バイスのレビュー・感想・評価
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政治の裏側、風刺?、政治の闇と言うのか・・・・
本作品、アメリカのブッシュ大統領(息子)の頃のお話で、どう言ったらいいんだろう、政治の裏側、風刺?、政治の闇と言うのか・・・・
真実なんだろうけど、本作品で色々と見えてくるのが、「ブッシュは本当は無能だった」とか、「イラク戦争は事実上間違えだった」とか「結局ひとりの独裁者が世界を滅亡させる」とか、色々な見方が出来るんだけど・・・・
私的には、内容が、ドキュメント風と言うか、風刺的と言うか、淡々に進んで行く本作品がいまいちのりきれずにいて、ま、事実と言うモノは結局こんなもんなんだろうと・・・・
しかし、怖いな・・・・先日「アレッポ 最後の男たち」を見て、ロシアは大悪党だと思っていたけど、本作品を見ている限りアメリカも大悪党だぜ・・・
ある意味、政治の世界って、これも凡人には理解出来ないし、正義感だけでは務まらないんだろうな・・・・
なんか、この手の映画を見ていると本当に怖くなるね・・・
日本では多分ムリ
ジョージ・ウォーカー・ブッシュ・ジュニアは、アメリカの歴代大統領の中でも最も愚かな大統領だった。当然ながらオーヴァルオフィスのスタッフも輪をかけて頭の悪い連中ばかりで、彼らほど、stupidという単語がよく似合う人間たちはいない。
そんなクズ連中に尻尾を振って言いなりになっているのが歴代の自民党政権である。ある意味、世界で最も愚かな政治家は彼らだとも言える。アメリカが日本に突きつけてきた年次改革要望書のことは誰もがご存じと思うが、郵政民営化も安保法制も特定秘密保護法案も全部そこに書かれている。日本の歴代の自民党政権はマリオネット、要するに傀儡政権で、書かれてあることをやっていただけである。サングラスを掛けてブッシュの前でプレスリーを歌った小泉純一郎はまさに幇間そのものであった。
唯一マリオネットでなかったのが鳩山由紀夫で、アメリカに従う気がまったくなかった。慌てたのはCIAである。鳩山由紀夫のアラを探せということで懸命に身辺調査をしたが、驚くほど清廉潔白であったために、母親から金をもらっていたという、別に違法でも何でもない行為をさも悪い行為であるかのようにマスコミに報道させて、なんとか総理の座から引きずり下ろした。CIAの陰謀というと如何にも胡散臭いが、実際に日常的に行なわれている政治的行為である。
CIAは3万人を超える職員がいて、現場のエージェントの中にはcompromise(妥協させる)を職務としている者もいる。CIAがcompromiseを使うときは殺すという意味である。私の推理では、鳩山由紀夫が総理大臣を辞めなければcompromiseされていただろうと思う。もともと自民党にいた小沢一郎はそのことを知っていて、鳩山由紀夫の命を守るために辞めさせたのだ。逆に言えば、アメリカの言いなりになっている限り、モリカケ問題がどれだけ追求されようとも、そういう事実はないと本人が主張するだけで、いつまでも総理大臣でいられる。それがアメリカと日本の現実である。
さて本作品は、ホワイトハウスの中でも頭が悪いだけでなく人間としても最悪だったのがチェイニーだと、堂々と主張する。日本ではアホウ副総理がカウンターパートとして相応しい。偉そうなところも権力志向も身内第一主義もよく似ている。
愚かな権力者をのさばらせたのは、選挙で彼らを当選させた有権者である。トランプを当選させたのも、イギリスのEU離脱を決めたのも、モリカケ疑惑も何のその、アベ自民党を大勝させたのも、全て有権者である。当選するほうもさせるほうも、同じ穴のムジナなのだ。
アメリカンドリームという言葉をよく考えてみるといい。それは貧乏人が金持ちになることだ。そして金持ちとは何かというと、これは比較の問題であって、貧乏人がいるから金持ちが存在する。貧乏人のいない世界に金持ちはいない。つまり金持ちという言葉は格差そのものだ。そしてアメリカンドリームは格差礼賛の言葉なのである。アメリカの夢とはその程度だ。
ステージに上がる金持ちに向かってスタンディングオベーションをする大衆は、いつか自分もステージに上がれると思っている。だから貧乏人も金持ちに投票するのだ。金持ちになることが夢だという国の、なんと貧しいことか。そういう貧しい国だからこそ、ブッシュ大統領やチェイニー副大統領が誕生した。
しかし我が身を振り返ると、自分はチェイニーと同じではないのか。金持ちになりたいと一攫千金を夢見たり、他人に自慢したり褒められたいと思ってはいないか。自己保身のために嘘をついていないか。権謀術数を使って他人を追い詰めてはいないか。子供に金持ちになってほしいと願っていないか。
むろん我々の中にもチェイニー的要素、アベ的な要素はもちろんある。そういう要素がブッシュを生み、チェイニーを生んだ。自分さえ裕福になればいいと思う人は、地元に便宜を図ってくれる代議士をセンセイと呼び、白紙委任の有効票を投じる。そのセンセイは実はアメリカの犬だ。
アメリカではチェイニーがいなくなってもトランプが現れ、トランプがいなくなっても第二のトランプが現れる。アメリカはそうやってアメリカンドリームという名前の格差社会をこれからも維持し続けるのだ。それは取りも直さず、民衆自身がそれを願っているからなのである。
日本にもこういう映画を作る勇気のある人は、結構いると思う。しかし多分金が集まらない。映画会社はやろうとしない。配給会社は配給しない。映画館は上映しない。もし作ったとしても特定秘密保護法の対象として逮捕されるかもしれない。日本はそういう国だ。こんな映画が上映されるだけ、アメリカは日本よりもかなりマシな国である。
最後にミニ知識をひとつ。シークレットサービスがチェイニーをアングラー(釣り師)と呼ぶ場面があった。シークレットサービスは大統領をはじめとする要人にあだ名を付ける。チェイニーは釣りが好きだからそう名付けられたのだろう。
悪い奴ほどなんとやらというが
副大統領というと陰から支えるという立ち位置なんだと思っていたけど、この映画を観たら認識が変わってしまうというか、大間違いだった。
映画を観る前から悪い人間という先入観があったけど、妻、子供をとても愛している、いいお父さんです。
妻の母が亡くなった時、妻と娘、家族には金輪際、近づくなと脅しみたいに酔っ払いの義父に宣言します。
警察も詳しく調べていないという感じで終わっているし、日宇言う野ってもし彼が政治家の道を真っ直ぐに歩いていたらスキャンダルになるんじゃないと思ったのですが。
娘が同性愛者というのもびっくり。
一度は政治家の道を退いて普通の民間、犬のブリーダー、普通ならアメリカンドリーム、心臓の病気もあるんだから、個々で湯余生を過ごせばいいんじゃないと思ったけど。
こういうのは悪運強いというか、神の気まぐれで何らかの才能を開花させていくんじゃないかと思わせてくれます。
奥さんを演じる、エイミー・アダムスの演技がしたたかで目を奪われました。
駄目な男に何故、そこまで尽くすのかと不思議に思ったのですが。
やはり男尊女卑、女であるが故にどんなに頑張っても上にはいけないという現実の厳しさ。
両親の不仲な生活を観ていたら少しでもいい生活がしたいと思っても不思議はないと思ってしまいました。
そして死にかけたけど、復活って、ええっ、そうなの、この部分も実話なのとびっくりです。
映画が終わった後、初老の女性に難しかったと聞かれて。
「悪い男という者は、なかなか死にません」
と思わず本音を漏らしてしまいました。
よかった
チェイニーは自分の家族にはあれだけ愛情があるのに、イラクやアラブの民衆には全く非情だった。親しい人以外は関心がないというか、虫けらみたいに思っているのだろうか。そういう人たちが選挙で人々に頭を下げるのは相当なストレスなのではないだろうか。ひどい人物だが、日本にも彼のような人物がいたら、とっくに拉致問題は解決しているだろう。
この映画を作った人たちは勇気がある。ところどころふざけた感じが楽しかった。
クリスチャン・ベールの怪演
これがターミネーター4のクリスチャン・ベールが演じているとは衝撃だった。アクション俳優だと思っていたが、確実に演技の幅が広がっている。
内容についてはリベラルの匂いがするが(笑)、ニュースを見る大人なら理解できる内容。
エンディング間近の釣り針の形が意味する比喩、暗喩の批判が一番痛烈。日本では作れない作品だと感じる。
チェイニーおじさん最高(最悪)
チェイニーのキャラが面白過ぎる。それが全てでしょ。
こんな超俗物キャラ、そうそういない。それを見事に実写化…いや劇画化した手腕に感服。
ラムジーもパウエルもライスもジュニアも皆、「想像通りに」キャラが良い。明るく、楽しく、醜過ぎる政権闘争。
凡百の政治コメディは、この割り切りが出来ないから面白くないんでしょうね。ジャパンじゃ絶対無理ですな。
マイケル・ムーアとか、こういう悪フザケが出来ないからいつまで経っても野党なんだよ。
映画でアメリカを丸裸にしていく
内容は難しい。
しかし、この映画を通して、私たちの国のことをものすごく考えさせられました。
アメリカ合衆国の治世者って、本当に馬鹿しかいないのかと錯覚してしまうくらいの皮肉たっぷりな内容になっています。
私欲まみれ。
「犠牲」というのが、彼らには見えていないかのよう。
でも、ラストに副大統領が「私は絶対謝らない。なぜなら 自分がやってきたことは 国民が望んだことだから」と述べたシーンでは、心が揺れました。
一概に彼を非難することもできないかもしれないなと。
選挙で彼を支持した人々がいるんですものね。
アメリカ政権の内部を暴露する映画をここのところ見たこともあり、アメリカのことをたくさん知ることができました。
当国民だったら、そういう映画を見ることにより危機感を抱き、より真剣に政治について考えるのだろうな、選挙に確実にいくのだろうなと思いました。
映画を通して 国が変わっていくのかもしれない。
さて、我が国日本ですが。
なかなかこういう映画はありませんよね。
国民が政府を監視するように仕向ける映画は。
受けが悪いからでしょうか?
つくろうとする監督をほぼ知りません。
商業目的ばかりの映画が流行るこの国、この国民へ警鐘を鳴らしてくれる映画として、この映画の評価を高くしました。
日本人まずくないか?
普通の日本人にはピンとこない
ダメ人間だったチェイニーが突然政治界に入り、うまく地位をあげ、法の解釈や組織をこねくり回して絶大な権力を掴んでいく…
という話なんですが、その時々において当然強く影響したであろう「世論」や「政治的事件」等の描写が皆無で、基本チェイニーの周辺のことしか描かれてないので、なんでチェイニーだけこんなトントン拍子なの?ってのがかなり分かりにくいです。
とはいえその辺は当のアメリカ人や、当時のアメリカの情勢に詳しい人ならわざわざ説明されるまでもない話なのかも知れません。本作はそもそもそういう人向けなんでしょうね…
まぁ情勢知ってても、最初の「ロクデナシが突然真面目になった」理由だけはさっぱりだと思いますけど。
俳優陣はみないい仕事してます。
クリスチャン・ベールは若い頃のチェイニーはまだベールの面影がありますが、中年になるとルパンの変装なみに面影ゼロ!役作りのレベルが違いますね。
_φ(・_・映画と現実
クリスチャンベール演技がチェイニーそっくりでしたし熱演。すごく良かった。というかラムズフェルド、ライス、ブッシュ、パウエル全員そっくりでした。本当にこの人達は悪いことしたんだなぁ、、、とつくづく呆れました。あのイラク侵攻は私欲のためだったのでしょうね。戦争やりたかっただけだったのでしょう。石油の利権が絡んでその利権に自分がCEOしていた会社が絡むとクソみたいなことになるんでしょうね。9*11も描かれていましたが本当は起こることを知っていたんじゃないかな?そこまで描いていなかったが。しかしながらこの人達が究極にお馬鹿なところがあるのに気づきます。お金や物は死ぬとき持っていけないこと。だから使えない以上のお金を貯めるのは意味がないこと。
どんなに金持ちでも権力を握ったとしても人には等しく死がやってくる意味を考えたほうがいいでしょうね。そしたらこんなくだらない戦争だって起こらないでしょうに。人類はいつまでお馬鹿なのでしょうか?
みんなそっくり
出てくる人がみんな本人にそっくりで、違和感なく見れました。でも、こんな人だったのですね。よく映像化を許したなあという感じです。少し場面が落ち着いてくると、大きな爆発音でビックリさせるのは、どうかと。
言い忘れたがエイミー・アダムスが良い!
面白いとは聞いていたが、期待を全く裏切らないとんでも映画である。この映画の主人公はでたらめなイラク戦争にアメリカ(のみならず世界中)を導いたブッシュの副大統領ディック・チェイニーで、まだ存命中にも関わらずこれだけディスリまくりの、有る事無い事コメディーを作ってしまうアメリカはやはり憎みきれないロクデナシで、右へ左へと振れるだけ日本よりマシなのだろう。途中でエンドロールが流れるのはどう見ても「カメラを止めるな!」のパクリかと・・・。監督のアダム・マッケイはコメディ演劇出身の脚本家で、アントマンの脚本も手がけている。今作でクリスチャン・ベールに当て書きしたと思われるその手腕は素晴らしい。そしてサム・ロックウェルのブッシュはもう最高で、笑うしかない。チェイニーは権力を手にする過程でどんどん口元が曲がって行くのだが、日本にも似た政治家がいたように思う。
政治の世界を見せつけられる良い教材
これが事実だそうだ。
記事などで聞いていたが、映画で見せられると現実を見せつけられる。
たぶん本当なのだろう。
政治の世界は嫌いだったが、誰も避けて生きていける訳ではない。
政治的な人間の本性を学ぶには良い教材です。
こんなノリは嫌い。
おもんないし!
映画として どーなん?!
事実に基づく…
怖いわ!
自覚も責任感もない但の
ゲス野郎にしか…
「記者たち」観た後なので
流れ的な事は理解できてたような
気がする。あっちの方が見応えあったし。
でも この映画、何が言いたいのか分からん!
コメディ?
どこで笑うん?
「ワイルドスピードが楽しみ」
エンドロールが出ても席を立たないで
途中で一回フェイクで流れる。
最後はおまけ映像ありなので。
プランBって感じ。
ディックチェイニーがまだ生きてるのによう作れたな
私はオープニングのフェスで享楽を貪り踊り狂い、最後にワイルドスピードを楽しみにする子達と一緒デス
一元的執政府論
拷問メモ
石油関連企業ハリバートン
USAと言う国
北米大陸は、カナダも含めてこれまで2回訪問した事があり、
勿論ハリウッドも。
SCなど商業施設や観光感覚は何ら日本と変わらないけど、欧米の方が先駆的で日本が影響を受けて居るのは事実で、普段の平和な生活は米国内でも何ら変わらない様に思えた。
911のあの当時、近隣国であるカナダにまで民間機の代替着陸空港要請?のセリフがでてくるが、合衆国本国だけでなくカナダまで大変な事になっていたのをこれまで気づかなかったというか初めて知った。米国のメデイア情報はカナダにも直に流れてくるから。
映画はどこまで真実かは知らないけど、当時の合衆国政府の裏事情の緊迫感を見ていると、日本には考えもよらない事ばかりで、戦後日本はどんなに平和ボケだったのか?と痛切に感じた。
現在、米朝交渉にとかく言われているが、この裏事情もメデイアを通して知る由も無いだろうか。。。
黒も白に変える権力
黒も白に変えてしまう権力の持ち主。彼には法律など無意味。アメリカの黒歴史とも言える副大統領の悪事を映画にしてしまうブラックユーモアには感心する。クリスチャンベールの七変化も凄い。そして副大統領を陰で操る真の権力者・チェイニー婦人のストーリーも面白さを引き立てていた。
2019-77
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