ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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解説を読んでやっと理解
前知識無しに観たら 面白かった気がする というよくわからない感想に なので解説をいくつか読んで納得 秀逸なのはEDとクレジット時の曲 一番怖いかもしれない
ババアこのやろう
怖いの苦手なもんで、えいやっと気合を入れて鑑賞。 結果、オールタイム・ベスト級の傑作に出会ってしまったっていう。 まずは冒頭、ミニチュアの家にカメラが近づいて 近づいて、近づいて、いつの間にか本物の場面になってるっていうあのオープニング。 もうあれでタダモノじゃないって感じがびしばし来て、 その後も第三者視点っていうか、すごく俯瞰するようなカットがあったかと思えば キャラクターの心情が生々しく表現されるカットがあったりと、スリリングこのうえない。 行く先も見えない真っ暗な中でジェットコースターに乗っているような、 次に何が起こるか、もうずーっと戦々恐々させられる感じ。 まぁ何が一番怖いって、トニ・コレットの顔なんですけどね。 胸糞というよりも底知れない不気味さとか怖さとか、 トラウマ級のショックシーンとか、ちょっと人には勧められないけど パンチの効いた作品を求めてる人は見た方が良いと思う。
ミッドサマーの後に観たら
アリアスター監督とヘレディタリ-の評判はメディアを通してよく知っていたが、近くの映画館で上映していなくて、ミッドサマーを先に観てしまった。ミッドサマーはドはまりしてしまって、作品に散りばめられたメッセージを調べまくった。まさに監督の思惑通りのトリコに、一時期なってしまった。北欧の澄んだ青空の下で花と、狂喜と。ヘレディタリ-の全裸でにこやかに見つめる狂信者と重なる。ヘレディタリ-はエクソシスト的なホラーがあって、そこが面白くもあり、物足りなくもあり。ミッドサマーへと続く、前奏のような作品と思った。
怖いと聞かされすぎた
こわい、こわいとメディアなどで聞かされ過ぎたので、心構えのハードル上げすぎました。 静寂の中に地響きの様な低音。来そうで来ない緊張感。多くのホラーが、「ドンっ!」とか「ガシャン!」で驚かせるか、ルックの気色悪さを売りにする中、「不穏」を使いこなすこの作品の凄さよ。 出演者全ての表情も不穏なのも素晴らしい。 伏線も複雑ではなく、何となく行先が見える分、「そっちかい!」ってなるのも楽しい。 終盤に畳み掛けるけれども、俗なホラーに耐性があると、盛り上がりはソコソコに感じてしまうかな。 とは言え、全体のバランスや流れにツッコミどころもなく、スゲー!って終わっていく。 怖さソコソコ、雰囲気の悪さは強い作品。
キャストの圧倒的魅力
これ以上があるのか?と思わせるキャストに脚本、そこにアリ・アスターの才能が炸裂してます。 個人的には『ミッド・サマー』はダメだったのでどうかな?と思いながら観ましたが、これは完全に好みでした。
本当にそんな面白かったか??
前評判が良かったので期待して観たが、 期待値を下回りました、、、。 みんな怖いもの見たさで行って、 衝撃受けた!みたいな感じなんすかね。 なんだろう、 やっぱりアリアスターが苦手なのかな。 シャマラン的なストーリーの入り方の割に オチが薄いイメージ。 ジョーダンピールのほうが好き。
新感覚ホラーの時代から、Jホラーとの融合へ
先に「ミッドサマー」を観ましたが、構成から何から同じようなものを感じました。あくまで「同じような」であって、全く違う作品で、どちらも素晴らしいです。 近年、ホラー業界はもうネタ切れだなと感じてたところに、「イット・フォローズ」や「ゲット・アウト」などの新感覚ホラーが量産され、新時代に入ったかと思ったら、一転して古典的な手法でありながら古さを感じさせないアリ・アスターが登場。彼が今後のホラー界を牽引すること間違いなし。 さりげない背景や小物が重要な意味を持っていたり、音楽ともいえないくらい控えめな音が逆に恐怖を誘ったりと、アメリカン・ホラーらしからぬ心理的追い詰めがすごい。 最初からわかっているのはバッドエンドらしき雰囲気だけで、全く先が読めない。 そしてアニーやチャーリーの顔が怖い……。 今回もまた1回観ただけじゃ回収できないことが多すぎて、2回観たいという異様なホラー。今後も監督には期待大。
オリジン
アリアスターは、よくわからない。 すごい映画だと感心し、圧倒されるが、なんでこうなるのかが、わからない。 『(~中略)ところで、シオドア・スタージョンはよくわからない作家だ。話そのものはよくわかる。文体が凝っているということでもない。結局、なんでこんな話ができあがるんだろう、という点がわからないのだ。何年もSFを読んでくれば、どんなに突っ拍子もないアイデアでもそう驚かなくなるものだ。というより、発想の根幹から小説として料理されるまでの内的プロセスに対して、ある種の納得をえることができるのが普通である。それができないのだ。(~後略)』 (シオドア・スタージョン作、矢野徹訳「人間以上」の水鏡子のあとがきより) 2021現在、全二作だが、二作だけでもカラーは見える。かんたんに言えば悪魔崇拝に弄ばれ、屠られるひとたちの話──だと思う。 だが、そんな話だとわかるにしても「結局、なんでこんな話ができあがるんだろう、という点がわからない」。 くわえて箍(たが)である。日本語には箍を外すということばがある。規律や束縛から抜け出す──の意味だが、アリアスターは箍が外れてしまっている。 人間界の倫理・秩序・暗黙のルールがことごとく蔑ろ(ないがしろ)にされている感じを受ける。 たとえば「ふつうの」映画では、少女を電信柱に直撃させてギロチンさせることはない。意味不明の殉教や生贄をしない。それらが、ふつうに描かれてしまうので、衝撃を受ける。不安になる。 こういったアリアスターに対する疑問点に、回答とまではいかないが、なるほど、これがオリジンか──と思わせたのが、過去のショートフィルムだった。 アリアスターは、過去にいくつかショートフィルムを撮っていて、YouTubeやvimeo等で見ることができる。 アリアスターの過去のショートフィルムは、とてもアリアスター的に見える。とうぜん、それらをアリアスターがつくったことを知った上で見たから──でもあるが、HereditaryやMidsommarで見た不安を煽る方法の原点が、そこにあらわれているような気がした。 簡約すると、特長は衝撃と不安だと思う。The Strange Thing About the Johnsons(2011)は衝撃でありMunchausen(2013)は不安があった。合わせるとアリアスターができあがる──気がした。(ものすごく簡単に言えば) 他のショートフィルムも監督の原点がかいま見え、興味深いものだった。 とはいえ、ヒントにはなったが「結局、なんでこんな話ができあがるんだろう、という点がわからない」は変わらなかった。 海外のインタビュー記事で監督は以下のように述べていた。 記事の時期はHereditaryの公開後。まだMidsommarは制作中だった。 『一般的に、そして特にホラーというジャンルの映画制作で私が気に入っていることの一つは、ある人にとっては消化しにくいテーマ性のある素材や、正直に話したいと思うような素材を、自分のメッセージが何であれ妥協することなく、また観客を失うリスクと同じように妥協することなく取り入れることができるということです。 悲しみやトラウマ、人々が悲劇を乗り切ろうとしたり失敗したりすることについての荒涼としたドラマを作りたいと思っているならば、素晴らしい映画を作ることになるかもしれませんが、それは配給が見つからないか、見てもらえないか、単に資金が出ないだけです。日の目を見るかどうかは忘れてください。あなたはそれを作ることができないかもしれません。 10年近く長編映画を作るのに苦労してきた者として、それがどうなるかはよくわかります。しかし、あるジャンルの観客の妨げになるかもしれないものが、別のジャンルでは突然美徳になるのです。 トラウマが家族のユニットに与える腐食した影響についての映画を作りたいと思っていました。悲しみの中で自分自身を蝕んでいく家族について、ウロボロスのような映画を作りたいと思っていました。それは私の中に確かにあった物語です。それを見つける必要はありませんでした。』 機械訳なのでわかりにくいが、要約すると、悲しくてトラウマな話を撮りたくて、それを妥協せずやりたいならばホラーにせざるを得ない──という話。 ウロボロスとは悪循環と訳すのだろうか。自分の体験からHereditaryをつくったと言っているが、そのあと、このインタビューで自分は家族とすごく良好な関係にある、とも述べている。 とんでもない話を撮りたくても、それがとんでもなさすぎると、観客を失ったり、配給が見つからなかったり、資金が出ないだけだが、ホラーにしたら、それが美徳になったと述べている。わけである。 その発言を踏まえてThe Strange Thing About the Johnsons(2011)を見ると、すごく意味がわかる。そのショートフィルムはアリアスターが撮ったという予備知識がなければ、かつこれはホラー映画ですよの告知がなければ、トラウマになる話──だからだ。 アリアスターの衝撃には、こけおどし感がない。 たとえば日本の残酷映画の巨匠が「衝撃」を見せるとすれば、それはおそらく「過剰」と同義語になる。のではないだろうか。 風呂場で屍体を解体したり、真っ赤なスパゲッティをわしづかみで食べたり、女子高生が手をつないで列車に飛び込んだり、をもって衝撃を表現するのではないだろうか。あなたは「おおすげえスパゲッティわしづかみで食ってるよ」と感嘆するだろうか? アリアスターの不安は不快である。 ぎこちない、気まずい、などの意味でawkwardという英単語がある。より分かりやすい日本語にするなら「放送事故」という感じ──だろうか。 わたしは俗物なので、その手の動画をけっこう見る。知ってのとおりYouTube等で、awkward interviewや放送事故などの検索語で探すと、ざくざくと出てくる。 トークショーや、なにかのインタビューや、会見などで、舌禍などから妙な雲行きになる──ことがある。怒らせたり、ぎくしゃくしたり、日常が飛んで人間の素を露呈する瞬間がある。 海外にも多いが、日本でも朝生の激高シーンみたいなものが山ほどある。あるいは多目的トイレを利用したお笑い芸人の会見。あの会見で、かれを質問攻めにした芸能マスコミの記者たちのサイコパスっぷりたるや「怖い」を超えていた。大の大人が犯罪者でもない人間を寄ってたかって吊し上げて。完全にホラーフィルムだった。 人は「怖い」を超えると「嫌」(いや)になる。 わかりやすく言うと「ああ見ていられない」という感じ。 「怖い」は見ていられるが「嫌」は見ていられない。 とんでもない不快感。(と言いつつ見るわけだが) アリアスターの描く不安はawkwardや放送事故に見る不快感に似ている。 とりわけチャーリーが亡くなった後の家族の食事場面。すさまじい気まずさ、不快さ。 将来ある若手監督を協賛し、みずから何本もの製作総指揮に名乗り出ているスコセッシ監督だが、アリアスター監督も褒めている。 海外の記事でスコセッシ監督は以下のように述べていた。 『数年前、アリ・アスターという監督の『ヘレディタリー』という作品を初めて観た。最初から感銘を受けた。明らかに映画を知っている若い監督だった。形式的なコントロール、フレーミングの正確さ、フレーム内の動き、アクションのテンポ、音など、すべてがそこにあり、すぐに明らかになった。 しかし、絵が進むにつれて、それは私にさまざまな影響を与え始めました。特に妹が殺された後の家族の夕食のシーンでは、不快になるほど不安になった。 すべての記憶に残るホラー映画のように、この映画は名もなき言いようのない何かに深く入り込み、その暴力は肉体的なものと同様に感情的である。』 機械訳なのでわかりにくいが、巨匠も不快を認めつつ、それをsomething unnameable and unspeakableな=なんと言ったらいいかわからないような、衝撃を受けたと言っていた。 巨匠さえ、名状しがたいものだった──わけである。 ずっと、同監督が「わからない」と言ってきたが、巨匠もそう言ったように、それらは映画ファンにとって面白さに他ならない。さまざまな表現方法に慣れているわたしたちは、unnameableな、unspeakableなものを積極的に見たいと思っている。 ので、ちょいちょいわたしはAri Aster next movieとかで検索をする。あちらの映画情報は、かなりまとまった話でもお釈迦になることがあるので、話半分だが、いろいろ出てきた。韓国映画のカルト、地球を守れ(2003)のリメイクとなるホラーコメディをつくっている。という話があった。ホアキンフェニックス出演でタイトルはBeauisAfraid、との情報もあった。BeauisAfraidはアリアスターの過去のショートフィルムにあった。 いずれにせよもっとも気になる映画監督のひとり。 映画を見て、もう一度という気には、ほとんどならないのに、次回作が見たくて仕方がない。のがAri Aster監督なのです。
雰囲気良し。
賛否両論、好き嫌いあると思いますが、ハマる人には最高の作品かな。 個人的にはどちらでもなく普通に楽しめましたー。 よそ見できない雰囲気がメンタルにくるって感じですかね。 役者さんたちも素晴らしく、ガブリエルバーン最高でした。
何なんだこれは…
とにかく不気味。 ずっと何か仕掛けられてる気がして疲れました… 俳優も怖けりゃ後ろの背景も怖い、 音楽も怖いし台詞も怖い。あれも怖いこれも怖い。 しんどいです。 ただ僕はアリ・アスター監督苦手。合わない。 勝手に僕がビビってるだけで何も起こらないんかい! って言う印象。 後半の畳み掛けを最初からやってくれよ! 仕掛けの時間が長いよ!って思ってしまう。 ミッドサマー然り、2時間たっぷり疲れて観た割に で、僕は何を見せられたんでしょうか? と言う終わりでした。
家族崩壊、不穏系陰鬱ホラー
ミッドサマーでお馴染みアリアスター監督処女長編作。 最恐ホラーとうたわれてますが個人的にはさっぱり怖くはなく拍子抜け…。 随所にミッドサマー感があって、終始不穏な空気の胸糞系ホラー。 祖母の死をきっかけに崩壊していく家族の話なんだけど、家族の関係性描かれてないから家族崩壊していく様を見てもイマイチ入ってかないんだよなあ····。 序盤の交通事故での長男のカットはリアルで良かったけど、そこがこの映画の面白さの限界だったような…。 降霊術とか悪魔召喚系は、聖書圏ではない日本人には怖さが伝わりづらいのかも。
尤もらしいが、つまらぬ
西洋人はこの手のオチが世界に共感されるといつまで誤解し続けるのか。 不穏に一点透視図法多用だが、だから シャイニングに成れぬのだ。 トニコレット、激演ご苦労様だが、その事に結局無頓着な母で終るシックスセンスの方が格段に良い。 尤もらしいが、つまらぬ。
雰囲気ホラー
よくある王道ホラー映画を求めて鑑賞すると期待はずれと思う方もいらっしゃるかもしれません。 雰囲気がオシャレで、世界観は唯一無二だと思います。似た映画を挙げろといわれてもすぐには思い付きませんでした。好きな人にはとことん好かれる映画ではないでしょうか。 前半の事故まではかなり良かったと思います。全てに無駄がありませんでした。 夢に出そうで、気持ち悪くて、よかったです。
不穏なキャメラ。間尺も故意にホラー的メリハリを設けている。ミッドサ...
不穏なキャメラ。間尺も故意にホラー的メリハリを設けている。ミッドサマーにしても、このような不穏さにかけては名手。撮り方の参考にはなる。傑作かと言われると?
怖かった、、
なぜホラーが嫌いなのに、観に行ったのだろうか、、、 本当に好奇心とは怖いですね!! コッという口で鳴らす音が音がトラウマですね!! 怖い映画なのに告知のムービーはかっこいいと思ってしまった。 最後のシーン、、、絶対一生見ねぇよ、、、
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