自由を手にするその日まで
劇場公開日:2018年4月21日
解説
病院という閉鎖された社会を舞台に、現代社会に暮らす人間の孤独や心の闇を描いたサスペンス。医療系事務職で働く24歳の女。陰湿な職場で孤独を抱え、心は病んでいった。社会を恨む彼女の狂気は暴走し、職場の人間たちの抹殺を決意する。自宅では科学的な知識を駆使した不気味な実験を夜な夜な繰り返す彼女は、復讐代行業者に依頼し、その復讐劇は完全な形で遂行されるはずだった。しかし、彼女の前に計画を邪魔する思わぬ妨害者が出現する。監督は医学部出身という異色の経験を持ち、本作が第1回監督作品となる天野友二朗。
2017年製作/112分/日本
スタッフ・キャスト
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ここ最近見た中で、ぶち抜けてパンチが重かった。(良い意味で)
低予算な作品らしいけど、内容がしっかり重いから、全く退屈しなかった。むしろこれ低予算?という感じだった。
覚悟して見に行けばよかった、と良い意味で後悔。
徹底的に精神面で追い込まれる描写の前半で、かなり胃が痛くなって、完全に主人公の女の子に感情移入。見ながら「ああ、いるなーこういう人」と自分の体験も思い出した。
後半の復讐もやったら終わり、と単純にすっきりさせてくれないところがまた重くて良い。
復讐劇なのに、文学的なメッセージの詰まった印象だった。
音の効果も独特で、すごかった。見ながらずっとゾワゾワ感情がかき乱された。
前半のいじめシーンがかなりきつい分、後半の復讐シーンを楽しめた。
前半も、多くの人が誰もが一度は思う気持ちで共感。
後半、タッチが変ってからも、もっとやれ!と思った。
テーマも、単純に復讐劇だけじゃなくて、タイトル通り、自由を手にするその日までの道のり、という内容で◎
悲しい終わりかたも好きだった。
2018年4月21日
Androidアプリから投稿
新卒で医療事務として働きはじめた女性が職場や彼氏とのやりとりで鬱積したものを復讐に向ける話。
先輩や上司、延いては院長からのパワハラに合い、又、彼氏も冷たく浮気されている様な状況からどんどん溜め込む主人公。
前半のハラスメントは確かに酷いやられ様だけど、主人公がちょっとトロ臭く、みせたいであろうものに違和感がある。
結果としての凄惨さは良いけれど、手段や描写が淡白で情念が感じられず残念。
院長のバカっぽさ然り、血の色然り、マジメに考えてつくり込み過ぎてリアリティが薄れちゃった感じ。