バスターのバラード

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解説

「ノーカントリー」のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が製作・監督・脚本を手がけた西部劇アンソロジー。「オー・ブラザー!」のティム・ブレイク・ネルソンが陽気な凄腕ガンマンを演じる表題作をはじめ、ブラックユーモアや皮肉を散りばめたバラエティ豊かな6話で構成。キャストには「ディザスター・アーティスト」のジェームズ・フランコ、「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン、「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」のゾーイ・カザン、「セブン・サイコパス」のトム・ウェイツら豪華な顔ぶれがそろった。2018年・第75回ベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞。

2018年製作/132分/アメリカ
原題:The Ballad of Buster Scruggs

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映画レビュー

4.0アンブローズビアスのアウルクリークみたいな映画

津次郎さん
2020年7月11日
PCから投稿

「あっけらかん」という日本語の意味を調べてみたら、次のように書かれていました。

『常識的、道徳的に考えれば当然あるはずの屈託、ためらい、恥じらいといった感情がなく、平然としているさまを表わす語。』

この映画にピッタリくる言葉です。

どの章も無情で即物的でアイロニカルです。でも、なんとなく空気感は陽気です。そしてあざやかです。

食事券の章で馬車が高架橋に寄ります。石を落とすので「ああ落とすんだなあ」とは判るのですが、それが「あっけらかん」と処理されます。
興行主がニヤニヤしながら近づいてきます→四肢のない弁士がごくりとつばを飲みます→鶏だけになった荷馬車→渋い表情の興行主。
愁嘆が回避され、倫理が浮いてしまいます。非道なのに、なんとも言えない余韻が残るのです。これはあざやかです。

生死が表裏になっていると言うより、すべてが死をテーマにしています。アイロニカルですが教訓はありません。でも詩情はあります。ユーモアもあります。残酷とは言えますが、それを使うと退屈な映画もぞろぞろ連れてくるので、使いたくないところです。だいいち残酷を謳う映画を凌駕する臨場感があります。アルゴドネスの章では、矢が見たこともないほどリアルに人を射ます。バスターの早撃ちは華麗で、金の谷は美しく、早とちりの幌馬車の列は壮観、遺骸は幻想的です。
コーエン兄弟が辿り着いた境地を観た気がしました。

古い小説を脚本にしたそうですが、私が思い浮かべたのアンブローズビアスのアウルクリーク橋の一事件です。どの章にも、まさにあの死とストイシズムが横溢していました。

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津次郎

4.5【ブラックユーモア溢れる西部劇スタイルの6篇の面白き掌編。コーエン兄弟のプロットの秀逸さは揺るぎない。】

NOBUさん
2020年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

 各掌編の冒頭で、散文詩的なタイトルが朗読される。
 例えば、
 ”大地のどこにも人の気配や痕跡は見当たらなかった・・”
 ”アーサーはビリー・ブラッグに合わせる顔が無かった・・。早とちり娘。・・”
 という感じだ。

 そして、それが掌編の内容に繋がっている・・。
ー上手いなあ。-

 夫々の掌編も内容がブラック且つアイロニーに溢れており、飽くことが無い。

<この作品、大劇場で上映しておくれよ。西部劇って、観るなら大スクリーンでしょう・・。(映画は全てそうだけれども・・。)他の幾つかの、優れた作品も併せて・・。ねえ、アメリカの”今、大儲けしている”制作、配給会社さん・・。>

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NOBU

4.5短編ウエスタン

おさむさん
2020年1月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

トム・ウェイツ最高‼️

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おさむ

4.0DEAD OR ALIVE

2019年12月14日
Androidアプリから投稿

遊び半分で書いた表題作に同じテーマの短篇を数本くっつければ1本の長篇映画になるのではないか。Netflix配信の本作ははなっからドラマ化する計画はなかったそう。劇場公開しなかった理由として、短篇アンソロジーのマーケットが存在しないこと、悪意ある大衆の前にさらしたくなかったことをあげていたコーエン兄弟だが、本当のところはどうだか。ネット配信作品の場合映画を見たという人の数が絶対的に少なく、感想を書く手もつい鈍りがち。しかし、一連のコーエン作品の中では最もライトな部類に属する本作は、肩の力を抜いて楽しむのにはうってつけの1本だ。

The Ballad of Buster Scruggs
ギター片手に自慢のバリトンを響かせりゃ、降りかかる“死”だってやりすごせるさ。全身白ずくめの陽気なお尋ね者バスタ―・スクラッグス(ティム・ブレイク・ネルソン)。まさか自分を悼むバラードをデュエットするハメになるとはね。

Near Algodones
襲ってくださいといわんばかりの場所に立っている銀行に押し込み強盗をしかけたカウ・ボーイ(ジェームズ・フランコ)だが、老いた武装銀行員の思わぬ反撃にあいあえなく御用。それでも絞首刑寸前にこれまた思わぬ助けが入り「ラッキー」と思った矢先…二度あることは三度ない!?アーメン。

Meal Ticket
四肢の無い若者が移動式舞台で吟じるのは『オシマンディアス』『カインとアベル』『ゲティスバーグ演説』…そんな慈悲深き興行も時の流れと共に廃れていく。所詮は飯にありつくための手段にすぎなかった若者の命は、計算ができるニワトリのそれより軽かった。慈悲が永久だなんて誰が決めた?無料食事券にも使用期限ってもんがちゃんとあるだろ。ニヤリと笑った時のリーアム兄さんの歯、汚かったねぇ。

All Gold Canyon
ほどほどの欲は善なり。神が造形したかのように美しい谷に金鉱を求めて穴を掘り続ける老人(トム・ウェイツ)とロバくん。そんな老人の後をつける黒い影。金鉱を見つけた途端、あっけなく背後から撃たれて金塊を横取りされる老人…ところがどっこい。人体の急所を外された老人が大地の急所(金鉱)を掘り当てたのである。

The Gal Who Got Rattled
兄をコレラで失ったアリス(ゾーイ・カザン)を救ったのは幌馬車隊のサブリーダー、ナップ。「見て触れるものの確実性はほとんどが理にかなっていない」コーエン・ムービーの一貫したテーマを劇中語るナップから求婚されたのだ。しかし隊のリーダー、アーサーによる捨て身の演技を早とちりした信心深いアリスは…この時だけは優柔不断ではなかったのだ。

The Mortal Remains
2人の死神に導かれあの世にむかう駅馬車に乗り合わせた3人。人の根本は全て同じだと主張する猟師、潔白と罪人に分かれると信じる教授夫人、それを人生ありのまま受け入れるべきと皮肉る賭博師。車内で言い争いとなった3人を前に死神の一人がこんなことを口走る。「あの世へ着くまで(俺たちの撮った映画)の理解に苦しむ。その時に見せる彼ら(観客)の目が好きだ」と。この2人の死神こそまさにジョエル&イーサンの分身だったのかもしれない。

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かなり悪いオヤジ
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