ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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ずーっと不気味!急展恐怖!最後はハッピー!
なんかずーっと静かに不気味な序盤。その後、ドカン!と恐怖の急展開。そして怒涛のホラー!最後はヒーロー誕生譚のようなハッピーエンド!素晴らしい映画でした。
テンポが悪く退屈、そして結局何って映画
現代ホラーの頂点とかいうからどれだけ怖いのかとかなり期待したのだが、思いっきり肩透かし。前半一時間は、イライラするくらい間が悪く何度もあくび。後半ようやくそれらしくなってきたと思ったのも束の間、前半の退屈さを覆すに至らず。
なんとかストーリーを理解しようとしたものの、宗教なのか悪魔崇拝なのか、説明不足で日本人には理解不能。これで終わりなの、何この映画、怖かったのは主人公の母親と娘の顔だけでした。
ロジカルな脚本だが、惜しい
冒頭のシーン。ドールハウスが並ぶ部屋。1つのドールハウスにクローズアップ。と思いきや、父が息子を起こすシーンとなる。
観終わって判る。
これは、主人公たち家族を、まるでドールハウスのように観ている「何か」がいる、ということだ。つまり、人間を超越した存在からの視線なのである。
それは、地獄の王ペイモンである。
なぜ、娘チャーリーは、男の子のような名前なのか。
映画の冒頭で亡くなるチャーリーの祖母エレンは、なぜ、彼女に「男の子だったらよかったのに」と言ったのか。
エレンの娘(=チャーリーの母)アニーが語る、エレンの生い立ち。
夫を精神疾患の上、早くに亡くす。死因は餓死!
息子(アニーの兄)は、「母(エレン)が自分の中に何かを招き入れようとした」と言い遺し、自殺。
エレンの夫は地獄の王ペイモンだった。いや、ペイモンが取り憑いた者、というほうが正しいだろう。
エレンの夫は、この恐ろしい「継承」を絶つために自殺した。
エレンは諦めず、自分の息子にペイモンを継承させようとした。しかし、その息子も自死を選ぶ。
やがてエレンの娘、アニーは男の子ピーターを産んだ。
ペイモンは男性に宿る。エレンは当然、ピーターに目を付けただろう。
しかし、アニーは、彼女の夫スティーブともども、母エレンに何か異常なものを感じた。アニーはピーターを、エレンに近づけずに育てた。
次に産まれたのが、女の子のチャーリー。アニーは、チャーリーはエレンに“与える”。エレンはチャーリーを可愛がる。しかし、いかんせん女の子だ。だから、エレンはチャーリーに「お前が男の子だったら」と言ったのだ。
エレンは一旦はペイモンをチャーリーに託する(舌打ちの音はペイモンの徴しである)。
しかし、エレンの死により、その状態を保てなくなる。なぜなら、本来ペイモンは男性に宿ることになっているからだ。かくして、ペイモンがピーターに“移る”王位継承の儀式が始まる。
まずは、チャーリーを殺す必要がある。チャーリーが鳩の首を切り落とすのが合図だった。チャーリーは事故によって、首をもがれて死ぬ。
チャーリーを“殺した”電柱にはペイモンのマーク。それはエレンのネックレスと同じデザイン。チャーリーは殺されたのだ(アニーもそう表現するシーンがある)。
こうして始まった王位継承の儀式。エレンの同志(同じ教団員なのだろう)ジェーンはアニーに近づき、アニーの隠れた本性である「ペイモンの王女」を引き出し、彼女が「最後の生贄」として自ら首を切るまで誘導する。
まあ、こう書くと、脚本は極めてロジカル。不穏というか、禍々しい空気感の描写も見事だ。そして役者たちの演技も素晴らしい。
なんだけど、いまひとつ“乗れない”。
端的に言えば、本作は悪魔崇拝を背景に置いたオカルトものだ。
その点での完成度は上記の通り、悪くない。
では、どこが引っかかっているのか。
それは途中まで、家族モノ映画になりそうな感じがしていたからだと思う。
つまり、エレンとアニーという、母と娘の争い。そして、アニーとピーターという母と息子の物語。
そういうストーリーのほうが面白かったんじゃないかな、と思う自分がいる。
本作は、冒頭に登場したドールハウスそのままに、精巧でよく出来ている。だが、「悪魔は恐ろしい」という結末は、実は平凡だと思う。そこに、もうひとひねり出来なかったか。惜しい。
ホクロが気になる
ガブリエルバーン燃えたのビックリした。
そっち〜
死霊館やパラノーマルアクティビティみたいなのだと
思って見てたので
どうせ
おばあちゃんの霊が出てきて
なんやかんやするだけなんでしょ...
と
見てたらなんか違う感じで
いつものパターンじゃなかったので
面白かったです。
トニーコレットの首キコキコも良かった‼︎
音だけで驚かすんじゃなくて
ああいうシーンがもっとあればいいのになぁ
タイトルの通り
継承でした‼︎
トニーコレットと
妹役の子の顔が
下手な特殊メイクなんかより
怖かったです。
驚愕のラストに言葉も無い
いや、悪い意味で。トニ・コレットの絶演への感動を返して欲しい。
オカルト耐性の低い俺としては、終盤は汗ばむくらいに怖かったし、オカルトとか無関係に、トニ・コレットの演技に鳥肌が立ったのに。彼女の長尺ワンカットが何本もあったと思うんですが、家族を降霊に誘う件などは凄かった。オスカー女優の底力ですね。
最後の数分、何だか嫌な空気が漂い始め、ラスト1分は「嘘だと言ってくれ!」な気分。出来の悪いRPGかオンラインゲームだよ、それ。茫然自失。
もう一回言いたい。トニ・コレットへの感動、返して!
※自己フォロー
トニ・コレットは候補には上がったけどオスカーは獲っていませんでした。
絶えず続く不穏な空気
ずっと不穏な空気が流れる不気味な映画だった
ある家族の祖母が死に、そこからその家族を不穏な何かが侵食していく…物語
冒頭からドールハウスの中にインしていきながら始まる描写のように、カメラワークもどこかドールハウスの中を見せているような奇妙なカメラワークになっており、そこから得体の知れなさ、気持ち悪さみたいなものが如実に現れてくる。また、その家族自体にも始めから不協和音的なモノが漂っているのも描写される。
何も起きていない場面でも絶えず不穏な空気とBGMが流れるので、イヤ~な緊張感が漂う。
ここからネタバレ満載
妹の事故死をきっかけにその家族は完全に崩壊し、その怪奇は加速していくわけだが、確信的にビックリさせる描写は終盤のみでそれ以外は家族の崩壊する様と「コッ」という音が不気味な心理的というかそういう圧迫感、そして時おり訪れる実体的な物理的な何かが恐怖感を煽っていく…
母親の鬼気迫る、追い詰められおかしくなっていく表情が怖い…
ラストにはエクソシスト進化版のような恐ろしい動きをする母親と裸でニヤリとする方々がとにかく怖ぇーー!
ラストにはドールハウス風のカメラワークで完結する辺りも良い感じ
とにかく気持ち悪くてイヤな気持ちにさせるネットリ系ホラー
あ、噂のモノホン幽霊、確認したけどあれなのかな?
唐突すぎるぞ、この決着
米国の田舎町。
グラハム家の祖母エレンが亡くなった。
グラハム家は、娘のアニー(トニ・コレット)、夫スティーブ(ガブリエル・バーン)、息子ピーター(アレックス・ウォルフ)、幼い娘チャーリー(ミリー・シャピロ)の4人暮らし。
アニーも、エレンとは疎遠だったが、それでもやはり母親の死のストレスを受けているが、それ以上にチャーリーに異常な行動が目立つようになってきた。
アニーとピーターの仲はあまりよくなく、エレンの死をきっかけに関係が悪化し、大きな事故が起きてしまう・・・
というところから始まる物語で、中盤までが秀逸。
大きな事故とは、アニーから頼まれ、パーティーに同行したチャーリーが、ナッツアレルギーのアナフィラキシー症状を発症し、病院へ運ぼうとする途中に起こるもので、結果、チャーリーは無残に死んでしまう。
この後、グラハム家には、どうしようもなく重苦しい空気が常に漂い、映画はそこいらあたりを丹念に写していき、ここいらあたりがかなり秀逸なのです。
ここままトラウマに覆いつくされた家族が瓦解し、崩壊していけば、たぶんに「嫌ぁな思いのする映画」として、傑作になったかもしれません。
が、以降、ややホラー映画の定石的展開になり、決着が70年代(60年代後半か?)のオカルト映画的なので、ちょっとガッカリしました。
とはいえ、どうしようもなく行き場のなくなったアニーが、娘チャーリーの霊を呼び出そうとして霊能者に縋るあたり、さらに、霊的な何かが呼び出されるあたりの怖さは出色です。
どうしても、評価を下げざるを得ないのは、やはり決着・落としどころ。
ここからは、ネタバレになりますが、最終的に悪魔崇拝というのはどうなのよ?
ちょっと唐突感がぬぐえません。
いやまぁ、米国の田舎町では、そんなことが連綿と続いているんだ、といわれればそれまでなのですが、崇拝した理由は? とか、背景は?
ま、そんなことは大昔のこと、と割り切ってもいいのだけれども、なんだか、やはり宗教的・狂信的背景が乏しいです。
都会ならばいざ知らず、米国の田舎町、つまり顔見知りばかり、背景はあるし、行動様式もあるはず。
行動様式といっても、奇異な特異なものである必要はなく、廃れてしまった何かを守るとか、そんな程度でいい、そんなもの(いわゆる伏線)がなく、いきなりの突然感。
(見逃しているのか?)
これがあれば、おおおおお、と最後に声も出たことでしょう。
観直すと評価が上がりそうな映画
冒頭のミニチュアからの…シーンで早速「何これ好き!」となる。このミニチュアがまたいい感じに嫌な感じで母ちゃん込みで不穏な空気を作り出している。
話がどの方向へ向かっているのかなかなか分からないまま、嫌な感じだけが増していく。そしてアレヤコレヤでこちらが右往左往しているうちに、あの結末。なんかいいように引きずり回された感じ。まだうまく自分の中で消化しきれていない。
本筋からは外れるが『アリー』『ワールズエンド』に続きまたしてもセルフヘルプグループのシーンに遭遇する。AA以外でもキリスト教的要素があるのだとしたら、なんとも皮肉なことだ。
後日『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』を観て、あまりの落差に苦笑いした。
恐怖が最高潮に達したときギャグに変化
最初は普通の母親がおかしくなっていく様がとにかく怖かったです。
まあ母親は最初からおかしかったけれど...
どんどん家族が狂っていって、父親が死に母親が何かに乗っ取られた瞬間はこれ以上の恐怖をわくわくしながら待っていたら、なんかギャグになりました。
息子が父親の焼死体を見つけたと思ったら裸のよくわかんない人がいるし、急な親子鬼ごっこが始まり、屋根裏に逃げて周りを見るとまた裸の人達。
「あ、ちゃんと股間は隠してる...」と思いながら見ているとまた裸の人達。
なんか笑いをこらえるのに必死で最後はよく覚えてないです。
ただエンディングで陽気な音楽がなってまた笑いそうになりました。
この作品は嫌いじゃないです。
独特の世界観についていけるかどうか
呪いと悪霊、そして心霊現象が一体化したような、異種独特のホラー映画。しかも、どちらかというと静寂な雰囲気に包まれているため、非常に不思議な作品に思えた。
恐怖というより、気持ち悪さが際だっていたような気がする。
目的は果たされたような結末のような気がしたけれど、その目的そのものが何なのかよく分からないというのが個人的な感想。
これまでにないものを感じたので、悪くはなかった。
最後の10分くらいで興醒め
冒頭から恐ろしい世界に引き込まれ、徐々に徐々に恐怖のテンションが上がり続ける。
ホラー映画をあまり見ないのに1人鑑賞ということもあってブルブル震えながら話が進んでいった。
ところが、、
お母さんが屋根裏でグサグサ自分の首を刺しているシーン。ここからもう人形に見え始め、一瞬で興醒め。そこから宗教的な流れに一気に進んでいき「継承」が行われる結末まで長い時間をかけて興を醒めさせてくれて、ありがとう。
安心して夜道を歩けました。
P.S.お兄ちゃんって警察とかには捕まらないの?未成年だとしても、なんか処分はないの?そういうもんなの?アメリカならそれこそメンタル治療みたいなのとかありそうだけど、、、。
トニ・コレットの表情とグロ描写にトラウマ!!
ホラー好きには絶対外せない!!っと思って観に行きました。今年観た映画ベスト5ぐらいに入る映画です。今年は当たりの映画が多かったです。今年21本目です。映画の内容はよかったのですが、自分自身に少し災難が起きてしまいました。1回目に行った時は、建物火災、2回目に行った時は、電車の人身事故、2回目に行った時に、この映画、僕が見てはいけないの?!ッと思ってしまいました。でも何とか間に合って見る事が出来ました。2回も大変な思いをしてしまいました。それで映画の内容は、祖母の死をきっかけに一家に災難に見舞われるという内容です。描写がグロかったです。グラハム家の娘チャーリーが車の窓から頭を出し、電柱にぶつかって無残な最期を遂げるシーンや、夜中にピーターの身体に大量の虫がへばついてるシーンや、グロ描写は結構ありました。ホラーが苦手な方や、虫が苦手な方は絶対無理だな?と思いながら見ていました。チャーリーが鳴らすクラッカー音の意味は分からなかったです。ラストの意味も分からなかったです。ラストのオチは何だったのか?という終わり方でした。結局ピーターは死んだのか?。意味不明のままでした。そしてトニ・コレットの演技は凄かったです。拍手したいぐらいに。最後には怪物的な行動を見せる彼女の演技には印象深かった。ラストのオチも考えて、あえて評価4.0にしました。<2018・12・8鑑賞>
前半ホラー、後半コメディ。新鮮だけど惜しい作品。
【良かった点】
主人公一家が置かれた状況をミニチュアで比喩的に表していたのは新鮮ですし、とても効果的だったと思います。
舞台となる家がミニチュアに見えるようなカットがあったり、セットの電気を消すように昼夜がパッと切り替わるカットがあったり。
主人公はミニチュア作家ですが、ある者にとって彼らはミニチュアの人形のようなもので、俯瞰から眺めコマを動かすように支配しているという入れ子構造はベタですが映画的でよかったです。
【悪かった点】
ホラーとコメディは紙一重と言いますが、これは紙突き破ってコメディになってました。後半が残念。笑いこらえてる観客チラホラ。
前半の演出は秀逸でしたが、後半はその撮り方したらコントになるよってカット多数。(写真の切り抜きを裏から磁石で動かしてるの?w)
予告にもある舌を鳴らすアレも前半はかなり怖くてアイデアとしても新鮮でしたが、後半になると乱発で慣れてきてあーまたやってるわー程度に。
ホラーのお決まりを避けるあえてのはずし演出も上手く機能してませんでした。見せた方が怖いのにってところは隠して(ボールかい)、怖くならないor説明過剰だから見せなくていいよってところはじっくり見せられストレスフル(うんさっき燃えてたからね)。
娘の顔面が古いビスクドールのようでとにかく怖く、彼女が出てくるだけでドキドキしましたがわりと前半で退場してしまい映画のホラー性も6割減。
母がなんとか娘の穴を埋めるように顔芸等がんばってましたがやりすぎてもはやコメディに。(プリーズどんだけ言うの)
娘役は発掘したとき監督ガッツポーズだったろうなーと想像できるほどの100年に1人系人材だったのに本当にもったいない。
最後まで(不必要に大きなおっぱいでさえ)あの手この手で使いこなせば「エクソシスト」のキリストとファックしてろガールを超えたかもしれない。
プロデューサーの意向でどんどん別物に変えられて監督途中で投げやりになったような仕上がりでした。ミニチュアでさえ最後は逆効果に。
アレをガチで信じてる集団が身近にいるアメリカの人達はむしろどんどん怖くなるんでしょうね。そのへんのカルチャーギャップも再認識です。まぁそんなことの再認識は別に要らないんですが。
前半が良かっただけに、あのシーンもっと怖くできたよねー惜しいよねーと鑑賞後提案談義で盛り上がれる、語れる映画ではあります。映画は語ってこそ!
静かに襲い来る恐怖。後味の悪いB級定番ホラー。
【賛否両論チェック】
賛:奇妙な雰囲気の漂う一家に、徐々に忍び寄ってくる恐怖とその正体に、驚かされハラハラさせられる。
否:特に前半は、ただただ不気味なままにストーリーが進むだけで、意外と退屈。ラストも消化不良感が半端ない。
何というか・・・、最近よくありがちな感じのホラーです(笑)。祖母が亡くなるも、どこか違和感のある一家。そんな彼らに少しずつ、不気味な【何か】が忍び寄ってくる様が、静かな中にも恐怖を感じさせます。
ただホラーにしてはかなり淡々と進む方なので、特に前半は気をつけないと眠くなってしまいそうです。結構グロいシーンも多いので、その辺りも好き嫌いは分かれそうなところです。
ラストもかなり強引というか、
「あ、そういう感じになっちゃいますか・・・」
といった印象が否めませんが(笑)、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
疲れたー
監督・アリアスター
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疲れた。
とにかく、かなり人間が怖かったので、霊的な怖さは少ない、が、気味が悪いシーンが頭にこびりつく。。。
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とはいえ、解説をみると、確かに序盤から張り巡らされた伏線の数々、おぉアイツがアイツであそこにあれかーみたいな上手い作りになっていた。。しかし、ほとんど薄目で見ていたので分からず!!orz
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ラストこれは確かにネタバレ案件ww.
終わり方はめっちゃ最高だった。万歳ー!万歳ー!みたいになりそうな、まさに祝祭ww.
この構成は一見の価値有りです。
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