「みんなそっくり!」バイス 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
みんなそっくり!
アメリカ合衆国史上最強の副大統領とも言われた、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領ディック・チェイニーを描いた作品。
描かれているのは事実らしいのですが、ディック・チェイニーがあまりにも秘密主義であるために、わからないこともあると言う様なクレジットが最初に流れます。
確かに、彼は“史上最強の副大統領”とも言われていますが、これを見ると、むしろ【影の大統領】と言った方が正しい様な気がしますね。まぁ、正大統領であったジョージ・W・ブッシュの方は、その現役当時から“大丈夫?”と思わざるを得ませんでしたが・・・。
ラムズフェルドとの師弟関係は、知りませんでした。ただ、最終的には、チェイニーが副大統領で、ラムズフェルドが一閣僚の国防長官だったので、上下関係は逆転してしまっていましたが。それが故に、ラムズフェルドに引導を渡したのも、チェイニーであったんですね。まぁ、ブッシュには無理な仕事か。
しかし、ブッシュの陰に隠れて、やりたい放題ですね。いまの不安定な世界情勢に陥ったのは、このブッシュ政権時代であったのは間違いないのですが、その中でも、このチェイニーの罪が重いですね。最悪です。
それと、ディック・チェイニーは、いわばパペット使いだったわけですが、そのパペット使いを操ったのが、妻であったリン・チェイニーだったんですね。と言う事は、リンが、一番悪い奴だったのかも?
タイトルは“Vice”なのですが、副大統領のViceと、悪徳のviceの両方の意味なんでしょうね。って言うか、殆ど悪徳の方の意味しかない気が・・・・