翔んで埼玉のレビュー・感想・評価
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ああ、なつかしき魔夜峰央カラー
面白かった。よくぞこんなローカルネタで大規模ロケまで敢行した本格的な映画を撮るとは恐れ入りました。GACKTさんを始め、錚々たる役者様方に感謝感激です。竹中直人さん、歌うまいなぁ。写真だけだけど、YOSHIKIさんに続いて高見沢さんの登場には卒倒しそうになった。その時のダイナミックな合戦ロケにも肝を潰しそう。この人海戦術はCGでしょうか。CGよりも人を本当に集めた方が安上がり? って、私が調子に乗ってネタに走るほど偉くもないけど。GACKTさんとか、あんな大荒れの突撃シーンとかよくやってくださった。いやもう、ネタ満載で面白いと思ったことを書こうとしたら言葉が尽きそうもありません。
この原作自体は30年前のものということで、時代検証はなされていると思うのですが大丈夫なのでしょうか。ラストで語られる埼玉の発展振りにも映画共々恐れ入る次第でございます。どこまで、この映画が真実かどうか判りませんが、ネタにされた各県の皆様がお怒りでなければいいのですが。
そして、魔夜峰央先生。ご健勝のご様子でなによりです。先生ならではのBL要素あり、ということだけど、正直言って作中の男性達が女性的な美しさが強くて、BL感が薄いんですよね。だから、そういうの苦手という人も割と大丈夫じゃないでしょうか。そんな魔夜峰央カラーの美しさを見事に演じてくださったGACKTさんに拍手喝采。有り難うございました。
埼玉県民は面白いですね。
埼玉県ってそんな駄目なとこだろうか。なんでそんなに自尊心が低いのかよくわからない。自分は神奈川県民なのであまり埼玉県に行かないのでよくわからないな、と思っていたのだが、本作を見てなるほどと思った。行かないのは要するに行っても見るものがないということだと。無個性であることが自尊心の低さになっているのだが、本作はそんな無個性を揶揄することで逆に埼玉に強烈な個性を与えることに成功していると言えるかもしれない。この映画を観れば、「埼玉県民おもしれーなー」とやっぱり思うわけだし。クライマックスに提示される「全国総埼玉化計画」は現代社会に対して皮肉が効いている。どこに行っても同じお店が並び、同じような風景ばかりになってしまった。確かに日本は埼玉化しているのかもしれないと思った。
GACKTと二階堂ふみのハマり具合は素晴らしかった。GACKTは画面にいるだけでそこが異空間のようになる。この映画に欠かせない存在だった。
GACKTという稀有な生き物。
魔夜峰央の荒唐無稽なギャグマンガがまさかのリバイバルヒットなり、まさかの実写映画化。正直、ここまでちゃんとやってくれるとは思っていなかった。なんとも失礼な話だが。
観終わって何かを残す映画もあるが、全力でバカげたことをやり切っていて、深みみたいなものを一切感じさせないのがいい。それも出演している役者陣が求められていることをきっちりとこなしているからで、終始、職人芸を愛でるような気持ちで鑑賞していた。
中でも得難い人材だと感心したのがGACKT。よくもまあマンガでしか成立しないような生き物をかくも完璧に演じることができるものだと感動すら覚えた。ただしその感動も後を引くようなものでなく、サラサラと脳から滑り落ちていく。その気楽な塩梅も、普通に力の入った熱演では醸し出せるものではない。GACKTが提示する非現実な佇まいが最良の形で活かされた稀有な企画だったのではないか。いや、GACKTについて詳しくないので、実はこんなことは朝飯前なのかも知れませんが。
舐めてたけど意外とクオリティ高くてびっくりした。そちらの育ちじゃないので関東の地元ヒエラルキーが分からなかったが、そこがぴんときたらアゲアゲだったんだろうなあ。
エンディングのはなわさんの歌も良かった
ギャグ全振りのコテコテ映画
二階堂ふみさん
コメディ映画を楽しみました。
原作者の摩夜峰央さん登場。
(代表作の漫画は、パタリロ!)
都市伝説の物語、革命の話。
埼玉県の扱いが酷いと噂には聞いていたが、初っ端から笑えるほど酷い。
監視カメラ、通行手形、強制送還、時代錯誤な衣装。
東京都民、キラキラの世界。
同じ東京都民でも、23区の格付がある感じ。
「埼玉県人には、その辺の草でも食わせておけ」
東京テイスティングで対決。
埼玉警報、草加せんべいが踏めず、埼玉ポーズで埼玉県人と知られてしまった麻実麗、所沢に来るか?壇ノ浦百美は一緒に行動。
千葉解放戦線につかまる。
現代パートでは、
チバラギ発言を発端に、夫婦喧嘩が勃発。
ダサイタマ発言も飛び出す始末。
千葉、茨城、栃木、埼玉、どこも関東圏。大体同じではないか。
伝説の世界では、
白馬に乗った仮面の男が助ける。
春日部に逃れ、埼玉デュークから、エンペラー千葉や通行手形制度の話を聞く。
サイタマラリアに感染した壇ノ浦百美、家に連れ戻される。
流山の川を挟んで、出身地対決、笑える。
埼玉と千葉が協力して、東京と戦うため
都庁を目指す。
現代パートでは、同じラジオを聞いていた婚約者に、春日部に家を建てようと言われる。何で〜。
面白かった。
パペピプペポパポ埼玉♪
原作は魔夜峰央の同名マンガ。
監督は『テルマエロマエ』シリーズの武内英樹。
【ストーリー】
19XX年埼玉。
わが国が世界にほこるメガシティ・東京のそばに、埼玉という県があった。
バブル経済華やかなりしその時期、東京民は神奈川以外の周辺を未開の地としてさげすみ、各所に関所をおいて通行手形で他県民の流入を規制していた。
東京・白鳳堂学園。
そこは代々東京都知事を輩出する、超名門校であった。
生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、東京人のプライドを体現したような人物。
埼玉出身者の集まったZ組を、「そこらへんの草でも食わせておけ! 埼玉県民ならそれで治る!」と薬も飲ませずあからさまに差別していた。
だが、優秀な転校生の麻美麗(GACKT)にあしらわれ、強固だった自負が千々にみだされる。
麻美麗への対抗心で次々に勝負を挑むもすべて敗北し、いつのまにか百美は麗に恋をするようになっていた。
しかし麗には秘密があった。
彼は埼玉に生まれ、そして埼玉県の地位向上のために父親の命令で海外に留学した、命がけの密命を帯びた、埼玉解放戦線の次世代リーダーだったのだ。
魔夜峰央、で思いだすのは『パタリロ』という方々も多いかと思います。
あのアニメ、実は関西圏で大人気で、くり返し再放送されてます。
エンディングテーマの『クックロビン音頭』は、今でも盆踊りのスタンダード曲。名曲です。
魔夜峰央自身も、大阪美大で絵を学んでいたとか。
続編『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』で、関西に流れ弾しちゃったのは、なので自然な流れなんでしょう。この話、あっちのレビューでやった方がよかったなあ。
主人公カップルの麻美麗と壇ノ浦百美(原作では白鳳堂百美)も、なんとなーくパタリロ麾下のスパイ・バンコランとマライヒを思いださせる倒錯したフンイキ。
美々しく華やかなGACKTと二階堂ふみは、役柄とバッチリなキャスティングですね。
熊谷と大宮の対立や埼玉県と千葉県の対抗心といった僻地ネタや県民あるあるを、丼にもう入らないよう、と弱音をはくほどマシマシにして恩讐カラメで提供してくれるこの映画。
いやそもそも東京への通行手形って(笑)やめてやめて腹筋鍛わりすぎてシックスパックになっちゃう!
この手の自虐ギャグ映画って、コンプレックスを笑いに変えられるのがいいですね。
埼玉県を愛し、腹筋を鍛えたい方必見。
そうでない方でも、お笑いに飢えているなら、頭からっぽにして見られます。
こういうライトな作風でも全然イケる方なら、見ない理由ないですね。
オースティンをも凌ぐ
アホすぎてとても嬉しい♪
日本版ティム・バートン?
親子が運転中に聞いているラジオの世界が何時代なのか不思議な設定で演じられています。チャーリーとチョコレート工場のパロディもありました。
埼玉県民なら結構楽しめる御当地あるあるが散りばめられているのではないかと思います。
GACKTがふんだんに登場し大阪弁までこなしているので、GACKT好きな方も楽しめるかもしれません。昔GACKTがパーソナリティーを務めていた深夜のラジオを思い出し懐かしくなりました。
平和な日本って素晴らしい
可愛い百美(二階堂ふみ)と格好良い麗(GACKT)
百美(二階堂ふみ)と麗(GACKT)の都市伝説といわれる物語も面白いが、それを車の中のラジオで聞いたり夫婦げんかしたりする菅原家(Bro.TOM、麻生久美子、島崎遥香)の現代パートがなかなか面白い。
序盤から笑える。
途中、百美がサイタマラリヤにかかって東京に向かうあたりで、睡魔に襲われ、ちょっとウトウトしてしまった。目覚めたら百美が回復していた。
クライマックス、GACKTさんと伊勢谷友介さんがそれぞれ扮するキャラクターでの、さいたま VS 千葉の出身地対決が、体育祭のようなノリで楽しい。
エンディングに流れる主題歌「埼玉県のうた」(はなわ)も笑える。
とても氣に入った。
ボーイズラブというていであるが、演じている役者が二階堂ふみとGACKTのカップルだからなのか全然受け入れられる。
自分が住んでる場所を棚に上げて、東京って田舎に囲まれているんだなあと、あらためて思った。
大画面で迫力を楽しむタイプの作品ではないけれど、繰り返しの鑑賞に耐えられる凝った装飾やビジュアルが魅力的で、百美がほどよく可愛いく、麗がほどよく格好良い。
続編が楽しみ。
埼玉県ディスリが心地いい
埼玉県出身、埼玉県育ちの私。いつか観ようとスルーしてたが、2が公開されたのを機に鑑賞。
良かった点は2つある。
1つめは、埼玉県ディスリが心地いいこと。
ディスられまくってるのに不快感が全くない。埼玉県としてはあるあるネタのオンパレード。むしろディすられる度に快感を覚え「もっといじってくれー!」と思えるほどに。綾小路きみまろのようにディスリ加減が丁度良い。
2つめは、GACTのキャスティンがハマってたこと。
容姿端麗、立ち振る舞いや言動がお上品で麗の設定とぴったり。GACTだからこそ演じれたキャラクター、彼じゃなかったから痛いコスプレ感があり見るに耐えなかっただろう。
気になった点は2つある。
1つめは、百美が男に見えなかったこと。
見た目や声がモロ女なので、どうしても男に見えず終始違和感。ボーイズラブやりたいなら綺麗な美男子で良かった。または女設定でも良い。男にしたのは何かこだわりがあったのだろうか。
2つめは、ストーリーの起伏が弱いこと。
クセの強いキャラが多い割に、各キャラの活躍が少なく地味。敵ともバチバチにやり合いそうな雰囲気なのに、金塊見つけて同盟組んであっさり終了。
戦闘も派手なことが起こりそうな割にアクションは中途半端で迫力なし。有名人の出身地対決は面白かった。設定やキャスティングが良かっただけに、ストーリーが微妙だったのは残念だ。
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