ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋

劇場公開日:

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋

解説

才色兼備の国務長官とうだつのあがらないジャーナリストとの恋愛をシニカルに描いた、シャーリーズ・セロンとセス・ローゲン主演のラブコメディ。アメリカの国務長官として活躍するシャーロット・フィールドは目前に控えた大統領選の選挙スピーチ原稿作りをジャーナリストのフレッドに依頼する。常に世間から注目され、脚光を浴びるシャーロットと行動をともにするうちに、彼女が高嶺の花であることがわかっていながらフレッドは恋に落ちてしまう。しかし、この恋にはクリアしなければいけないさまざまな高いハードルが待ち受けていた。シャーロット役をセロン、フレッド役をローゲンがそれぞれ演じるほか、オシェア・ジャクソン・Jr.、アンディ・サーキス、アレクサンダー・スカルスガルドらが脇を固める。監督は、ローゲンとは「50/50 フィフティ・フィフティ」でもタッグを組んだジョナサン・レビン。

2019年製作/125分/PG12/アメリカ
原題または英題:Long Shot
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2020年1月3日

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(C)2019 Flarsky Productions, LLC. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0ラブコメの男女逆転バージョンを下ネタでコーティング!

2020年1月30日
PCから投稿
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村山章

3.5大人のコメディ

2024年9月23日
PCから投稿

Hailey Welch(22)は今(2024/08)アメリカで大流行しているバイラルスターである。 動画のオリジナルはYouTubeやTikTokによくあるバズるのを目的としたNSFWな街頭インタビュー。質問は「ベッドで男性を夢中にさせる行動は何ですか?」だった。Welchは差し出されたマイクを一物に見立てるような格好をしつつ、南部訛りで「『Hawk Tuah』して、あれを唾でベトベトにすんのよ!分かる?」と快活に答え、その独特な回答と仕草と可憐な外観で動画は鬼のごとくバズった。 動画は何百万回も再生され、彼女は一夜にして有名人となり、Hawk Tuah Girlとあだ名が付けられた。教師職に就いていたWelchは解雇されたが、インスタやtiktokを開設すると一日でフォロワーが10万人を超えた。その後Welchは商魂たくましくバイラルに乗じた金儲けをはじめ、ラジオやライブコンサートに出演する他、テネシー州の地元企業と提携し「HawkTuah2024」の帽子、Tシャツなどを販売している。 未だにあっちの大らかさに驚くことがある。 Hawk Tuahはどう訳すのか解らないが、22歳のHailey Welchは「ベッドで男性を夢中にさせる行動は何ですか?」の問いに対して、口淫のときペ○スにつばを吐きかけて潤滑させる──と笑いながら回答したわけである。その淫らさに反して、Hailey Welchにはそれをやるようには見えないあどけなさと底抜けの明るさがあった。 日本ならばエロは秘匿され、闇と緘黙のなかにある──というような情緒があるのに対して、あっちでは白昼と哄笑のなかに、それがまかりとおる。違う文化とはいえど、未だにそれが驚きをもたらす。という話。 たとえばよく知られているThere's Something About Mary(1998、メリーに首ったけ)。 『スティラー演じるテッドがオ○ニーをして、精液が自分の左耳にかかってしまうシーンは特に有名。ディアス演じるメリーはそれをヘア・ジェルと勘違いして、自分の髪の毛につけてしまう。この「ヘア・ジェル」という言い方はアメリカで一時流行語になった。』 (ウィキペディア、メリーに首ったけより) KingsmanThe Secret Service(2014)でスウェーデン王女役のHanna Alströmがタロンエガートンに世界を救ったらas○holeでやらせると言ったのも衝撃だった。コメディの中に、ひけらかしの意図なくhardcore表現が出てくることに意表を衝かれた。 余談だが基本的に日本映画は作り手の顕示欲なしでエロを表現することができない。日本映画のエロは必ず「ホラホラおまえらエロだぞ」という感じで顕れる。エロがさらりと顕現する日本映画は(まったく)ない。 ── 国務長官のシャーロット(セロン)は大統領選の出馬に際し、スケベなメディア王に脅迫され、フレッド(ローゲン)のビデオ公表か、森林伐採かの二択を迫られる。 フレッドのビデオとは、シャーロットをおかずに自慰したあげく、撃ち損じて自分の顔にかかってしまうという出回ったら二度と表を歩けなくなるようなみっともないビデオだったが、フレッドは愛のためにそれを晒すことを決意しCum Guyとあだ名をつけられながらも、めでたくファーストミスターとなる。 コメディとはいえ尖鋭なエロを提供してくるのが面白かった。 また、ここのセロンは撮影時おそらく43歳辺りだがキャリア中いちばんぐらいに綺麗だった気がする。とくにスウェーデンの民族衣装を着たフレッドを見て、爆笑するシーンがあるが、水吹いて破顔笑いしても完全に綺麗だった。また秘書マギー役のJune Diane Raphaelも艶っぽくてよかった。 完全にふざけ倒すところがある一方で、長官職内幕などしっかりお金をかけて精密に作られている。おふざけと映画のクオリティが別動しており、はっちゃけつつも、洗練された楽しい大人のコメディだった。 imdb6.8、RottenTomatoes82%と74%

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津次郎

3.0美人過ぎる大統領候補には無理があったか

2024年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シャーリーズ・セロン。ちょっと無理な設定でも、ちゃんと自分のものにする魔法の女優。 自身の完璧なイメージを逆手にとってレプリカント(的な…)を演じた『プロメテウス』や、復讐を胸に秘めた謎の女『マッドマックス 怒りのデスロード』、冷戦時代のヨーロッパを暴れまわるフィジカルモンスターにしてエレガントさを忘れない『アトミック・ブロンド』。 ただのブロンド美人にとどまらない、役柄の幅の広さはただ事ではないレベルになっている。きっと優秀なチームが彼女をサポートしているに違いないと思うが、近年ではほとんど制作も兼ねているだけに、映画がヒットするかどうかも、彼女にとっては重要なファクトであろう。なにしろ、一つ映画がこけたら、次のオファーが来なくなる厳しい世界に生きているのだから。 それにしては、ずいぶん平凡な役を受けたものだと思っていたところ、国務長官にして、次期大統領候補(当然女性で初の)という難しい役どころ。ちょっとどころか、ずいぶん美人すぎるし、政策なんか、有って無きが如し。環境問題を軸に、100を超える国々から批准を取り付ける有能なネゴシエーターぶりを売り物にしているあたり、いかにもハリウッドの延長線上に存在する政治家像だ。いっそのことバリバリの差別主義者で、欠点だらけの人間が、主人公と出会って、成長していくストーリーだったらよっぽど面白くなったと思うのだが、それは高望みなのだろうか。 政治を扱った映画では『女神の見えざる手』が非常に見ごたえのある映画だっただけに、あのジェシカ・チャスティンの領域までは残念ながら届かなかった印象だ。 とにかく、現実離れ感の強い役柄をどれだけリアルに見せられるかがこの映画の成功を裏付けるだけに、魔法のアプローチを期待したが、今回の彼女は無難なところに落ち着いた。 かたや、男の夢を一身に背負ったセス・ローゲン。脚本にも加わっているだけに、もう少し役に工夫が欲しかった。絶世の美女とチームを組み、成果を上げていくライターにしては、主義主張が見えないし、葛藤しながらも彼女が成功していく姿を横目に、裏方に徹するペーソスをまるでジャック・レモンにだぶらせるような演技を期待していたのだが、自分を抑制できない大人子供ぶりは、共感できなかった。かと言って有能なライターを彷彿とさせる姿も見られなかったし、ギャグもない。ただの薄汚れた中年だ。 もちろん最大の危機が映画でも描かれ、何とか切り抜けていくのだが、どちらかというと、女優にぶら下がっている印象が強く、有能なライターが彼女の立身出世を支えていく関係性ではない。高嶺の花に恋心を抱き、彼女の成功と引き換えに自分の恋愛を犠牲にするようなストーリーを勝手に期待していた自分が甘かった。といって笑いの要素もさほどでもなく、クスリでハイになる演出は忖度だらけ。日本で言えば、ジャニーズ系のタレントが下ネタに切り込んでも痛々しく映る現象に近いものがある。 もう一つだけ、アンディ・サーキスが、今回も特殊メイクでメディア王に扮している。いったい彼の素顔って、どれほど浸透しているんだろうか。『ブラックパンサー』では、顔はほとんど素顔だったのに印象が薄い。気の毒な役者さんだ。 とにかく、ストーリーにもっと工夫が欲しかった。悪くない出来だが、もう一つパッとしない。

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うそつきかもめ

2.0気に食わぬ。

2023年11月20日
iPhoneアプリから投稿

米国民は政治家の歯に絹着せぬ発言から 善人か悪人かを嗅ぎ分ける能力がある と言いたいらしい。 それが気に食わぬ。 美しい努力型の秀才、 営利より環境、 ハイソ美男より庶民的ブ男が好き、 だから良い大統領、 悪いのは取り巻きって。 んなわけない。 非支持。

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きねまっきい

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