ぼけますから、よろしくお願いします。

劇場公開日:

ぼけますから、よろしくお願いします。

解説

自身の乳がん闘病を描いたドキュメンタリー番組「おっぱいと東京タワー 私の乳がん日記」でニューヨークフェスティバル銀賞などを受賞したテレビディレクターの信友直子が、認知症の母親と耳の遠い父親を題材に手がけたドキュメンタリー。広島県呉市で生まれ育った信友監督は、大学進学のため18歳で上京して以来、40年近く東京で暮らし、現在はドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターとして活躍している。呉市に暮らす両親は結婚もせずに仕事に打ち込むひとり娘を遠くから静かに見守っていた。45歳で乳がんが見つかり、落ち込む娘をユーモアあふれる愛情で支える母。そんな母の助けにより、人生最大の危機を乗り越えた信友監督は両親との思い出づくりのため、父と母の記録を撮りはじめる。しかし、信友は母の変化に少しずつ気づきはじめ……。2016年と17年にテレビで放送された作品に追加取材、再編集を加えて、信友監督初の劇場作品として劇場上映。

2018年製作/102分/G/日本
配給:ネツゲン
劇場公開日:2018年11月3日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
大島新
濱潤
共同プロデューサー
前田亜紀
堀治樹
山口浩史
撮影
信友直子
実景撮影
南幸男
音響効果
金田智子
ライン編集
池田聡
編集
目見田健
整音
富永憲一
語り
信友直子
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(C)「ぼけますから、よろしくお願いします。」製作・配給委員会

映画レビュー

5.0親子愛と表現差のエゴと社会的意義とがせめぎ合う

2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

認知症の母を介護する90を超えた耳の遠い父と、その様子を撮影する娘。カメラを誰かに向けるということは残酷な行為なのだということが本当によくわかる。しかし、撮影という行為の加害性に気づいてもやめてはいけない時もある。本作はまさにそういう瞬間の連続だった。
自分らしく生きることを父は娘に求めた。娘が選んだのは映像で表現する世界、どれだけ残酷でもそれを貫徹することこそが親孝行なのだと考えたのかもしれない。
そして、カメラが写すものは老老介護の厳しい現実。それは高齢化社会を迎えた日本のいたるとこにある現実でもある。パーソナルな親子愛と、撮影者のエゴと、社会的に重大な意義がせめぎ合うすごい映画だ。
撮られる対象は時に大きく傷ついている。それでも記録を残すことは、社会の糧になるのならカメラを止めるわけにはいかない。それが監督の生き方なのだ。その生き方を選ばせてくれた親への恩返しなのだ。

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杉本穂高

5.0タイトルなし

2025年1月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

認知症診断を聞いて帰ってきた時の家族のやり取りが素敵。こんなに和やかな認知症のお話見たの、初めてか?
方言が優しい。
いきなりパニック状態になってしまう。怒ったり泣いたり。
夫婦で怒鳴り合うシーン。死にたいなら死ねと。
見てると父母のことを思い出す。父も毎日、母の見舞いに行ってた。
女性が動けなくなることの辛さ。父も優しかった。
何度も私も駆けつけたことをリアルに思い出す。父も転んでたな。
退院後、家に帰って泣くお母さん。
介護をしていた時の私は、常にその先のことが気になり、その先を準備していたことも思い出す。その時々の彼らの思いに寄り添ってたのかな。一人で背負っていたし。
この映画を観る人たちは、皆こんなふうに自分の経験を重ねるんだろう。
年取ってこんなに仲のいい夫婦ってちょっといないかも。

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えみり

3.5切ない。つらい。 認知症。老々。家族目線の暖かさが沁みる。 歳はと...

2024年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

切ない。つらい。
認知症。老々。家族目線の暖かさが沁みる。
歳はとりたくない。永遠の命を求めた秦の始皇帝の気持ちがわかる。
もうすぐ我が身。

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はむひろみ

4.04.2自己投影の極致

2024年4月15日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 0件)
asa89

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