バグダッド・スキャンダル
劇場公開日:2018年11月3日
解説
国連史上最悪の政治スキャンダルといわれる汚職事件を描いたポリティカルサスペンス。原作は、元国連職員の作家マイケル・スーサンが自身の体験を基に執筆した小説で、人道支援のための「OFFP(石油・食料交換プログラム)」の裏で行われていた不正を描いた。2002年、国連事務次長の特別補佐官に任命されたアメリカ人青年マイケルは、国連が主導する「石油・食料交換プログラム」を担当することに。それは、クウェート侵攻に対するイラクへの経済制裁の影響で貧困にあえぐイラクの民間人を救うための人道支援計画で、国連の管理下でイラクの石油を販売し、食料に変えてイラクの国民に配るというプロジェクトだった。しかし、そこにはフセイン自身や、国連を中心とした世界各国の企業や官僚機構が深く関わっており、それがやがて巨額の汚職事件へと発展していく。監督は「ストックホルムでワルツを」のペール・フライ。「ダイバージェント」シリーズのテオ・ジェームズが主演のほか、製作総指揮も務めた。
2018年製作/106分/G/デンマーク・カナダ・アメリカ合作
原題:Backstabbing for Beginners
配給:アンプラグド
スタッフ・キャスト
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なかなか面白い内容だし、国際社会に対する課題を提示したという意味でマジメな意義深い映画だとは思うが、
映画の作りとしては、映像で何かを語るよりもセリフでの説明が多めだし、ものすごく肝心なところ(悪の根源=多国籍企業が利益を貪っている、その状況)は、終始セリフの上でしか語られていないので、軽い印象しか残らない。
映画なのだから食物連鎖の最上位に居る悪役を登場させて芝居をさせてほしかった。
主人公の人生にスポットしたというつもりなのだろうけど、なんだか軽いドキュメンタリーか新聞記事を読んだような気分。
2021年5月27日
Androidアプリから投稿
2020年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
なんでだか全く話が入って来なかった。
ほぼ予想通りというか想像の範囲でストーリーが進んでいく。
実話ものだから仕方ないとも言えるけど、退屈なもんは退屈だよって。
2020年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ー今作で描かれた内容は、実際に国連で起きた出来事である。ー
父をレバノン米国大使館爆破事件で亡くしたマイケル・サリバン(テオ・ジェームス)が主人公。
彼は、父を良く知っていた国連事務次長のコスタ・パサリス:パシャ(ベン・キングスレー)の指示で採用され、パシャの右腕として活動を始める。
関わったのは”石油食料交換プログラム”。サダム・フセインの圧政により苦しむイラク国民救済策として、当時国連が主導していた活動。
だが、彼がその責をこなすうちに、数々の事実が浮かび上がる。
マイケルの通訳、ナシームは”前任者アベックは自動車事故ではなく、殺されたのだ”と告げる。
そして、パシャがいうバグダッド支部ドゥプレ女性所長はこのプログラムの不正に薄々気付いていたが、パシャは彼女を逆に裏切り者と呼ぶ。
徐々に、このプログラム自体の意義に疑念を持ち始めるマイケル。
物語はナシームがクルド人であるという事を隠し、国連で働く部分から、当時のクルド人が置かれた状況が暗喩的に示されたりしながら進む。
そして、ある日、バグダッド支部ドゥプレ女性所長は”心臓発作”で突然死する・・・。
が、少し残念だったのは、パシャとレジネツォフ(この大掛かりな不正に関係する人物)との関係性がきちんと描かれていない事や、ナシームとマイケルとの恋愛関係が中途半端に描かれている所。
そして、”石油食料交換プログラム”で不正な利益を上げていた世界各国の多くの者の名前は出されずに、パシャが”全責任を負っている”ように描かれてしまっている所である。(彼は、国連の重責を担ってはいたが、この描き方はどうかな・・)
更に、アメリカがサダム・フセインを攻撃する所も”TVで放映されていた場面の流用が多く”今一つ、この国連を揺るがせた不正問題の本質にスポットが当たっていないと感じてしまった作品。
<2019年2月1日 シネマテーク高崎にて鑑賞>