凪待ちのレビュー・感想・評価
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香取慎吾の映画作品の中で1番☆
凪待ち観了。TOHOシネマズ梅田満員。2度3度生きろととある人が言ってから言葉が刺さって抜けなかった。まず監督に謝りたい。凄い先入観を持っていた自分にちょうどいい暴力感だったと。観終わった後の爽快感。主人公が1番素直な行動をしているのでは。それが慎吾でよかった。最後の水中映像が印象的。
白石監督のヒューマンドラマ
ほんとに香取慎吾?
孤狼の血がおもしろかったから、凶悪も印象的だったし、白石監督が香取慎吾という元SMAPをどう仕上げてくるかが楽しみで見に行った。
そりゃね役所広司にはかなわないけど、香取慎吾も中々あれよ色気と落ちぶれていく様とギャンブル依存症の感じもリアルで、見ごたえあった、へーって思ったのは・・・
特にあたしが印象的だったのは主人公・郁男の内縁の彼女である亜弓の娘・美波がタバコ吸ってると母に誤解されて怒られて、
金髪の男の友達(漁師目指している良い子)と連絡せずにショッピングモールかなんかで帰らないシーンで、郁男が美波を見つけて母親に連絡しろってスマホ渡して、誤解を解こうと男の友達が違うんだって感じで突っかかっていくところで
郁男がその男の子を乱暴に突き放しあしらう感じがすごくリアルな芝居で郁男のイライラ具合と心配してた感じとがよく出ていて良かったと思った、初めて見る香取慎吾だと思った
郁男が基本良い人で純粋が故の弱さや自分自身へのいら立ちがあり、ノミ屋で競輪をしている姿も、スイッチが入ったときに脳が支配されていく感じもギャップが良かったし依存症って怖いと思った。
ほかの登場人物も主張しすぎないのに物語に溶け込んでいて、殺される亜弓の父親の吉澤さんはほんと心に残る芝居するのよ、誰に殺されたかわかったときの、初めて肩を落として泣く姿に胸が苦しくなった。
西田さんも娘役の恒松さんも麿さんももちろんリリーさんもみんながうまい具合にはまってて良い作品になるときって絶妙のバランスで成り立つんだなって
後半の犯人が捕まるときの郁男に向かって言うセリフ「パナマ諸島の・・・」のところの犯人の目が怖い、そこに向けてのそこまでの押さえた感じがリリーさんさすがっすでした
まぁ配役で誰が犯人なのかはおおよそ予測がついたけど、けど、・・・ですよ、あんな底のない目されたら怖いわ・・・
最後震災後の海の中の様子が映し出されていて、たくさんのメッセージ性があるように思う映画だけどバラバラになっていなくて意外とシンプルにやっぱり喪失と再生でポスターにあるような誰がとかなぜ殺されたかとかそこが大事なのではないから
ミステリーと思って行ったらビックリだわな
そこ誤解のないように宣伝したほうが良かったような
まぁ殺すという言葉、文字面はキャッチーだけどさ
いつもの白石監督の暴力描写もちゃんとあるし、気持ち悪いシーンもあり、ちょっと笑っちゃったけど、メリハリも効いてた
トータル男くさい映画ですが、あまり香取慎吾の芝居が得意でないあたしとしては(なんかモゴモゴ話してるような感じがあって・・・すいません)、作品がすごい面白かったから思ってたよりおもしろかった
人生ドツボの時は誰にも…
よかった
香取慎吾が最後の賭けで何倍取ったのか、配当がいくらだったのか気になって仕方がなかった。呑屋が逃げ出すくらいだから、50万の何倍なのか、20倍くらいは取ったのだろうと思っていたら最終的に300万届けてもらっていて、6倍かとがっかりした。300万なら、その前に200万貸して返してもらっていたので、逃げ出したり踏み倒す必要あったのかとモヤモヤした。
また、競輪好きが「ギャンブルですった」など非常に大枠で話していて、もっと選手の名前とかレースの名前で会話するのではないか、オレは競馬はのめりこんだけど競輪はやってないから違うかもしれないけど本気で取り組んでない人の会話にしか聞こえない。
彼女が死んでその真相を本気で探ろうとしていないのもモヤモヤした。別の憶測があるとかでもなく、全然気にしていないようだった。
そんなモヤモヤしたところはあったのだけど、香取慎吾が汚い中年にしか見えず、汚い椎名桔平みたいだった。漁師になれよとずっと思って見ていたので、最後はよかった。
白石和彌 監督作品だから、どんだけバイオレスで、ろくでなしの男を香...
白石和彌 監督作品だから、どんだけバイオレスで、ろくでなしの男を香取慎吾 が演じるの?と思っていたけど、深い所では、優しさや愛情をちゃんと持っていて知っている、ろくでなしでした。
堕ちる所まで堕ちても、帰る所があるのが救い。
リリーさんは白石作品での「やはりね」と思う安定の役どころ。
郁男(香取)が、よれよれのシャツを着て大きな身体を震わせながら泣きじゃくる姿は、たぶん一生忘れられない。
そんなシーンも含め「今まで見た事のない香取慎吾」とあるけど…そうかな?
確かにパブリックイメージとは違うけど、闇を感じる部分は、ずっと前から彼にはあった。
「演じる事は苦手」と言っているけど、この作品で役者として1段上がって、転機にもなったはず。今後が楽しみです。
黒慎吾ちゃんを前面に引き出してきた白石監督が凄いんだな、きっと。
平日夜に見に行ったせいか、めずらしく男性客も多かった。やはり白石作品だからかな。
個人的にも40歳以上の男性に観て欲しいな、と思う。
今年もまだ、12.3本位しか映画観れていないけど、間違いないなくmyベスト1。
香取慎吾はコメディーの方が似合うかも❗
期待ハズレ
褒める所思い出せねー
賞レース常連監督らしいのでもっと凄いのかと期待したが残念
話はまあ、普通。見出しの殺人は本筋ではない。
カット割りも構図も白石ってこんなものか?
鏡越しの娘の泣き顔をクリアに丸々映し込ましてるのには驚いた。(ほぼ全体映すなら鏡の意味あるのか?)長えし。
画面の揺らしも微妙で首を傾げる事数回。
あの画面傾かせを変わりなく繰り返して来た時は吹き出しそうになった。
ゲロは気分悪いだけで必要性も攻めも感じない。
あと母ちゃんももう少し綺麗に撮ってやれよw
リリー☆4 爺さん☆3 香取☆1.5
「ここの画が印象に残った」は無し。
優しい気持ち
主演の香取慎吾さんは「人の優しい気持ちが痛い」と表現した。
友人だから、好きだから、好きな人の大切な人だから、家族だから。
縁があった人との関わりの中でつながる「優しい気持ち」。
ギャンブル依存のろくでなしが、掛け違えたボタンを直せないままろくでもない行動で闇に引きずり込まれる。
そんなろくでなしでも、一人で生きていたわけではなく、人生の中には「縁」があるのだなと心に染みた。
私の一番好きな映画はずっと「バベットの晩餐会」だった。
この映画は「優しい気持ち」が物語からにじみ出るように溢れている。
ストーリーの運びも出演者も、派手さは全く無いのだが、「優しい気持ち」はきらきら輝き、そっと宝石箱にしまいたくなる。
映画にちりばめられたサイドストーリーのようなさりげないエピソードで登場人物と関係性が想像でき、
説明しすぎないストーリーの運びも秀悦で、「映画を観る」楽しさを気づかせてくれる映画だ。
「凪待ち」も「優しい気持ち」がにじみ出でている。
この映画の「優しい気持ち」は宝石の輝きというよりは、大切な原石を見つける感覚。磨かれたものではなく「不偏の貴石」。
だれしも「優しい気持ち」を持ち合わせているがその気持ちをいつどうやって使っているのだろう。
一つ一つのシーンは丁寧に紡がれ、登場人物の人となりや性格すら感じさせる。
語りすぎないのに、シーンにはない登場人物の物語までも知っている感覚になる。
人生は山あり谷あり。今がどん底で、そのどん底をなんとかやり過ごすことができれば、次はもうどん底ではなくなる。
生きていること、縁のある喜びを感謝に変えて「優しい気持ち」を持ち続けたいと思う。
この映画は石巻の海、街、人々、だからこその空気感の厚みを感じました。
慎吾ちゃん。この映画で郁男になってくれてありがとうございます。
おかげで、私はこの映画を観る機会を得て、一番好きな映画が2つに増えました。
忖度なしに
動機がわからない(*・ε・*)
犯人が何故殺人に至ったのか?
警察が捜査過程で主人公を疑いつつも監視する事はなく、周囲から疑われる事もなく、監視カメラの映像とDNAで片付いた。
荒涼とした殺人現場に監視カメラなんてあるのか?
色々謎でしたが、演者の皆さんの演技は良かった!
今もまだ心に残っています。
日曜日に見てきましたが、今も心に残る素晴らしい作品でした。
白石監督の暴力的な映画は正直好きではありませんでしたが、
この映画は確かに暴力的なところはあるのですが、なぜか共感出来てしまう。
ポスターの香取慎吾を最初に見た時びっくりしました。
映画の中に香取慎吾は全くいなくて郁夫本人で、クズなんだけど、本当にどうしようもないクズなんだんだけど
なぜか そっと肩をぽん!と優しくたたいてあげたくなるような
そんな人でした。
きっと周りの人たちもそう思っているんだな・・・
と思いながら号泣
エンドロールの映像ではまた涙涙でした。
忘れかけていた東日本の震災をもう一度思い出しました。
久々にもう一度、見に行きたくなった映画でした。
ため息漏れるろくでなしっぷり
誰もがみな弱い心をもっている
慟哭
いい映画だった。
依存症はこわい、ってことがひしひしと伝わってくる。
それに、「心の傷」が重要なテーマ。
震災による喪失や、いじめ、田舎の排他性や偏見、大切な恋人が殺人事件の被害者になるなどの重い事柄が幾重にも積み重なって、深みを作っている。
香取慎吾の演じる主人公は、悲しみや苦しみから逃れるために、怒りで犯人探しに挑むのではなく、アルコールとギャンブルへの依存症が加速していくロクデナシであり、自覚しながら抜け出せず慟哭するその姿に妙にリアリティがあった。
怪我の表現以外はノーメイク、無精ひげという慎吾の顔が実にロクデナシにピッタリで、ジャニーズ時代では絶対にできなかった、役者としてのすごい引き出しを開けたと思う。
余談だが、リリー・フランキーの狂気に満ちた演技に、日本映画に欠かせない人になったなとしみじみしつつ、ピエール瀧の二の舞にならないようにしてねと、変な不安に駆られました。
みんな弱いから
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