蜘蛛の巣を払う女のレビュー・感想・評価
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サスペンスアクションとしてはまあまあの出来
リスベットは女優にとって難しいエキセントリックな役だ。虐待を受けた過去があり、ハッキングや記憶力で並外れた才能を発揮し、痩身でナイフのような鋭さをまとう。男相手に格闘するシーンもある。スウェーデンの三部作のノオミ・ラパス、デヴィッド・フィンチャー監督作のルーニー・マーラはそれぞれ闇を感じさせる鋭さがあり、ヌードも辞さずに熱演した。彼女らに比べると、クレア・フォイには微妙な違和感を禁じえない。「ファーストマン」の良妻のように比較的ノーマルな役の方が向く気がする。
フェデ・アルバレス監督はサスペンス演出に長けていて、リスベットがハッキングやハイテクを駆使して敵の裏をかいたり危機を脱したりする展開で楽しませるが、前作「ドント・ブリーズ」ほどの個性を発揮するまでには至らず。米国では興行も評価も振るわなかったので、続編があるとしても再び監督・キャスト入れ替えになるのではないか。
焦った💦
何気なく見始めてしまった...ドラゴンタトゥーの女と関係ありそうだなって感じで。
明日見る映画は何にしようかって考えてただけなのに 結局最後まで観てしまい 眠い。
007が大好きな僕にとって ダニエル不在の今後をどうしようかって悩んでいたところ 発見したこの映画!
スピード感と間合いの取り方が非常に007に習っており 見ていて面倒くない感じと 映画自体の風合いが好きな人にはたまらない作品なのでは。
コブラ寺沢武一のゴクウを想う。
配信初見。
Jボーン手際の5割増しを愉しんだ。
天才ハッカーはネット環境下なら何でも最速で出来るけど、それってどんなん?か。
コブラ寺沢武一のゴクウを想う。
特殊能力の主人公女子が終始自信無さ気に後手に回ってギリギリかわす。
何回気絶?も許そう。
劇場で観ねばだった。
007やM.I.寄りの展開
「ドラゴン・タトゥーの女」の続編のつもりで見始めたが、少し違った。
007やM.I.に近い映画で、リスベットのキャラクター設定も「ドラ・タト」に比べて心優しき正義の味方なのだ。
従って前作ルーニー・マーラーさん演じるリスベットのぶっ飛んだ外見とキャラ設定では難しかったのだろう。今回は知的な瞳のクレア・フォイさん。
テクノロジーを駆使したサスペンス映画として、最後まで楽しませてもらいました。
ミレニアム的ではないが雰囲気は良かった
雪と氷に包まれた白銀のストックホルムで繰り広げられる黒と赤の攻防。
とても面白かったし、評価を星4にするつもりでこのレビューを書こうとしたら、頭の中を駆け巡るのは悪かった部分や不満点ばかり。いいこと書きたい、ほめたいのに、浮かばない。なぜか。
ショットやカットのカッコ良さやスリリングでダイナミックなアクションといった良かった部分が、とてもハリウッド的な単なるアクション映画のようであったからだと思う。
オリジナルのミレニアムは、バイオレンスとひりつくサスペンスと多角的に展開するミステリーが面白さだった。そのすべてを担うリスベットのキャラクターも魅力だった。それらが足りなかったのも原因だと思う。
本作のリスベットがダメだったとは言わないが、なんかちょっと違うんだよね。
暴力的な場面が絶対必要とは思わないけど、リスベットの過剰殺傷は彼女のキャラクターを形作る上であった方がいいし、見た目的にもトラウマを抱え精神に問題がある天才ハッカーのようではなかった。
つまり、ミレニアムシリーズの一篇としてはイマイチだったけれど、それを無視したハリウッドのアクションサスペンスだと考えればなかなか面白かったのだと思う。
ミレニアムシリーズを初めて観る人か、これはこれと割りきって観られる柔軟な人は楽しめると思う。
とりあえず、いつも放置プレイのドMなミカエルと武闘派の天才ハッカーは最強ってことだけはわかった。勝つのは常に天才と変態。
再会してみればいい女だった的な
初めて会ったおりにはさしたる印象がなかった女性に、数年後に再会してみると「えっ?こんなにいい女だったの?」みたいな作品でございました。
とにかく映像が素晴らしい。雪に覆われた荒野を人工的な舗装された道が切り裂くように延びてゆく、そこを高速で走る黒い車。エッジの効いた画面に緊張感と期待がみなぎります。
そのようなクールな空気感が全編を流れて飽きさせません。静と動のバランスもよく、とりわけアクションシーンが凝っていて嬉しくなりました。やはり悪役は強くないといけませんね。
公開時にも観ていましたし原作も読みましたが、再会して良かったと思わせる作品でございました。
ただひとつ、リスベットはやはりミスキャストではないでしょうか。頑張っているし、それが大きく作品を弱めるほどではありませんがね。
リスベットとカミラ
前作「ドラゴンタトゥーの女」からキャストを一新して、リスベットと双子の姉カミラが組織するスパイダーズとの戦いを描いた映画でした。
リスベット中心の映画なのか、ミカエルがマイルド系の男優さんでした。
今回はアクション映画で、リスベットのドアップシーンが沢山ありコミ障も影を潜め、キャラクターが強くなっていました。
それでも、ちゃんと楽しめる映画でした。
エイリアン2やタイラーレイク2のように、1を超えるのは難しいですね。
続編のつらさ
imdb6.1、RottenTomatoes38%と35%。
なぜこれが低いのかという話をしたい。
続編の公理に組み伏せられているというのはある。1というかThe Girl with the Dragon Tattoo(2011)は御大デヴィッドフィンチャーで予算も倍以上、興行成績はどの地域ベースでも本作の10倍だった。
ただしStieg Larssonの小説もノオミラパスのドラマもフィンチャーの1作目も知らずにこれを見たらそんなに悪い印象をもたないはずだ。よってcons側に立脚するのは原作と比較した場合──ということになると思う。
単純化した概説になるがミレニアムは猟奇クライムサスペンスである。セブンやゾディアックみたいな話だ。そもそもだからフィンチャーに気に入られたわけで。だが本作は猟奇の値が抜け落ちてミッションインポッシブル風のスパイアクションになっている。むろんミッションインポッシブル風のスパイアクションであること自体に問題はないが神髄は別物なので酷評に落ちた。
クレアフォイのリスベットはしびれるかっこよさだったがStieg Larssonが書いたリスベット像は“へんな女”or“変わった女”という風体だった。外観だけでなく心を病み社会に敵愾心を燃やしている。だからノオミラパスや眉なしのルーニーマーラを充てたのだったが、それが本作ではブラックウィドウみたいなアクションヒロインになってしまっている。再度言うが単発で見たらそれは悪くない。が、作家が創造したドラゴンタトゥーの女ではなかった。
リスベットは後見人の庇護下にある社会的弱者だったが、本作ではどこでも侵入でき、なんでも操れるハッカーでありマーシャルアーツの達人であり超絶ライディングテクニックのバイカーでもある。ほぼイーサンハントと言ってよかった。批評家たちもことごとくそういう差違に言及しているが、区別することで楽しめる。
監督はDon't Breatheで名を馳せたFede Álvarez。すごく重荷だったんじゃないかと思う。誰だってデヴィッドフィンチャーからバトンを渡されたくない。が、同時に武者震いも感じられた。
エイリアン好きならご存じと思うがエイリアンが2になったとき“こんどは戦争だ”になって別物に変わったが受け容れられ愛された。
英語で言うならブラッシュアップ、四字熟語で言うなら換骨奪胎、ゴジラがシンゴジラになったような、権威になっているものをいったん壊して作り変える創作理念である。
結果、かならずしも受け容れられたとは言えないが、この映画もオーソリティーであるフィンチャーとは別物にするけど俺は俺で頑張るよ──という意気込みは感じられた。
クレアフォイがよかった。服もいいし動きもいいし暗いものを背負っている暗い感じもいいし大きな目に哀感が宿るのもいいし髪を立ててもよかった。ふざけ倒すならアベンジャーズの一員へ組み入れてもいいと思った。
ここでなく前作The Girl with the Dragon Tattooで言うべきことかもしれないがついでにミレニアムが言っている性について話したい。
リスベットにはすごく性欲がありいつも酒場で相手を拾ってくるし前作でダニエルグレイグが演じたミカエルともあっさりやってしまうし、いわば奔放な両刀の“タチ”といえる。だけどリスベットは嫌いな人とはやりたくない。フィンチャーを見た人なら解ると思うが「人は嫌いな人とやりたくない」という根源的な提唱がミレニアムにはある。そのことと猟奇的な暴行への憎悪が同居していることでStieg Larssonの死後世界的ベストセラーになったのだ──と個人的にはみている。とうぜんそれだけじゃないだろうが、リスベットが自分自身の性欲を追求する自我と、悪意によって凌辱や惨殺される弱性の惨禍、それに対する憎悪がミレニアムを狂おしい物語にしているのは間違いない。
『Larssonは彼が15歳のときに起こったという事件について語った。3人の男がリスベットという知人を集団レイプするのを傍観していたのだ。数日後、彼女を助けることができなかった罪悪感にさいなまれた彼は、彼女に許しを請うたが、彼女はそれを認めなかった。この事件はその後何年も彼を苦しめ、レイプ被害者でもあるリスベットというキャラクターを創作するきっかけにもなったという。』
(Wikipedia「The Girl with the Dragon Tattoo」より)
(Stieg Larssonはこの話を3人の傍観者のひとりが自分自身であったかのように記憶していた──とのことだが、一般的にミレニアムに影響を与えたのは1984年に起きたMurder of Catrine da Costaだと言われている。(Stieg Larssonは2004年に亡くなっているために作品のバックグラウンド等に未解明なところがある。))
猟奇が抜け落ちている──とは言ったが本作ではリスベットの姉カミラと父親との不適切な関係が示唆されている。それはフリッツル事件のような禁忌ゆえにおぼろげな表現しかされないが、Stieg Larssonが言いたいのは力づくで人の嫌がることをすることへの憎悪でありその憎悪を龍の入れ墨をした女のキャラクターに託したのだと思う。
リスペット
は不死身なのかと思いました。
あの規模の爆発にもかかわらず、浴槽に入って助かる❓
毒の注射打たれながら、アントフェタミンを吸うと直ぐに復活、全速力で走りアクションしまくり❓
黒いビニールに密閉されてしまっても直ぐに窒息しそうなものなのにしぶとくしまいには、破って出る❓
蜘蛛の毒、他にも色々あるでしょうに、固執しすぎ。ちょっと笑ってしまいました。
橋のところで、橋を高く上げたので向こうに渡る時どうするのか、と心配してましたが、いつの間にか、渡ってました。
どんな橋なのでしょう❓
カミラが姉❓リスペットに、
「醜い格好して。」とか言ってましたけと、
あのカミラの眉毛、全身赤づくめの服、
いいと思っているのでしょうか❓
終わり頃、
パソコンで敵を見つけたら、外から敵に命中させていた場面がハラハラしました。敵からすれは、どこから弾が飛んで来るのが見当がつかないからです。壁からも弾が飛んで来てましたし。
北欧の雪景色が大変綺麗でした。
サスペンスがスパイアクションに…
フェデ・アルバレスが監督、製作総指揮の中に前監督フィンチャーを迎えた「ミレニアム」シリーズ三度目の劇場作品。
原作だと四作目にあたる映像化で、前三作とは原作者も違うんですね。
そういった意味ではキャスト一新は良かったと思います。
しかしながら、本作は最初から違和感がありました。
見所であったサスペンス性が薄れ、スパイアクションになってしまったのがまず残念。
クレア・フォイ版リスベットにも、やはり不思議な感じがして落ち着かないんですよね。
これ単体で観ればそんなに悪くないと思うのですが、「ミレニアム」シリーズとして観ると、どうしても気になってしまうんですよ。
逆にハリウッド版から初めて、次こっち観たらすんなり入れたのかもしれませんね。
あくまで個人的にですが、やはり違和感だけが残ってしまいました。
これは評価できない。
原作で言うと作者死後にか書かれたシリーズ4作目の映画化。スウェーデン版は全3部作でリスベットとミカエルの関係、距離感も絶妙に描かれていて非常に印象に残る作品です。
フィンチャーがリメイクした1作目はほぼスウェーデン版と変わらずの印象でしたが(それでもリスベットの描き方などスウェーデン版に劣ると思います)下敷きのない今作は間の2作を飛ばし且つ原作からの改変が多いおかげでとんでもなくチグハグで浮いた仕上がりになってしまいました。リスベットは決して肉体的に強い女性ではなくそのハンデを補うために時に自分を犠牲にしてでも知力と精神力で正義を貫き通す裏オタクヒローかつマイノリティへの共感指数の高い存在感が際立つ魅力的なキャラクターです。しかし今回はハリウッド映画らしくアクションに重きを置いた脚本のおかげで寡黙なだけで何でも出来るスーパーガールになってしまいました。結果姉妹対決が主軸となり本来描くべき人間関係やミステリアスな部分はほとんどなくなっています。そしてキャストもパワーダウン。なぜ作った??
褒めるところがない…
前作のドラゴンタトゥーの女は大好きで何度も観てます。キャストが一新したことで前作の良さは全く引き継がれずになんの魅力も感じないリスベットやミカエルを観なくてはいけなくてなかなか苦痛です。リスベッド表情豊かすぎて別物。あと話が面白くない…
前作が良すぎたことを差し引いてもこの映画は別に面白くないかな。
ハッカーって何技?オールマイティ!
ルーニー・マーラのリズベットがどうしたって好きだったので申し訳ないがそこに違和感は最後まで残ってしまった!残虐なシーンは覚悟していたがまあありましたね。でも最後は勝つのは分かっていたのでその通りになって爽快でした!そもそも原作者が変わってしまったので流れは良く継投されてると思いますが、やはり最初に感じたインパクトと面白さは変わってしまったなあ。仕方ないですよね、あまり比較せずに新たにこちらを好きになっていくしかないのかな。
世界中の防衛システムにリモートアクセス出来るファイヤーフォールとい...
世界中の防衛システムにリモートアクセス出来るファイヤーフォールというプログラム(コピー不可、ファイル移動のみ可能)を開発したが、NSA(アメリカ国家安全保障局)に騙しとられたので奪い返して欲しいと開発者バルデルから依頼を受けたリスベット。NSAのニーダムという男のアカウントを使って盗み出す事に成功。が、直後に謎の組織から強奪された。
リスベットに指名手配がかかり、ニーダム、ストックホルム公安、ロシアの犯罪組織スパイダーズが、ファイヤフォールとそれを起動させる事が出来る唯一の少年アウグスト(開発者の息子)を奪い合う。
手に汗握るハードアクションという感じで、キモい場面はなく王道のスパイものよう。
後半はチームプレイで、最新機器のモーションセンサーで敵を次々と倒していくところが爽快。
圧縮袋に閉じ込められたリスベットがブドーヨーカンの如く脱出して、妹を追い詰めると、世の中のクズ野郎には制裁をくだしているのに、なぜ自分の妹を助けないのか(父からの性的虐待)と恨み言をいって飛び降り自殺。(生きてるかも?)組織を壊滅させ自分の生家を焼き払ってエンド。
リモート接続→シートベルト着用→エアバッグ強制のシーンとかリスベットの特性を活かしてる場面が良かった。
スパイ映画色が強いが好き
国の防衛機構を無力化するプログラムの奪還依頼を受けたリスベットだが、その依頼に彼女の過去が関わり始め…。
3作目までの映像化と異なりミステリではなくスパイ映画のような味付けとなっていて、賛否両論が起きる理由も分かるが個人的には終盤がとても好きな作りでした。
リスベットが007に!
びっくりした、クレアフォイがいきなり007みたいにすごいアクションで魅せる。
ドラマで見たリスベットとはずいぶん違って、目の奥が優しそうで、安心して見られた。ミカエルもすごくあたたかそうな人。その分、まさに007みたいに勧善懲悪だろうなという予測ができて、ひやひやした感じはなかった。
小説らしいワクワク感が失われてしまった!!
オリジナルの1作目、2と3は面白かった気がするので期待しましたが、小説らしさが失われて、続きが気になってワクワクするという事が全くありませんでした。リズベットの強い個性に惹きつけられるという事も無く、普通の良くある何でもない映画でした。個人的には同じSONYの「イコライザー2」の方が若干マシでした。
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