ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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完璧な悪夢……完璧な宣伝コピーだと思います
個人的な経験の中では、戦慄感、忘れたいのに忘れられない顔、の二点において、あの伝説の『エスター』に匹敵する凄さでした。
映画的な満足度はかなり分かれると思いますが、鑑賞した方のうち2割から3割くらいの人が、今後の人生のどこかで、ふとした時に、あの〝コッ〟という音をどこかで聞いたり(錯覚だとしても)、映画の中のどこかのシーンを夢で見てしまうはずです。
そういった意味では、怖いけど二度楽しめそうですよ。
んー、言うほど怖いかなぁ?
私は怖がりなので普段ホラー映画は観ないのですが、レビューを読んで興味を持ち、珍しくホラーを劇場で観てみることにしました。
が、結論としては特に怖くもないうえに目新しさも少なく、なんだか退屈なものでした。ホラーというよりはオカルトスリラーという感じですかね。
心理的にくると言われてたので、どんなものかとビクビクしていましたが、ダメージがなくて良かったですw
ジャンルはちょっと違いますが、マルホランドドライブとかの方がよっぽど怖いし、面白いし、革新的な映画だったと思います。
そして怖さだけで言えばやはりJホラーの方が数段上だなーと改めて思いました。
ミニチュアを使った演出と、チャーリーの人間離れした容姿は良かった部分だと思います。
ホラー映画としては0点
とにかく恐い 途中からずうっと怖い
ホラーが苦手な人にも大丈夫な高レベルの作品
ヤバイ映画!観ないと損!
クラシックになる映画
家族という閉ざされた社会
家族は社会の縮図だ。
そして、あるのは愛情だけではない。
血縁は、何よりも優先して語られるルールのようなものであり、様々な因習が周りから評価されることもなく続き、支配や愛憎も渦巻いてる。
血縁の頂点に立つ祖母。過干渉で精神的に不安定、ドールハウスに自分を閉じ込める母親。
無関心なのか冷静なのか、働いているのかも不明な父親。
祖母を慕いオカルトを感じさせる妹。
兄は、至って普通の高校生だが、この映画の中にあっては次第に追い詰められていくアンバランスな存在だ。
そして、物語は、仕組まれた罠にかかるように、有らぬ方へ有らぬ方へ展開する。
この映画はホラーだが、少し冷静に自分の事として考えると、ニュースでよく取り上げられる家庭内暴力やネグレクト、子供を溺愛するあまりモンスター化する多くの親、突如として家族をまとめて殺害してしまう事件など、物語と紙一重の現実に事欠かない。
少してんこ盛り感が強かったが、理想として語られる社会や家庭に対して突きつけられたようなアンチテーゼ、或いは、現実の写鏡のようで面白いと思った。
ダメでした…
堂々とした風格のモダンホラー
題名の通りで。
禍々しすぎる
コッッ
祖母の死をきっかけに家族が崩れ堕ちていく物語。
前半はグラハム家の内情が丁寧に描写されるも、メインに据えられた母アニーの言動にグラつきがありいまいち掴めないこともしばしば。
「何かが変」であることはビンビン伝わってくるもののそれが何なのかよく分からないまま話が進み、ただ正体不明の嫌な予感がずっと側にある感覚で観ていた。
コッコッと舌を鳴らすのが癖でお菓子をムシャムシャとよく食べる少し気味の悪い娘のチャーリー。
彼女に関する衝撃的な出来事から大きく展開してきて一気に目が離せなくなる。
鈍い音と蟻の群がるどアップのカットが最高。
恐ろしさと、不謹慎だけど非常に美しく感じて鳥肌が立った。
家族それぞれの持つ暗い問題がどんどん浮き彫りになり、精神にのしかかる圧と霊障の打撃が強くなってくる。
派手な恐怖は感じられないものの、日常に侵食される気持ち悪さがたまらない。
家族を亡くした者の集いで出会ったおばちゃんジョーンの過剰な良い人感も逆にいやらしく感じた。案の定。
終盤のたたみかけがとても楽しかった。
母と息子の追いかけっこがめちゃくちゃ好き。もっと長く走ってくれたら良かったのに。
ギコギコブシャブシャッ!のインパクトも好き。
ここに来て溢れるパワー系の演出が現れたよ!とかなり興奮した。
まさかの方向に進んだラストには妙に満足感を覚えてしまった。何なんだこのハピネス感は。
結局またそこに行き着いてしまうのかと少しガッカリしつつ、突き抜けた画力と表情に何か一つ扉を開けたような気分になる。
絶望と諦めと受け入れの入り混じった表情が好き。
オカルトなのかサイコスリラーなのか、誰を信じたら良いのか、色々と惑わせられる映画だった。
家の中や出来事を模したリアルなミニチュアのように何層にも重なる話は、少しわかりにくい気もするけど面白かった。
アニーと祖母エレンの過去を掘り下げたエピソードとかも知りたい。
チラ見せさせられるエピソードと本音の一つ一つがだいぶショッキングなので半永久的に観ていられそう。
ただ、全体的に遅い進み方に若干ノリ切れなかったのも正直なところ。
内容も演出もとても好きなんだけれども。
楽しみすぎて予告はなるべく避けていたけれど、その過剰な煽り文句からくる期待のしすぎなのかも。
ずっと観ていたいくらい好きなんだけれども…。
一つ一つのカットとカメラワークに執念のようなこだわりを感じる。
すぐ横や遠くなど色々な方向から聞こえてくる音の鳴り方も秀逸。劇場で観るべき作品。
とにかく一番怖かったのが、狂ったように捲したてるアニーの顔面。
トニ・コレットのビジュアルはとことんホラーに向いていると思う。
鑑賞後、コッと舌を鳴らしてみて自分でビビってしまった。
2018.12.12 「来る」の鑑賞後に勢いで二度目。 追記
まったりした進みはそのままとはいえ、色々解釈しながら観られてとても楽しかった。ホラーは自由。
一度目に観たときからずっと気になっているのが、あのザ・白人な両親から少し中東系の血を感じるピーターが生まれるだろうかということ。
もしかしたら子供が欲しいエレンたちの差し金で…と考えている。
だからあの最悪な告白内容に至ったのでは。
フヨフヨ空中浮遊あたりでめちゃくちゃ恐ろしいのにどうしても笑いが堪えられず、終盤はほとんど笑いっぱなしの域。本当に好き。
ド深夜に観たため帰り道が非常に怖い。部屋の天井の隅が怖くて見られなかった。
なんだかんだこの映画がかなり好きなんだなと実感した。
序盤の雰囲気は最高だけど
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