愛がなんだのレビュー・感想・評価
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ほんわかとした恋愛の狂気
原作は未読。
恋愛で振り回す側と振り回される側が出てきて、振り回す側も振り回されるようになる。恋愛ってそんなものと思えれば楽なのだけど、実際そんなことにはならない。挙げ句の果てに振り回されてても好きだ!って思う自分の気持ちは何なんだ!?と思い悩む。むー、なんか深いな。
登場人物それぞれの恋愛観や感情・態度が微妙に狂気じみてる。共感できるところもあるし、できないところもあるのだが、妙に心に残ったことはたしか。
これは簡単に人に勧められない映画だ!
途中から主人公・てるちゃんが関わる主要メンバーの名前が出てきて(最終的にはてるちゃんの名前も)、群像劇のようにそれぞれの恋の決着がついていった。あの表現方法の意図がよくわからない。原作が短編集なのか?
覗き見してる感覚
個人的にはこういうヤツらは好きじゃないけど、岸井ゆきのは魅力的で可愛かった。
劇というよりかは、本当にいるヤツらを覗き見している感覚。劇的な何かはないけれど、飽きない何かはある。
役者は良かった。演出も良かったんだと思う。
あと、ナカハラが撮る写真が良かった。木村和平という人。
ひとつ、納得出来なかった部分があって、マモちゃんが自分の事を格好良くないという場面があるのだが、イヤお前絶対格好良いと言われてきただろ!と思った。
多分小説ではそういうキャラクター像なのだろうが、映画でそれを成田凌がそのままやっちゃうとズレる。何かセリフを変えるなりの工夫が欲しかった。
刺さるか刺さらないか
キャスティングとキャラの見せ方が良かった。
日常や愛などを取り扱った作品はラストが地味になることが多いがきちんとまとまっていた。
一番の見せ所はキャンプだったのだろうか。
映画が終わった後にどこのシーンが印象的だったかと聞かれるとなんと答えていいのかわからなかった。
シーンではなく、映画全体の雰囲気が評価されているということなのかもしれない。
この映画を見るにあたって恋愛経験の有無で感想が変わるのか気になるところだ。
個人的にあまり刺さる映画ではなかったが恋を今してる人、恋のようなものをしている人は是非みてレビューを書いて欲しいと思った。
20代の頃の痛々しい恋愛を成仏させてくれるような映画。
テルコ(岩井ゆきの)はマモル(成田凌)が好きで呼び出されると飛んで行くような生活を送っていて仕事もクビになってしまう。そんなマモルに好きな人が出来たと言うがテルコはなぜか応援してしまう…
テルコとマモルを中心に回る群像劇。
テルコのマモルに対する気持ちはなんなのか?
そこに正解は無いけれど、映画を観ながら過去の指の綺麗な男の子や、執着した男を思い出していた。
あの徹底的に一方向で報われないけれど、どこか幸せなパワーってどこから来てたんだろうと思いながらテルコの親友の葉子ちゃんを好きなナカハラくんに感情移入して泣いた。
見た人に誰に自分を重ねたか聞きたくなる!
マモルはイケメンでも無いクズという設定なのだが、成田凌が演じているから誰でもそりゃ何されても恋しちゃうわと思ったけれど、たまむすびで町山智浩さんがあれはテルコから見たマモルなんだよと言っていて腑に落ちた。
だから誰もがテルコの気持ちに感情移入しやすい。
だって成田凌になら何されても付いていくでしょ!
お客さんも入ってロングランにもなるしね。
家に帰ってシャワーしながら気づいたけれど、初恋の相手にとことん性的に尽くすホシコの日常を描いた岡崎京子の名作短編「私は貴方のオモチャなの」に似てるなー。
原作はどんな感じか気になる。
テルコに近い世代の女性にはかなり刺さる作品
バブルの時代からアッシー君、メッシー君がいたようにテルコやナカハラの恋愛観はどの世代にも響き、特に主人公のテルコに近い世代の女性にはかなり刺さる作品だと思いました。
テルコがマモちゃんに作る鍋焼きうどんとマモちゃんがテルコに作る鍋焼きうどんの対比が互いの気持の重さを表現していて面白い。
個人的にはナカハラくんには幸せになって欲しい。
TVドラマで良かったかも…
私は、基本的に、恋愛体質じゃないんだなぁ…。そんなことに気付かされた作品。
マモルに出会った途端、全てが、彼を中心になる生活…理解できないわけではないが、仕事しろよって思った。好きな人に尽くしたい気持ちは分かりますよ。私だって、そう思ったことはありますが、ご飯を買ってきてと言われて、ご飯を作り、掃除始めるとか…重っ。普通は、こんなことしたら、重いって思われないかな…って考えて、しないと思うんだけど。そんなことに気付かないくらい、マモル中心で、恋愛体質なのかな…と。あ、私には、出来ないやぁ…と思った。
すみれがマモルを嫌いな理由と、マモルがテルコを嫌いな理由、一緒じゃんって思ったので、あの2人は、似た者同士で上手く行くはずなのに、やっぱり、人は、ないものねだりなんだよね。
すみれ、マモル、テルコ、なかはら、ようこ、この中で、一番理解できたのは、なかはらくんかな…。ま、恋愛をしている時の私は、こんな感じかな…と。
私は、映画館でなくても、2時間ドラマで良かったのかなぁ…なんて思った作品でした。
観た後に恋愛について 語りたくなる恋愛感探求映画
愛がなんだは、「観た後に恋愛について
語りたくなる恋愛感探求映画」
23時から25時の緊急ナイトショーこの時間なのに席は8割埋まっている。
男のために仕事を辞めたりって、ハタから見たらアホだなぁ、と感じる程の愛の力はカオス、それが笑えるしざわざわ、モヤモヤするし激しく共感する。
結婚や付き合うことを愛や恋という言葉で型にはめられている世間で「手が綺麗ということ以外はどこが好きなのか、何が好きなのかも分からない、私が好きなんだからどうでもいい、この感情は私のマモちゃんへの執着」と表現したテルコが最高。
リピート鑑賞したいし、観た人の話を聞きたい。連日、満席に納得。
https://demachiza.com/movies/4100
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#ラップ
#中目黒って初めて降りた
#全部が好き。
でも なんでだろう、
私は彼の 恋人じゃない。
60代もみた
個人的に言えば、ストーカー的
な二人の愛の乱反射という中身なんだけど、なぜかそこはかとなく魅力がある映画。
現代の青春ってたいへんなんだなー!
一方的に女が告っても、相手は当たり前のように、他者との戯れに走るし、思いを伝えても伝えても、相手をダメにしているかもしれないと諦める男。
まずい展開はそれなりにラストを迎えるが、何が変わったのか変わらなかったのかよく理解出来なかった。
みてるおやじもつらい!
愛じゃないもの。
予告を見た時から怖くて避けてましたが、鑑賞後は観て良かったと思いました。僕の大切な一本です。
映画の始めにテルコは語る「なぜだろうまだ私は田中守の恋人ではない」と。ラストでは「なぜだろう私はまだ田中守ではない」に変わっている。マモちゃんは彼女の中でどんな存在になったのだろう。
マモちゃんはテルコのアイデンティティなのだ。映画が好きとか、アイドルが好きとか、仕事が好きとかと同じで、田中守が好きが彼女なのだ!例え愛されていなくても。彼女の生きる目的であり、彼女は自分を田中守から見つけたのだ。テルコが象の飼育員になったことにも繋がる。
テルコは頭おかしいし、普通じゃない、ヤバいと思う。
でもそれの何が悪いのだ。この映画は「普通じゃない」までも肯定してくれる。
登場人物たちが愛おしくて仕方なかった。最高。
女友達と2人で見に行った。
2人で映画を見終わったあと1時間くらい話した。
山田さんに共感する女子は8割ぐらいいると思う!
一番、のりこさんの役がまともに見えた。
最後の像の耳からのストロークは何のためなのかわからなかった…。
配給が、エレファントハウスになっていたからその影響なのかな?と話していた。
なんだか深い
観に行ってよかった映画だった。
映像もきれいだし、衣装やインテリアもかわいいし、役者さんたちそれぞれが魅力的だった。
そして内容が、深い。ただの恋愛映画とは到底言えない感じがした。やはり角田光代さんが原作なだけあり、人間の複雑な心理というか、一言で片づけられない感じがすごく伝わる。
大まかに言えば、支配と依存なのかもしれないけど、恋愛となると、そう簡単に分類もできないし、否定も肯定もしにくい。それぞれがそれぞれの利害関係のうえで成り立つものもあるし、結局は相手のようで、本人の問題だったり。好きになると、人の感情ってどこか絡まっちゃうよなあと思った。
ただ内容的には、重苦しいわけではなく、良いテンポで丁寧に描かれていて、笑えるところもあっておもしろい。それぞれの役に役者さんがはまっているし、なんだかやりとりもかわいかったり魅力的だった。もう一回観たいなと思う。
What's up! それがどうした、わたしが好きなんだ!と 叫び...
What's up!
それがどうした、わたしが好きなんだ!と
叫びたい気持ちと
シンデレラが時を告げられるように
時間の中で生きていることを突きつけられる
ような感情を思い出させてくれる映画でした。
言葉のやり取りが絶妙なのですが、100%脚本の良さをくみ取れていない自分が残念です。
そう言えば楽しかったんだな、あの頃は。
なんて帰り道に一人思い出し笑いしている自分がいました。
田中守との同一化願望
テルコにとって、マモちゃんへの愛は執着のようなものだった。現代人すべての人にとって、愛=執着と相対化することはできないけれど、物語中では、そのような愛が多数派で描かれることから、そのような人は少なからずいる、それは意外にも多く、ということだろう。
テルコの「田中守になりたい」という言葉が印象的だった。デートのときマモちゃんが思いつきで言った「33歳になったら、象の飼育員になる」という過去の言葉を受け、テルコは最後に象の飼育員になろうとする。田中守になるために。しかし、それは虚の田中守を模倣することにしかすぎない。テルコはやっぱり田中守になることはできないのだ。
執着を手放したふりをし続けること、これこそが最も残酷なのではないかと思った。
ひと言では表現できない映画である。
「愛とは何だ?」「愛なんだ!」ではなく、「愛がなんだ」なのである。
予告編とは違い、不安定で、あぶなかしい恋愛群像劇
主人公:照子は一見可哀そうな子と思いがちだが、
一般的なウキウキワクワク恋愛ではないが、彼女なりの恋愛感を持ち
彼氏を上手に掌で転がしながら、恋愛をおおいに楽しんでいる。
愛と言うより、恋を楽しんでいるのである。
そして登場する若者たちはみなバージョン違いの同じムジナ
それを特徴のない平凡な出演者達がリアルに演技をしている。
この映画を観たら、原作を読むべきなのでしょう。
見て欲しい恋愛映画
歪んだ恋愛映画。だからこそとてもリアリティで生々しい。怒り、苦しみ、悲しみ、喜び、いろいろな感情がこみ上げてくる不思議な作品。いろんな人に観て欲しいし感じて欲しい。みんな違った感想を持つと思うけどそれでこそこの作品の醍醐味なんだと思う。
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