としてどうなんですかねと思ってしまいました。 「そこは本質じゃないんだよ」と云われても映画ってそこ大事じゃないですかね・って云い過ぎ?
・
・
後半、加速度的に失速したと感じた
神秘的な音楽や不気味な演出、不穏な空気漂いまくりのワクワク感、"us"の登場時の緊張感は良かったけど、個人的には後半ガクンと失速したと感じたので、観終わった後は残念な気持ちだった。
オチは大体予想通りなのはいいとして、"us"登場後、どんな展開が来るのかと非常に楽しみにしてたのに、基本的に対決のみであまりインパクトのあるシーンは個人的にはなかった。格闘もインパクトいまひとつ。所々に笑いを入れたり、白人の双子?の姉妹はなぜか側転してたりとか、面白い点もあるけど、サブキャラの魅力もいまひとつ。
タネとオチがさらっとし過ぎてたからなのかな?ホラーとしてもサスペンスとしても観客の心の揺さぶりが足りなかった気がする。
言葉だけでなく"us"の悲惨さ悲哀を映像として見せられたり、阿鼻叫喚を聞かされたり、もっと得体の知れない感を出してくれたら、もっと見応えあったかも。
前半サスペンス、後半は、、
前半サスペンス、後半SF。
とても後味の悪い(そこが快感)な新感覚ホラー。
二回観ましたが、それほど伏線はないですね××
ほほラストの「彼女は実は、、」部分も、伏線として前半を見直しても矛盾が多く、一度見が良かったですね。
矛盾とか疑問だらけですが、仮にここが理路整然でも感動が増すような傾向の映画ではないですね。
とにかく奇妙な後味を楽しむ映画です。
トンデモ設定だが面白かった
ドッペルゲンガーが襲ってくるってことだけを前情報として入れて鑑賞。
なんというか、襲ってくるやつらの描写が異様すぎる。怖さという意味では、それほどではないからホラーが苦手な自分でも大丈夫だった。危機から脱しようとする家族の姿は勇敢だったし、待ち受けるラストも面白い内容だった。
ただし、物語の根幹となる設定がトンデモナイ。全然意味がわからないし、そんなことありえるのかよ?と思ってしまう。観ながら何だこりゃ!?と混乱してしまった。
それでもラストシーンを観て、面白かったなーと思えるのだから映画って不思議。ある意味最上級のB級映画と言える。
ファックザポリス
エリザベスモスのでっぷり感が増していた。いい。あの家族とはなんの友達なんだろ。完全に殺すためのいけ好かない白人一家。特別才能がありそうでもないし、特権をフルで活かせた人たち。
旦那がハワード大学のトレーナー着てるからエリート一家の設定なんだよね。それでも白人の金持ちほどではなくて嫉妬してる。そしてさらに強大な嫉妬する存在が迫る。
冒頭で地下鉄道を示唆するテロップがあるので色々暗喩を探しながらみたけどその辺はよくわからなかった。
地下の存在=黒人、だけでなく、陽の目を見なかった人たち。
ホラーとしては気軽に楽しめる。
人間の鎖はあの後どうなるの?!?結局何も変わらない偽善的な運動っていう皮肉なのかな。
旦那が空気読めなくて、しまいにはあなたに決定権は一切ない!!って言い切られてた。
新たなゾンビ映画
「自分達にそっくりの家族に狙われる話」との事だったので、じわじわと日常が奪われていく話かと思っていたら、もっと直接的に自分の顔した別人が自分を襲ってくる話でしたよ。
自分に似ているんだけど、どこか行動に知性が感じられず、街中を徘徊して集団で襲ってくるという恐怖。
新たなゾンビ映画の誕生では?
色々と辻褄があってない事柄は、ゾンビ映画を観て「死者が動くのはおかしくね?」というのと同じく野暮と思えば良いかと。
ホラーなのかスリラーなのか?
前情報なしで観ました。
予告編は見ていて、「ドッペルゲンガーに関わる、超常現象ホラーかな?」と予想していましたが、全然違いました。
……。
ヒロインとその夫を演じている役者がそれぞれ「あ、この人かー!」みたいな発見があって楽しかったけど。
……。
うーん。
Mナイトシャラマンの真似をするつもりは毛頭ないんだろうけど、印象は一緒だったかなー。
前評判と実際の内容のズレに対して無責任なところが。
「アス」の落とし所はけっこう歴史に関わる現実に戻るんだから、だったらその意図をもうちょっとちゃんと表現してよー。
って、欲求不満に陥りました。
「ウルトラQ」ぽくて私は好きかな・・・・
「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督と、製作を務めたジェイソン・ブラムが再び組んだスリラー映画。
私的には、「ゲット・アウト」はツボにつかなかった方ですが、やはり、全米で「ゲット・アウト」が話題になった事からジョーダン・ピール監督の次回作品と言う事で気になり見に行きました。
ま、よく考えたね、スティーヴン・キングとジョン・カーペンター で撮ったような映画だったな・・・アイデア的には凄い好きで、私的には、いい感じに出来ていると思います。
強いて言うのなら、話が長い・・・・無駄なシーンを削除すれば、もう少しスリリングに出来て良かったかもね、せめて1時間30分位で作れればね・・・
ある意味、新感覚と言って良いかもしれません、だから、本作品、ホラーでもなければ、サスペンスでもありません。
スリラー映画と言った方が良いでしょうか、アイデアが、「ウルトラQ」ぽくて私は好きかな・・・・
B級感も満載で、ジョン・カーペンター 監督の「ゼイリブ」「パラダイム」「ザ・フォッグ」みたいな感覚で見れたかな・・・・
どちらが悪でどちらが善なのか、観終わっても分からないままです…観る...
どちらが悪でどちらが善なのか、観終わっても分からないままです…観る側に注意力を求められた前作に対し、今作は考える事を求められた感じがしました。
ルピタ ニョンゴさんの演技があっての脚本かもしれませんが、ホラーとして括ってしまうのはもったいない映画です。
警察を呼びたい時、あの曲を選ぶのは最高の皮肉ですね。
自分殺しの快感
とにかく画が綺麗。一つ一つのショットがキマってる。
ホラーに詳しくないけどシックス・センス以来のホラー映画の更新なんじゃないか。
しかしこういうプロットは世にも奇妙な物語や星新一でたくさん見てきたような気がするのでぜひ日本人の脚本家や監督が世界で映画を撮ってほしい。
全260件中、161~180件目を表示