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映画「ホーンテッドテンプル 顔のない男の記録」 ホーンテッドテンプル 顔のない男の記録
劇場公開日 2018年1月8日
解説
日本の寺で想像を絶する恐怖に襲われるアメリカ人グループの運命を描いたアメリカ製ホラー。いつでもどこでもカメラをまわしている撮影オタクの青年クリストファーは、幼なじみのケイトとともに、日本にいるケイトの恋人ジェームズのもとにやって来る。偶然入った骨董品店で「語り部」という古書を見つけたケイトは、そこに描かれていた寺に興味を持つ。既に廃寺となったその場所を突き止めた3人は、宿で出会った少年に導かれ現地を訪れる。しかし3人の周囲はいつの間にか闇に包まれ、少年は忽然と姿を消していた。クリストファー役に「ファイナルガール」のローガン・ハフマン。日本からは竹中直人、内田朝陽、黒川芽以らが参加。「テッド」シリーズの撮影監督マイケル・バレットがメガホンをとり、「サプライズ」のサイモン・バレットが脚本を手がけた。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。
2016年製作/78分/アメリカ
原題:Temple
配給:KADOKAWA
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2022年3月24日
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鑑賞方法:VOD
舞台が日本で、出演者も日本人の方が多いですが、アメリカ製です。
『リング』や『呪怨』に誘発されたのか。
西洋とは違うホラーを撮りたかったのか。
ツッコミどころ、欠点、ありますが、
思ったよりは、良かった…
でも…
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自宅にて鑑賞。日・米合作、原題"Temple"。廃寺に纏わる因縁めいたミステリー仕立てのホラー。時折、POVめいた映像を挟み乍ら進行する。全篇振り返ると、詰めが甘く、細部の設定や展開がモヤモヤした儘に終了した印象で、ストーリーも意外性が乏しく、よくある廃墟を廃寺に置き換えただけに思え、魅力的では無かった。石切り場に戻るラストも蛇足的。狐女の様なクリーチャーは一瞬だけの登場だったが、魅力的な造形ではあるものの指が長いのは違和感があった。80分にも満たないごくごく短い尺だったが退屈してしまった。35/100点。
・オープニングクレジット、アルファベットの名前の背景に一文字ずつ。「霊」 「恐」 「狂」 「恐」 「呪」 「死」 「怪」 「狐」 「怪」 「呪」と(恐らくこの順に)漢字が重ねられており、二度使われているのもあったが、漢字好きな日本贔屓を狙った様に思えた(タイトルには「寺」を重ねて欲しかった気もする)。
・都会の喧騒に裏日本とも云うべき寂れた寒村とのメリハリを附けた構成に尺八等の和楽器を用いたBGMが使用されており、西洋人の“通”が好みそうな和が映し出されており、田澤大和演じる“セイタ”の正体や事件の真相も西洋人が好みそうである。ストーリーは一作目の『呪怨('99・映画版;'02・ハリウッド版THE JUON:'04)』にどこか似た印象を持った。子供達の囁きやわらべ歌めいたSEは、韓国のホラーっぽかった。
・ただいちゃつくだけの嫌な奴にしか写らなかった“ジェイムズ”のB.T.スクリナー、栃木で何をしていたのだろうか。後半、切れた筈の懐中電灯持って助け出すと飛び出す“ケイト・トーマス”のN.ワーナー、ワイルドな顔立ちは好みが分かれそう。“クリストファー(クリス)”のL.ハフマン、J.ギレンホールを髣髴させる笑顔と面影があった。難しい言語に対し、頑張っていたのは認めるが、日本語が堪能な役柄通りには見えなかった。藤田宗久の“ヒトシ”は何を見て、眼を抉った(抉られた?)のか判らないし、呪われた者が揃って眼を潰される意味やそもそも寺と眼にどんな因縁や関連があるのかも不明である。廃寺の目印となる像も西洋風女神像の様で、日本の物とは思えなかった。日米合作と云う事で、エンドロールを眺める限り、日本側からも沢山のキャストやスタッフが参加している様だが、もう少しどうにかならなかったのか残念である。
・ロケの大半は、山梨県赤沢村で行われ、全ての撮影は僅か16日で撮り終えたらしい。
・ドンッと構えた“リョウ”教授(刑事?)役の竹中直人は流石の存在感と演技で、この方の振り幅には恐れ入ってしまう。そして端役ながら村で蜜柑を使い“ヒトシ”の逸話聴かせる老人役の十貫寺梅軒が説得力ある印象深い演技だった。
・鑑賞日:2018年3月4日(日)
2019年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
田舎の寺で見つかった顔を剥がれたような男。外国人であるその男に一体何があったのか…。
海外製の和風ホラー映画。尺の半分以上が何も起きず後半も怖いわけではない。ブレアウィッチ系ながらそこまで考察要素もない地味な作品でした。
2018年9月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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観光で日本を訪れたアメリカ人の学生3人。
興味本位で「近付いてはいけない」と言われた寺へと向かうが、そこで怪異に襲われるというホラー作。
ひとつ前にレビューした『JUKAI/樹海』と同じく、製作は海外、舞台は日本のホラー作品となる。
...
映画は顔に大怪我を負った男が警察に尋問されるシーンから始まる。
この男は誰なのか? 一体この男に何があったというのか?
……というミステリで物語を引っ張ろうとしたと思うのだが、この結末が特にサプライズにもドラマにも
繋がらないのは残念というか逆に驚いた。素性を隠すのは、物語上の伏線なのが普通じゃないのかしら。
いちばん物語上で伏線張ってたのはあの男の子かね。あの分かりきったサプライズをサプライズと呼ぶならだけど。
上記を含め、思わせぶりな要素は色々提示されるのだが、提示するだけで結局どこにも行きつかない要素が多過ぎる。
寺のある森で行方不明になった5人の子ども……
寺に住み着いていて殺されたという謎の僧侶……
目玉をくり抜いて森から戻ってきた男……
半人半狐の妖怪の伝説……
それら不気味な情報の数々がどう繋がるのか期待したが、なんとひとつも回収されずに終わるんである
(怪異として登場はするけど、そこで終わりなのよね)。
だいたい「あの寺はヤバい」と皆が口にするのに、寺がおかしくなった起源が全然語られないのは何故なのか。
ううむ、狐の妖怪が人々の精神を惑わしてるってこと? その割にはフツーの獣みたいな襲撃しかしないし。
幼馴染のケイトに秘かに思いを寄せてるらしい主人公クリスと、ケイトの彼氏ジェームズの三角関係も
描かれるが、怪異の話と同じくらいの尺で、主人公らの痴話喧嘩に付き合わされる。眠いです。
幼馴染を喜ばせようと寺の情報を拾ってくるとか、途中で彼らを分断させるための動機として
多少は作用してるのかもだが、そんなに引っ張るとこなのそれ?と、ウトウトしながら観ていた。
竹中直人や古舘寛治も存在感たっぷりに出演しているのだが、その存在感の割には本筋には絡まない。
彼らを知らない観客だったら「あのやたら高圧的なグラサン刑事は何だったんだ」とか
「あのやたら訳知り顔なサラリーマンは何だったんだ」とか首を傾げるんじゃないかと思う。
……あれ? そもそもあの寺の書物が骨董品店に置いてあったのって何でだっけ? そんな物騒なものなら店頭に
置いちゃダメでしょと思うのだけど、まあ怨霊が無知な人をおびき寄せるために置いてたということなら、まあ。
...
半人半狐の妖怪のビジュアルは凝っててちょっと良かったのと、
ひとつ前にレビューした『JUKAI/樹海』と同じく、アメリカ映画
にしては日本描写が割とリアルな方なのが救いだろうか。
けどまあ……総じてイマイチな出来でした。ホラーっぽい要素やミステリっぽい要素を
色々チャンプルしたけど、炒めきれずにグズグズのまま仕上がっちゃった感じ。
個人的最低点の1.5までは付けないが……かなーりイマイチの2.0判定で。
<2018.09.24鑑賞>
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