グリーンブックのレビュー・感想・評価
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孤高とは
人種差別を題材にした映画を観るのが初めてだったら、好きな作品になっ...
カッコ良すぎて涙したw
心地良くも奥深い作品
王道で満足
こうすると映画って面白くなるよねという、アメリカ映画が培ってきたセオリーに忠実に沿ったような王道のような映画。
セリフ回しの魅力や、主人公の豪快なキャラクターや、そもそも白人と黒人の友情を描くという点もアメリカ映画のテッパンセオリーと言えるだろうと思う。
これは決して批判的な見方をしているわけではなく、普通に狙い通りに私は泣いたり笑ったりとこの映画を最初から最後まで楽しんだ。
僕はドンシャーリーの音楽を聴いた事もなければ、この映画が実在したミュージシャンを描いているという前提知識も無い状態で楽しんだのだが、
シャーリーが登場し、ミュージシャンだとわかり、上品な人物像が把握できてきて、あのピアノとチェロとベースのトリオという珍しい編成で演奏されるクラシックでもなくポップスでもない音楽に驚くという、リップスが味わったであろう感動がしっかりと味わえた。
強いて難点を挙げるなら、このクオリティの映画にしてはチェロとベースの役者さんの弾き真似がちょっとレベル低かったことぐらいか。
黒人リッチマンに雇われた白人運転手のロードムービー
2人に愛と絆が芽生え、友人になるまでの
ロードムービーです。
黒人差別の色濃い南部を演奏旅行する黒人ピアニスト。
その運転手の白人が雇用主の黒人エリートのピンチを
何度も助けるうちに芽生える絆と厚い友情。
友情に黒人も白人もない。
あるのはお互いを必要としていること。
Dr.ドン・シャーリーは博士号を持つインテリのjazz ・pianist。
ドン・シャーリー・トリオはピアノのドンとベースとチェロの編成。
(この編成はかなりクラシック寄り)
クラシックを学んだドンらしく、上品で高度のテクニックの
洗練されたトリオだ。
この映画は映画館で字幕で観ました。
今回は配信・吹き替えで3年以上ぶりに鑑賞。
アカデミー賞作品賞に輝いただけのことはあります。
友人の役割。
友情は家族と同じか、時にそれ以上のことさえあります。
ドンを守り助けるトニー。
トニーのピンチには、時にドンの機転も出動する。
警官に暴力を振るったトニー。
(理由は、ドンを雨の中、車から引きずり出したから・・・)
ドンが留置場から電話で頼った相手は、
なんと司法長官のロバート・ケネディ!!
(胸のすくシーンだ!)
最後の町。
アラバマ州バーミンガムは、差別が酷かった。
彼らはその日の主賓のピアノトリオ。
そのリーダーが黒人というだけで、会場レストランの白人と
同じテーブルでドンは食事が出来ない。
楽屋は物置の片隅。
遂に切れるドン。
演奏会をキャンセルして向かったダイナーには、
生演奏ステージがあった。
ウェートレスにせがまれて弾いた一曲目。
ショパンの「木枯らしのエチュード」
素晴らしい!!
そしてそのステージ専属の黒人j Jazz musicianとのセッション。
心震えるシーン、生演奏だ。
一番の問い?
ドンは北部(ニューヨーク)での王侯貴族のような扱いから、
敢えて差別濃い南部での演奏旅行を決めたのだろうか?
それも稼ぎときのクリスマス・シーズンに。
黒人専用のモーテル。
トイレも会場の外のトイレを使う様に言われたドン。
往復40分かけてモーテルに戻る。
そんな理不尽と戦うことが目的だった?
黒人に魂の音楽を届けたかったのか?
子供の観客がいない世界に、
教育と啓蒙はあり得ないと思うのだが・・・
どうもハッキリと分からない。
もしかしたら、
自分の原点。
差別される自分。
その現実を忘れないため、
そして自分を甘やかさない為だったかもしれない。
そんな事はどうでも良い。
このロードムービーを楽しみ、
トニー一家のクリスマス・ディナーに訪れたドン。
殻を破ったドンと共に、
「Merry Xmas」を!!
最高に気持ちいい映画だ。
スノッブな白人観客
旅には人生を変える、不思議な力がある。
一人ではなく他の誰かと旅をすると、
そして、その期間が長ければ長いほど、不思議な繋がり(絆に近いもの)が生まれる。
出自や価値感の違う二人、黒人ピアニストのドクターと、白人用心棒のトニーが主人公。
舞台は1960年代のアメリカ。
黒人が泊まれるホテル「グリーンブック」を頼りに、南部を音楽ツアーで周る。
当時は今以上に黒人に対する差別が酷かったようで、映画の中にはさまざまな差別がでてくる。
おそらく映画だからマイルドな表現で表されているけど、実情はもっと酷かったんだろうな。
ドクターは、黒人差別に勇気を持って立ち向かうために、差別の強い南部をツアーで周る。黒人差別をしていた用心棒のトニーも、ドクターと旅をする中で絆に近いものが生まれ、黒人差別に対して抗うようになる。
「相手の立場に立って考える。」
よく耳にする言葉。
でもそれが本当に難しい。
差別って、その人が育ってきた環境の影響が大きいと思う。
それは大きく言えば社会であったり、身近に言えば親であったり。
だから差別をする人にすれば、差別をすることはいわば普通の、当たり前の行為であると思う。
そこに罪悪感というものは、ない場合が多いんじゃないかな。
そういう意味で言えば、差別は骨の髄まで染み込んでいるものだと思う。
僕はこの映画を観て、自分はスノッブな白人観客側なんじゃないかと思った。
「差別はダメだと思いました。」
そんな小学生みたいな感想じゃ駄目なんよな。それじゃ外野で観てるだけ。
なにも変わらない。
僕らひとりひとりが、差別に対してどう行動していくかが大切。
人々の骨の髄まで染み込んでいる、差別に対して。
僕になにができるだろう。
僕はどう行動すればいいのだろう。
などと考えた映画でした。
悔しいけど、好きだよね。
ショーシャンクの空に、最強のふたり、悔しいけど、こういう作品に弱いというか好きだよね。
トニーの成長物語に見せておきながら、ドクの成長物語でもある。
というか、よく考えるほど、トニーよりドクの方が成長してるなこの話って感想になる。
個人的に、映画の前半、トニーにフライドチキンを薦められ恐る恐るドクが食べるシーン。残った骨をどうすればよいかと尋ねた時に、車窓から放りなげ、あのニヒルな笑みを浮かべる。ドクが真似て、骨を投げ捨てたあと、調子にのったトニーがドリンクの空き容器を捨てるのだが、その時のドクの困り顔ときたら最高に面白くて、その瞬間、この映画の惹きこまれてしまった。
黒人差別にあらがう黒人の物語である。
だが、史実によくあるこの抵抗の物語は黒人の手によって黒人が暗殺されて終わる。
最後の最後、ドクがバーで現金を見せた時、背景で企んでいた二人組を見て、いろいろ悟ったような気持ちで、ドク死なないでくれ!とはらはらしていた。
まあ、そんなこと杞憂で終わり、ちゃんと拳銃を隠し持ってたトニーのファインプレイにより、事なきをえる。本当に頼りになる男だと思った。
最後に適当な感想を書こうと思う。
わたしにとってこの映画は暖炉のようなものだ。
冬がふる暗い灰色の夜に、窓からこぼれるオレンジ色の光は、友情や家族のことを思い出させる。
複雑で、残酷な世の中を生きるには、この心はあまりにも弱弱しく、灰が積もってしまう。そんな時、誰かを想うその力が、微弱に、でもやさしく照らしてくれる。
わたしにとって、この映画は暖炉のようなものだ。
追記、この映画を見るすべて人にキスを。
新しい視点の黒人差別問題
映画館で観とけばよかった
観るタイミングを逸して、NETFLIXでようやく観ました。素晴らしかったです。アカデミー賞も納得です。主人公ふたりの友情、ピアニストの思慮・うんちくのあるお言葉、運転手の気持ちの変化・友情、奥さんのかわいらしさ、どれもよかった。
差別と音楽を描いているけどめちゃくちゃ楽しいしハッピー!
そんな雰囲気の作品。作品の風景も明るく柔らかく、そして何よりダブル主人公の一人、バレロンガがめちゃめちゃいい、味のあるキャラ。わかりやすくいうと脳筋キャラです。そしてイケメンである。雨の中牢屋入っていた彼のちょっと髪が乱れていたの,ただのイケメンで最高でした。それを横目に見ている気品溢れるピアニスト。この対照的なふたりの設定が面白い!となった方は多分この映画2時間あっという間です。
テンポ良く、キャラ良く、セリフ良しです。
差別的な問題を題材にしながら、けれど消して辛いだけではない、相棒への偏見や侮蔑を目の当たりにした脳筋人間が、徐々に徐々に自らも持っていたそれを塗り替えていく、ただの仕事の相棒から、親友になる、その流れが非常に見やすいストーリーです。
あとバレロンガが食べてるモノ全てが本当に美味しそうで食べたくなってしまいます。ピザあんなふうに食べる人初めて見ました笑笑 食べっぷり最高です。
めっっっっっっっっっちゃくちゃおすすめです。ぜひ。
黒人ピアニストの内面がよく伝わった。とてもハートフルな映画でオススメ
いい映画だった。真正面から黒人差別やセクシャリティの問題にも触れ、
二人の主人公の温かい交流に心が打たれた
最後のニガーと呼ぶな、とトニーが言う言葉にジンと来ました。
黒人差別を知る映画を私はあまり見たことがなかったのですが
この映画を見て、いかに色が違うということで
人々が苦しんできたのか、その一端がわかり、それだけでも収穫だった。
物語は、そうした社会的なテーマ性をこえ
人間と人間の温かい交流がメインテーマにもなっていて、とても見応えがあったし
安心して見ていられた。
こういう映画って、最後にどちらかが死んでセンセーショナルにまとめるものが多い印象だったけれど、この映画は最後までハートフルで見ていて元気をもらえる。
こういう映画は本当に私は好きだ。
中盤、ドクターが言っていた。俺は黒人でも白人でもない男でもない、一人で豪華な家で暮らして、白人の前で演奏を披露する、俺はなんなんだといった叫びのセリフ、
強い孤独。そうした豪華な家で暮らしても満たされない家族を持ちたいといった思い。
そうした点にもよく触れていて、しっかりドクターの内面も表現できていて、
この映画はすごいと思った。
面白かったです
これはアメリカ版『ドライブ・マイ・カー』だ!
実話に基づく作品。 黒人差別という内容でありながら暗くなく、旅を通...
グリーンブック何で
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