沈黙、愛

劇場公開日:

解説

「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク主演のサスペンス。実業家として権力や富を手にし、有名歌手のユナとの再婚を控えるイム・テサン。しかし、ユナが殺害され、その容疑者として娘のミラが逮捕されるという最悪の現実がイムに降りかかる。娘の無実を証明するため、イムはチェ・ヘジュンという若い弁護士を雇い、自らの手で事件の調査を開始する。しかし、検察側と弁護側の証言の違いから、法廷闘争は過熱していく。そんな中、ユナの熱狂的なファンを自称するキム・ドンミョンが現れる。チェ・ミンシクが主人公イム役を演じるほか、「尚衣院 サンイウォン」のパク・シネ、「タクシー運転手 約束は海を越えて」のリュ・ジュンヨルらが脇を固める。自身の長編デビュー作「ハッピーエンド」でチェ・ミンシクとタッグを組んだチョン・ジウ監督がメガホンを取った。

2017年製作/125分/韓国
原題:Heart Blackened
配給:ツイン

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映画レビュー

3.5題名通り

2021年12月9日
PCから投稿

”沈黙、愛”、ラストまで鑑賞すると分かります。

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Oyster Boy

3.0チェ・ミンシクさん良い

2021年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

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タクロー

3.0このトリックは観客にバレない

2020年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ひろたん

3.0ノワールのパンダ

2020年7月11日
PCから投稿

丸顔。大きい瞳。豊頬。笑っているような口元。
そこはかとない割れ顎と、さらにそこはかとない割れ鼻突。
神が造形したのか、人が造形したのか知らないが、絶妙の顔立ち。
パクシネが嫌いな人なんてひとりもいない。

だが、映画はおそらく消極的だと思う。あっても助演か、はっきりした主役はない、もしくはソースを見つけることができなかった。

すでに長いスターダム。
ポジションを確立している人だが、そろそろシリアスな演技の需要を模索するかもしれない。映画に、積極参入しはじめるかもしれない。──を感じさせる映画だった。

世の中にデマンドが浸透して、かつてのドラマも見た。
──後追い体験ながら、当時の流行を理解した。

野暮を承知で言ってしまうと、いくら軽いドラマとはいえ、あからさまに女の子としか思えない子を、男子ですと設定してしまうところは、日本の発想にはなかった。
気づくだろ、ふつう──ということではなく、男子に化けて、それが通る世界をつくりだすことは、発想になかった。
その強引な設定が韓流ドラマの凄みだった。
韓流ドラマはベタを拡大する。これは韓国映画のスタンスとは180度異なり、コンテンツ別でしっかりターゲットを分けている。

かつて、職場の若いひとが飲み会でやった「韓流ドラマの酔っ払い」が、解らなかったのだが、今は解る。
回らない呂律で「わたしはあ」を繰り返し、テーブルに置いた肘をズルッと落とし、ましじゃましじゃと言いながら一気飲みし、笑いか泣きの上戸を演じる。
つまりベタに輪をかけてベタな、うそくさ~い酔っ払いが「韓流ドラマの酔っ払い」芸、だったわけである。
当時韓流ドラマに触れていなかったわたしには、たんにかわいい酔っ払い──にしか見えなかった。

つまり、それが受けている真の理由を知らずに、へえかわいい酔っ払いですねえと思って笑っていたわけである。
違う。それではぜんぜん違う。
彼女は「韓流ドラマの酔っ払い」芸をやったのである。

野暮なおっさんなのはいい。おっさんなんだから。
しかしせめて「韓流ドラマの酔っ払い」くらい識別できるようになっておきたいと思った。

おそらく、この「韓流ドラマの酔っ払い」芸が念頭に置いている人物がパクシネである。
だれでもできるし、だれがやっても愛嬌のなかにおさまる。
が、その愛嬌が最大限に発揮され、相手役イケメンの凍った心を溶かすのが、パクシネの酔っ払いだった。
すなわち、演技があろうとなかろうと、その癒やしオーラを素でまとっているのがパクシネだった。

この癒やしオーラが、とてつもない需要を担っているのは、韓国のドラマが、かならず閉ざした心、もしくは傲慢な男が、清らかな心根の女性との交流によって氷解してゆく──という構造を持っているからだった。
そのオーラを最大限にまとっているのがパクシネだった。──わけである。

この韓流ファンにとっては解りきった基礎知識を知り得たのは、デマンドが浸透して海外ドラマに接しやすくなったからだが、とうぜん初見でもパクシネは人を溶かす寛恕を、その外見に持っている。

だが、この映画を見て、なるほどと思ったのは、非情を得意とする韓国映画のなかにパクシネがいると、やはりよその畑にまぎれてしまった感がある──ことだ。借りてきた猫ならぬ借りてきたパンダという感じ。
寡黙で理知なのも悪くないが、やっぱ笑ったほうがいいひとなのである。

ミンシクの映画を見るのに、パクシネで釣られたことは反省しているが、それはわたしだけではあるまい──とは思っている。

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津次郎
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