バイスのレビュー・感想・評価
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中途半端。
PV観た時点では期待度MAXで、きっと2時間抱腹絶倒なブラックコメディなんだろうなと思ってたけど、中途半端に真面目にやってる部分が大半。
ちゃんと笑えたのはニセEDぐらいかなぁ。
笑っていいのか眉間に皺を寄せれば良いのか分からない。
こういう映画を作る時は「全編笑いどころばかりで爆笑し続けてたのに、気がついたら真顔になる」というバランスにすべきで、近年の例で言えば「帰ってきたヒトラー」かな。
最後のオマケもいらないでしょ。
現代アメリカの主要メディアがリベラル側でスクラムを組む中ではあるものの、トランプ自身を直接批判したら生臭過ぎて興ざめモノだなあと思ってたら、まさかのラストでやっちゃった。
多分、監督はトランプ嫌いで、怒ってるんでしょうね。だから笑えない。
怒ってる人が笑い話をしようとしても、そりゃ笑えないですよ。もう少しプロとして客を楽しませる方に気を向けて欲しかったなぁ。
さして目新しさもなく
クリスチャンベールの怪演
Christian Bale(クリスチャン・ベール)が役作りの為に20kgの増量をし、声色、表情などを限りなく本人に近づけ演じたのが本作の見所。 「American psycho」2000 「machinist」2004 「Batman Begins」2005 「The dark knight」2008 「Rescue Dawn」2007
等々の作品で減量増量を繰り返し、その都度肉体的役作りを行った彼の役者魂には感服する。
脇を固める役者も豪華キャスト揃いで、各々実在の人物に外見を近づけ熱演しているも見所。
政治がテーマではあるが決して難しい映画ではなく、テンポのよい音楽と軽快な語り口のナレーションを担う人物がメタフィクション手法を活用し、政治的リテラシーに疎い僕自身も飽きることなく鑑賞することができた。
史実を後追い、或いは事前に調べておくとより一層深みのでる作品。
スポットの当たらない副大統領ならではの立場や思想をより吟味できるでしょう。
監督の社会派映画を撮る手腕が活かされた作品です。
みんなそっくり!
アメリカ合衆国史上最強の副大統領とも言われた、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領ディック・チェイニーを描いた作品。
描かれているのは事実らしいのですが、ディック・チェイニーがあまりにも秘密主義であるために、わからないこともあると言う様なクレジットが最初に流れます。
確かに、彼は“史上最強の副大統領”とも言われていますが、これを見ると、むしろ【影の大統領】と言った方が正しい様な気がしますね。まぁ、正大統領であったジョージ・W・ブッシュの方は、その現役当時から“大丈夫?”と思わざるを得ませんでしたが・・・。
ラムズフェルドとの師弟関係は、知りませんでした。ただ、最終的には、チェイニーが副大統領で、ラムズフェルドが一閣僚の国防長官だったので、上下関係は逆転してしまっていましたが。それが故に、ラムズフェルドに引導を渡したのも、チェイニーであったんですね。まぁ、ブッシュには無理な仕事か。
しかし、ブッシュの陰に隠れて、やりたい放題ですね。いまの不安定な世界情勢に陥ったのは、このブッシュ政権時代であったのは間違いないのですが、その中でも、このチェイニーの罪が重いですね。最悪です。
それと、ディック・チェイニーは、いわばパペット使いだったわけですが、そのパペット使いを操ったのが、妻であったリン・チェイニーだったんですね。と言う事は、リンが、一番悪い奴だったのかも?
タイトルは“Vice”なのですが、副大統領のViceと、悪徳のviceの両方の意味なんでしょうね。って言うか、殆ど悪徳の方の意味しかない気が・・・・
「ハウス・オブ・カード」の夫婦のように権力に取り憑かれた実在の人物!
息子ブッシュ時代の副大統領ディック・チェイニーの半生を「マネー・ショート」のアダム・マッケイ監督が「マネー・ショート」の手法をよりブラッシュアップして作ったコメディ。
映画は面白いし勉強になるけれど、現実に起こった事は笑えない。
9/11の同時多発テロ以降、テロ防止の名の下に拷問を解禁させ、何も関係の無かったイラクに攻め込み自国民もイラク国民も大量に死にその結果ISが誕生した。
しかもチェイニーは元ハリバートン社の幹部で株を大量に保持してた。イラク戦争で大儲けした会社は言までもないが石油会社。
劇中チェイニーは「リバー・ランズ・スルー・イット」(若い頃のブラッド・ピットが美しい釣り映画。この映画はブラッド・ピットの制作会社プランB製作)のようにフライ・フィッシングをしている。
そしてエンディングロールでは思考を凝らした毛針が沢山登場する。
毛針は本物の虫と勘違いした魚が食い付くように釣り人達が自作する疑似餌。
チェイニーがした事を考えると考え深い。
オールスターキャストなのでキャストにも一言。
チェイニーが「ダークナイト」のバットマンを演じたクリスチャン・ベイルだなんて。
クリスチャン・ベイルが体重を増やしてたり減らしたりしてももう誰も驚かなくなって来ているのが悲しいところだけれど…
スティーブ・カレルが出ている映画は間違い無し。
出て来るだけで映画に深みがでる。
個人的にはクリス・ロックウェルのブッシュが憎めなくていい。
ディック・チェイニーの妻役のエイミー・アダムスはポール・トーマス・アンダーソン監督が信仰宗教のサイエントロジーを元にした映画「ザ・マスター」と同じ夫を操る妻を演じているのも映画好きには面白かった。
アダム・マッケイ監督はサタデーナイトライブやマイケル・ムーアのテレビ番組の脚本を書いていた、サタデーナイトライブで鍛えた脚本力とマイケル・ムーア仕込みの編集で間違い無く面白い。
彼の作る作品はコメディだけれど、必ずキツイ風刺になっている。
おかげで見やすくとても勉強になる。
日本でもこういう作品が作られて欲しい。
ネタになりそうな政治家は沢山いるから。
チェイニーの腕に光るデイデイト。まさにプレジデント
アメリカのできる男の伝記
役者の共演も見もの
妻役のエイミー・アダムス(最近、いろいろな映画で見ますね)に対して、主役を演じたクリスチャン・ベイルは、若い頃を演じているときは面影があるけれど、ハゲになってくると、誰が演じているのか分からないw
サム・ロックウェルが演じたブッシュジュニアのボンクラぶりもよかったし、スティーブ・カレルも流石。
重い内容だけれど、素晴らしい演出のコメディタッチで描いてエンタメしているのはスゴイ。最後のセリフでもクスッと笑ってしまいましたが、客の入りはイマイチでした。
アメリカの政治家や最近の出来事などが散りばめれらているので、事情を知るアメリカ人だったらもっと楽しめるのかなと思いましたが、何がなんだかわからないという理由で点数を下げるのはナンダかね。
アダム・マッケイのセンスが光るブラック・コメディ
最強の副大統領(Vice President)と言われたディック・チェイニー。「副(Vice)」だったからこそ、彼はその力を行使出来た。副大統領でありながら、副大統領だったからこそ、ブッシュを盾に大統領以上の政治力を見せた。それが功に転じたか罪に転じたかは神でもなければ判断が出来ないし、ましてやこの映画では判別しようもないし、人それぞれの主義や解釈もあるだろう。ただアメリカ兵やイラク民間人が多数亡くなった一方で、心臓が止まったはずのチェイニーが臓器移植で存命している皮肉。イラク戦争の口火を切った事実と、彼の心臓の病気とは無関係であるはずだが、やっぱり皮肉だと感じる。
アダム・マッケイはもうすっかり社会派のテーマを風刺するブラック・コメディが巧い監督に成り代わった。ウィル・フェレルのコメディ映画を撮っていたとは俄かに信じられないほど。ただ風刺のためには十分なコメディセンスが必要なわけで、この映画にしても、生真面目に撮ればそれこそキャサリン・ビグロー映画みたいな感じになっていてもおかしくないところ、しっかりブラック・コメディしているあたり流石。
冒頭はありがちな伝記映画みたいな筋書きで凡庸だなぁと思いつつ眺めていたら、それを見透かすように所謂「伝記映画」のエンディングをパロディにしたエンドロールが流れ出したり、突然ディックとリンがシェークスピア調のセリフ回しになったり、観客が難解に思うであろう内容の説明を高級レストランのメニューの説明に擬えたり、遊び心と面白い試みで溢れていて実に愉快。一見すると小難しそうな内容を観客に理解させる配慮が上手だなぁと感じた。それは「マネー・ショート」でも思ったことで、そういう部分でコメディ映画を撮り続けてきた勘が働いたりするのかなぁなんて勝手に思ったりした。
この映画は恐らく、ディック・チェイニーの賛否を決めるためではなく、毀誉褒貶の激しい人物を取り上げ、映画がどこまで真実に近づけるかに対する挑戦だったのかなと、冒頭に表れた一文を思い出す。だから見終わった後も、チェイニーをどのように捉えればいいか頭を悩ませることになる。かと言って、権力を手にすると人間って怖いよね、みたいな感想で締め括りたくはない。なんだか全然すっきりせず、心にモヤモヤが残った状態で映画は終わったが、でもそれも含めてブラックジョークであり、風刺なのかな?という風に私は受け留めた。
特定外来種認定
Belief? Huh...
終始主人公の動機や信念を語らない。そんなのこいつにはねぇと言わんばかり。権力にしがみつくことが全て。そのための技術のみつくす。その場限りの出鱈目な言葉の使い方、日米現政権にも通ずる。
信念が見えないだけに、話の推進力が弱くなる。歴史をなぞった感が否めない。大河ドラマでは尺が足りない。リンがディックを見初めた動機が分からない。主席補佐官に上り詰めた経緯が、あの喩えでは煙に巻かれる。リンの有能さを垣間見るシーンが少ない。パパブッシュによる湾岸戦争、特にイラク手前で寸止めした経緯は全カット。国防長官としての活躍がないと、引退への流れが本当に唐突になってしまう。ハリバートンCEOとしての役割も内容が薄い。テレビドラマにした方が良かったかもしれない。ベイカーにもスコウクロフトにも出てきて欲しい。
アメリカンジョーク苦手です
結構、評価が高かったので鑑賞しました。でも、政治経済は苦手な私に、理解できるかなって心配してたんですよね。意外と、理解はできたんですが…これって実話ですか?どこまで、本当のことなの?と、そんなことばかり考えながら観てました。そもそも、社会派エンターテイメントドラマって何ですか?
脚本っていうんでしょうか…心臓を提供した彼が、ストーリー展開というか、進行的にナレーションするあたりは、面白かったと思いました。でも、ストーリーは、さっぱり…。ダラダラと、起こったことを並べてるだけのノンフィクションって感じでした。(…って言っても、これが実話かどうかすら、私には分からないんですけど…)それから、あちこに散りばめられていたアメリカンジョーク、あまり好きじゃないです。とても豪華なキャストで、見応えはありました。面白い作品と錯覚したくらい。でも、「映画賞あるある話」で、どこが面白いか分からない作品でした。
クリスチャン・ベール!
こんな男だったなんて!
副大統領ってこんな権力があったのか?
劇中に、黙って話を聞いている男こそ注意しろとか
魚釣りは騙すことだなど興味深い。
エィミーアダムスの強気さがいい。
もちろんクリスチャンベール、スティーブカレル
サムロックウェルのブッシュなんてビックリだ!
面白い!
史上最凶の副大統領の暴走劇
全体的にシリアスパターンとユーモアパターンが絶妙にマッチしていて面白かった
劇中でがっつり政治のことを
取り上げてるけどかなりまとまっていて
分かりやすかったし
どれだけディックチェイニーが暴走し、世界と罪無き人々をめちゃくちゃにし、不幸のどん底に落としたかがひしひしと伝わってきた一本
映画の終盤でチェイニーは「私は国民に選ばれてやるべきことをやっただけだ、国民が安心して過ごせるためにだから私は間違ったことはしてないだから私は絶対謝らない」ってなことを言い放ってたけど結果的にはクズ野郎はどこまでいっても、何になってもクズ野郎なんだな救い様の無さとチェイニーの欲望の暴走を実感した
【難解なテーマを上質なエンタメ作品に仕上げるアダム・マッケイ監督の辣腕に唸った作品。】
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