ポップスター

劇場公開日:

ポップスター

解説・あらすじ

「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマンが主演と製作総指揮を務め、カリスマポップスターの壮絶な生きざまを描いたドラマ。クラスメイトによる銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境をさまよいながらも一命を取り留めた14歳の少女セレステ。皮肉にも姉エレノアと作った追悼曲が大ヒットし、敏腕マネージャーに見初められてスターダムへと駆け上がる。18年後、度重なるスキャンダルでトップスターの座から転落した彼女のカムバックツアー初日を前に、ある事件が起こる。それは、かつて彼女が被害に遭った事件を模倣するものだった。トラウマがよみがえる中、再起をかけてステージへと向かうセレステだったが……。敏腕マネージャー役をジュード・ロウ、幼少期のセレステと彼女の娘の2役を「トゥモローランド」のラフィー・キャシディが演じる。監督・脚本は「シークレット・オブ・モンスター」のブラディ・コーベット。世界的トップ歌手のシーアが主題歌・劇中歌を担当。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

2018年製作/110分/アメリカ
原題または英題:Vox Lux
配給:ギャガ
劇場公開日:2020年6月5日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第75回 ベネチア国際映画祭(2018年)

出品

コンペティション部門 出品作品 ブラディ・コーベット
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(C)2018 BOLD FILMS PRODUCTIONS, LLC

映画レビュー

4.0トラウマ  暴力によって蹂躙されるアメリカ

2025年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

アメリカ社会が暴力と破壊に満ち溢れた時代に少女は育った。少女の名はセレステ。「天空」「青空」の意味を持つその名の通り彼女は天上を目指して羽ばたいてゆく。

彼女が通う学校で凄惨な銃乱射事件が起きる。彼女も撃たれるが奇跡的に一命はとりとめる。被害者の慰霊の場で彼女が姉と共に歌った歌が異例の大ヒットをしたことから彼女はあこがれの歌手への階段を登っていく。

本作は二部構成で第一部はあどけない少女期のセレステが描かれ、第二部では一大ポップスターとなりまた母となった彼女の姿が描かれる。このギャップが凄まじい。この間に彼女に何があったのかは詳細は語られない。だがスターになりながらも酒とドラッグに溺れ事故を起こし被害者に多額の示談金を払ったりとプライベートでも話題に事欠かない彼女は常に注目の的である。あどけなかった少女のころの面影も消え失せ、そこにいるのはアメリカを代表するポップスターの彼女だ。

彼女には常にあの銃撃事件が頭をよぎる。いつも彼女の心はトンネルの中を走り続けていて、そこには同じ人々が倒れている。銃撃事件の被害者だろうか。
そして9.11が起きる。彼女のライブ直前には彼女の曲のPVで使われた衣装と同じ扮装をした者たちによる無差別銃撃事件が起きていた。
常に彼女には暴力と死がつきまとう。それを振り払うように彼女は走り続ける。しかしそのトンネルをいくら走り続けても出口には至らない。そしてトンネルの中の犠牲者の姿も変わらない。
彼女は走り続けるしかないのだ。この暴力と破壊に満ちた社会から少しでも逃れるためには。出口のないトンネルをただ走り続けるしか。ステージの眩いばかりの照明に照らされても、暗いトンネルを抜けて本当の日の光を浴びることはない。それでも彼女は天空を目指し続ける。

彼女の姿は暴力によって蹂躙され続けるアメリカそのものを描いている。経済大国、軍事大国として世界の頂点に君臨するアメリカ、しかしその国内は常に暴力と破壊に満ちていて人々は不安にさいなまれている。そんな恐怖や不安から逃れるためにドラッグや享楽に走る人々。ラストの長くきらびやかなコンサートシーンはそんなアメリカを思わせる。まぶしい栄光に輝くアメリカは永遠に暗いトンネルから抜け出せないのか。

ブルータリストから遡っての鑑賞、この監督は常に一貫したスタイルであえてわかりにくいヨーロッパ映画のような作品作りをしていて、見る者の想像力を搔き立ててくれる。これからもおおいに期待できる監督だ。

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レント

3.5「2018年作品を今日見ました」

2022年2月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

先ず第一声。
ウィレム・デフォーの声にしびれる。

やはり、映画は映画館で観たい。
当たり前の話は、今日当たり前では
なくなっている。そりゃ間違いなく
映画館で観れない人々の事も想定しているとは思いますが、やはり、特に今観た今この瞬間、この作品を映画館で見逃してしまった事を十分悔やんでしまう。

なんだろう 2020年は私自身
めっちゃ忙しかった。
正直何も思い出せないぐらい、
忙しかった。この作品は、始まる前から
楽しみにしていた、なぜなら私は、
ナタリー・ポートマン
ジュード・ロウ
をこよなく愛しているからだ。

そして、わたしは
俳優さんや、著名人アーティストのプライベート、ゴシップなどには、ほとんど興味がない。 ただただ作品やLiveステージが好きなのである。

そしてわたしは、誰だかわからない人の
YouTubeなどなどは、まったく見ない。
正直、読みたい、見たい、聴きたいが
ありすぎて、そんな時間がないのだ。

鑑賞後この作品の情報を見まして。
製作・製作総指揮の方々が気になりましたが、ブラディ・コーベットさんを知らない、そしてシーアさんも知らないので
深く深いところに潜れずは入れずの感じでしかない、わたしのこの作品のお気に入りは、撮影・映像・ナレーターです。
わたしの愛するナタリーは、間違いなく迫真です、そのナタリーを撮影していると感じさせる映像が好き。本を読むような脳で映画を観る感覚を味わせてくれる
作品は大好き。

話少し変わりますが、
本を多少読む私の大好きな作家さんは
阿部和重さん。
阿部和重さんの奥様の
川上未映子さんの作品も大好き。

ナタリー・ポートマン
2020年12月11日
川上未映子の『夏物語』
(英題『Breasts and Eggs』)
を愛読書の1つとして紹介したらしいです。ナタリーは「物事に正面から向き合うモダンな作品」で「現代の日本で女性がどういう存在なのか、私は川上さんの表現がとても好き」と感想を綴った。

『夏物語』好きなわたしは
なんだか嬉しい。
ナタリーと川上未映子さんの対談
こんなに素晴らしいことは、ないじゃないかと、今日、今知りました。

いつも、わたし遅いんです。

あいすいません。

無 無 無 無 無 無 無 無

無 無 無 無 無 無 無 無

無 無 無 無 無 無 無 無

そしてわたしは静かな無音に
耐えれるほうですので
無音大好きっす。

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与儀 博文

2.0 ナタリー・ポートマンのファンの為の映画ともいえようか。 歌って踊...

2021年10月29日
iPhoneアプリから投稿

 ナタリー・ポートマンのファンの為の映画ともいえようか。
歌って踊って、大変だったでしょう。こういう役を演じるイメージがなかったので、とても意外だった。でもやはり綺麗です。彼女はこんなポップなアイドルに憧れがあったのだろうか?
 コンサートのその後も描かれず、そのまま終わったので、少し違和感。もう少しその後があってもよかったのではないか?

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アンディぴっと

1.5ポップ

2021年6月17日
iPhoneアプリから投稿

どういう映画だったのだろうか?
銃撃事件の被害者が追悼で歌った歌が当たって一躍スター。よくあるゴシップに振り回されて、自分を見失い、それでも最後はコンサートで皆んなを感動の渦に巻き込んで終わり、という事なんだろうけど。最近見たホイットニーやジュディガーランドの実在の人物に比べてスターの大変さが伝わらない。ただの我儘、自分第一主義の主人公に肩入れ出来る訳もなく、ナタリーポートマンのMVを延々と見させられている感じだった。
最後の銃撃後の夢(?)の話も意味不明。

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GAB I