アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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9割の茶番と1割の戦慄
暗号解読某作の構造を借りて大和とは?日本人とは?と問う成功作。
客を信頼し9割の茶番と1割の戦慄という割合に挑む脚本山崎貴の英断。
目先の綺麗さで思考停止し破滅寸前迄行く国民か。
そうは導かぬリーダーを選べぬものか?私達愚かな民衆は。
大和が造られた本当の理由
あまり長さは感じませんでした。菅田君の演技力は圧倒です。脇を固める俳優は大物ばかりその中でも彼はかなり光っています。内容は難しいですが戦艦の予算の矛盾を解く話、そして大和が造られた理由。滅び行く為に造られた、負け戦の為に造られた。これが本当ならあまりにも酷いのでは。その結末が冒頭で描かれている。この映画かなりよく出来ていると思いました。
アルキメデスの大戦
視聴者は戦争が起こることを知ってるし、冒頭のシーンから結局戦艦が作られてそれが沈むということを知っている。この映画は『結末をみんなが知っていて、その結末までの過程をみる』映画だった。
それ故に、着々と戦争にむかう山本五十六の言葉や平山さんの行動・心情が、戦争があった事実を自分達は否応なく向き合わざるおえなくなる。
平山さんの言葉はかなり的をえてた。確かに日本は負け方を知らなかった。だから降伏するのが遅かった。
数学が世界を変えるっていうのは良い言葉。
方程式がどんなものなのか見せられた。
天才っぷりに驚き
⛴
#アルキメデスの大戦
⚠️ネタバレ要素あり
めちゃくちゃ面白かったです。
今までになかった視点からの戦争もの。
トップで仕切る人ばかりが主役になりがちだけど、どんな人間も主役だよな。
数学の天才は数学という部門ではすごいけど、軍人ではないんだなぁ。
一貫して主役の天才っぷりに驚きです。
自分が作った船を最終的に作ってしまった。うーんびっくり🥲
地道に図を作って(これだけでもすごい)材料費と労務費の計算するところまではまあまあ作業としてやれば誰でもできるはず。
鉄の量と原材料に相関関係見出すところが数学者であって天才なんですよねー。
時間は有り余ってない方がいいのかもしれない。
限られた時間の中でこそ人間の本気が観れるのかも🙈
これだけガチで仕事に向き合う二週間、経験してみたいなぁ。
日本が誇る戦艦
戦艦 大和の建造をめぐる実話を基にしたストーリー。
天才数学者が大和建造を阻止すべく、建造費を2週間足らずで算出するも、結局造られてしまう。
最後の大和の存在意義のくだりは、そんな見方もあるのかーと考えさせられた。一方で、大和は沖縄を日本を守るべく、沖縄に向かったんだよね。色んな意味で大和は日本を象徴していたのかもしれません。
結局、声の大きい人が勝つ…。こんな日本を変えなければ、戦前から続く日本となんら変わってないんと感じさせられた映画でした。
戦艦大和を巡る裏の話 大和のことを全く知らなくても楽しめる 戦艦を...
戦艦大和を巡る裏の話
大和のことを全く知らなくても楽しめる
戦艦を数学という観点から見るのが新しい
菅田将暉の演技が少しオーバー気味なのが気になるところもあるが(役柄?わざと?)全体的に演技上手で面白い
役者も豪華
最後はまさかの展開で心にきた
文句なしです
始まり方、終わり方、とにかく秀逸です。原作は未読ですが、日本人なら...と思わせるものがあります。
よくぞこれを130分にまとめたな、と思います。
そして、菅田将暉の評価がうなぎ登りに上がった映画でした。
戦艦大和は明治維新から太平洋戦争が終わるまでの日本の歴史の集大成という感じがする。
戦艦大和ってすごくいろいろ引っ掛かるところがあってすごいと思う。
当時世界一の大きさを誇った巨大戦艦というだけでなく、明治維新から日清、日露の戦争を経て、対米戦に至るまでの日本の歴史の集大成という感じがする。
日本の歴史全部ではないけれど、その辺の時代を象徴していると思う。
考えてみれば、戦争になってしまったのは、陸軍の暴走のせいが大きい。
なんで暴走するかと言えば、幕末に薩摩、長州その他が暴走に次ぐ暴走で、テロだか革命だかよくわからないけど、結果的に幕府を倒してしまったという成功体験に基づいているような気がする。
日清戦争はいいとしても、日露戦争をして奇跡的に勝ってしまったことも、よかったようだけれども悪いこともあった。
対米戦を始めたのも日露戦争に勝ったという経験が大きいと思うし、大和を作ってしまった大鑑巨砲主義は、結局は日露戦争の時にバルチック艦隊を艦隊決戦で倒したという成功体験から抜けられなかったせいだと思う。
これらの成功は偶然に偶然、それにまた偶然が重なった奇跡みたいなものなのに、そのことが本当には分かってなかったと思う。
一度二度負けたり不都合が起こって修正した経験がないから、このままでいいと思っていた節がある。
もう時代も違うし、環境も全く違うのに、同じことをやろうとして大失敗したということのような気がする。
戦国時代でいえば、桶狭間の戦いを3回やろうとするようなもので、2回くらいは調子に乗ってうまくいくかもしれないけど、3回目は流石にやられると思う。
あとその辺のことについていつも思うのは、徳川幕府が薩摩、長州その他の反抗勢力をを退けて生き残って、徳川幕府を中心とする諸藩連合政権ができていたらどうなっていたかということ。
徳川幕府は弱いからたぶん戦争なしでなんとかやっていくかもしれない。
その場合はたぶん北朝鮮も韓国も存在してなくてロシア領。
中国の北半分もロシア領。
南半分と東南アジアは英仏蘭が支配していて、フィリピンはアメリカ領。
日本は遅れてアジア進出を企むアメリカの拠点として、植民地か属国みたいになっていたかもしれないと想像することがある。
これだと中国も韓国も北朝鮮も存在していなくて、日本はアメリカの植民地か属国みたいな感じで、今とたいして変わらない。
ロシアは怖いけど、英仏蘭とアメリカがいて互いににらみ合っているから容易に手が出せない。
歴史に”もしも”はないけど、こっちの世界の方がよかったみたいな気もしなくもない。
結果論だけど、当時の日本はアジアの人々がそれぞれに独立して暮らしていく為の人柱的な存在になってしまっていて、戦艦大和の撃沈は、当時と戦後のアジアの歴史の中の日本の立場も象徴しているような気もする。
映画の内容に戻ると、本作は原作通りに作りながらも、最後をちょっと変えてうまくまとめていた。
この変更になった最後の部分が肝だと思う。
これを見るだけでも見る価値はある。
たぶん原作よりもよくなっている。
原作以上の映画はなかなかないけど、この映画は原作以上の出来だと思う。
山崎監督はVFXが得意で、監督したいろいろな作品で、原作を超えてくる部分があるけど、この映画は内容で超えてきた。
原作も最初はこの映画みたいに、大鑑巨砲主義と航空主兵主義の対決の話だった。
だけどこの映画の製作時点の原作では櫂少佐も乗り気で、戦艦大和を作りましょうみたいになっている。
そして作るなら最強の戦艦にすると意気込んでいて、設計段階から対空装備を完璧にして、ドイツのユダヤ人技術者呼んできて、対艦ロケット誘導弾つけちゃいましょうみたいな話になっている。
個人的には原作読みながら、空母より戦艦の方が丈夫だし、大和がそんなすごい戦艦だったら、時間の問題ではあるけれども、そこそこ戦えたのかもしれないと考えていた。
それはそれで面白いのだけれども、別の話になってしまっているので、この映画の終わり方で終わった方が、現実的でなおかつ深いものがあってよかったのかもしれないと思った。
設定の面白さがあります。
史実、それに絡めたストーリーの組み立てが面白く、終わりまでグイグイ引っ張られました。やはりハリウッドとは異なり世界を相手にしていないだけ予算規模も異なり、CGや戦艦のセットにチープさを感じざるを得なかったところは残念です。
山本五十六を正義と描くことには疑問しか無い
戦艦大和より空母が大事という論点はいいが、この映画の原作者は歴史に対する造詣の深さがないようだ。
山本五十六は近衛文麿と蜜に連絡を取り合い、日本敗戦への決定打である真珠湾攻撃を猛烈に推進した張本人であり、これにより、最適とされた北進(ドイツとのソ連挟み撃ち)は愚か、北進を否定するために近衛らが秋丸機関(陸軍省経済戦争研究班)に考えさせた、南進から西進し、ドイツとイランで合流し、地政学的覇権を奪取するという策すら破綻させた。
これらの戦後日本では隠されてきた知識は林千勝らの著書の功績により、無関心層へもさらに認知されるであろう。
つまり、山本五十六は日本で敗戦革命を目論んでいた一派とつるみ、日本の敗戦を確定した工作員だということだ。
おそらく、山本五十六の虚像を伝えたい勢力にとっては都合の良い映画の一つとなっているだろう。
クライマックスの計算式?にガッカリ
クライマックスまでの進行にはそれなりに面白かったが、あれだけ苦心惨憺の描写で割り出した建造費の計算式が、鉄の総量で決まるってのが呆れる程ガッカリ、全くリアル感無し。
せめて、鉄の総量、主砲、副砲の口径、総排水量、最高速力、空戦装備、程度の要素を取り入れての計算式となれば、リアル感が増したと思う。
蛇足だが、建造費のグラフ説明でも、ここの建造費が高いのは潜水艦って説明が有ったが、潜水艦をグラフに入れる事自体がナンセンス。
それなりに面白い進行で有ったが、最後の場面で全くリアルさが無く白けてしまった。
菅田将暉が良い
戦艦大和建造に関する物語で数学を駆使した原価計算などが見所。緻密に比較計算することも大切なんだが、決定は「戦争終結のため」という別の理由で判断されるものだなよなぁ、って同意した。菅田将暉、浜辺美波が良かった
大和の行く末は知ってるが
後半の激論からのラストへの流れは日本人としては刺さる人は多いと思います。また、最後にドンパチを持ってこずに最初に見せてしまう構成も思い返すと良かった。一方で身の回りの駆け引きだけで進めている人が今の日本の中枢にもいるんだろうなぁと思うとゲンナリします。
ヤマトの名に込められた意味は、という一点だけの映画。
戦艦大和の見積もり価格を、戦争嫌いの天才数学者に査定させ、見積もりの甘さをテコとして計画を諦めさせようというお話です。
至るところに無理がありすぎる話で、そもそも彼が価格査定に使ったデータの件数であれば、たとえ天才の作る関数式でも、あるいはスーパーコンピュータでAIを駆使したところで,有効数字1桁か,せいぜい大甘に見ても2桁ぐらいしか算出できないはず。
ピタリ賞を当てられるなんてのは、まさにマンガの世界だからでしょう。
時代考証もけっこう甘過ぎ、たとえば会議中のどの将官の胸にも同じ略綬が飾られているあたりなど、噴飯物としか言いようがありません。
略綬の意味をまったく分かっていない人が考証しているのでしょうけど。
薄ら寒く感じるだけでした。
でも、唯一、なぜ戦艦大和に「やまと」の名を付けたのかという解釈については、素晴しい着眼点だと思いましたので、その点に免じて★3つに評価しておきます。
誰もが戦争を止めたかった。
戦艦大和建造を巡って、天才数学者が海軍に数学で立ち向かう物語。
原作を知らないで観たが、期待以上に面白かった。
この話はフィクションではあると思うが、「日本人は負けるのが下手だ」という言葉は、今の日本にも当てはまるのではないか。
単純に面白かった
戦艦大和の建造を数学で止めようとした男の話だが、冒頭で実際に大和は作られてしまい、しかも沈められるというオチ(まぁ日本国民ならみんな知ってる史実ではあるが)を先に見せられる。
そこから物語が展開していく訳だが、これが結構面白かった。言うなれば、犯人を先に知らせて主役が推理をされる過程を見せる刑事コロンボのようなイメージ。
ただ、残念なのが、田中泯以外の海軍のお偉いさん連中にもっと威厳を持たせたようなキャスティングと演出をして欲しかった。
あと、クライマックスの会議室のシーン、あれはもうちょっとセットにお金をかけて欲しかったし、大事にして欲しかった。
海軍トップで会議を行う場所でしょ?あれじゃうちの会社の会議室より狭いし、菅田将暉と田中泯とあと何人か以外に全く緊迫感が全く感じられないのが残念(特に橋爪功と舘ひろしの緊張感の無さは顕著)
それはさておき、オチが最初に分かっていながら、最後の最後まで楽しめたので、見る価値はあると思います。
数学
面白い切り口でした。
個人的に距離を置いてた菅田将暉さん、暑苦しさにも慣れました~。
浜辺美波ちゃんが良い✨
大戦なんて仰々しいタイトルじゃなければもっと観る人がいたのでは、、。
評価高いから観たものの普段は選ばないであろう映画。
観て良かったと思ったからこそ、タイトルが残念だったかも💦
記憶に残る映画です✨
やっぱりフィリップだ!
天才・菅田将暉が数式を解いていく姿は、仮面ライダーWのフィリップにしか見えない!これで、急に気絶とかしてくれたら鼻血モノなんだけどなぁ〜(笑)
私はメタ視点で楽しめましたが、普通にとても面白い作品でした。
大和建造費算出をめぐる謎解きパートは、時間という制約をもったスリリングさがあっで、緊迫していて面白い。
その後の戦艦・大和に込められた思いをめぐる話も、二転三転していく中で、どれも納得のいく内容であり、最高に面白い!!
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