バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
全179件中、161~179件目を表示
主役の女の子かわいい
主役の女の子が可愛いの。「中高生しか履かないよね」っていうデニムの膝丈スカート履いたりするんだけど、それが超似合う。
カンニングの話で、まあ色々と考えられてるんだけど、「実際はそんなうまくいかないよね」っていう方法なのね。そこは、まあ、そうなってるんだってことで、納得して観ていくの。
カンニングがうまく決まってくと爽快ではあるんだけど、やっぱり悪事なんだよね。そして「なぜ悪事に手を染めるのか?」の理由が弱いの。だから、なんか、まあ、ストーリーもよれちゃうんだね。
観てて思ったのは「たまたま金持ちの家に生まれた」というのと、「たまたま勉強ができるように生まれた」っていうのは、どう違うの?ってとこだったな。
STICよりも困難な最後の問い
【SECTION 1】
本作の特徴:ケイパー・ムービー×ケレン味演出
本作はカンニングを題材にしたクライム・サスペンスであり、試験の解答を“盗み出す”という意味では、いわゆる“ケイパー(強盗・強奪)もの”とも言えます。カンニングを題材にした映画としても、ここまでシリアスなトーンの作品はこれまでなかったのではないでしょうか。
本作を特徴づけるものとして、ケレン味にあふれた演出があります。スローモーションやカメラの素早い切り替えとアップの多用、そしてこちら側に迫って来るような音の演出、これらを効果的に用いることで、カンニング場面の緊張感をどんどん高めていっているのです。
とは言え、序盤は実際に行われていることに比べると演出が過剰に見えて、ある種コミカルですらあります。リンが友達のグレースに、解答を書き込んだ消しゴムを靴に入れてわたす──という、ただそれだけのことが『ミッション・インポッシブル』のようなテンションで描かれるので、ちょっと笑ってしまいます。
序盤はリンと同級生たちとの関係もユーモアたっぷりに描かれています。特にグレースの彼氏であるパットの、過剰な“金持ち演出”には笑いました。パットは後の“スティーブ・ジョブズのパロディ”でも大いに笑わせてくれます。
しかし、しだいにカンニングの規模が大きくなっていき、クライマックスの大学統一入試“STIC”に至ると、これが全く大袈裟ではなくなります。失敗すれば全てを失うかもしれない正真正銘の“人生を懸けた”大勝負に発展するのです。
※これ以降、物語終盤や結末部分の内容にふれています。重要なネタバレを含みますので、ご注意ください。
────────────────────────
【SECTION 2】
本作のクライマックス:“STIC”でのカンニング計画
序盤から中盤にかけて、「リンたちが取り調べを受けている」と思しきカットが何度か挿入されます。実はこれがフェイクで、“STIC”に向けた打ち合わせの一つであることが途中で分かりますが、この演出は単なるミスリード以上の効果をもたらします。つまり、「ここから先、“STIC”でのカンニング計画がどんな結末を迎えるかは全く分からない」という事実を観客に突きつけるのです。
“STIC”でのカンニング計画は、本作のクライマックスにあたります。ここでは、計画の立案、準備、実行の全ての過程を、たっぷりと尺を取って丁寧に描いていきます。その中で、あっと驚くようなアイデアが出てきたり、仲間内での裏切りがあったり、次々に思いがけないハプニングが生じたりする様は、まさに“ケイパー・ムービー”といった趣きです。
そして、約30分間におよぶ試験本番の場面は、最高にスリル満点で、思わず手に汗握り、息を呑みます。予想を覆す数々の展開と上記のケレン味演出が相まって、「もう勘弁してくれ……」という気持ちになること請け合いです。(誉めてます!)
途中、想定の倍以上の量の解答を暗記しなくてはならなくなったリンが、序盤に出てきた“ピアノの指運び”を活用して窮地を脱する件りは、脚本的に見事と言う他なく、この場面で「リンが机ごと前方に滑るように移動していき、そこに実家のピアノが現れる」演出には鳥肌が立ちました。
【SECTION 3】
リンにとっての最後の難問「過去に犯した過ちとどう向き合うか?」
しかし本作には常に“ある疑問”が付きまといます。……そう、「そもそもカンニングって正しい行為じゃないよね?」という疑問が。
学校内でのカンニングが発覚し、校長に問い詰められたリンは、「学校で稼いでいるのは私だけじゃないわ」と、学校の賄賂問題について指摘しますが、これはリンが自身の行為を正当化するための言い訳にすぎません。リンもそれが分かっているから、学費全額免除の取り消しと、留学試験の辞退という重い処置を甘んじて受け入れるしかありませんでした。
本作では、リンたちがカンニングをすることに“正当な理由”(教師が悪の親玉のように描かれるなど)を与え、カンニングという行為にある種の“ロマン”を見出すような描き方はしていません。あくまでカンニングは間違った行為として描かれています。
だから、「リンたちが“STIC”でのカンニング計画を無事に完遂し、同級生は試験に受かってハッピー! リンとバンクは多額の報酬を手にしてハッピー!」なんていう安易なハッピーエンドには絶対にならないだろうと予想していましたが、では、「間違った行為に手を染めたリンたちは、どのような結末を迎えるのだろう……?」とずっと気になっていました。これは、ある意味“STIC”でのカンニング計画が上手くいくかどうかよりも、物語的にずっとスリリングな問題です。
結局、相棒のバンクは不正行為が発覚して捕まりますが、リンは決定的な証拠を掴まれることなく計画を完遂し、パットたちのカンニング計画は一応の成功を収めます。ここでのリンは完全に成功したとも失敗したとも言えない“宙ぶらりん”の状態です。そこで、リンにとっての最後の問いが立ち上がってくるのです。
「自分が犯した過ちとどう向き合えばいいのか?」
“STIC”での失敗によって、海外留学の夢が潰え、学校も退学せざるをえなくなったバンクは、この一件であまりにも多くのものを失ってしまいました。そんな彼が正義を見失い、リンに新たなカンニング計画を持ち掛ける姿は、ひょっとしたら、リンがそうなっていた可能性も十分に考えられるだけに、大変痛ましいものです。
しかし、リンは彼の誘いを振り切って、ドアを開け、部屋を出ていきます。そのドアの先が、真っ白な光のあふれる部屋になっていて、後に彼女が罪を告白する部屋の“白さ”と映像的に重ね合わされています。──ここでの演出は見事と言う他ありません。
罪を告白することを決心したリンの表情には、明るさが戻っています。思えば物語の中盤以降、彼女はずっと険しい表情をしていた気がします。部屋に向かう前、リンが父親に見せる泣き笑いの表情がとてもいい。この表情が物語っています。彼女は最後の問いに正しい答えを出すことができたのだと。
カンニングしたことあります?
私的には普通だけど、一般的な評価は高い感じがするので、私が少数派なのかな?スリル感出したいのだろうけど、反って(事実をモチーフにした割には)嘘っぽい。まぁエンタメ映画ですね。つまらないとは言わない。けど、ちょっと長い。
でも、実際やってた身としてはあんなカンニングはばれるよねw
これからご覧になる方へ、お願いがあります。
私自身の反省も含めての話です。
この話は、進学校に入るところ、その後の進級、主舞台となる試験…、というように時間の経過があります。ところが、映画として見せるためどんどん展開してしまうので、登場人物の分かりやすい個性や募る仲間たちのことが、見ようによってはとても安易で軽く見えてしまいます。
しかし思春期の数年間で培われる、
『仲間との信頼関係』
『リンの冷徹な視点(父親との関係で見せる弱さとは裏腹の)で仲間たちを見極める判断力』…裏切者は出ないのか?
『学校生活を送る中で、努力だけでは格差に勝てないことを思い知らされ、リスクを負ってでも一発逆転に賭けたくなる現実を知ること』
などについては、しっかりと認識したほうがいいと思います。タイの国内事情のことはわかりませんが、アジアに共通する賄賂文化への失望(結局、大人の世界はお金なのか?)も校長との会話の中で、示唆されます。思春期の高校生がそういう現実を目の当たりにしてしまったことを想像すると、バンクの正義感、というより自分は真面目にやってるのに、努力もしない奴が抜け駆けしていい目を見るのは許せないという気持ちも痛々しいほどわかります。同時にクライマックスでミッションに挑むリンの決断の重さも伝わってくると思います。
リンと親しい仲間たちとの友情も映画で表面的に受けてしまう印象ほど薄っぺライものではないことも想像できます。
ぜひ、彼ら彼女達が多感な時期を一緒に過ごした数年間の重みを想像しながらご覧いただきたいと思います。
カンニングってそこらのサスペンスよりもスリリング😂
久しぶりの🇹🇭タイ映画でしたが… 驚きました‼️
少し前は垢抜けないイメージがあったのですが、今やハリウッド映画に負けないエンターテイメントな演出とスタイリッシュで鮮麗された美男・美女の役者さん達。
日常にあるカンニングと言う行為を「ミッション・イン・ポッシブル」級の手に汗握るサスペンスとして描き、それだけにとどまる事なく丁寧に個々の人生、生き方までも描いており、青春のほろ苦いエンターテイメントとしても楽しめました。
特にいいなと思ったのがこのサスペンスに対する悪役を、社会・汚職・貧困として具体的な悪役キャラを作らないストーリー構成が気持ちいい。
そこらのサイコサスペンスよりも手に汗握る、ハラハラドキドキな作品でした😂
全力校歌
待てるものと持たざるもの それぞれの利害が一致して
運命に挑む若い魂 心に響く青春の1頁!感動した!
キャスト プロット 演出 編集 音響 音楽 どれも一級品で、最後まで一気に駆け抜ける爽快感。傑作。
スリリング!
面白い!
「カンニング」が映画として、こんなにスリリングに成立するとは目から鱗だ。
貧困、格差という社会問題もちらほら見えるものの、単純に、スリルを味わう映画として面白い。コンゲームの要素は薄いものの、物語としては先日観た「オーシャンズ8」を超えた出来。吐きそうになってトイレに駆け込むあたりは、オーシャンズ8を彷彿とさせたが、故意だろうか?
演技、カメラワーク、演出、音楽と、すべてがからみあって、観ている者をジリジリ、ドキドキさせる、素晴らしい出来だ。
出演も、主人公でクールな八頭身で天才のリン、クリクリの大きな目でチャーミングなグレース、グレースの彼氏でノリの良い金持ちボンボンのパット、母思いで真面目で一本気な秀才バンクといった感じで、それぞれキャラも個性があって観ていて飽きない。
試験のシーンが当然多いのだが、そこにも色々なトラブルが発生して、時間と戦いながらなんとか切り抜けようとするさまが、手に汗握る。テンポと展開も小気味よく、あっという間に時間が過ぎていた。
ドキドキ感だけでも価値はあるが、加えて主人公と周囲の人との関係や心情の変化など、時間を割いて見せるところはしっかり見せていて、落ち着いたところで、またスピードアップした展開を見せ、この緩急や間が心地よい。
「カンニングの話に大袈裟な」と言わず、面白いので、おススメです。
ハラハラドキドキ!緊迫のカンニング映画
クールな天才女子高生が仕掛ける大規模で国際的なカンニング。テンポのいい展開で緊迫感バツグンの演出、2時間があっという間でした。
でも決して痛快エンタメでなく、やりきれない貧富の格差が浮き彫りになる哀しみが残りました。
主役の女の子のクールな表情がかっこいい。
いまのタイ映画の質の高さに感心しました。
最高なカンニング映画!
上映終了後、あちこちから「面白かったね!」の声が。勿論自分も面白かったです!
今までのカンニング系の映画はコメディータッチのものが多い印象ですが、この作品はシリアスでハラハラドキドキの連続。
最初は友達を助ける程度のカンニングが組織的で国際的な団体になっちゃいます(笑)
作品で流れる曲がハラハラ感を倍増させます。
頭が良い人と悪い人がWinWinの関係。
主役のリンさん。何気に可愛かったです( ´∀`)
テンポもいいし内容も面白い。
もっと有益にあたまの良さを使えばいいのに、と単純に思っちゃうけど面白かった。これも言ってみればビジネスチャンスか。バンクも清く生きるのかと思いきやなかなかな曲者だったし。トイレなんて順番待ちでいちばん不安定だなー、と思ったけど若者の詰めの甘さかねー。
超絶面白かった。カンニングを題材にしたクライムサスペンスで、仕込み...
超絶面白かった。カンニングを題材にしたクライムサスペンスで、仕込みのシーンなんか見てると、タイ製オーシャンズシリーズかと思う。次々と迫る予想外の危機に立ち向かうリン役の女の子の演技が迫真に迫って本当に手に汗握る。このリン役の子、スタイル抜群だし、そのうちハリウッドからオファーされそう。
1バーツ≒3円、実勢レート×3
秀才女子高生が友達の依頼でカンニングをさせる話。
学力のある典型的反抗期且つ世間知らずな女子高生のアルバイト的なストーリー。
どこまで事実かわからないけれど、わかりやすい金持ちおバカと貧しい秀才。
少し長かったし何で?という場面もいくつかあったし、いうほどの圧倒的感はなかったけれど、スリリングだし、爽やかだし、青春だし、なかなか面白かった。
違うことに使ったら・・・
頭の良いは何をするにしても違う の1言です。
家のまずしさのために金持ちのボンボンのために自分の頭脳駆使してカンニング方法を見いだす男女。
最後の28分本当に 手に汗握る とはこのことカンニングさせる男女の役者は素晴らしい いい演技です、機械があればもう1度見たい作品です!
全179件中、161~179件目を表示