ゲティ家の身代金

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劇場公開日:

ゲティ家の身代金

解説

1973年に起こったアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を、「オデッセイ」「グラディエーター」など数々の名作を送り出してきた巨匠リドリー・スコット監督のメガホンで映画化したサスペンスドラマ。73年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、世界一の大富豪であるゲティとも対立しながら、誘拐犯と対峙することになる。ゲイル役をミシェル・ウィリアムズ、ゲイルのアドバイザーとなる元CIAの交渉人フレッチャー役でマーク・ウォールバーグが出演。ゲティ役をケビン・スペイシーが演じて撮影されたが、完成間近にスペイシーがスキャンダルによって降板。クリストファー・プラマーが代役を務めて再撮影が行われ、完成された。

2017年製作/133分/R15+/アメリカ
原題または英題:All the Money in the World
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2018年5月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第75回 ゴールデングローブ賞(2018年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ミシェル・ウィリアムズ
最優秀助演男優賞 クリストファー・プラマー
最優秀監督賞 リドリー・スコット
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映画評論

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映画レビュー

4.0A Soulful Crime Thriller

2020年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Scott directs another engaging epic, in the form of an international hostage situation involving the world's wealthiest man. Plummer is perfect here, Spacey is too young for it; glad he's out. The film takes an interesting turn when the mobster's soft side comes central to the story. A fresh piece of cinema that shines with Scott's style. Don't let its seemingly ordinary appearance dissuade you.

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Dan Knighton

3.0感情と理性のアンバランス

2023年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「ゲティ家の身代金」は実話ベースのサスペンスだ。前から思っていたことで、レビューにも何度か書いたけど、実話ベースの作品のカタルシスの無さは、まぁ特徴の一つみたいなものだから仕方ない。 変に盛り上げようとしても、エンディングがパッとしなかったり、そもそも盛り上がるような起伏がなかったりするのは、実話なんだから仕方ない部分なのだ。 「ゲティ家の身代金」もラストで手放しには喜べない感覚があって、でもよくよく考えてみると、それはさっき挙げたような「実話の宿命」とはちょっと違う。 この映画にまとわりつく「薄気味の悪さ」は、もっと映画全体の描き方に起因した、わざと違和感を持たせるような作り手の意志、の成果だと思う。 誘拐の身代金支払いを拒否し、クリーニング代をケチり、客に電話料金を払わせる、観ている側の常識をことごとく打ち破ってくるゲティ氏。 「お金持ち」に対して抱くイメージを粉砕することで、ゲティ氏は予定調和の外に出る「人間味のある人物」になる。 母親であるゲイルもまた、泣き崩れて同情を買ったり、電話の前でひたすら待ったりなどせず、最善の手を繰り出そうと奔走する。 息子が誘拐されたからって、生活も人間関係も待ってはくれない。親権を巡って弁護士と話し合いをしなくてはならない状況が発生していたら、我が身を哀れんで泣いてる暇などないのだ。 人物のリアルな一面が描かれているのに対して、映画の中の人間関係は恐ろしいほど人間味がない。ゲティ氏の視点が一番わかりやすいが、彼の中では絵画も株も人間も同価値だ。すべてが「収入と支出」という尺度で測られ、得るものと失うものというシビアな目線で世界を見ている。 その違和感が、映画を観ている私たちに何とも言い難い後味の悪さを与えてくる。それこそが「薄気味悪さ」の正体であり、この映画のユニークな部分だ。 最高に面白いとは言わないが、観るものの心に爪痕を残す「曰く付きの映画」である。

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つとみ

4.5さすがのリドリー・スコット

2023年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

レンタル110 濃すぎて6回に分けて鑑賞 絶妙にフィクションが織り込まれていて 最高のエンターテインメントになっていた さすがのリドリー・スコット ケビンスペイシーも観てみたかった 邦題は珍しくハマっていると思うのだが 原題 All the Money in the World 世界中の金すべて より深みがあるような

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北枕寝二

2.0稀代の守銭奴

2023年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza