森の伝説 PART-1
劇場公開日:1988年2月13日
解説
チャイコフスキーの「交響楽第4番」(「ある森の伝説」)の調べにのり、「生命の尊さ」と「自然破壊への警鐘」を描くアニメーション。同時に表現として、アニメ創世記からテレビ・アニメに至るアニメーションの歴史を振り返る意欲作。手塚治虫が十数年に渡って構想を暖めていた作品だが、全編四楽章のうち「第一楽章」と「第四楽章」が完成したのち中断、手塚の死により未完のままとなった。原案、構成、キャラクターデザイン、監督は手塚治虫。1988年2月13日、朝日賞受賞記念講演にて上映。1988年第42回毎日映画コンクール・1983年第25回大藤信郎賞、第10回ザブレグ国際アニメーション映画祭CIFEJ賞(青少年映画賞)、1988年フランス・ブール・アン・ブレス青少年のためのアニメーション映画祭青少年審査員短編部門受賞。2014年に残されたメモを元に手塚眞監督による「第二楽章」が完成している。
1987年製作/29分/日本
原題または英題:LEGEND OF THE FOREST PART-1
劇場公開日:1988年2月13日
ストーリー
【第一楽章】モモンガ一家に大勢の子供が生まれたのですが、その中の一匹、ムサが地上に落ちてしまいました。しかし、運良く森の大きなクスノキに助けられ、逞しい若者に成長したのです。そんなムサの前に一人のキコリが現れ、クスノキを切り倒そうとします。怒ったムサはそれを止めさせるためにキコリの家に向かいますが、逆に追い詰められてしまいます。死を覚悟したムサでしたが、クスノキが身代わりとなり助かりました。しかし、親同然のクスノキを失い、森の仲間たちからも見放されてしまい、失意のムサは森を逃げ出し街に飛んで行きます。そこで恋に落ちるのですが、幸せもつかの間、キコリにより恋人を殺されてしまいます。またしても、愛するものを失ったムサは、復讐すべく勇敢にもキコリに立ち向かっていきます。【第四楽章】ブルドーザーが木を倒し、鋭い牙のようなパワーショベルが地面を掘り返す。都市建設の準備が進み、森は人間たちによって次々と壊されていきます。森を守るためにそこに住む動物や妖精たちが一同に集まって会議が開かれました。「戦い」か「交渉」か?様々な意見が飛び出し、森の住民を二分する大議論となりました。長時間に渡る議論の末に森の長老は「交渉」を選びました。長老を含む7人の妖精たちがプレゼントを持ち、森の代表として人間たちのもとへ向かいました。果たして交渉は上手くいくのでしょうか…?
スタッフ・キャスト
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レオ野恭子
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ココ・スパイダー肝付兼太