あみこ

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解説

監督の山中瑶子が19歳から20歳にかけて、独学で撮り上げた長編初監督作。スタッフ、キャストをSNSで探すなど手探りでつくられた作品で、第39回ぴあフィルムフェスティバルで取り上げられ、PFFアワードで観客賞を受賞。その後も、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されたほか、香港国際映画祭やカナダのファンタジア映画祭など、各国の映画祭で上映された。「どうせ死ぬんだから頑張っても意味がない」という考えを持つ女子高生あみこが、同じようなニヒリストだがサッカー部の人気者のアオミくんに恋をする。一生忘れられない魂の時間を共有した2人は、運命共同体になるはずだったが……。

2017年製作/66分/日本

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映画レビュー

3.5若い時にしか作れない作品がある

2020年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

作家の初期衝動が強く刻印されている作品はそれだけで面白い。完成度うんぬんの前にその衝動がどこに向かうのか予測がつなかい無軌道さがスリリングだし、見たことのないものを見せてくれそうな期待感があるからだ。これはまさにそんな映画で、山中瑶子監督が二十歳の頃にしか作れなかった作品だろう。
主演の春原愛良がすごく良い目をしている。カメラをにらみつけるあの表情は、観客を吸い込む力がある。将来の展望のないあみこという女子高生が一人の同級生に恋心を抱くが、振り向いてもらえない。青春映画として当たり前のようなプロットなのに、独特さがディテールににじみ出る。スパゲッティとレモンをがっつかせてみたり。
舞台は長野をメインに後半は男の子を追いかけ、東京に出てくるあみこを描いているが、シナリオを書き切る前に東京の撮影を開始したらしい。この東京編の物語の無軌道さが、あみこの無軌道さと奇跡的にマッチしていて引き込まれる。あにこは、なぜ道行く人と唐突に踊りだすのか。意味などない、それは「純粋にそういう衝動があったから」踊ったとしか言えない。だから、面白い。意味や役に立つことなど考えない。現代への反抗として最も優れたやり方だ。

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杉本穂高

4.5片時も目が離せないヒロイン登場

村山章さん
2018年9月29日
PCから投稿

笑える

楽しい

興奮

ポレポレ東中野のアンコール上映で鑑賞。

監督が19歳で撮った初長編が、世界の映画祭を回ったり、レイトショーのポレポレを満杯にしているという事実は確かにすごいが、「恐るべき新人!」みたいな看板が作品を底上げしているのではなくて、本当にちゃんと「映画」になっていて、しかも“個性”がダダ洩れするくらい溢れているのが素晴らしい。

とりわけ春原愛良という女優が演じる“あみこ”のごろりと転がしたような目つきと体格と存在感が圧巻で、本を広げて目しか映ってないカットなんかを見るとドキリとしてしまう。監督は影響やオマージュを隠す素振りもないが、圧倒的にオリジナルな魅力がある。

「こじらせ女子高生の青春物語」ならいくらでも存在するだろうが、映画のビジュアルとして片時も目が離せないヒロインが生まれたことだけでも傑作だし、それ以外にもハッと驚かされたり虚を突かれたりする瞬間が何度も持ち上がってくるこの感覚を、大勢の人に味わって欲しいと思う。

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村山章

3.0網子

2019年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

文藝天国とか4s4kiとか、メインどころで言うと欅坂46とか、メンヘラ「っぽい」女子の魅力におっさんになってからハマっている私から言わせてもらうと、この作品は違う。
というか、この人は違う。
この監督は多分、限りなく健全で真っ当な陽の人物だと思う。
こういうサブカル的アングラ的な作品よりも、“大衆文化”な王道の青春ものとかラブストーリーを撮ったら大化けする人だよ、きっと。
映画的な演出としては手堅くて凄くセンスを感じたから、一度王道青春映画を撮ってほしい。
主演の子も、まさかの朝ドラレギュラー女優まで登り詰めた岸井ゆきのと同じ空気感を持ってるし、この子もちょっとしたきっかけでブレイクする可能性は十分にある。
がんばれ。

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ヨッシー

3.5厨二病感、イタいけど共感

2019年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

私も高校生の時そんなこと考えてた!って共感できる映画でした。

自分の感覚、視点を独特だって褒められるとその人を同志だと思ってより思い入れしちゃうのよね。
それがアオミくんで好きになっちゃうのは凄いわかる。
で自分に絶対一目置いてるであろう男の子が大衆的な女の子と付き合っている意味がわからない。最後にわかる理由が本当ありきたりなんだけど、それもあるあるで本当共感できました!

イタさを描く時必要以上にウザくなりがちだけど、この映画はなんかクスッと笑えて青春を感じさせてもらえました。

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まりまり
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