ラストレターのレビュー・感想・評価
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岩井俊二の集大成、でもある
思いの外良かったと言ったら失礼になるな。やはり岩井俊二は作家だ、と思った。もうゆらゆら風がなびいてふっと美少女が現れるが、それが観たいのでそれでいい、と。散々出尽くしてる感のある広瀬すずの変幻自在ぶりというか、圧巻とも言える存在感。朝ドラの演出ってなんなんだ、と思える存在感。脇含めてある意味岩井俊二オールキャストの集大成感。
題名通りに徹底的に書かせる読ませる展開。スマホから始まるが、それを放棄させてこんな時代にみんなに手紙を書かせる。書いて書いて出会わせて、そして最後に残った手紙。正直のっけからまさか、そんな、と思わざる得ない展開もあるが、岩井俊二アイテムにやられてどうでもよくなる。
純の粋
ロマンチストと言えば聞こえはいいが
岩井俊二ワールドが堪能できました
岩井俊二さんの個人的イメージ
写真で言えば、クリアな画像ではなく、被写体に霧がかかったような、靄がたちこめているような、そんななかから鑑賞者自身が被写体の何たるかをイメージするというか、紐解くような、鑑賞者の感性で観る必要がある作家と認識していましたが本作もそれが展開されていて感慨深いものがありました。
あの未咲という小説の中身、気になります。私にとって最大の謎です。
あの小説を読んでいる、鮎美さんと阿藤さんには未咲さんが何故自殺したのかわかっているような気がするので・・・
この映画は何度か見返すうちに自分なりの解釈が変わっていくような作品じゃないかと今は思っていて、まだ個人的には本作品は未完の状況なので★はこれだけにしました。
素敵な作品
いい映画でした。
なんか不自然
ファンタジー感に違和感あり。
映像は綺麗だったが、心に響かなかったし、背景がわかりにくくや手紙のやり取りが中途半端に感じた。
姉があんな死に方をしているのに、姉になりすまして初恋の人に会えてはしゃいでいる松たか子の妹役に人間性を疑う。そんな様子を感じながら綺麗なファンタジー映像に違和感を覚えた。役者さんの演技は良かったし、鈴ちゃんもとっても可愛い。役者さんはいいのにとても残念に思った。
Love Letterと比べると。。。
Love Letterは映像の美しさと共に、ストーリーの展開と最後のオチまで、脚本も素晴らしかったと思います。アジア各国で大きな人気を博したのがよくわかります。この映画はストーリー展開がちょっと無理がある感じです。乙坂が未咲を名乗る二人から手紙を受け取っていたはずなのですが、そこから生じる混乱・矛盾・ユーモアについては、映画は触れていません。この展開ってこの映画の鍵になるのかと思っていました。あと未咲の人生がどうして暗転したのか、それが残された人にどう影響を与えたのかが、??でした。
出演俳優のそれぞれに見せ場があるのですが、全体としてのストーリーがちょっと。
Love Letterとスワロウテイルを同時に作った時の岩井俊二は、本当に天才でした。
映画ってこういうもの
設定、脚本に残念なところあり。
亡くなったお姉さんの同窓会に行く。
そこで、お姉さんに間違われる。スピーチする。
そして、文通。途中、相手が読んでないのに。
別れた理由もわからず、未咲が結婚した理由もわからず。
20年間写真が無い。
そんなことないでしょう?!と思ってしまいました。
でも、いい映画だなあと思えました。
俳優陣もとてもいい演技でした。
よかったけれど。切ないが多いよ〜
これが40年以上前の昭和の時代なら満点なんだけど
松たか子恐るべし
森七菜をはじめて知った。メロメロになった。
広瀬すずとワンピースを着て犬を連れている姿など妖精のよう。もうイチコロだった。
松たか子は文通が広瀬すずともはじまってから本当に脇役になったのだけれど、姉じゃないのに言い出せなかったり、無様に姑の尾行をしたりと、だめな役に忠実なのが素晴らしかった。存在感が大きいのに出しゃばらずに脇役がしっかりできるとはとても感服した。
と、最近の映画は俳優の魅力でもっているようなところがあり、今回の話もちょっと苦しい。
一言で言えば優等生がDV旦那と一緒になった悲劇。よくある設定で、これで悲しめと言われても……。
「もうちょっと早く来てくれれば……」
の広瀬すずの一言に尽きる。そうなっていれば映画にならないところに無理を感じる。
豊悦の話も面白かったけどラブストーリーで講釈されるようなことではないのでは?欲張りすぎたね。
DV旦那に苦しみ病苦の生涯を送った姉に対して松たか子はあまりにも普通の主婦になってしまって、並べるにはあまりにもドラマ性がない。姉の死に対する無感情さも不自然だ。それが長年の姉に対するコンプレックスの裏返しですらない。姉の死を通じで再会した福山と握手ができた、サインをして欲しいとははしゃぎすぎだ。
見誤るくらい似ているのならキャストを考えたらどうかとも思った。それこそ、広瀬姉妹をそのまま使えば?あの二人なら同窓会で間違えられても不思議はない。すずは鮎美役はよかったけれど、「できる姉」を演じるには少し控えめすぎる。アリスなら……と主張したら、一緒に観てくれた姪に「アリスに高校生は無理!」と一蹴された。まあ、おかげで森七菜を知ることができたからいいんだけど。
タイトルのラスト・レターは未咲が鮎美に残した手紙。神木隆之介と作った高校の答辞。以前も書いたが、ラブストーリーは高校時代のことしか描けないのだろうか。確かに初恋は特別ではあるが。人間として自立したあと、人は恋愛できないのだろうか。それはこの社会の貧しさなのか。映画界の貧しさなのか。
福山雅治の使っていたフィルムカメラが気になる。
Love Letter をリアタイで観た人にも!
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