詩季織々

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詩季織々
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解説

「君の名は。」など新海誠監督作品で知られるアニメーション制作スタジオのコミックス・ウェーブ・フィルムが手がけ、日本・中国の3人の若手クリエイターが監督を務めたオムニバスアニメ。中国のアニメ業界を牽引するブランド「ハオライナーズ」の代表を務めるリ・ハオリン総監督のもと、中国の暮らしの基本となる「衣食住行」を共通テーマに、大切な思い出を抱えながら大人になった若者たちの過去と現在を紡いでいく。「ストームブレイカーズ 妖魔大戦」など実写作品を手がけてきたイ・シャオシン監督が自身の思い出をノスタルジックにつづった「陽だまりの朝食」、CGチーフとして長年にわたって新海監督作品を支え続けてきた竹内良貴の劇場公開初監督作「小さなファッションショー」、ハオリン監督が「秒速5センチメートル」にオマージュを捧げた「上海恋」の3作品で構成。

2018年製作/74分/G/日本
配給:東京テアトル

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(C)「詩季織々」フィルムパートナーズ

映画レビュー

3.5中国の今と昔

ローチさん
2018年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

監督が秒速5センチメートルを観て感銘を受け、何年もラブコールを送って実現した企画だそうだが、とても美しいドラマに仕上がっている。

「衣食住行」という生活の基本をテーマにしていて、現代の中国の市井の日常生活が垣間見える。急速な経済成長で移り変わる景色を、コミックス・ウェーブ・フィルムならではの美しい背景で描いており、そこに生きる人々の等身大の気持ちを情景に託して語っている。
経済成長で得たものも大きいが、失ったものもたくさんある。総監督のリ・ハオリン氏は、生まれ育った故郷の失われてゆく景色を美しいアニメーションで残したかったと、製作の動機を語っているが、ニュースなどではなかなかうかがい知ることのできない、中国の今の人々の寂寥感がこの映画には描かれている。

でも失ったものへの憧憬だけでなく、前向きな希望の残しているのも好感が持てる。これを観ると一度石庫門の住宅地を訪れたくなるだろう。

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ローチ

3.5新海誠愛に溢れる三作品

2020年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

北京、広州、上海、中国の三つの都市を舞台にした三つの短編作品。
それぞれのストーリーにつながりはなく、一つ30分程度で終わるので時間がない時には分割して鑑賞しても大丈夫です。

一つ目の短編「陽だまりの食卓」では中国の家庭料理であるビーフンを通して、一人の青年の思い出の日々が語られます。時には家族との思い出。時にはほろ苦い初恋の思い出。地域が違えば異なる顔を見せる家庭料理と同様、人が織りなす物語はビーフンの具のように様相を変えます。
この短編ではビーフンの作画に力を注いでおり、主人公の食レポも相まって食欲を沸かせます。
二つ目の短編「小さなファッションショー」はモデルの姉と、服作りが得意な妹の姉妹の物語です。
個人的にはそこまで心が揺さぶられる話ではありませんでした。姉の性格がどうも苦手で、逆に良かったと思った所は声優の安元洋貴さん演じるオカマのマネージャーの演技。
三つ目の短編「上海恋」ですが、開始直後の主人公のモノローグがまさしく新海誠感溢れる物でつい笑ってしまいました。上記の二つと比べると、一番新海誠作品を意識している作品です。
カセットテープによって紡がれていた少年と少女の恋の記憶が、引越しの荷物から偶然見つけた彼女の最後のメッセージを記録したカセットテープを見つけることで再び紡がれます。この作品に関してはもっと尺があっても良かったんじゃないかと思いました。30分ですとやはり展開に急な部分もあり、もっとゆっくりと主人公とヒロインのやりとりを観たかった所です。

劇伴や演出などのストーリーを彩る一要素が、すごく新海誠監督をとてもリスペクトしているように感じました。新海誠監督作品を全部観終わったがそれでも新海誠成分を補充したい、そんな方におすすめです。

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えねころろろ

5.0ノーマルポジションのカセットテープが告げる残酷な決意に号泣しました

よねさん
2020年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

北京で暮らす青年シャオミンが遠い故郷で祖母と二人で食べた三鮮ビーフンを思い出す『陽だまりの朝食』、両親を亡くし二人きりで暮らすモデルの姉イリンとデザイナー志望の妹ルルが織りなす『小さなファッションショー』、秀才の女の子シャオユ、バカ男子リモとパンの幼馴染トリオ。彼らの思春期と10年後が古いカセットテープを通じて交錯する『上海恋』、中国を舞台にしたオムニバス。

構成が『秒速5センチメートル』と似ているし、ビッケブランカによる主題歌『WALK』も新海誠作品に合いそうな切ないナンバーだし、ある意味鉄板コンテンツ。それぞれの作品は作画タッチは異なるものの、そこに生きる人々の日常を柔らかい色彩で描いていて、結果的に3回泣かされました。日本と中国双方の精鋭が腕を競った作品とのこと、こういう短編アニメは毎日でも観ていたいです。

映像が十二分に語っているのでもうちょっとモノローグを控えて余韻を残して欲しかったなと個人的には思いますが、特に最後の『上海恋』にはヤラれました。ノーマルポジションのカセットテープから流れる声が取り返しのつかない行き違いを残酷に告げる様に滅入りました。

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よね

1.5学生作品?

2018年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

・陽だまりの朝食
まったくさっぱり何を言いたいのか不明なストーリー。
過去を懐かしみ、失ったものを惜しむが、まぁ時代時代で良いことあるよ? と言いたいのだろうか。
別段糞だとは言わないけど、この内容を映画でする意味とは……
でも汁ビーフンは食べたくなった。舞台が中国なので啜らないからそこまではそそられないけど。

・小さなファッションショー
ルルが可愛い。
それだけ。
でも3作品で一番新海感が薄い(良いとは言っていない)。

・上海恋
秒速と君の名はを足して割ったような感じで、ストーリーとしては最も完成度が高い。
3作品で最も新海感が強い。
でも新海と違って童貞臭さと厨二感が無いために味の薄い作品になってる。
シャオユが可愛い。

全体的に予算と優秀なスタッフを使える学生作品といった印象。
それぞれ30分弱しかないからしゃーないと言えばしゃーないが、ほしのこえが25分しかないことを考えると、もう少し頑張って印象に残るというかもう少し癖のある作品を見たかった。おもしろくなくとも感動しなくてもいいから。
そういう意味では、陽だまりの朝食は最もストーリーが無い作品だったけど、まだ印象に残る作品だった。
新海感が見たい人は見ればいいと思う。

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おじゃる
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