愛がなんだのレビュー・感想・評価
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ゾウの鼻の長さくらいの距離感と、ファインダー越しに覗いた被写体との距離感
テルコとマモルの距離感は、ゾウの鼻の長さくらいの距離感だ。
近くにいて、何か食べたがっているくらいのことは分かるが、物理的な実際の距離に加えて、近づき過ぎたら何が起こるか分からない、ちょっと怖さのようなものがある。
分かり合えてるとは思えない距離感だ。
ナカハラとヨウコの距離感も同じような感じだったが、ナカハラがヨウコに対する気持ちを整理して、少し距離を置いてみて、今度はグッと近づいた。
それは、冒頭のシーンで、ナカハラがファインダー越しに覗いたヨウコとの距離感で、被写体の良さを引き出そうとする、ナカハラの個展の写真に見られる被写体との距離感だ。
言葉や駆け引きでは縮まらない、気持ちの距離感だ。
なかなか素直になれないこともある。
率直な言葉のつもりが、分かってもらえないこともある。
人のことは分かったつもりでいても、いざ自分のことになると、理解とは程遠い。
恋愛が難しいのではなくて、自分の気持ちをどうしたいのかが分からなくなるのだ。
そして結局、まあいっか…って、誰もが経験するような、ちょっと切なくも、少し笑ってしまうストーリーだ。
愛がなんだってんだ!
共感
このページの役名「ナカムラ」になってて間違えてます。←改善済み
私はヨウコの事が好きな男の子ナカハラにめちゃくちゃ共感した。
テルコは好きなら好き!
変な方向に前向きで突っ走るタイプ。
見てて気持ちいい。バカだなぁとは感じるんだけど
好きなもんは好きだもんね、すっごい分かる。
ナカハラは自分のことなんか何番目でもいい、ただ求められる事が嬉しいんだ。という突っ走らないけど、離れることも出来ないタイプ。
だけど、別荘でスミレにボロクソに言われてしまい
それから更に引っ込んでしまう。
これはまじで共感すぎた。
自分がいるから相手がダメになっちゃうんだ。なんて言うけど、テルコの言う通り逃げてるの。
でも分かってるんだけど、
逃げ方も分かんないし、限界で側に居ることでさえ自分がおかしくなるくらい苦しんでしまうようになって行ってしまった。。
だから呪文でもかけるようにそう言って離れる事を決断する。
…これってマジで頑張ってると思うんだ!
そう頭では分かってても離れられない人達ってゴマンと居るんだから(此処にも1人)
テルコみたいに私にしなよーとか冗談でも言えないっつーの。
言えたらどんなに楽か。
だからナカハラの炬燵とコンビニの前での「幸せになりたいっすね〜」がどんなに刺さったことか。
まじでリアルすぎてヤバイ映画だった。
ヨウコこそ辞めときなよ。って言うくせに自分も同じような事やってて。
ほんとこの世の男女、口ばっかりだなぁ。。
最後の合コン的なシーンも。
自分の方を向いて欲しいから、男の方ばっか見つめてみたり、2人で飲みに行くー♩って離れてみたり。
少しだけ効果はあるんだけど、ほんと一瞬だけなんだよ。
分かってるけどやっちゃうんだもんなー。
この映画凄い語れるんだけど、、笑
切ない恋をしている人は観るといい。
テンポ悪いなー、馬鹿な恋愛してるなー、と思いながら観ているうちに、いつの間にか登場人物に愛着が湧いている。映画終わって周りをみると、ハンカチにぎって泣いている女子がちらほら。恋とたたかってる真っ最中なんだろな。苦しい恋をしている人や、していた人にとっては、時々気持ちを代弁してくれて、自分だけじゃないと寄り添ってくれるシーンがある。気持ちが少し軽くなるかも。
切ないラブコメ
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