バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
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ほろ苦エンタテインメント
スタイリッシュ・カンニング映画という表現はアレだがまさにそんな感じ。最初の恐ろしく泥臭い(よくバレないな...)手法からどんどん洗練されていく妙。そして主人公に程よく感情移入していく過程での物凄いハラハラ感。ドキドキする。
天才たちは危険というより、超頭良いけど素直で愚直。本当に頭働くのはおバカなお金持ちという皮肉さよ...。何というか、使う者と使われる者の関係性を感じてしまう。
最初は大人を出し抜いて爽快!といったような展開なのかと単純に思ったが、富める者と貧しき者、能力を生かせない歯がゆさなどなど、きちんと負の面も落とし込んであって良かったと思う。
最後のお父さんは泣くだろ。ありゃ泣くわ...。
タイという国の可愛さ
実際に起こったカンニング事件をモチーフにしたタイ映画。
主人公が考えるカンニング方法のスマートさと取り締まる側との攻防が畳み掛けるように話が進む。
まさに息もつかせないという感じで、タイで大ヒットしたのも納得です。
「可愛いアホの娘」役の"イッサヤー・ホースワン"(名前が難しい)が本当に可愛い。
でもそれより、手を合わせてちょこっとお辞儀するタイ式挨拶の仕草と高校生の制服が半ズボンな所が何とも可愛い。
搾取
エンタメ性と社会性の配置のバランスが本当に見事で、最後までワクワクハラハラ楽しく鑑賞しました。リンやバンクは超天才ですが、超天才であっても家が貧しければ、裕福な馬鹿によって利用されてしまいます。それは学生の試験だけに限ったことではないですよね。
ラストでバンクは欲望に負けてしまいますが、リンは違いました。監督は、人の頭脳や良心すらも金持ち連中に搾取されている社会への批判と同時に、それでも人間の良心を信じる気持ちを描きたかったのではないでしょうか。
正答の価値
本人のプロセスとは関係なく結果で評価される現代の抜け穴に、世界を揺るがす一撃を食らわせる。
青春という問題に天才たちは悩み、彼らのやり方で出した答えを、観客たちはカンニングする事になるだろう。
子供から大人達への宣戦布告が
「子供」を卒業した僕らへのエールとなる一作。
スタイリッシュ学位強奪青春ほろ苦サスペンス
スタイリッシュ学位強奪青春ほろ苦サスペンス映画^_^
めっちゃ公開少なくなって滑り込み鑑賞.
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いやーいいね👍🏻
音楽、映像というかカット、キレ味いいわー.
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役者陣もカッコよかったなー😄
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ストーリーはすっきりしない感もあるんだけど、簡単に言うと"出会いの数=別れの数"ちょっぴり大人さ。的なね.
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あそこであんなことなって、帰って親父の一言で、アレを消しちゃったのがグサーって.
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誰でも"今思えば"、成長の一歩を踏み出した瞬間..あるよね.。いまなら解る、ちょっと泣いたわ🤧
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主演のオークベープ、めっちゃ👍👍スタイル
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結局1番いいのは音楽とカットね🎬
#チュティモンジョンジャルーンスックジンのニックネームがオークベープらしい
タイらしくなくてタイらしい映画
クライムもの=タイらしくない
ネタが罪深くない(宗教的な意味で)&格差社会が根底=タイらしい
TVドラマ多作の国、タイは「早い展開」と「泣ける話」の中毒者の国です。日本もよその事言えないけど。タイ人が撮ると、こうなるよなぁ、と言う一本でしたが、ものすごく面白かった。
秀才のリンが犯罪者になるまでと、罪と向き合い、自分の弱さを乗り越えていこうと決意するまでの物語。志と目的がはっきりしている・緻密で計画的・組織化する・思考にブレが無い、と言う「悪の親玉」の特性を発揮するカンニング大作戦。個々のアイデアが目新しくて面白かった!
ちなみに、映画を見る上で知っておいた方が良いタイの特徴
*Bankの「K」は、日本人では普通聞き取れない。タイ人の発音する「R」「L」も同様。よって日本語表記は「バン」とすべき。会社の「Bank」を「バンク」と呼んでました、私も。ある日「バン」と呼んで欲しいと懇願された経験があります。
*学校名の最初の「クルンテープ」は「バンコク」の事。地名が最初に来るのは基本公立校のはずなのに授業料がどえらく高いのはおかしい。公立校に入学金はおかしい。
*タイ人には左利きと血液型Bが多い。リンもグレースも左利き。
*税制上・福祉上のメリットが無いことから、「入籍」しない人が多い。10年一緒に暮らしながら入籍していない、なんて普通。
*女性の方が良く仕事をする、と言っても過言ではない。外で女性が仕事をするのは当たり前だし、出世もする。逆に言うと、だらしない男が多い。女性校長は普通。
*上記の様な要素が重なり「母子家庭」が多い。「父子家庭」も珍しくない。
*日本の「相続税」に相当するものが無い。よって「金持ちは何時までも金持ち」。経済格差が固定化されやすい構造になっている。
*金持ちの子供が留学するのは当たり前だが、その辺で小さな商店を営んでいる店主の子女も留学していたりする。行先で良く聞くのはオーストラリアやシンガポール。アメリカに行くのが、ホントの金持ち。
*1バーツは概ね3円。あくまでも、これは為替レート。100万バーツあれば、現地生産の日本車フィットやデミオあたりが買える。バイクは5万バーツくらいからと安い。家賃や土地はピンキリなので比較は無意味。食料品は、日本なら¥5,000 分くらい買った気分になる、同じ感覚の買い物をタイですると、500バーツくらいにしかならない。
地方の悲しさですね。中央から二カ月遅れて鑑賞です。
監督の才能を感じる
面白い👏
映画として、スリリングで
映画の面白さを十分に堪能出来た。
タイの映画だとは知らずに見たが、
タイの学歴社会と貧富の差、主人公の父のあり方、
根底に流れる仏教的な思想。そして、主人公の
リンの顔、まるで昔の仏像の様で魅力的。その上、
スタイルバツグン。相手役も、可愛らしい顔なのに、
やけにがっちりした逞しい胸板。
これらの役者を上手に料理した監督の手腕が
素晴らしい。上映しているところが少ないのが残念。
面白かったです(ΦωΦ)
主演4人が揃って美男美女なのは、
まあ見やすさと、見てて楽しいのでいいのですが、
日本の映画みたいに、
「配役ありき、この役者でお願い」な事情でないことを祈ります(ΦωΦ気にはならないけど。知らないので)
カンニングの方法としては、消しゴムはベタかな〜とは思いましたが、
ピアノの運指に移行してからは俄然面白さが増しました。
アレを覚えるだけでカンニングの必要ないぐらいの頭の良さはあるんじゃない?みんな。
でも、時間が迫る〜だとか、設問は2タイプある〜だとか、
トラップの数々で飽きさせません。スリリング。
アメリカの映画にありがちな
「んも〜言わんこっちゃない」なイライラ感ではなく、
どうなんの?どうなんの?なジリジリ感が独特で、
退屈はしませんでした。
何より楽しかったのが、登場人物の性格が様々で魅力的でした。
けっこうシリアスな映画だった
痛快カンニング映画かと思って観た。どんなにとりしまろうと、そのスキをついてカンニングしまくる、みたいな爽快さを期待しすぎた。
実際の作品は、けっこうシリアスな映画だった。
金持ちと貧乏人では差があるんだよ。そう簡単にはひっくりかえせないんだよ。
いい奴だったのに、留学チャンスを奪われた結果、悪くなってしまうやつもいるし。
主人公が改心したらしいことが救いなのか?
・・・なんか主題が見えにくくて、フラストレーションが残った映画だった。結局、得をしたのは金持ちの子供たちだけだった。世の中、そういうものなのだ、という話なのか・・
主人公リンは、きれいではないけれど、その凛々しいたたずまいは魅力的だった。
個人的尺度:3.0は「損はしない」3.5以上は「見てよかった」。2.5以下は「なんらかの点でがっかり」
ずっとドキドキでした
タイの映画は初めてでしたがとっても面白かったです
前半はコミカルに、後半はとてもスリリングでずっとドキドキでした
冒頭のシーンが途中で「そういう事!!」っていうのも、スローモーションの使い方もうまい作り方だと思います
カンニングって悪い事なんだけど「バレないで〜」って応援したくなる主人公でした
それは主人公の「私たちは生まれながらの負け組なんだから」という言葉のせいなのか
格差社会から起きた出来事のように思います
もう1人の天才のバンクの今後も考えさせられますが、ラストのお父さんの言葉からの主人公の勇気の選択にホッとしました
上映館が少ないのが残念です
たくさんの方に観て頂きたい作品と思います
スリルある一本
前半はちょっと危険なカンニングアルバイト。それほど珍しくはない学園もの。しかし後半にはスパイ映画も驚きのスリルを味わえる。
正直、主人公リンの冒頭の天才エピソードにはそれほど感心しなかった。ちょっと金勘定がシビアな女子として少々手あかがついた表現だったように思う。しかし、カンニングアルバイトが始まってからは天才ぶりをいかんなく発揮していた。絶対にばれないような手口の意思伝達法を思いつき、それを実行する胆力。まさにあっぱれ。
そして、アルバイトが学校にばれてからもよい。彼女が尊敬していた父親から失望されるシーンには非常に心を痛めた。しかしそれでも危険なアルバイトはやめられなかった。顧客のために一世一代のカンニングを敢行するのだ。
ここからが痛快で、ワクワクして、手に汗握る大活劇の始まり!
拍手を送りたくなるパットの演説。着々と進むカンニング計画。伏線の回収、計画の危機。つかの間の休憩を経て、いざ本番へ。
本番からは息をつく暇もないほどに緊張しっぱなしだった。どうやってトラブルを回避するのか、どうやったら最後まで完遂できるのか。ずっとハラハラしながら見守っていた。
無事にカンニングが終わってからの、リンの心の変化も胸を打つものがあった。だから最後の最後で、これはやはり青春ものなのだなと感じた。
しかし、オチはあまり好きではない。どうせなら「帝一の國」のように野望に燃えたエンドにしてほしかった。ちょっと納得がいかない。
緊張感のある映画
日本語字幕があるとは言えども、オリジナルは英語なのかなと思っていたらタイ語でちょっと面喰いました。
皆さん書かれている通り、確かにオーシャンズを彷彿させる内容だったかな。ただ緊張感はこちらのほうが上かなと思います。効果音やBGMも良かったです。
。
青春クライムストーリー
タイの教育に関する現状を相当皮肉に風刺していました。
受験制度、寄付金の名の賄賂横行、貧富の格差。
そして、貧困家庭の子供が生き延びるには、頭脳しかないという現実。
おそらく、日本、中国、韓国、フィリピンなどのアジア圏では、このあたりの事情は共通しているのであろう。
私もすんなり作品世界に入ることができました。
そして、学生の青春物語ではなく、完全犯罪を目指すクライムストーリーでした。
学生版『オーシャンズ』シリーズみたいなノリともいえます。
ばれないようにカンニングを成功させるか。
これだけで二時間もつのか?
という疑念を吹き飛ばす、テンポのいい脚本、演出に唸りました。
ラストは切ないけれど、不正の正当化はいかん!という視点からいって、この終わり方しかないか、とも思いました。
綺麗にまとまっていて、好感度の高い仕上がりです。
ただただ面白かった
本当に純粋にただただ面白かった。
悪を行う主人公であるがその動機は「愛」であり、受け入れてしまう。
「罪」を犯した主人公が最後に下される「罰」がとても切なく、涙がこぼれた。
いまのところ、今年ナンバーワンかもしれない。
当初1館でしか上映していなかったというのは驚き。
もっともっと多くの人に観てほしい。
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