ディザスター・アーティストのレビュー・感想・評価
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こういう勝ち方もある
クライマックスの映画上映シーンがオチで、それまでの過程は長いフリだったのか!しっかり笑わせてもらいました。 元ネタの作品は、はっきり言って笑わせてるというより笑われているのだが、考えてみたら評判(悪評?)が評判を呼び海まで超えてその存在を知らしめたんだからすごい。 期待感を散々煽られたあげく思ったほど面白くない大作映画もある一方で、駄作とわかっていてもつい観たくなる駄作って、それこそ狙って作れるものではないからやっぱりすごい。
「史上最低の駄作」を題材とした、抱腹絶倒のコメディ映画
2003年に公開され、「史上最低の駄作」と酷評された『ザ・ルーム』を題材とした、切れ味バツグンのコメディ映画! いやー、最高に楽しかった! 同作にて製作・監督・主演を務めたトミー・ウィゾーと、 準主役を務めた彼の友人、グレッグ・セステロの姿を描きます。 名作『ホーム・アローン』の存在すら知らないなど、 知識は素人以下であるものの、 映画製作への情熱だけは人一倍持っているトミーを演じるのは、 サム・ライミ版『スパイダーマン』などのジェームズ・フランコ。 型破りな人物像と、何故か応援したくなってしまう愛らしさを兼ね備えた彼の演技は、 まさにキャリアベストでした。 また、俳優としての自分に自信を持てなかったグレッグが、 トミーとの友情を糧に成功を追い求める姿にはストレートに感動させられる、 ブロマンスとしても秀逸な作品だと感じました。 そんな青春映画の一面も持った本作は、 トミーが繰り広げるドタバタに大いに笑ったのち、 次第に帯び始める不和の予感に悲哀を感じ、 彼らが迎える「青春の終わり」には両者ともに同情してしまうという、 非常に多面的な魅力にあふれていました。 グレッグ以外にまともな友人もおらず、人にバカにされる生き方しかできなかったトミーが、 笑うしかないほど酷い現実を受け入れ、それでも前を向いて歩いていくラストは必見。 どれだけ文句を言われようと、映画に情熱を傾け続けたからこそ、 彼の作品はカルト的人気を博したのだと納得させられるばかりでした。 ジェームズ・フランコは批評家に絶賛され、ゴールデングローブ賞まで獲得しましたが、 その翌日に5人の女性から過去のセクハラを告発された影響で、 日本では劇場未公開となってしまった今作。 ジェームズの行いは決して許されるものではないですが、 映画愛を高らかに謳ったこの作品、彼の背景を十分に理解した上で楽しんでいただくのがオススメです!
駄作でもカルトになれば
日本では公開されていないひどい映画の制作秘話。 製作、監督、主演をした男(ジェームズ・フランコ)は製作費に600万ドルつぎ込んだとのこと。 2003年にロスで1館のみ公開され、収入が1,800ドルというから驚き。 この男は未だに謎が多いらしく、ハリウッドの映画作りの裏側を覗けて面白い。 まぁ、このひどい映画は見たくないけど。
フランコ版『エド・ウッド』か?
ジェームズ・フランコが監督だとは聞いていたが、主演のトミーまで彼が演じていたとは気づかなかったよ!偉大なる勘違い男がその勘違いが生み出す成功物語と言ってもよいのでしょうか。所詮は金があるからこそ成り立つところに不満も残る・・・ 世の中には駄作として名を残すがカルト的人気を保ってる作品が多い。来年にはエド・ウッドの『プラン9・フロム・アウタースペース』や『死霊の盆踊り』(1987)も32年ぶりにリバイバル上映されるらしいが、こういったキワモノ好きにはたまらない作品の一つなのでしょう。600万ドルの製作費に対して1館限定上映でなんとか2週間上映され、初週興行成績が1800ドルというから驚きだ。ただし、プレミア上映でどうしてそこまで笑えるのかわからないのでちょっと引いた。 もしかしてトミーはエド・ウッドを目指していたのか?それとも、一度死んだと言ってたから、エド・ウッドの生まれ変わりなのかとも想像できる楽しさ。「この監督は映画観たことあるのか?」などとスタッフから陰口叩かれようがおかまいなし。我が道を行く!だ。 失敗作と成功作は紙一重。映画史でも観客が観るまではわからないビックリ箱みたいなものかもしれません。その繰り返しによって今日までにおける数々の名作が誕生したのだと信じたい。
謎すぎる男トミー・ウィソー
恥ずかしながら、この映画を観るまで「ザ・ルーム」もトミー・ウィソーもまったく知らなかった。 「エド・ウッド」系譜の映画なんだけど、トミー・ウィソーの正体があまりにも謎過ぎて感情移入しずらいw
フランコ兄弟の大傑作
機内にて。オスカーにもノミネートされず、日本の公開もいつになるか全く分からなくなってしまい…と思っていたらまさか機内で観れるとは! そしてめちゃめちゃ面白い!史上最低の映画と言われているらしい「The room」を作った人々の経緯を再現した映画なのだが、元ネタを知らなくても本当に笑え、感動する。しかもジェームズフランコ監督、デイヴフランコとジェームズフランコが主演というなんとも最高なキャスト。セスローゲンやザックエフロン、その他の有名俳優も多数出演しているのでそれだけでも見応えがある。 なんとも変わったトミーだが、なぜか彼のおかげでグレッグはLAへと導かれ、映画も彼のお金で作れる。トミーの狂気的な行動も全く憎くなく、これが笑いに変わる。自身で書いた脚本を自分で勝手に変えてしまい、「human behavior」だけで片付けてしまう彼の人間的な魅力に惹かれる。 全てのシーンに異様な狂気が伴っており、その違和感がクセになる。 ラスト、映画の全てが詰まったシーンに人生の希望を与えられた気分になった。今までに味わったことのない気分を味わえた。
A disater movie dedicated to the disaster artist who made the most disastrous movie
機内で他に選択肢がなくて仕方なく。
本物のTommyは軽く40代に突入していそうな風貌でした。
孤独で風変わりなコミュ障おじさんは、Gregに声をかけられて余程嬉しかったのかも知れません。Gregへの執着が、自分達の作品を完成させるという映画仲間としての約束を果たすためと見なせば、初志貫徹でちょっと見直すのですが(^_^;)、ガールフレンドとの仲に嫉妬したり、まるでゲイか幼稚な友情のようでした。
純粋で、すごく謎なおじさん(。-_-。)。
カリスマ性…ではない気がします(^_^;)。
おかしな人達が少なくないであろうHollywoodで、資産があるからこそ彼の狂気?にみんな辛うじて付き合えたっていう感じです。
Franco兄弟、やはり少し似てますね。
ちょいちょい大物俳優が顔を出してます。
アレの袋詰め…初めて観たかなぁ(*_*)。
機内でも遠慮なく映っていました。
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