蜘蛛の巣を払う女のレビュー・感想・評価
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過去はブラックホールに似てる
映画「蜘蛛の巣を払う女」(フェデ・アルバレス監督)から。
メモを振り返ったら、ある少年が何度も口にする
「お母さんのところに戻りたい」というフレーズが
何回か書かれていたので、少々気になったが、
核攻撃のシステムプログラムを開く暗号文
「馬は平原で静かに立つ」「今年は雪が早い」も気になった。
しかも主人公とは別に、この事件の鍵を握る少年の存在が、
どうしても頭から離れなかった。
例えば、プログラムの開け方を知っている、ただ1人の少年が、
目の前で母親を殺され、意気消沈していると思われたところ、
怯えることなく、冷静にこう答えた。
「お父さんは言った。過去はブラックホールに似てる。
近づきすぎると、取り込まれて消えてしまう」と。
そして、最後に「僕は消えたくない」とまで。
これには驚いたけれど、この例えが妙に引っかかった。
あまり過去ばかりにこだわっていると、自分というものを見失う。
だから、母絵が亡くなっても、悲しんでばかりではダメだ。
自分を失くしたくなければ、前を向いて歩け」
・・そんな教訓にもとれた例えであったからだ。
そのフレーズの意味は、物語全体を通して感じられたし、
16年前に別れた双子の姉妹が、過去となって存在する展開に、
過去に近づきすぎると危ないな・・と頷いた。
【シルヴィア・フークス演じるカミラの赤いコート姿を纏った哀しき佇まいに惹かれた作品。】
ークレア・フォイよりシルヴィア・フークスの白い肌と赤いコート姿が印象的であった。ー
リスベットの過去が露わになる過程が分かり易く、面白く描かれている。
サスペンス・アクションの佳作。
<シルヴィア・フークスって、こういう役が合うよなあ>
<2019年1月11日 劇場にて鑑賞>
毒々しサスペンスを期待した
今回のストーリーはリスベットの暗く重い雰囲気が薄れてた感があります。
スパイサスペンス、、苦しめられる女性達を救うのを基軸に進めていくのが、重くどくどくしく解決しきれないやるせなさが残るようなのを期待。
はじめのシーンは虐待父から妹を助けなかった事と繋げようとしてるのでしょうが何か筋が違ってるようでスッキリしない。
スポンサーのご意見が入ってるのかな?と、、
リスベットである必然性が薄れた・・
このシリーズは北欧の風土的な重々しさ、陰湿な異常性犯罪に絡ませて非行少女風の主人公の醸し出す危うさ、サスペンスが持ち味だが4作目となると灰汁も抜けリスベットも年増になってしまい「ドラゴンタトゥーの女」を見たときほどの異端なものからくる衝撃は薄れてしまった。ハイテク応用も格段に進化しているがカーコンピュータの乗っ取りなどこれ見よがしに多用するのはいかがなものか、度派手なアクションの連続でそれなりに楽しめたが既視感があり残るものが少ない。
クレア・フォイは多才だがリスベットと「ファーストマン」の芯の強い妻役と連作してしまうと何か引っかかるものがある。
前作も見てみたい
前作を見ていなくても、内容は理解できるが見ていた方がより理解はしやすい。
物語の中心は姉妹の争い。特に考えることもなく見ているだけで楽しめるアクション映画。
原作ではスウェーデン社会における女性蔑視や差別?(父親の娘に対する虐待など?)みたいなことがテーマになっているみたいだが、本作ではそこはテーマとしては感じられない。
アクションシーンはハラハラした。主演の賢さも観ていて飽きない。 2...
アクションシーンはハラハラした。主演の賢さも観ていて飽きない。
2人の姉妹のすれ違いの先に、共通点もあり、家族ってそうなんだよなって感じた。
残念。
評判が悪い…というより評判そのものが聞こえてこなかった時点で推して知るべしだったのかもだけど、ごくごく普通のアクション映画になってた。
まぁフィンチャーもリブートの際に、リスベットが主人公の女スパイものにしてるわけで、本作もその流れで作られているんだけど、フィンチャー版から物語を繋げてしまったことで、ミレニアムシリーズで描かれるリスベットの過去が変えられてしまったのは残念だし、リスベットとういキャラもただの女ヒーローに変わってしまった。
ノオミ・ラパスを越えなきゃ。
この映画にしてノオミ・ラパス。
あまりの強烈さに他はイマイチなじめなくて。
ルーニー・マーラもこの作品のクレア・フォイも申し分ないけど、
リスベット役を引き継ぐには、ノオミ・ラパスを越えなきゃ。
2019 DVD/BD 2
可もなく不可もなくです。
フィンチャーの1作目とはキャストを一新した原作4作目の映像化。
サスペンスアクションなんだろうけどハラハラドキドキ感は感じれず。
個人的に、リスベット約はクリステン スチュワートが適任だと思います
蜘蛛の巣が引っ掛かったような…
原作は世界的ベストセラーの北欧ミステリー小説シリーズ。
本国でシリーズ3作品が3部作で映画化され、ノオミ・ラパスがブレイク。
ハリウッドでもデヴィッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演で1作目がリメイク。
本作はハリウッド・リメイク版の第2弾で、原作の第4作目を初映像化。
説明がちとややこしい…。
スウェーデン・オリジナル版やハリウッド・リメイク版が好きで、最近『特捜部Q』などで北欧ミステリーも好みのジャンルになりつつあり、今回の新作も楽しみにしていたのだが…、
ちと残念だった。
と言うのも…
リブートならまだしも、シリーズ物でスタッフ/キャスト総入れ替えは黄色信号。
フィンチャー(今回は製作総指揮のみ)やルーニー降板の時点で、やるべきではなかった。
スウェーデン・オリジナル版はまるで横溝ミステリーを彷彿させるような濃密ミステリーの味わいが堪らなく良かった。
ハリウッド・リメイク版もそれを踏襲しつつ、フィンチャーならではの才気やセンスに溢れていた。
本作はそのどちらにも欠けた。
唯一の特色はアクション色の濃さなのだが、それがかえってB級チックなサスペンスにしてしまっている。
『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルヴァレス監督の演出はスリリング。3代目“ドラゴン・タトゥーの女”、クレア・フォイは熱演。
話も面白味はある。
ある依頼を受けたリスベット。核兵器プログラムを巡って、ハッカー、内通者、謎の集団の攻防戦。
リスベットに仕掛けられた罠。忌まわしき過去と決別した双子の妹と対峙する…。
話の面白味は充分。だが、それを活かし伝わり切れなかった。
本筋である攻防戦はスパイ・アクション風でそれなりに楽しめるが、重要スパイスであるリスベットの過去や妹との対峙をもっと濃厚に絡めなかったものか。
さながら蜘蛛の巣のように絡み、張り巡らされた陰謀や罠。
それに苦悩・葛藤しながらも、払い退け打破していく名物キャラのヒロインの活躍は痛快だが…、
作品としては髪の毛に蜘蛛の巣が引っ掛かったような、何とも言えぬ感じを受けた。
願わくば、本国スウェーデンで今一度…。
ミレニアム続編を観れただけでも私は満足
アメリカ国家安全保障局から自ら作った核兵器プログラムを盗む様クライアントから依頼された主人公のお話。
ミレニアムシリーズ第4作目。
いきなりこの映画を観ようとする方々にお願い。主人公リスベットの過去や生き様を知らなければ面白みも薄れるので過去作は予習して頂きたい。
主人公がノオミ・ラパスに変わりクレア・フォイに。
可愛らしい顔つきになってしまったが、骨太な性格リスベット役をよく演じたと思う。
また、主人公キャラとしてもひとりだち感が強い。
物語の内容とすれば、万能なハッカースキルが更に向上したものの、今までのシリーズに合った様なリスベットの複雑な心の内はあまり映し出しておらず、クライムアクションを前面に打ち出した所に賛否両論あるだろう。
万能なハッカースキルも「こんな田舎に、んなアホな」的部分も増え、幸運的偶然もチラホラ。現実的じゃないのはもうこのシリーズご愛嬌になるのだろうか?
最後はシュワちゃん過去映画「イレイザー」を思い出し、口あんぐりしてしまいましたw
原作とは別物と考えた方がいいかも
リスベットと姉、父親との確執が深く描かれていないので深みに欠ける。原作を読んでいなければ、リスベットとカミラの対決が楽しみ意味するところはほとんど理解できないのでは。リスベットの鬱屈した性格も表現しきれてはおらず、原作版のリスベットよりもずいぶんと普通な印象だ。
原作が強烈なインパクトを持つゆえ、どうしても小さくまとまってしまった感が強いものの、一つのアクション作品としてみれば及第点。十分楽しめると思う。
納得
前作の女優さんが美しかったので、ちょっと比較してしまうけど、リスベット役の女優さん、目力の強さと動きのキレ味、私は好きでした。
虐待、なんて言えないほどの目に遭いながら育った娘達が辿った人生。。
暴力的なシーンも多くて、見終わった時、かなりどんよりしてしまったけど、納得できました。
二転三転のスリリングさ
主人公の強運さとハイテクの使いこなしが何とも言えない。まあ映画だねって感じ。でも飽きさせない作りは評価できるかな。
それにしても幼少期の意識のずれ(誤解?)が争いの種になるとは何とも言えないわ。
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