アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのレビュー・感想・評価
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お粗末な真相に振り回された世間の脆さ
ホワイト・トラッシュの苦悩を絶望がよく描けている作品だった。世界中を驚かせた事件の内実がこのようなお粗末な話であったとは。トーニャは毒母から虐待を受け、攻撃的な性格に育つ。結婚相手も暴力を度々振るう男だった。フィギュアスケートの才能は並外れていたが、それ以外の人間性は成熟しておらず、周囲の人間関係も荒んでいる。中でも旦那の友人でボディーガードのショーンの劣等感と肥大した自我はアメリカの闇というべきものだ。白人の落ちこぼれの劣等感は凄まじい。なまじ人種として多数派でであるため、落ちこぼれる理由を外部に求めることはできない。自己の劣等感が強烈な承認欲求に変わり、馬鹿な事件を引き起こしてしまうばかりか、それを自らの手柄を吹聴してしまう。自分は誇大妄想にも取り憑かれており、いかに自分が選ばれた特別な人間であるかを自慢げに語る。こんなことで世間が揺さぶられてしまうものなのか、と世の中の脆さにも驚く。
格差、競争、暴力。トーニャの半生からアメリカの根深い社会問題をあぶり出す
ケリガン襲撃事件は当時日本でも大きく報じられたことをぼんやり覚えている程度で、本作を観てトーニャの過酷な半生と事件の経緯を知り、これは彼女と周囲の連中を悪者にして済む問題ではないと痛感。まず母親が、星一徹をさらに強烈にしたようなスパルタ暴力女で(アリソン・ジャネイの怪演は確かにオスカーに値する)、娘は鬼のしごきに耐えながら次第に才能を開花させていく。金持ちの競技であるフィギュアの世界で、貧乏な母娘は苦戦するが、トリプルアクセル成功が突破口に。
だが類は友を呼ぶのか、トーニャの結婚相手が暴力夫。鬼母の支配から逃れたはずが、新たなDVを招いてしまう。夫の周囲もろくでなしばかりで、結局この連中が勝手に襲撃事件を起こしてしまう(と本作は説明している)。埋めがたい格差、過酷な競争、暴力の連鎖がなくならない世界であがき、そして挫折した主人公を、製作も兼任したマーゴット・ロビーが熱演している。
アリソンジャネイじゃねえ
マーゴット・ロビーだったのか。
クズ人間大集合
バカ+プライド=事件≒なすりつけ
あんまりにもバカばっかりで実際のインタビュー映像が
コメディじゃないんかって疑うほどだ。
バカとハサミは使いようというが
バカにつける薬もないものだなあ・・・
生い立ちなど考えると同情する面も
なくはないのだが
といってもいいかげん大人になったら
自分で判断して立ち直ってほしいもんだ。
救いの手が無かったわけじゃない。
コーチだって見込んでやり直してくれた。
クソのような旦那と縁を切らずにいたのも
本人の選択。
実際どれが真実かなんて怪しいもんである。
本人たちの弁なんだから。
困った人って言うのは、基本的には
自分は悪くない、被害者だ、自分がこうなったのは
周りの人のせいなんだ、と
主張する。
それにしてもジェフの再婚相手が
ナンシーっていったいなんの
お笑いのオチかと思った。
特にオリンピック演技の場面の
主演の演技が素晴らしかったんで
☆加算です。
悲惨な話だし切ない気持ちになるんだけど「ギルーリーる」で笑う
最初のインタビューで、トーニャの元夫ジェフ・ギルーリーが「俺が動詞になった」「ヒザ小僧を殴打することを"ギルーリーる"と言うんだ」で何か笑ってしまって一旦止めましたw 何で局地的にヒザ小僧を殴打することを表す動詞が必要なんだよww
ちなみにギルーリーる…ギルーリー役は、アベンジャーズシリーズのバッキー・バーンズ(ウィンターソルジャー)を演じて日本でも急激に知名度を上げたセバスチャン・スタン。あのユルい顔だから余計笑ってしまう…何でこの人、こんなユルい顔してるのにDV野郎や異常者の役ばかりやってるんだろう。
主人公のトーニャ役は『スーサイド・スクワッド』でハーレイ・クインを演じ世界的に人気となったマーゴット・ロビー…なんですが…いや、びっくり。『スーサイド~』が2016年の作品なんですが、2017年の本作では、完全に悪い方の「オバサン」になっていて、化粧の差ももちろんでしょうけど、髪の艶もなくバサバサで、顔の皺も深く、動きも緩慢で姿勢も悪く、完全に「オバサン」。シャキッとした格好良いおばさんじゃなくて、心身共に不健康そうで態度も悪く、周りに毒をばらまくタイプの、悪い方の「オバサン」。まじで。アメリカのトーク番組に出てる時のマーゴットも見たことありますが、ハッキリ言って「ダレ???」レベルの容姿の差。す、凄い。
正直、『スーサイド~』の時はまた顔売りゴリ押しかなと思っていたのですが、全力で謝りたい。凄いよ、この俳優根性も、演技力も。
でも、流石に15歳の役にはちと厳しかったかな。まあ、白人の子は15歳くらいで日本人の20歳くらいに見える子も結構いるけど(失礼か)。
セバスチャン・スタンも高校卒業時という設定だから、充当に行ってれば18歳くらい…これもだいぶ厳しかった。だって『キャプテン・アメリカ(2011)』で既に成人演じてた人ですよ。その6年後に18歳の役て…その年齢層の良い俳優いなかったのか…?
あらすじ:
フィギュアスケートのアメリカ女子選手で初めてトリプルアクセルに成功したトーニャ・ハーディングは、親の虐待ともいえる厳しい教育に耐え、フィギュアスケーターとしてオリンピックに出場するまでに成長する。しかしトーニャの当時のライバルであったナンシー・ケリガンが、何者かに膝を負傷させられ全米選手権を欠席。その大会でトーニャが優勝したが、直後に元夫のジェフ・ギルーリーが事件の首謀者として逮捕され、トーニャと共謀したと発言したため、トーニャはフィギュアスケート界から居場所を失ってしまう。
いやね、周りからしたら虐待受けてたとか、ストレスが溜まってたとか、色々あってと言われても「だから何だ」って話なんですけど。でも虐待(暴力だけでなく無視や性的虐待も含む)を受けて育つと、自分の愛し方も他者への愛情の示し方もわからない大人になってしまうと言われていますが、トーニャはまさにそれだったのかなと。完全にDV野郎に捕まるタイプの思考回路。
トーニャも暴力的だし相手も暴力夫。お互い一歩間違ったら死ぬような暴力振るってるのに、当人達は愛し合ってるつもり。ジョニー・デップとアンバー・ハード夫妻もそうだったと証言してるカウンセラーがいたとか何とか、でも本人達はお互い「相手が悪い」で譲らない。お互い本気で「こっちはやられたからやり返しただけ」と思ってるし、でもお互い愛し合ってるとも思ってるから埒が明かない。
ジェフの方はもう、DVだけでなくストーカー気質というヤバめのオマケつき。
母親もとんでもねえ毒親で、子供の人生を管理・支配するのが親の務めとでも思ってそうな、典型的な虐待親。都合が悪くなると「家族なんだから~」とか言ってごまかすタイプ。
フィギュアスケートはトーニャ本人がやりたいと言ったからやらせてたみたいだけど、愛情というよりはただの投資かな。つーか親は授業料出してたら何でも口出して良いのか、子供に圧力かける権利があるのか…しかも親はフィギュアのプロでも何でもなく、ただの一般人。娘の初デートにもついてくる系。
ディズニーアニメ『ラプンツェル』の母親(魔女)が「ラプンツェルにあれだけ良い暮らしをさせてたんだから、愛情はあったはず」とか言う人たまに見かけるんですが…エ???愛情を金で量るのやばくない????
アイドル事務所がアイドルを売れてる間だけ大事にして、売れなくなったら捨てるのも愛情あると思ってるのかな…単に払った金以上のリターンがあるからですよね。それはただの投資。金を産まなくなったらただのゴミ。
一方は情があり、他方は利用してただけ、というパターンが一番嘆かわしいけど、結構多いんだろうな。相手だって多少は情があったはず!!って言い張る人結構いるよね。ただの駒です。
本作では、コーチの方がよっぽどトーニャの(人間としての)将来のことを考えていて、実の母親との温度差も際立っています。
母親は良い選手にすること=リターンを期待してるんですが、コーチは「良い大人になることも大事」といさめます。でも結局、トーニャは母親の支配通りに成長していく。
母親は、トーニャがリンクで他のスケーターと仲良くしようとすれば、「敵と喋るな!」と怒鳴る。自分の思い通りにならないと暴力を振るう。トリプルアクセルの技術ばかりを鼻にかけ、他の成長を怠った。トーニャは子供の頃、リンクでも学校でも友達がいなかった。だから自分の何が悪いのかがわからない。母の言う通り自分の技術は優れているはずで、それが評価されないのはおかしい、というのも母親の言い分。全部が母親の尺度で、大人になっても親の支配から逃れられていない。だからどれもこれもうまくいかないし、親や恋人に殴られた時は「自分が悪いと思っていた」のに、スケートがうまくいかないのは「自分のせいじゃない」とちぐはぐなことを言う。母親の言うことが絶対であり、母親に殴られるのは仕方ないが、母親が認めた技術を認めない審査員やコーチは許せない。
毒親の元で虐待されて育ったにも関わらず、「技術云々ではなく『完璧なアメリカの家族』を期待してるのに、貴方にはそれがない」と審査員に言われ、結局、自分のことを人としてきちんと見てくれていたコーチすらもカッとなってクビにしてしまう。
「産まれた時からずっと『ろくでもない』と言われ続けてきた」って、どんな気分なんだろう。
親が求めるのは技術と見返りだけで一人の人間として見てくれず、審査員はスケートの技術ではなく完璧な家族像を見せろと要求してくる。トーニャの心中は察するに余りある。
この母親が出てくるともう、めちゃくちゃ気分悪いシーン確定なんですが、演技力は馬鹿高い。本気でこのツラを嫌いになりそうな演技力。母親役のアリソン・ジャネイは、第90回アカデミー賞助演女優賞を受賞したそうです。そりゃ取るわ。
マーゴットも、初めての恋愛と思わせるぎこちない振る舞いがうまい。セバスチャンは何かおもろい(何でだよ)。序盤では二人して顔をムニムニしたりもじもじしたりしてるのが和む。完全にバカップル。で、何でこうなった?
小さい頃のトーニャ役は、当時注目の子役だったマッケナ・グレイス。『ギフテッド(2017)』で初めて見てから注目してるんですが、この子、何故か有名どころは「〇〇の幼少期」みたいな役ばかりで、どうしてもチョイ役になってしまうことが多くて…本作でもチョイ役ですが、納得の演技です。
いや、この作品よくこんなに演技派集めたな…かなり有名な事件らしいので、気合い入ってたのかもしれませんね。自分はオリンピック見たことないので、全然知らなかったんですが。
イカしたデブ野郎ショーンも、脇役ながら良い味出してます。もう本物のクソみたいな奴というかクソそのものです。
イヤーな話ばっかり書きましたが、ちょっとギャグというか、(鼻で)笑えるシーンもあったりして、そんなに胃が痛くなるほど重たい話でもないです。コメディチックな演出をあえて取り入れているので、ジャンルとしてはコメディ寄りなのかな。あとはドラマ?ドキュメンタリー?
ラストに当時のトーニャ本人のライブ映像が入っていますが、作中で言ってた「審査員に嫌われてる」ってのはトーニャの被害妄想かと思いきや、意外と的を射てるのかもと思いました。フィギュアの話を聞いてると、よく「妖精のような…」なんて言葉を聞きますが、妖精っぽくはない。ちょっとガサツというか…でも、個人的には好きです。観客受けしそうというのでしょうか、美しさより楽しそうで、子供が無邪気に駆け回っているような動きで、確かにお堅い審査員には受け入れ難かったんだろうなと。どこの国も同じで、「今までの常識通りじゃないと認めない!」という人はどこにでもいますしね。それがお偉いさんだと、潰される才能の数も段違いになっていく。
もっと色んな表現があって良いんじゃないかな。「芸術点」だというならなおさら。
ちなみに、最初に「大いに異論はあるだろうが」とある通り、本作ではトーニャが首謀者ではない、むしろ怪我をさせるなんて聞いてすらいなかったという話ですが、現実では、だいぶ経ってからナンシーに直接会って罪を認め謝罪したそう。ただ、TVでの公開謝罪だったそうなので、本当にやったから謝罪したのか、いつまでも後ろ指をさされ続けるのに耐えられず、やってなくても「和解した」アピールのために謝罪のポーズだけしたのか、今となってはわかりません。
このストーカーDV気質の夫なら、一時的な気分の高まりでトーニャの気を引くためにライバルを蹴落とす命令をしてもおかしくないし、本作の話の通り誇大妄想のショーンが勝手にやらかしたとしてもおかしくないし、もちろんトーニャが命令しててもおかしくはない。
スケートがすべてだった人生からスケートを奪われ、ボクサーへ華麗なる転身…とはいかず、まあ長くは続かなかったようですが、とにもかくにも親に愛されなかった分、「誰かに見ていてほしい」「愛されたい」しか心になかったのかなーと思うと切ない。スケートをやってれば、母親は愛してくれていなくても、見ていてはくれたもんな。
本作の評価は、アメリカでは「トーニャ目線に寄りすぎ」との批判も多かったそうだ。逆に、報道がトーニャ悪人説に寄りすぎてた可能性は?もう世間はトーニャを嫌いになってるから、事実なんかどうでも良いんだろうけども。
鏡の前で、笑顔の練習をしながら泣くトーニャの演技が素晴らしかった。
主演のマーゴットはプロデューサーも兼ねたとのことで、俳優・有名人として生きるマーゴットの世間に対する本音もシンクロしているのかなと思わせる台詞がちょくちょくあり、それも心に刺さる。
普段ぼんやりとした使われ方をする「世間」という言葉を「あんたたち」に変えて、見ている一人ひとりに考えてほしいという気持ちが伝わってくる。「あんたが私を苦しめてる」。
常々思うのは、何か事件が起きた時でも、世間のほとんどの人は事実を知りたいのではなく、自分を興奮させてくれる「ネタ」が欲しいだけだということ。
滑る世間はバカばかり。 トーニャ・ハーディングに幸あれ…。
実在のフィギュア・スケーター、トーニャ・ハーディングの半生を描くブラック・コメディ。
主人公トーニャ・ハーディングを演じるのは、『アバウト・タイム 愛おしい時間について』『スーサイド・スクワッド』のマーゴット・ロビー。なお、ロビーは製作にも名を連ねている。
トーニャの元夫、ジェフ・ギルーリーを演じるのは、『キャプテン・アメリカ』シリーズや『オデッセイ』のセバスチャン・スタン。
幼少期のトーニャを演じるのは、『gifted/ギフテッド』のマッケンナ・グレイス。
第90回 アカデミー賞において、トーニャの母親ラヴォナを演じたアリソン・ジャネイが助演女優賞を受賞!
第75回 ゴールデングローブ賞において、ジャネイが助演女優賞を受賞!
第23回 放送映画批評家協会賞において、ジャネイが助演女優賞を、ロビーがコメディ女優賞を受賞❗️
1994年に起こったフィギュア界の大スキャンダル、「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の中心人物であるトーニャ・ハーディング。
この事件や、その後に行われたリレハンメルオリンピックでの靴紐の一件などは日本でも大々的に報道されたらしく、当時を知る世代にはお馴染みの人物のようだ。
自分は本作でトーニャやこの襲撃事件を知ったのだが、現実でこのような出来事が起こっていたことを知り、とても驚いた!😵
まさに事実は小説よりも奇なり。
毒親からの虐待をきっかけに、人生が大きく狂ってゆくトーニャ。その姿は非常に痛々しい。
シリアスな社会派ドラマとしても成立する内容だと思うが、それをブラック・コメディとして成り立たせた大胆さは見事!
DVの描写はかなり生々しくて、ドキッとしてしまうほど暴力的なんだけど、それでもどこかにお笑いの要素が含まれており、エグ味が上手い具合にデトックスされている。
笑っていいのかわからないのに、ついつい笑顔になってしまうという…😅
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のように、当時の流行歌に物語を語らせるミュージック演出。
登場キャラクターごとに異なる言い分を並列的に描き出す『羅生門』スタイル。
『ハウス・オブ・カード』のように、主人公が第四の壁を破り観客に語りかけてくるという仕掛け。
こういった尖った演出がうま〜くブレンドされており、非常に洒落た映画になっているのも良い。
他ではあまり観たことのない、この映画独特の演出技法が作品にフレッシュさを与えている。
「完璧なアメリカの家族」像をスケーターに求めるフィギュア界。トーニャの型破りな演技は、それにそぐわないとして低く評価されてしまう。
しかし、衝動的で攻撃的、豪快で荒々しく、スキャンダラスなトーニャの姿はある意味ではアメリカそのもの。
「完璧なアメリカ」を求める業界に対し、「完璧なアメリカ」の姿を提示して見せたトーニャが業界から追放されてしまったというのは、なんとも皮肉な物語であります。
事件の真相は藪の中。
確固たる唯一の真実は、トーニャを取り巻くバカどもがお粗末な暴力事件を起こし、彼女から永遠にスケートを取り上げてしまったということ。
あまりに悲惨な顛末で、コメディ作品じゃなかったらとても直視できそうにない…。
とりあえずあのデブは許せん💢
エンドロールに流れる当時の映像。
あの虚言癖のデブとか、鳥を肩に乗せている鬼婆とか、マジで映画のまんまでビビる💦すごい再現度。
トーニャやジェフの再現度も素晴らしい。
本作のマーゴット・ロビーは本当に頑張っているし素晴らしい!✨トーニャの15歳〜中年までを堂々と演じきっている。
…が、彼女はどう見たって15歳には見えないっ💦
ここだけは本作の中でどうしても気になってしまうポイントだったなぁ。
もちろん、この作品だってトーニャへの同情的な視点から作られた物語であってこれが事実ではない。
もしかしたら、本当にトーニャが襲撃に関わっていたのかも知れない訳だし。
とはいえ、やっぱりトーニャには同情せずにはいられない。これからの彼女の人生に幸多からんことを🙏
マーゴット・ロビーさん、素晴らしい演技でした。
この作品もレビューしてなかったですね。
実話を元にして作られた作品としては、切り口も斬新で、スケーティングのシーンなどの映像も素晴らしいものでしたし、飽きさせない作りで、とても良い出来だったと思います。
エンターテイメントとして楽しめましたが…それにしてもトーニャ・パーティさん、可哀想過ぎでしたね(´・-・。)
あれだけの才能がありながら、育った環境や周りの親しい人たちがクズやバカばかりだったために、あんな事になってしまうなんて…。
母親がもう少しまともな人だったら、ジェフではなく他の人と結ばれていたら、また違う人生になっていたでしょうに…きっと当時も面白がる人ばかりではなく、トーニャの事を残念に思った方がいたのではないでしょうか?
この先は、事件の詳細を知らない方にはちょっとだけネタバレかもです。
それにしても何が可哀想かと言ったら、あの事件のせいでスケートを取り上げられてしまった事ですよね。
あの判決は酷過ぎですね。
どこかの国で受け入れてあげたり出来なかったのでしょうか?
オリンピックや大会への出場は兎も角、スケートだけは続けさせてあげたかったです。
関わる人って大事
まだ産まれてなかったからトーニャのことも、この事件のことも知らなかったが日本でも大々的に報道されていたらしい。
登場人物がほぼ全員クズ。母が酷すぎる。終盤感動的なシーンがあったが、お金のためにやったことだったのか、、。
ジェフは本当に指示したのかしてないのか気になる。
母から虐待されていたはずなのに、彼氏も似たような人物を選んでしまう。こういう悪循環(?)に陥っている人沢山いる気がする。
ショーンが1番酷かったが、精神疾患なら見世物にするのではなく然るべき施設に行かせれば良いのに、、と思ってしまった。そもそもなんでジェフはこんな人と仲良かったの、、笑
追記
→ジェフは精神疾患の人の運転手の仕事しているほど精神病に理解のある人だったからつるんでいたのか!
終盤の裁判のシーンはちょっと泣けた。「私からスケートを取り上げるのは終身刑と同じ」
あと試合前にチークを塗りながら涙を流すシーンを見てマーゴット・ロビー最高だなと改めて感じた。
トーニャの性格的にスケートよりボクシングの方が断然お似合いだと思った。
快作。劇場で見ねばだった。
考えさせられる
オリンピックの陰でこんな事が?
栄光と影を生々しく描いた作品
フィギュアにはあまり興味がないが、今更ながら最近マーゴット・ロビーのファンになり、出演作を一通り網羅してみようと観てみた。
当時のこのスキャンダルについては、覚えているような…すっかり忘れていたような…
あまり恵まれない家庭環境下からフィギュアでオリンピック選手に選出というシンデレラストーリーでもありながら、それに至るまでの幼少期の母親や結婚後は夫からの罵声や暴力により奮起して実力を発揮するトーニャの姿。事件の真相どうこうと言うより、トーニャのマインドが興味深かった。
全体的にズーンと沈む内容だったが、ラストシーンのトーニャがボクシングに転身し相手の強烈なパンチでダウンしたものの勇敢に立ち上がりまたステップを踏んだシーンは、少し救われた気がした。
タイトルなし
トーニャ・ハーディング、ケリガン事件、うろ覚えだったけど、悪者は前者としか記憶になかった。映画を見る限り、事実?はこんなだったとわかり、トーニャが少し可哀想だし、被害者の気もする。マーゴット・ロビーが粗暴なアバズレっぽくトーニャを上手く演じている。スケーティングシーンもCG?不明だけど素晴らしかった。母親役アリソン・ジャネイの冷徹演技は凄い。しかし、エンドロール実のトーニャのスケーティングシーンは、本当に実力があったんだと、相当の緊張感の中でプレーしたんだと感じた。
真相は分からない、けどこれも誰かの人生の1つ
伝説を作ったスケーターの「事件」を描いた作品。
真相が分からないという事実を軸に
色んな人のインタビューを上手く組み合わせて
観る者をどんどん混乱させていく。
けどメディアがどう報道したとしても、
本人しか本当のことを知らないんだから、
所詮これも誰かの人生に過ぎなくて、
周りでどう言おうと浅はかな意見にしかならない。
映画によってトーニャに哀れみを感じてしまったとしたら、
その当時メディアに翻弄されていた人たちと
結局は同じことをしているのかもしれない。
音楽の使い方は非常にポップで、
画面の切り取り方も思い切っていて気持ちがいい。
凝った色使いとかセットとかしてないけど、
演技やファッション、小道具の細かさで
主人公が活躍した時代の世界を作り出している。
トーニャをアメリカの象徴とする台詞は核心をついていて
まさにその通りだと納得してしまう。
でもその台詞が率直すぎるから、きっと台詞以外に
作り手の意図が隠されていると勘ぐってしまう。
もう一度観たいと思う。
(本筋とずれるけれど、襲撃されたメアリーは結果五輪で2位をとっているのも、普通に考えて拍手喝采モノだと思ってる。精神力がすごい。)
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