劇場公開日 2019年4月19日

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愛がなんだのレビュー・感想・評価

全265件中、1~20件目を表示

4.0今泉監督の描く男性像が好きだ

2019年6月28日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

今泉力哉監督の映画の男性像が好きだ。マッチョな思想の男性が出てこない。男性キャラは大抵男らしくないが、人間としての魅力や欠点は丹念に描かれている。男らしさ以外の男性の魅力を描くのが上手い監督だと思う。
今回の映画は、今泉監督作品としてはじめての小説原作ものだが(漫画原作はある)、いつもの今泉監督の色に染まった作品になっている。この映画に理想的な恋愛模様は描かれず、誰もが欠けたピースを埋めるかのようにもがくのだが、ぴったりはまるピースなど早々見つからないのだ。とても痛々しい恋愛模様だが、これが恋愛のリアルではないか。というより、メディアや広告で理想を喧伝されてしまうから、欠けた自分は駄目なのだと思いがちなのであって、むしろこの痛々しさのリアルは観る人の救いになるんじゃないだろうか。そして、ただの不毛な恋愛劇に終わらせずに主人公の小さな成長を描いているのも好感が持てる。女性客が多いようだが、男性にも観てほしい。

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杉本穂高

4.0角田光代の感性と今泉監督の演出、相性どうなんだ

2019年4月24日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

角田光代の小説はこれまでたびたび映像化されてきて、当然ながら女性ならではの感性や繊細な内面描写が大きな魅力だが、永遠のこじらせ少年のような男性のストーリーを得意とする今泉力哉監督に本作を託したのは、製作陣の大きなチャレンジであり冒険だったと思う。

テルコの愛は純粋だ。純粋過ぎて、常識人からすると馬鹿に見える。しかし、フィクションゆえの誇張であり、「恋は盲目」と言うように、恋愛は多かれ少なかれ周りが見えなくなるほど夢中になってしまうもの。中盤からの奇妙な三角関係にも笑ったが、ラスト近くでこの微熱に浮かれたようなフワフワした関係が、意外な人物の現実的な言動によって大きく動く。

男女の感情の行き違いが、女性作家の原作を男性監督が演出するというずれによって一層複雑化し、その相性はともかく、本作の味にはなっている。伊坂幸太郎「アイネクライネ…」の今泉監督による映画化も楽しみだ。

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高森 郁哉

3.0

2024年4月20日
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鑑賞方法:VOD

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mark108hello

2.0主人公も彼氏も仲良くなれない人種だな

2024年4月18日
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好きな彼ができると流されて、自分の事を含め 他の事を全て疎かにしてしまう主人公。
一途とか、尽くすでも、愛とも違う、これはもう一種の「依存」。
一方その彼は主人公を自分の都合で主人公を振り回している自己愛男。
作中のセリフを借りると「自分系」。
自分の事が大事で、相手の気持ちを考えないタイプ。

結婚願望の強い女性で主人公のタイプは、割といる気がする。
結婚でリセット予定。だから仕事は腰かけ、気に入らないとすぐ辞めて
花嫁修業という名の引き籠り。結婚すると朝遅く起きる癖に旦那の不満ばかり。
そんな情景が目に浮かぶ。
ラストをやんわりまとめてあるが、こんな人達とは関わりたくない。

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ビン棒

4.0本当の望みの理由に「愛」を使う

2024年4月14日
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鑑賞方法:VOD

もちろん全ての男性、全ての女性がというわけではないが、男性と女性の心理傾向を探ることは出来る。

例えば「白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる」という言葉は女性が発するものであるが、今の自分の現状を劇的に変えてくれる出来事を望んでいるといえる。
これが男性の場合だと「突然目の前に良い人が現れて自分と一緒になってくれる」にでもなるだろうか。もし良い人が現れたとしても自分の現状は、その人が現れた以外に変化がないのだ。
つまり、男性は今を維持したままさらなるものを求めるのに対して、女性は全く違う状況、違う自分になりたいと願うということだ。

もう一度書くが、もちろん全ての人が当てはまるわけではない。本作でも葉子やすみれはこれに該当しないだろう。

しかし、ドンピシャこれにハマりこんで、こじらせているのが主人公テルコだ。
自分の劇的な変化の究極形が「マモルになりたい」なのである。
テルコの望むものに自分が入ってないと指摘されるのだが、入っていないようで実は究極のところで入っているのだ。

一見「愛」について語り合う物語のようでありながら、「愛」は本当の望みに対する「言い訳」でしかない。
言い訳が都合よく機能するようにそれぞれ登場人物が「愛」について語り行動するわけだから、どこかチグハグでそれぞれ自分勝手に見えてしまうところが面白い。

そもそも「愛」の解釈などは人それぞれなわけである。
にもかかわらず実際は「愛」についてなど語っていないわけだから、行き詰まり辻褄が合わなくなれば「愛がなんだ」となるのも頷ける。

テルコ、マモル、葉子、ナカハラ、すみれ、主要な登場人物たちは誰かと誰かがどこかで半分似ていて、似ていることと恋愛感情の矢印がバラバラなことから関係性の複雑さを生み面白い。
矢印が、よくある恋愛もののように三角や四角にならないのも興味深い。矢印は常に一つの方向にしか向かないのだ。

いびつで極端な恋愛ものといえるかもしれないが「大人の恋愛の始まり方」から始まる物語は、大人ならではの面倒臭さをはらんで単なる人間関係構築の話と、「愛」を言い訳にした変身願望についてだったようにも思える。

キャストも良く、今泉力哉監督作は「街の上で」から二本目だが、本作も中々良かった。

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つとみ

3.04回ぐらい見てる。内容はあんまりやけど成田凌がね

2024年3月27日
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4回ぐらい見てる。内容はあんまりやけど成田凌がね

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⭐︎

3.53.5

2024年3月3日
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鑑賞方法:VOD

普通はこうだ、みんなそうしている‥
そんな息苦しい世の中に、
縛られなくてもいいんじゃない?と
救いをくれるような今泉監督の描き方が好きです。
今泉監督のちひろさんも良かったです。

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さあああん

2.5クズなのはヒロインの方でした

2024年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ジャケと予告から『クズ男にボロボロに振り回された後、女としても人として一皮剥ける』みたいな展開を予想して勝手に高まっていましたが、
それを実現していたのは若葉竜也が演じる脇役の中原くんだけでした。

総じてこの中原くんのシーンは全て良かった
オドオドした優しい内気な青年が、恋とも愛とも呼べぬ得体の知れない沼でもがいている様を生々しく感じれた

一方ヒロインのテルコには嫌悪感を抱いた。
自分の弱さと向き合う事から逃げているように見えて
人としての魅力が無いし、応援できない。
途中から"お前はどうでもええわ"と思って見てしまった

ステレオタイプな陽キャの描き方も違和感だったし、あのポジションに江口のりこをキャスティングしてる所もも何か違うなぁって感じがしたし、
ディテールの浅い感じがちょっと無理でした…

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さかもと

4.0嫌いじゃない

2023年10月30日
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笑える

悲しい

岸井さんと成田りょうさん2人とも好きな役者なのでなかなか良かった。

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ピロシキ

4.0共感した

2023年10月14日
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鑑賞方法:VOD

大好きな人の大好きな人になれたらどんなに良いか…
でも結局、みんな自己満の世界なのかなー
共感できたりできなかったり、
泣ける場面もあったり、
面白かった!

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tk

3.5何と言えばいいのか。。。

2023年10月1日
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こういう事ありそうだよねって感じ?

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ダビ

3.0素直になれない恋愛映画!

2023年9月26日
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鑑賞方法:映画館

難しい

何となく歳を重ねていくうちに素直になれない、自分が出てくるんですかねー。ナカハラやテルコの歪んだ恋愛。みんなが幸せになる事って出来ないんですかねー。恋愛映画はハッピーエンドが良いですけどね!

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binn

2.5これはなんだ?

2023年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

現代日本の中では、成田凌はとてもカッコよくて
岸井ゆきのはバツグンに魅力的であると思う。

でも、この映画の中ではそこを平凡な人間であるように
こちらが、置き換えてみなければ話がつながらない変な映画。

この現実社会では、こんな訳がなくて
なに一つリアルが存在しない。
あまりにもリアルでも冷めるが、ここまで現実と乖離してても冷めるんだと
気づかされました。

Netflixに関しては説明文の1つめで
「さえないマモルと出会い、恋に落ちたテルコ」
となっている。んなわけない。
成田凌は、どんな時でもさえている。
何をしてても、バキバキにさえてる。

江口のりこも、さすがにあそこまで魅力なく描かれたら
誰も好きにならない。
あれは、ただのさえないババアだ。
素晴らしい身体性を持つ江口のりこの良いシーンが
登場時に1つでもあればと思う。

と、言ったように脳内で補完しないといけない
めんどくさい行為が必要になり
この1次情報だけでは成立していないと感じる映画。

キャスティングに問題がある。

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Nov

4.5なんか分からんけどすげえ好き

2023年8月5日
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声にもならない「あぁぁ」って声が出る。あったかくて冷たくて、口元が緩んで少し眉間にしわ寄せて、でもやっぱりあったかい、そんな映画だった。

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西田

5.0幸せになりたいっすね

2023年7月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

やめてくれテルコ。
この映画は俺に効く。
めちゃくちゃ刺さった。
好きな人が自分を好きになってくれることってすごいことなんだよね。
一方通行の矢印が1つでも逆を向いてくれたら幸せになれる人がいるのになぁ。

あと、みんな演技力がやばすぎる。
テルコとマモちゃんの距離感だったり、ナカハラの後輩感だったり。
特にテルコとナカハラがコンビニ前でだべってるシーンが好き。
「諦めることくらい自分で決めさせてくださいよ」って泣きそうになりながら話すナカハラの表情は絶対観てほしい。

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JBはただの映画好き。

3.5友達以上恋人未満の関係

2023年7月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

感動系の映画ではなくて、ほのぼの系の映画でした。
掴み所のない男女の関係で、友達以上恋人未満の関係かなと思いました。
岸井ゆきのさんの表情の作り方が上手いです。
ラストシーンが何だか切ないです。

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ゆきとう

2.5主体性がない不埒な関係

2023年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

岸井ゆきの扮する山田テルコは、あるパーティーで知り合った成田凌扮するマモルの事が好きで、呼び出されるままに付き合っていた。しかしある飲み会でテルコはマモルから江口のりこ扮するすみれを紹介され3人で会う事もしばしばあった。

途中からイライラし始めたが何とか最後まで観終わった。テルコは28歳と言う設定ながらまあ何とも主体性がなく不埒な関係を続けており、他の登場人物も似たような感じで、今どきは皆責任感もなくこんなものかなとあきれるばかりだったね。人生挫折の繰り返しもあり進歩なり成長していくものだが、いくら好きな人でも自分を向いてくれなければ悟って次へ行くべきであろう。若葉竜也扮するナカハラが個展を開いたところで少しは救われるもののまた振り出しに戻りそうだったな。結構レビューの評価が高かったが、全く理解出来ないね。

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重

3.0大人って嫌よね

2023年3月27日
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悲しい

大好きな人のためならなんでもできる

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たべるのすき

3.5愛がなんだ

2023年3月15日
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面白かったと思う。面白かったと思ったんだと思う。でもなんだか引っかかる。

これだけは言いたい。こちら側(客)がわかっている嘘ほど心を揺さぶるものはないと思う。嘘をついていることを知っている。しかも、その嘘は他人を騙すと同時に自分を騙す。
これに関しては面白い。メモしておくべきテクニックだと思った。応用も効く。

ただ、映像的な面白さを、映画としての表現をあまりにも無視し続けているのに、僕は違和感を感じるのだろう。ただ写しているだけ。変だと思われないような構図で。そういう作風だし、その大胆さはすごいと思うけど、僕の好きなものではないと思った。好きだと思いたくないだけなのかもしれないけど。

それから、この映画はよく言う「考えさせられる系」の映画だ。僕はもしかしたらこの「考えさせられる系」の映画は好きじゃないのかもしれない。確かに見終わった後の余韻や、見ている時の確かに…と思う気持ち、共感。心地いいと思う時もある。そう考えている自分が好きになっている感覚。しかしこの映画はそれがあまりにも多すぎて、常に考えながら映画を見ることになる。それはそれで、観客の思考を動かす方法論として完璧なのだが、僕は映画を見て脳を動かすよりも、心を動かしたい。自分の感情を爆発させたい。そう言う体験がしたいのかなと思った。

そう言う意味で言うと、切ないシーンがいつくもあった。身勝手な男に振り回されるシーン。何気ない一言で大ダメージを負うシーン。これが見たい。この体験は、何度も何度も食らってもいい。感情が暴れる体験。それが散りばめられていたのかすごく良かったし、心地よかった。

哲学的な映画はダメなのかもしれない。「愛とは?」を問う映画。人気が出る理由もわかる。だって誰しも一度は悩んだことがあることだからだ。しかし、誰に言うわけでもなく、心にしまっている自分の中のモヤモヤ。人に話しても、うまく伝わらないし、本質的に理解できる人間は自分しかいない。その孤独感。それを見事に物語として映像として「そうやって悩んでいるのは君だけじゃないよ」って教えてくれる。そんなところに惹かれるのだろう。

しかし、なぜこの映画が最終的に面白かったと思ったかと言うと、今まで見たことがないような、目新しさ、斬新さ。まさに「驚き」があったからだ。ここまで会話劇だけで喜怒哀楽を見せるものも斬新だし、最後のクレジットの出し方、不必要に見えて実は全部必要な一つ一つの台詞。見たことあるようで見たことない。僕はこの手の映画が大好きだ。

人の弱いところが見えたかどうか。とても見えた。全員弱い。欠点だらけ。だけど、それに気づいていないのがいい。自分の欠点は客観的に見れないという本質的なところ。そこに共感する。誰しも失敗している。人から言われてやっとわかる。

謎があったかどうか。これは難しところ。だが、マモくんの感情はほとんど描かれていない。テルちゃんにとって、マモくんの感情は謎でしかないのだ。これは立派な謎なのではないだろうか。観客は、テルちゃんに自分を投影する。テルちゃんは、マモくんの感情という謎を常に追い続けている。一体誰が好きなんだ?自分とマモくんの関係は一体なんなんだ?どうと思っているんだ?と。こういう、事象だけではなく、「誰かの感情」というテクニックでも謎を表現できるのだ。

一言で言うとこの映画は「リアリティの極限」であると思った。リアルの世界では、感情が動く瞬間に音楽なんてならないし、作られた台詞を話すこともないし、ぎこちない動きをすることもないし、言う必要のあることしか話すなんてことはない。地に足ついた映画の極地だろう。どこまでもリアルに描くことで、我々は「あるある〜」となる。映画というより、その生き物たちの生活をのぞき見しているような感覚になる。このリアリズムは好きだ。全ての行動に説得力がある。なんなら、ちょっと突飛なことをしても、説得力に負ける。これは僕の好きなものだと思う。誰がなんと言おうと、あるわけないだろ!と思うようなファンタジーは作りたくないし、簡単に血を流したり、日本でピストルをみんな持ってたりもしたくない。
また一つ自分が好きな映画の条件を見つけた。

第一候補
1、人の弱い部分が見えるかどうか
2、謎があるのかどうか
3、リアリティがあるのか

第2候補
1、観客が憧れる存在
2、「泣ける」のかどうか

今のところ、上の3つが僕の好きな映画の条件だ。もっといろんな映画を見て研究していこうと思う。

P.S. この間自分で物語を考えてみたが、やっぱりまだ自分の好きな物語というものが可視化できていない気がする。もっとたくさんの「面白い」を集めなければ。

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tyshi

3.5岸井がかわいいと観ていたが

2023年2月10日
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鑑賞方法:VOD

度を越した執着こそ純粋恋愛なのかと思い、その結末は報われずとも、たぶん人生の途中

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すぅ