レディ・バードのレビュー・感想・評価
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JK✨
女性の人生で一番瑞々しい高校生時代
毎日が濃くて長い、そして深い
感性が敏感で成長期であり、能力が一番発揮される細胞活性期
あたしも人生振り返ると一番内容の濃い時期が
高校生、辛く傷ついた時期でもあったから
思い出したくないこともあるけど
心の中は一番輝いていたかもしれない
あの頃の自分がなかったら今の自分はない
国内外問わずJK映画は好き、大人気ないほど好き♡
娘が高校卒業する時、JKとも呼べない、短いスカートの制服も着れない、と思ったら
あたしまで悲しかったな〜
この映画のママは子育てを楽しめていなさそうで可哀想だった…母娘とも
でも心情はわかる
これもA24か…
瑞々しい感情が合間合間に溢れてた
途中からあぁ、サクラメントにはこんな田舎町があるんだ。この町にはこんな子が住んでいてこんな学生生活を送っていて友達や彼氏はこんな人達なんだ。と実際の事として受け止められる自分がいた。
誰かと知り合ってお互いの話をしていつの間にか相手の半生を知ってしまったみたいな、、、
町の外に出てはじめて自分をつくった故郷の生活が自分のアイデンティティになる。環境をかえることで反発していた過去がバックボーンであり自分を待っていてくれる場所になる。彼女目を通すと親とふるさとってとても似ている。
何だか違うこと、やっぱり必要なこと、なりたいイメージ、あの人のあり方、彼女を通して色んな人とも話しをしたような。
経験することって人を育てるんだなってしみじみ感動してしまった。
翔けレディー・バード
母娘喧嘩
豊かです
この映画の骨子は母親への愛情と郷愁だと思います。母子の基調となる物語はガラスの動物園や蜜の味などに通じる普遍性がありました。いわば、いつの時代にもあった、思春期から大人への成長のドラマです。グザヴィエドランの描く母親にも重なります。ただし描写はフレッシュで独自のものでした。
正直なところ、これだけ豊かなペーソスを女優が表現しえたということに驚きがありました。とうぜん元々才能豊かな人だったのでしょうし、良人ノアバームバックや20th Century Womenへの出演経験などから得た情緒も垣間見えますが、ほとんど初回作といえるレディバードに、すでに監督グレタガーウィグの意匠がありました。
顕著なのはキャラクタライズだと思います。一見よくあるティーンのドラマですし、父母/兄/友人/先生(シスター)/彼氏などの配置も普通ですが、ディティールには通俗を用いません。母の厳しさも父の優しさも、兄のミゲルとその彼女シェリーも、ゲイのダニーも遊び人のカイルも、微妙に癖があります。ただし同時に普遍性も併せ持っています。とてもリアルなのです。
いったんは背伸びして処女も捨てますが、プロムの晩、元の親友ジュリーのところへ戻ってきたレディバード/クリスティンは、一皮むけてまっすぐな気持ちになっています。
口うるさい母の愛情に気づいて寛容になりますが、すれ違うようにしてNY行きと重なってしまうのです。
母への贖罪の気持ちと郷愁から、着いてすぐ急性アルコール中毒になり救急車で運ばれます。
留守電にはじめて入れたメッセージは、ほんとは大好きだったサクラメントの街並みと母への感謝でした。
おそらく白眉となるセリフは鷹揚なシスターサラのレディバードに対する分析だと思います。彼女は地元を毛嫌いする彼女の論文を読んで彼女がじつは地元サクラメントを愛していることを見抜くのです。レディバード/クリスティンは「ペイアテンションしてるだけ」と言いますが、シスターは「同じことだと思わない?「愛情」と「注意を払う」って」と金言します。
すなわちそれが母に対する愛情と重なってきます。クリスティンは煙たいと感じながら、いつでも母に注意を払ってきました。母も地元も、本当は大好きなのです。それがラストシーンへ生きてきます。
しかしこんな精彩のある情緒を当時33歳の女優が書いて撮っているわけです。
ぜんぜん関係のない話ですが、昔の人が洋画を見て「戦争負けるのは当然だと思った」という話をよく聞いたものです。
ただし、優れた米映画を見たとき、戦争もない今の時代に、戦争も知らない私が「あ~、やっぱ戦争負けちゃうわけだよね」と思うことがあります。
そんな映画でした。
これから新しい生活が始まる時に元気がもらえる
サンフランシスコのサクラメントに住む我らがレディ・バードと彼女の周辺の物語。
個人的には同年代の話ともあって、ものすごく共感できました。
親や友人とも関係がこじれたり、思うように行かなかったり、将来のことも考えなくてはいけなくて、何かと生きづらい17歳。
そんな難しい年頃をレディ・バードが体現してくれていました。
先生や友人、恋人などレディ・バードを軸に色々な関わりの人たちが出てきますが、なんと言っても親子同士のやりとりが特に良かったです。
厳しい訳ではないけど、レディ・バードにガミガミ言ってしまうお母さん。
自分も大変だけど、常に子供のことを考える優しいお父さん。
ラストの空港のシーンはしっかり感動させてくれます。
特に悪役はおらず、彼氏達や友人達もなかなか良いキャラクターでした。
レディ・バードだけでなく、彼ら彼女らもまた問題を抱えている。
個人的には親友のジュリーが大柄だけど可愛らしく、レディ・バードとの絡みも最高でお気に入りです。
今作の監督グレタ・ガーウィグさんと主演のシアーシャ・ローナンさんは公開中のストーリー・オブ・マイライフで再タッグを組んでいるようです。
今作はとても良かったので、近いうちに観に行ってみます。
思春期の子供の葛藤を描いた作品。
ピンクのギプスはファッションかと思った・・・
やっぱり高校生のときまでは、何かに憧れ、何かを求め、何を信じればよいのか悩む時期。息苦しい田舎から脱出して初めてわかることもある。ぽっちゃりタイプのジュリーなんて子は田舎の必需品のような存在だし、これから羽ばたこうとする子も必要なのだと思う。ニューヨークでは9・11以降で人の心もがらりと変わった頃、だけど、カリフォルニアからニューヨークに行けば自分も変われるはず!
田舎の良さなんて都会に住んでみなきゃわからない。自分的には田舎から飛び出そうとしたものの、さらなる田舎に行ったもんだから人とは違うけど、「ふるさとは遠きにありて思ふもの」by室生犀星。その気持ちは同じ。その言葉が金沢出身の文豪だと知ったのも、外に出てからだった(恥)。
「レディバードと呼んで」というクリスティンの気持ちもよくわかるけど、自分が未熟だったと気づくのは後々のこと。それでも片意地を張ること、富裕層住宅街に住みたいと憧れること、つい嘘をついてしまうこと、誰もが経験することなのでしょう。ただ、男目線で見ると思いっきり感情移入もしづらいし、兄貴のミゲルのライフスタイルの方がすんなり受け入れられました。
なんだかアメリカも田舎の方だと、日本と同じ感覚だなぁ~とも思った(プロム以外)。これも9・11以降だからだろうか、アメリカ国民が皆平和を求めて模索中であるかのような雰囲気。そして、ミゲルが失業中の父親と同じ会社へ面接に行くところが印象に残った・・・
一言では表せない感じ。
すごくすごくよかった。青春って言葉だけで表現するにはもったいないくらい、レディーバードと同世代の人も、母親世代の人も、必ず何かを感じる作品だと思う。
私は、高校を卒業して、地元を離れる時のこと、そして、田舎へ帰った時のことを思い出した。
飛行機から、自分の生まれ育った地を見下ろして、徐々に遠くなっていく時のこととか。
若さ特有の、未知の世界に飛び込む時のワクワク感と、家族を残して離れる時のちょっとした後ろ髪引かれる感じ、そして、自分はやっていけるのかという不安、これからどうなっていくんだろう、という自分の将来への責任感。そういう感情を思い出させてくれた。
シアーシャやルカースヘッジズ、ティモシーシャロメなど、実力派の若手俳優たちをキャスティングし、脚本も若々しく、観ていて飽きない演出が素晴らしかった。(みんなすごいですね。)
主人公もだけど、やっぱり注目したいのはレディーバードのお母さんかな。
二人とも性格がそっくりだから衝突するんだけど、やっぱりお母さんがいい、娘がいいって、結局返ってくる。 二人のシーンが一番好き。 空港に娘を送っていくシーンなんかは号泣でした。
あとは、カイルとレディーのベッドシーンは面白すぎた笑。「初めてなのに私が上に乗るとかありえない!」っていうシーンでなぜか爆笑してしまいました。笑 確かに珍しいパターンやなとw
ちょっとこじらせ系で奔放な主人公を演じたシアーシャちゃんが本当に良い!
18歳にしてはちょっと子供っぽいところも、素敵だった。
劇中に何度もlove という単語が出てて、愛の伝え方というところに関しても、この作品の重要な要素だったのかなと思う。
もう一度観たいと思ったから、あえて3.5にしました⭐️
レディ・バードとクリスティーンの物語
理想と現実ギャップ
自分と境遇を否定する女子高生。
シスターの「同じことでしょう。"愛する"と"注意を払う"とは」という言葉から物語の流れは変わる。
その後のママは、レディ・バードに対してもこれまでと同じ態度なのに、観客には全然違うパーソナリティに見えてくる。そして自分も含めて全てのものを許すことができるようになった。
最後は、あれだけ露骨に否定していたカソリックの神と和解し、母親とも和解する。
運転免許がここへの伏線だったとは。
こじらせハイティーン
一言。「こじらせハイティーンじゃのお」。
◎よかった点◎
・とにかく「この街から出たい」。田舎の地方に住んでいた私と、どこか重なるような。
「何かがしたい」わけじゃないけど、この現状は何処かへ出れば解決する。
まだ小さな世界でしか生きたことのない、ティーンエイジャー。
でも頭でっかちで、なんとかできるはずって思い込んじゃうんだよなあ。
・「ママは怒る理由を探している」。
ぶつかり合う母娘。ママもかつては娘だったけど、愛情表現が下手。
私は親になったことがないから、その立場・思いはちょっとわからないけど。
「州内の大学なら安い」「うちには他所へ出すお金がない」。
きっと同じことを言ったかも。
・ボーイフレンド・友人、クラスメイト。
その辺のモヤモヤっとした感情、ちょっとヒリヒリ思い出したり。
そしてつくづく「日本にプロムがなくて、よかったわー」。
△いまいちな点△
・淡々と話が進むので、100分くらいの話がやけに長かった。
つまり、盛り上がりがないのが残念。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「お金は人生の成績表ではない」by母。
タイトルなし
閉塞感漂う片田舎の町
17才"レディ・バード"クリスティン
高校生活最後の年
家族・進学・友人・ボーイフレンド
揺れ動く心
反発しながら一歩大人に近づく
リアリティ溢れる青春映画
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母娘の諍いは
愛情があるがゆえ
親離れは成長の証し
母も子離れしなければならない時
大人になってからが長い人生
大切な…貴重な10代
育った土地・環境
受けた愛情
全てが心に刻みこまれ
自分の一部になる
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監督自身の出身地
カリフォルニア州サクラメントが舞台
自伝的要素が盛り込まれている作品
多感な青春時代を思い出し
母の気持ちもよくわかる映画😌
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シアーシャローナンとティモシーシャラメ
今夏に公開が延期された
📽️「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」 で共演しています
主演、Saoirse Ronan が可愛すぎる。
母と娘
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