劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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少し残念。
テレビシリーズで私が感じていた「ヴァイオレットに達成して欲しい」ことは、
少佐との再会ではなく「命令されずに自らの人生を歩む」だった。
テレビシリーズの最終話でヴァイオレットがディートフリートに伝えた、
「命令は必要ない」という決意表明に物語のカタルシスを感じていたので、
映画のハッピーエンドにはテレビシリーズほどの感動は覚えなかった。
戦争の後、自分が犯した業の深さを思い知らされつつも、
様々な事情を背負った人々とのこころの交流を続け、
自身の人生を背負う覚悟を決めた主人公なのに、
過去の自分を知る人間に「今の私は気持ち悪いですか」と
問いかけるのも残念だった。
ただ、映画は登場人物が「郵便社を辞めた後のヴァイオレットの人生をたどる」
という構成になっていたので「ハッピーになったのも既定のこと」
として観れたので、おとぎ話として納得はできた
私にとってはできすぎたハッピーエンドだったが、制作者がこの物語を
あえて「完璧なハッピーエンド」にした意味を考え続けようと思う。
感動しすぎて泣き疲れた
ずっと観てみたかったこの作品がNetflixにあがってたのでようやく鑑賞。
何なんでしょう、この完成度!
ちょっとした表情の変化が繊細に描かれているから感情移入しやすく、世界にどっぷりハマることができた。演出や音楽も最高!
余韻がすごい‥
こんな作品を世に出してくれた原作者と京都アニメーションに敬意と感謝を捧げたい。
今まで見た中で一番泣ける映画‼︎
2回目の視聴 アニメ、外伝、総集編、スペシャル視聴済み
•終始号泣で見た、、
•1回目の時はユリスとリュカの電話のシーンで泣きすぎ(今回もめっちゃ泣いた)てヴァイオレットとギルベルトの再会のシーンでスンとなっちゃったけど、今回はめちゃくちゃ感動した、、
•友達や家族を大切にしようと改めて思った、、
•ちゃんと思いは伝えなくちゃいけないと思った、、
•音楽もbgmもすごい良い!音楽やbgmを聞いただけで涙が出てくるはこの映画だけ、、
•黒背景に一言書くのなんかいいな、、
心より感謝を
2020年は世界中の映画業界にとって辛く苦しい1年間となりました。
映画を日常とする私達にとっても楽しみにしていた映画が公開延期となり、寂しい1年間でもありました。
そんな逆境の時代に2度の公開延期を乗り越えて
公開されたヴァイオレット・エヴァーガーデンの完結編となる劇場版。
私も邦画・洋画・アニメとあらゆる映画を観て、
あちこちで多くのレビューを書いてきました。
当然、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビューも私の足りない語彙力で熱く書いてやると意気込んでいましたが...
やっぱり語彙が足らないのか上手く言葉に出来ません。
映画は総合芸術であり、更に日本アニメ映画は文学映画として側面が強いと言う持論を持っています。
京都アニメーションが描くこのヴァイオレット・エヴァーガーデンは、正にその極致にある作品に思えました。
ただただ美しい...
人間ドラマに重きを置く邦画を多く観ている方の中には、「丁寧」や「繊細」と言う言葉に辟易する事もあると思います。
余りに人間描写に力を入れすぎると「くどい」、「冗長」と成り下がります。
この部分が良くも悪くも日本人の民族性です。
ここまで書くとこの劇場版も多分に漏れず、冗長な描写と思われがちですが、私はそんな気持ちを微塵も持ちませんでした。
ヴァイオレットの少佐への盲目的なまでの感情は、
本当に「丁寧」で「繊細」で「綺麗」です。
最後、海に飛び込む描写にリアリズムを持ち出すのも不適切です。
日本人が「愛してる」を「月が綺麗ですね」と比喩するようにこの2人の行動自体が芸術なのです。
音響も素晴らしく雨音、足音、床のきしみ、着弾の衝撃音...1つ1つの音も大切にしているのが伺えます。
また本作は栄枯盛衰を描いている点にも注目してほしいです。
その時代を生きている当事者達にとってその瞬間こそ最先の未来であり、最新のテクノロジーを持っています。
そんな最先端も100年後には遙か彼方のテクノロジーとなり、古き良き時代と記録される時が訪れます。
この劇場版では「手紙」や「自動手記人形」は、
やがて静かに役目を終えて、
「電話」や「電波」が世界を覆い尽くす時代の足音が聞こえ来ます。
しかし劇中の登場人物達は、その流れを否定せず、肯定します。
郷愁にふけつつも今の時間を大切にし、新しい時代を受け入れる精神は、今の我々に必要なものに感じます。
ここまで参考にならないレビューで申し訳ありません。
ここから私的に胸に響いたシーンを。
○神回と名高い第10話のエピソードを冒頭に持って来て、本編に絡ませた演出に涙。アンも人生を最後まで精一杯生き抜いたんだね。
○ディートフリートとの絡み全般。彼もまた1人で抱え込む人間だったのですね。ヴァイオレットを気遣う描写が素敵です。ラストのギルベルトへの「行けよ」が無ければ2人の再会は叶わなかった。
○ホッジンズの父性。ヴァイオレットに対して父親のような愛情があり、最後ヴァイオレットに話しかけようとするも、もういない事に気付いたシーンは泣きました。
○ユリス君とのエピソード。彼のサムズアップを後世に繋いだのも素敵。
○少佐を前に涙で言葉を詰まらせて喋れないヴァイオレットの破壊力。健気過ぎて可愛い...こんなに一途に想われるギルベルト少佐が羨ましいです!
○ヴァイオレットの表情全て。日常での何気ない仕草、微笑み。少佐を想う時の照れ顔、泣き顔。全てが愛おしい。アニメの女性キャラの感情1つ1つに心揺さぶられた事は無かったです。これも京都アニメーションの繊細な制作だからこそ。
○「みちしるべ」が流れ始めてからの海辺での再会シーン。全てが報われた瞬間。ここは色々な感情が溢れて泣きました。あなたの声がみちしるべ...ヴァイオレットには幸せになって欲しい。
最後に京都アニメーションに感謝を伝えたいです。
あの凄惨な事件から数週間後、居ても立っても居られず、京都へ行き献花をして参りました。
あの時は何をしてもいいのか分からず、無我夢中で行動をしてしまいました。
もう語る必要は無いのですが、
京都アニメーションはもう日本だけではなく、
世界の京都アニメーションです。
あの時、世界中の人々からメッセージが届いたのを
誰しもが覚えています。
こうして劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを完成させ、世に出してくれた事に心から感謝します。
本当にありがとうございました。
このヴァイオレット・エヴァーガーデンと言う作品は一生の宝物です。
アニメありき、話題だからとこれから見ると後悔する
タイトルにサブタイがないヴァイオレット・エヴァーガーデンなので総集編的な扱いかと思いきやシリーズの集大成。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメを見ずにこの作品を見るのは、トップガンを見ずにトップガン・マーヴェリック、初見で鬼滅の刃 無限列車編 を見るようなもの。安易に本作を見ないことをお勧めする。面白いかもしれないが事前知識があるのとないのとでは全然違う。
正直色々詰め込んだなという感想、2時間20分はアニメ邦画にしては長い。
「未来の孫」や「家族に手紙を残したい」や「この手紙の文字見たことあるぞ」っていうフラグびんびん過ぎて後半は予想を裏切らない展開。
少佐の気持ちもわからなくはないが、それでもクドイ。
手紙が本作では大きな意味があるからってあの形だったのだろうけど、後半は終始少佐にイライラしてた。
「先生足が速いんだ」っていう軽いフラグもちゃんとフラグ回収してた。時をかける少女ばりの走りはどうにかならんかったのかって感じはある。
ヴァイオレットと少佐が向き合うシーンが長すぎる。少女漫画系の演出来たなと思ってしまった。抑えられない感情のまま駆け寄って黙って抱きしめろよと思ってしまった。抱きしめてから語らえばいいのに。
アニメから、どれだけヴァイオレットが少佐を思っていたのかってのを理解したうえで見ると十分楽しめた。
本作でも初めの方は気持ち程度にアニメのシーンを使って復習させてたけど、なんで戦争シーンがあるのかとか、言葉がぎこちないのかとか、代筆が上手いのかとか理解できずに進むのでアニメ未視聴だと自分は厳しいと思った。
最後愛を語らったまではいいけど、見てる人たちが最後に期待してたのって二人の不器用ながら仲睦まじいシーンじゃないのか?
晴天の下ヴァイオレットが白のシーツをパンパンって広げて「少佐、洗濯終わりました」「ありがとう、こっちへ来てくれないか」ってベンチで寄り添うみたいな。
未来の孫パートに代わってヴァイオレットたちが過去の人になって終わり。
せっかく会えたのに消化不良感。
年老いたヴァイオレットが出てこなかったのは幸い。
TV本編の感動はどこへ…?
「泣けるアニメ」として知られるヴァイオレット・エヴァーガーデンの完結編。
私自身もTV放送とはかなり遅れてですがNetflixにてTV本編から外伝まで全て鑑賞し、その世界観やキャラクターの細かな描写に魅了された人間の1人です。
今作を観る前にシリーズをもう一周見直しもう一度涙し、期待に胸を膨らませつつ視聴しました。しかし…
その結果を、評価点と批判点を分けて書いていきます。
まず評価点として…
作画が丁寧でアニメ作品としてビジュアル面で非常に優秀。背景ももはや芸術作品というべきもの。
音楽もTV版に引き続き、Evan call氏によって感動的な劇伴となってます。
キャラクターの仕草や表情、比喩的な表現など、演出面も細かな所までこだわって作られている。完結編というのもあってか、声優さんの演技も熱が入っていて良かったです。
シナリオに関しては、シリーズの重要な要素である「手紙」と、時代の移り変わりで台頭してきた「電話」をそれぞれの役割を持たせてどちらも価値のあるものとして描いていたのは好印象でした。
批判点、気になった点…
今回、個人的に引っかかる原因になったのは主にシナリオ周りにあります。
評価点の方に書いた部分以外のほとんどが、TV本編から考えると首を傾げるようなものだったのです。
一番気になったのはTV本編からの一部キャラクターの乖離。
ヴァイオレットの上司であるホッジンズは事あるごとにヴァイオレットの動向を気にし、休日どこに行ったかまで気にする過保護キャラになっています。ディートフリート大佐が少佐の遺品を譲る、と言ってその通りにしただけで大佐に食って掛かる始末。過去を思えばわからんでもないが、今回大佐は何もしていないわけで…。TVでの一歩引いてヴァイオレットの成長を支えてた彼はどこへ行ったのでしょうか。
ギルベルト少佐は本作で生きていた事が明らかとなりますが、「俺はもう死んだんだ」「俺がヴァイオレットを不幸にしたんだ」とあれこれと言い訳を並べて頑なにヴァイオレットと会おうとはしません。戦争で心身ともに傷を負ったのは分かりますが、悲劇の主人公のように振る舞う彼は見ていられなかったです。
そして1番の問題点。主人公であるヴァイオレットはTV本編で数々の人々と出会い、その想いに触れる度に感情を学び、人として成長してきたはずでした。しかし、今作のヴァイオレットには首をかしげるような言動がいくつもあります。特に少佐が生きているかもしれないと知らされ、会いに行くかどうか葛藤するシーンで言った「今の私は気持ち悪くないでしょうか」の台詞。
制作側はこの台詞は「少佐に会う事への不安」と「ヴァイオレットが人から見られる事を気にするまでに人間らしさを取り戻した」という意図で入れたのでしょう。だとしてもこれまで依頼人の想いを受け取ってきたヴァイオレットが自分を「気持ち悪い」と形容するものだろうか。それは今まで自分を成長させてくれた出会いまで否定する言葉じゃないだろうか…と正直不快でした。
また、今作でヴァイオレットは少佐の生存の可能性を聞かされると、自分に手紙を依頼した病気の少年を放置して即少佐のいる島へ向かってしまいます。案の定島に出ている時に少年の容態は悪化し帰らぬ人に。アイリス達が奔走してくれたお陰で何とか少年の想いは相手に伝わりますが…本当何やってんだ、ヴァイオレット。
クライマックスはヴァイオレットが書いた手紙を読んで思い直した少佐がヴァイオレットを呼び止め、その声が聴こえるはずもなさそうな距離にいる船上からヴァイオレットが海に飛び込み海辺まで泳いで少佐と抱き合うというギャグのような展開。少佐の「ずっとこうしたかった」という台詞にはもう、あぁ…そう…としか言えません。
個人的にTV本編や他の作品を見ても、吉田玲子さんの脚本は間違いないというほど信頼していたのですが…この作品だけは好きになれません。
ともあれ、二人は結ばれて島で幸せに晩年まで暮らしたそうです。この二人がTV本編の二人と同一人物だと信じたくはありませんが、とりあえずこの世界の二人はハッピーエンドみたいなのでそこは良かったと思いたいです。
公開からも配信開始からもだいぶ間が空き、今更も今更なレビューで投稿するか悩みましたが、大好きな作品がこうもグダグダになるのは辛すぎてどこかで吐き出さないとどうにかなってしまいそうなので投稿させて頂きました。
長文失礼しました。読んで頂いた方、ありがとうございます。
心がキレイになった気さえします。
京都アニメーションの相変わらずの素晴らしい映像美と切なすぎるストーリーに、自然と涙がこぼれ、年末に心のリセットができたような気持ちになりました。
ヴァイオレットちゃんと少佐との再会も良かったですが、ユリスの家族と幼馴染とのエピソードに、よりグッときて涙が溢れました。
総集編で観たアンの孫娘がストーリーテラー的に最初と最後に出てくる構成や、電話の発展による手紙の行く末なども深みを持たせていて素敵だと感じます。
「伝えたいことはできる間に伝えておく方が良いと思います。」
の言葉が胸に沁みました。
普段伝えることができていない家族や友人はもちろん、つい最近10年以上ぶりに会う約束をした旧友に当時伝えきれなかった気持ちを伝えたいと素直に思わされました。
京アニの映像美と切ないストーリーが秀逸
映像美は文句なし。主人公と少佐のメインストーリーの中に少年の手紙のストーリーを入れ、厚みがあったと思います。「手紙」と「電話」の対比も良かったかな。できれば、主人公のその後の暮らしぶりもちょっとあっても良かったかな?と思いました。
「感動」の陽光に晒されたのっぺらぼうのアニメーション
1)アニメーション映像について
アニメーションの技術にはとんと素人の小生でも、京都アニメーションのきらびやかで豪奢な映像という特徴くらいはわかる。確かに、静止画、ポスターなどで見たら、さぞや惹きつけられることだろう。
ところが、2時間以上の映画の始めから終わりまで、あの調子でやられたらどうなるか。その見本が本作である。
空は澄み切った深い青でなければならず、夕焼けは地平線に沈む太陽が棚引く雲を赤赤と染めなければならず、逆光のシーンはレンズのフレアやゴーストで煌めいていなければならず、少女はスリムで足が長く瞳が大きくなければならず…
こういう画一的な表現は、映像が豊かというのではない。単調で退屈で貧弱というべきではなかろうか。
2)ストーリーについて
第一次世界大戦前後のヨーロッパを舞台にしてはいるようだが、基本的におとぎ話だからつまらないツッコミはやめておこう。ろくな判断力もない、コミュニケーション能力に疑問符のつく少女がなぜ兵士になり、なおかつ有能なのか、などとは聞くまい。
だが、上官の少佐が何故、この少女を愛したのか、少女は何故、この少佐を愛したのかという理由になると話は別である。そこには見る側の共感を呼ぶ感情のリアルがなければならず、それが「感動」を生むからだ。
ところが、ここにはそのような共感を呼ぶものがカケラもない。少女は機械のような応答をするばかりで、いっこうに面白くも可愛くも美しくもないし、少佐にも別に魅力というほどの特徴もない。
サブストーリーで重い病の少年と家族、友人との関係だって、そこらによく転がっているお涙頂戴もののありふれたお話だ。
元・兵士で現・代筆屋の両手が義手の少女という設定は面白いのだが、変わっているのはそこだけで、あとは映像と同様、内容も画一的だ。ここには人間関係の機微、感情の濃淡、抑揚がまるでなく、あるのは丸出しの愛情、思いやり、善意アピールだけ。
登場人物は皆、外からは理由もわからないまま、「愛してる」等と言い続ける人形なのである。
3)BGMについて
冒頭からエンディングまで大仰な感動的BGMが流れる映画は久しぶりだ。始まってからすぐに、等唐突に感動を誘うかのような音楽が流れ、全数十巻の大河恋愛小説が、ここでいきなり最終章の大団円を迎えたかのような印象を受ける。
これは滑稽以外の何物でもないのだが、まさか映画全編にわたってこの大団円が続くとは、誰も予想できないに違いないw
4)陰翳、抑制の美の欠如
以上のように、映像も音楽もストーリーも抑揚がなく、全部「感動」の陽光に晒されたのっぺらぼうのアニメーションが本作である。陰翳とか抑制の要素がまったく欠けていて、作品が「感動」とか「愛情」を叫べば叫ぶほど、何やら白白した空虚なものが漂う。まさに「残念でした」の一言である。
泣けました。オススメ!
良くできてました。ラスト手前までが私にはクライマックスでした。泣けました。大人から子どもまで感動できます。しかし、ラストはちょっと勿体無い。でも、久しぶりに観て良かった映画です!
完結作
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、総集編と、劇場版1作品目を見ています。
個人的に、前作がテレビ編より今一つだったたため、今回どんな内容なのか気になっていましたが、
本編の完結作にあたる作品で、完成度は高かったと思います。
総集編など断片的にしか見ていない私にとっても、感動的なシーンはいくつかあったので、
ファンにとってはかなり感じるものがあるのではないかと想像できます。
ノーカット版を見たかったなと思いました。
ヴァイオレットのセリフが好き
ヴァイオレットのひとつひとつ迷いのない真っ直ぐなセリフがとても気持ちが良くて好き。映像が美しくて好き。一方ギルベルトには悶々とさせられた。責任という名の無責任を気取ってるとしか思えない、などとついついヴァイオレットに感情移入して思ってしまったが、そんなことを言わないヴァイオレットに何かを学んだ私です
ひとを想う
初見です
なかなか口に出して言えない気持ちを心を込めて書く
…手紙
亡くなった人の想いを
代筆する仕事ドール
ヴァイオレットの一途さと
…切なさ
少佐を想う
気持ちがひしひしと
内なる想いが心の底から
…会いたい
一目だけでも
ずっと想い続けた人
会えてよかった
…あいしてる…
の意味を知って
生きていく道標になる
そんな彼女の
言葉に
涙が…あふれる
鬼滅より感動の押し売りがくどい
感動、感動言う割には「ほらほら戦争で可哀相やろ?気持ちを手紙で伝えられて泣けるやろ?」って制作側の自己満足が透けて見えるし他人から見れば自己事情で共感出来ないから感動なんて出来ない。
しかも内容はほぼ総集編だし本編なんて1/3に等しいし主人公が目立っていないから共感させる気を感じない。
褒められるのは絵が綺麗、それだけな作品
手紙をキーアイテムにした、どこまでもどこまでも直向きで純粋な愛の物語
公開当時、見逃してしまった作品だが、漸く、TV放映で鑑賞した。作品世界がしっかり構築されているので、自然に作品世界に吸い込まれた。惹き込まれた。本作は、古典的なストーリーではあるが、どこまでも、どこまでも直向きで純粋な愛の物語である。美意識の非常に高いアニメ映像が、物語をしっかりと支えている。心に強く染み渡る感動的な作品である。
血で血を洗う、人々の心に深い傷跡を残した戦争が終わってから数年後、人々は、平穏を取り戻し、前に進み始めていた。戦争で両腕を失った主人公ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン(石川由衣)も、想い人・ギルベルト少佐(浪川大輔)が生きていることを信じて、手紙の代筆業(自動手記人形)をして生きていた。ある日、主人公の働く郵便社に宛先不明の手紙が届く・・・。
愛を知らない主人公は、様々な事情を抱えた人達の代筆をすることで、人を想うことの意味、大切さを知り、少佐への想いを深めていく。同時に、意志を伝える手段として手紙の持つ力に気付いていく。
会話は相手の態度、表情で相手の心情が読み取れるので、人は相手に寄り添った会話ができる。しかし、手紙は相手が見えないので、自分の気持ちと向き合って書く。素直な自分の気持ちが強く出る。
余命僅かな少年が、両親、弟、友への手紙の代筆を主人公に依頼した時、自分の想いを濁す少年を主人公が諭す“自分の想いを素直に綴らなければ相手には伝わらない”という台詞が、終盤への布石になっている。主人公自身を鼓舞する台詞になっている。
終盤。少佐の生存が分かり、主人公は会いに行くが、少佐は戦争への贖罪の想いから主人公との再会を拒む。ラストシーン。最後に二人がそれぞれの想いを綴った手紙が、二人の想い、本作全体を凝縮している。観客の心に突き刺さる。二人を奇跡の再会に導いていく。
本作は、手紙がキーアイテムになっている。
大切な人に手紙を書きたくなった。自分の想いを素直にストレートに伝えたくなった。
先が読める展開とうんざりする演出
テレビシリーズを鑑賞後、ありきたりなストーリーと大袈裟な演出に辟易としたが、映画を鑑賞した知人やネットの高評価が気になり、鑑賞した。
泣かせようとする演出や台詞づかい、やっぱり全てが苦手だった。
良薬口に苦し
題名から庭づくりの話かと勝手に思い、綺麗な花々に癒されるのも悪くないと鑑賞したのだが、妙な境遇の女の子の名前でした。日本の作品なのにヨーロッパが舞台のお話、もっとも池田理代子さんの「ベルサイユのバラ」もそうでしたね、歴史的文化や街並みなど女性の感性として惹かれるものが多いのでしょう。
主人公の職業は代筆業、シーエクスピアの時代からラブレターの代筆などエピソードには事欠きませんが、映画では愛する家族への遺言的な使われ方が多かった。口に出してはためらうことでも手紙なら素直な気持ちを伝えられるでしょうとも言っていた、それが手紙の効用の一つであることに異論はありませんが、要は言葉を選ぶ過程で気持ちの整理がつくことでしょう。
昔、テレビで聞いたユダヤ人の老婦人の話ですが、アウシュビッツに送られる列車の中で幼い弟が片方の靴を失くしていたので、「あんた馬鹿ね、靴をどうしたの」と責めてしまった、それが弟と交わした最後の会話だったそうだ、感情の為すがままに発した言葉が自分や相手を傷つけたりトラウマになることは映画でも示されていましたね。
バイオレットは孤児、軍人兄弟に引き取られ女性兵士になって戦争で両手を失うというなんとも過酷な運命、それでも文才を活かして義手でタイプライターを打つという健気さはなんとも痛ましい。
映画はバイオレットとギルバートのラブロマンスのようだが、乱暴な兄からバイオレットを庇い、読み書きを教え大事に育ててくれた弟ギルバートを慕う気持ちは分かるが所謂、男女の恋愛感情とは違うのではないかとも思う。要は、簡単ではないものの、コミュニケーションの意義や大切さを伝えたかったのでしょう。
ホモサピエンスの根源的なテーマに真摯に取り組んだ点では頭が下がるがなんとも気の滅入るエピーソードばかり、良薬口に苦しと言うことでしょうか・・。
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