映画レビュー
恋は盲目
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この子のおかげで最後まで見ることができた。アパートの大家からは家賃の催促、そしてわいせつ強要未遂。酒浸りの父親(伊武雅刀似)からは「酒買ってこい」と罵られ暴力の被害に遭うミルム(ソル・イナ)。バイト先のコンビニ店長(清水ミチコ似)からも遅刻が多いと言われるし、災難だらけのミルムだった。
そんな彼女に安らぎを与えてくれるのは地下街で弾き語りをする盲目のキム・ヒョンスだった。父親や大家から逃れるためにヒョンスの家に押しかけたりして、無茶苦茶可愛いのです。しかし、彼らの周囲では猟奇的な連続殺人事件が発生していて、ミルムにもその毒牙が忍び寄ってくる。
多分、原作はよく出来た作品なのでしょう。予算の関係だろうけど、映像になってしまうと、美術面やディテールで粗さが目立ってしまいました。K-POPのアイドル・バロの歌も雰囲気がいいし、それほど下手な演技じゃないのに、刑事から写真を見せられ「この男を知ってるか?」と訊かれたときに、素直に答えちゃって・・・まぁ、観客には理解しやすいようにしてるんだろうけど、周りの誰も気づかないなんて!
それに、ヒョンスの部屋には本もギッシリ、テレビや写真立てもある。ミルムちゃんもおじさんに恋してるためか見えることに気づかないんですよね。まさしく恋は盲目!
自分の「殺人の告白」という小説を聞かせるイ・チュンス(いっこく堂似)はなかなか良かったけど、真犯人じゃないことも伝わってくる。まぁ怪しい人物もわかりやすい(カンニング竹山似)。ソル・イナじゃなかったら、1点くらい。
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