ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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最期の30分は感涙モノの映像
圧巻はライブエイドのステージ。どうやって撮ったのか分からないけど、本当にあの時代の、あのステージにカメラが踏み込んだとしか思えない臨場感が素晴らしい。それを見るだけでも十分もとは取ったと思う。私のような、ライブエイド直撃世代には、本当にその時代にタイムスリップしたかのような気になったし、軽く泣けたりもした。
ただ、映画として見ると、結成前からフレディは完成品で、曲を書く苦悩とか、才能同士の衝突なんかのドラマ部分が希薄な印象だ。挫折して成長する要素がひとつもない。それから、もう少し突っ込んで描いて欲しかったのが、ゲイであることを自覚して、周囲に広がる波紋だとか悲劇的な別れのエピソード。監督のブライアン・シンガー自身、ゲイだと認識されているので、その部分の葛藤には一過言あるだろうに、ゴシップ記者の心無い質問に胸を痛める様子も抑えめの描写だ、今ほどゲイに寛容な時代ではなかったのに。サラッと流れてしまう。それどころか、監督の素行に問題があったということで、途中で降板してしまった。
時期的に、追加撮影とか、編集、ポストプロダクションなどを誰かが引き継いだようだが、クレジットは、ブライアン・シンガーのまま。マイノリティの立場からの主張を代弁するはずが、小児性愛による自らの犯罪行為を告発されて表舞台から姿を消すことになろうとは、映画の出来にも少なからず影響を及ぼしたんじゃなかろうか。
バンドの経緯に詳しいファンの人には、いちいち説明せずとも「あー、あのことか」って分かるようなエピソードが、満載なのだろうが、どれも表層的な扱いで、肝心のドラマの軸が無い。もっと内容を絞り込んで恋人との出会いから悲しい別れまでとか、バンドメンバーの才能のぶつかり合いとか、フレディの音楽的成長とか、とにかく物語りの要素を強調して欲しかった。
製作された背景がまったく異なるが、『ジャージーボーイズ』は、人気のミュージカルを映画化しただけあって、映画の骨格もしっかりしていたし、歌の表現も素晴らしかった。さすが音楽に造詣が深いイーストウッドだと妙に納得したものだ。それに比べたらこの映画、確かに光る部分はいくらか見られるものの、サラッと終わってしまって、何も残らない。ちなみに歌は全てクイーンの演奏が使われたようで、実際の俳優たちのパフォーマンスではないように見えた。
惹き込まれるスバラシイ!
NHKのアナザーストーリーのクイーンの放送回を見て、知らなかった当時の状況などの知識を得て刺激を受けたので、最後のライブエイドのシーンが見たくなり再視聴。冒頭見たらスキップするつもりだったが、結局そのまま飛ばすことなく最後まで見てしまった。
映画だけでは当時のクイーンの状況やライブエイドとは何ぞやが分からないが、前提情報を仕入れてから見ると面白さも倍増。
アウェイ会場なので代名詞のボヘミアンラプソディを異例で冒頭に持ってきたとか、レディオガガはテレビの普及で下火になってきたラジオを励ますような曲だが、当時のクイーンも終わったバンド的な味方をされており重なるとか。
何れにしろ随所に出てくるクイーンの曲は最高
珍しく意見が割れました
人生初QWEENは「We Will Rock You」。あまりのカッコよさに目眩がした。今になって思うと、洋楽というジャンルに初めて出会った瞬間でもあったように思う。
そんな私なので、「ボヘミアン・ラプソディ」はかなり楽しめた作品だ。
さて、肝心の内容だが、「曲は知っていても大して詳しくない」私くらいの知識量が一番楽しめる層なんじゃないか?
随所に「待ってました!」な音楽が流れ、映像・ストーリー・楽曲のコラボレーションを味わう映画に仕上がっている。
音楽系の映画は楽曲が良くないと、もっと言うとラストの盛り上がりで使われる曲でちゃんと盛り上がれないと萎んだ気分になってしまうが、そこは心配ご無用!ステージに居合わせたかのようなアングルも合わさって、きっちり盛り上げてくれる。
初期の頃の不遇時代が描かれていない!という批判は承知しているが、じゃあ何時間上映する気なの?っていう話だ。
あまりにもいきなり人気爆発な展開なのは確かなんだが。
バンドの成功、メンバー間の確執、プライベートの不和、セクシャリティの揺らぎなど、あまりにも色々詰まりすぎてるせいで苦労話を入れられなかったんじゃないか?と勘繰ってみる。
因みに余りQWEENに詳しくない旦那には全く面白さがわからなかったらしい。いわく、「せっかく曲を作ってるシーンがあるのに、完成版を聴かせてもらえなかった」そうだ。
確かに!それもまた上映時間の都合なのか、有名な曲だからあとは脳内で再生しといてね、感あるな。
多分それはラスト20分のライブシーンの為に温存してるのもあるんだろうけど、モヤモヤが溜まっちゃう気持ちもわからなくはない。
私はお父さんの人生哲学である「善き思い、善き言葉、善き行い」を人生の後期にやっと実現できたフレディに素直に感動したけれど、まぁ紆余曲折ありすぎてどこをどう受け止めたら良いのか、非常に曖昧な映画でもあった。
ミステリアスで常に過剰でとらえどころのない、そんなところが魅力のフレディだから映画もまた過剰でふわふわしている。
それは言い換えれば「鑑賞者が捉えたいように捉えられる」映画だ。
好きな人は目一杯楽しめばいい。面白くなかった人は「つまんねぇ」って言っていい。
一番最悪なのは「自分と反対の意見を表明する異物を排除しよう」という理論だ。
受け入れることの大事さは、この映画でもちゃんと描かれている。
オープニングから引き込まれる
孤独感とファミリー感
孤独な人だったんだ
メンバーの呆れてついていけなくなってしまったかんじ
今までのフレディとは変わっていくのはなんだったんだろう
ポールとの情事を境にどうしてだ
メアリーとの関係性なんだろうな。フレディがバイセクシャルを告白したとき、メアリーへの気持ちは変わっていってたのかな。それでも指輪を外さないでって一緒にいたいって思いはどうしてメアリーには届かなかったんだろう。ゲイって決めつけられて、ボーイフレンド作られて悲しいよ。
でもずっとフレディのこと心配してくれてて、ポールから引き離すきっかけをくれた女神だった。
やっぱりずっと家族なんだな。
メンバーと仲直りする場面、許しを乞う感じ、メンバーがいなきゃダメなんだって説明するところ。雇ったバンドメンバーじゃ反対意見もしかめっ面も出てこなくていいものは作れない。お前たちじゃないとダメなんだって
無くなした瞬間分かる有り難さってこういうものか。わたしの周りにもたくさんあるだろうな。
これは泣ける
初期の段階からフレディマーキュリーの鬼才ぶりが発揮されていて、やはり彼は天才であることを改めて実感した。音楽家は人一番こだわりが強くないとやっていけないと思うが、最初はやはり周りを巻き込んでいくことから始めなければならないので彼は相当苦労したのではないかと思う。
落ちに落ちて病にも犯され、それでも彼は再びステージに戻ってくる。
最後のライブシーンはフレディのカリスマ性にも惹かれるが、やはりこれを演じることのできる役者も素晴らしい。ほんとによく作り込まれた映画だと思う
バンドのサクセスとして、 フレディの 栄光と挫折がわかりやすく、テ...
ファミリー
マイ・フェイバリット・グレイテスト・ショーマン
音楽が良い
音楽の力
やってしまった!泣
まず、私はやってしまいました。
映画•comでの事前評価が高かったので、私はアマプラで課金して見ました。
(たしか300円くらい)
しかし、、音声が流れて初めて気付いたのですが、、まさかの「日本語訳」
これはミスった。
当然、演奏シーンは英語なんですが
フレディマーキュリーの声が台無しに。
外人が日本語話してると感情が入って行きにくいねんて泣
そんなこんなの状況での主観で申し訳ないのですが、印象はエルトンジョンを題材にした「ロケットマン」以下かなと。
もちろんクイーンは好きなんですが、ロケットマン見た後だったんでスターダムの駆け上がり方は挫折がない。むしろロケットマンが神映画なのか?
ストーリー展開は期待を超えませんでしたが、最後の演奏シーンは鳥肌が止まりませんでした!
ぜひとも皆さんは日本語訳を間違って購入しないように笑
フレディに捧げるに相応しい映画
まぁ、つまらないわけはない。
映画鑑賞を積極的にしようと思って一番最初に見た映画。
QUEENの曲は前から知ってたけど好きな曲は更に好きに、知らなかった曲も大好きになった。
特にSomebody to love
でもない曲。オープニングで流れたときでかい声出ちゃった。
ストーリーとしては王道の流れだと思う。
QUEENの挿入歌がとにかくよすぎる。
自分史上最高の映画の中の1本。映画館で見たかったな。
特にクィーンが好きだったわけではないが
繰り返し見たい気持ちが分かった
公開当初は、涙し何度も足を運ぶ観客が報じられていた。TV版でもそれが伝わる。
主人公フレディ・マーキュリーのサクセストーリーにとどまらず、カミングアウトや仲間との離別、目標を見出せない乱れた生活の繰り返しとか、挫折と苦悩を隠さず映像化する。
救いは、周りの人たちが正直で真正面から彼と対するところ。心が離れていく妻や、反発しながらも受け入れる仲間たち。この作品の小気味いいところは、カミングアウトや離別を正直に打ち明けるところ、共有し解決へ導く前向きな姿かな。
前半のアルバム制作や音楽に関するメンバーの思い、妥協しない姿勢、張りつめた緊張感とか、自分が音楽に関わった記憶とオーバーラップしてすごく良かった。そういう意味で、それぞれのシーンで共感やら心を打ったり感じ方も様々、次観たらまた別の感慨がありそうな作品だった。
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