「フランコ版『エド・ウッド』か?」ディザスター・アーティスト kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
フランコ版『エド・ウッド』か?
ジェームズ・フランコが監督だとは聞いていたが、主演のトミーまで彼が演じていたとは気づかなかったよ!偉大なる勘違い男がその勘違いが生み出す成功物語と言ってもよいのでしょうか。所詮は金があるからこそ成り立つところに不満も残る・・・
世の中には駄作として名を残すがカルト的人気を保ってる作品が多い。来年にはエド・ウッドの『プラン9・フロム・アウタースペース』や『死霊の盆踊り』(1987)も32年ぶりにリバイバル上映されるらしいが、こういったキワモノ好きにはたまらない作品の一つなのでしょう。600万ドルの製作費に対して1館限定上映でなんとか2週間上映され、初週興行成績が1800ドルというから驚きだ。ただし、プレミア上映でどうしてそこまで笑えるのかわからないのでちょっと引いた。
もしかしてトミーはエド・ウッドを目指していたのか?それとも、一度死んだと言ってたから、エド・ウッドの生まれ変わりなのかとも想像できる楽しさ。「この監督は映画観たことあるのか?」などとスタッフから陰口叩かれようがおかまいなし。我が道を行く!だ。
失敗作と成功作は紙一重。映画史でも観客が観るまではわからないビックリ箱みたいなものかもしれません。その繰り返しによって今日までにおける数々の名作が誕生したのだと信じたい。
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