ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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寄生
祖母の死から始まるある一家に迫る不可解な出来事の数々の話。
チャーリーという名の変わった娘、マリファナ大好き心を開かない息子、ヒステリックで夢遊病持ちの母親、唯一まともなセラピストの父親というなかなか強烈な家族で不穏な空気感が終始漂う流れ。
鳩に始まり娘に続き、盛り上がって行くのかと思いきや、幻視幻聴か夢かということの繰り返しで何が何だか良く判らないというか何でもありというか…まあそれが狙いなんだろうけど。
終盤になってやっとタイトルの意味するところがわかったけれど、みる側が補完しないといけない部分が多いし、悪魔がどうとかいう割に継承することそものが目的のただのカルト教団の話で 自分の好みではなかった。
『BASTARD!!』にそんな奴いたなぁ・・・
かなり色々なマスメディアで取り上げられているガッツリとした宗教ホラー映画である。キリスト教的、又はその兄弟達であるユダヤ教、イスラム教、その他のヨーロッパの土着宗教や、そこから派生する、神学者が創り出した悪魔学的発想がテーマとなっていると思えた。なので、今作は、観ていて思ったのは多分、アジア系人種には背景がピンと来ないであろうと言うのが正直な意見である。
勿論、そんなテーマやコンセプトを知らなくても、普通に恐怖を感じることは出来るし、とにかく首がすっ飛ぶシーンの目白押しだ。
そしてその首も又、今作の最大のテーマである、悪魔ペイモンに由来しているという作りはなかなか面白い構成である。
それぞれの怪奇現象がきちんと回収されるところも親切だし、その辺りの丁寧さは有難い。久しぶりに劇場内で女性観客の悲鳴を聞けたのも新鮮だったw 妹の不気味な顔といい、兄のムロツヨシっ振りといい、父親の影の薄さといい、なかなかキャラが際立っているキャストだが、やはり母親の顔芸が今作の恐怖を何倍にも際立たせるオーバーアクションで、その演技に拍手を送りたい。
どこかで聴いたことがある、エンドロール中の劇伴である『Both sides now』の、もの悲しいカントリーミュージックも又、惨劇に対する鎮魂歌のようで、心に強く残る曲である。劇中の多くのアイデアは、今までの使い回しの感は否めず、“こっくりさん”なんてJAPANホラーも要素も入っていたり、しかし光のハレーションを巧く盛り込んだりと、その努力自体は充分認められる内容である。
昼夜の切り替えをカット割りで見せる等の視覚演出も唸らせる効果だ。
欧米では相当受容れられる西洋ホラーとして完成品だと感じる仕上がりだと、しっかり認識できた作品である。
完璧な悪夢……完璧な宣伝コピーだと思います
タイトルなし
雰囲気、音、演出、演者などは最初から最後まで緊張感があって良かった。
でも、肝心の内容は?
気づいたら悪魔の仕業になってて、チャーリーの死だって直接結びつくとは思えないし、そうだとしても説得力不足だし、墓荒しはなんだったの?ジョーンの仕業だったの?それともそれも悪魔のせい?ハトの首を切断したのには理由はなかったの?ただの恐怖演出?最後の人たちはなに?何処から沸いたの?それだって言いたいことは本当は何となく分かるし、全部悪魔の仕業だったのかもしれないけど、どれも説得力に欠けるのが勿体ない。
チャーリーが死ぬまでをもっと短くして、もっと悪魔とおばあちゃんについて描いてほしかった。そこが薄いから置いてけぼり感が凄かった。
前述の通り、良い部分もとてもあっただけに勿体ない気がしました。
続編があるような気がしないでもないけど、それ前提の内容ならまた話は変わるかもしれないです。
キューブリックがローズマリーを撮ったら
雰囲気と音響と子役を含み役者陣の演技は凄いの一言。
途中からあれこれはローズマリーが最初からちゃんと継承する赤ちゃんを産めなかったバージョンか?と思ったらどんどん最後に向かってローズマリーの赤ちゃんぽくなっていった。なぜ悪魔崇拝者は脱ぎたがる?
んー、言うほど怖いかなぁ?
私は怖がりなので普段ホラー映画は観ないのですが、レビューを読んで興味を持ち、珍しくホラーを劇場で観てみることにしました。
が、結論としては特に怖くもないうえに目新しさも少なく、なんだか退屈なものでした。ホラーというよりはオカルトスリラーという感じですかね。
心理的にくると言われてたので、どんなものかとビクビクしていましたが、ダメージがなくて良かったですw
ジャンルはちょっと違いますが、マルホランドドライブとかの方がよっぽど怖いし、面白いし、革新的な映画だったと思います。
そして怖さだけで言えばやはりJホラーの方が数段上だなーと改めて思いました。
ミニチュアを使った演出と、チャーリーの人間離れした容姿は良かった部分だと思います。
ホラー映画としては0点
とにかく恐い 途中からずうっと怖い
ホラーが苦手な人にも大丈夫な高レベルの作品
ヤバイ映画!観ないと損!
クラシックになる映画
家族という閉ざされた社会
家族は社会の縮図だ。
そして、あるのは愛情だけではない。
血縁は、何よりも優先して語られるルールのようなものであり、様々な因習が周りから評価されることもなく続き、支配や愛憎も渦巻いてる。
血縁の頂点に立つ祖母。過干渉で精神的に不安定、ドールハウスに自分を閉じ込める母親。
無関心なのか冷静なのか、働いているのかも不明な父親。
祖母を慕いオカルトを感じさせる妹。
兄は、至って普通の高校生だが、この映画の中にあっては次第に追い詰められていくアンバランスな存在だ。
そして、物語は、仕組まれた罠にかかるように、有らぬ方へ有らぬ方へ展開する。
この映画はホラーだが、少し冷静に自分の事として考えると、ニュースでよく取り上げられる家庭内暴力やネグレクト、子供を溺愛するあまりモンスター化する多くの親、突如として家族をまとめて殺害してしまう事件など、物語と紙一重の現実に事欠かない。
少してんこ盛り感が強かったが、理想として語られる社会や家庭に対して突きつけられたようなアンチテーゼ、或いは、現実の写鏡のようで面白いと思った。
ダメでした…
堂々とした風格のモダンホラー
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