レディ・バードのレビュー・感想・評価
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シアーシャ・ローナン
グレタ監督が2分で決めた!
と耳にしましたが
まさにレディーバード=シアーシャ・ローナン!
憑依しているかと思うほど彼女は役にハマっていましたね・・
「名子役は大成しない」ジンクスをシアーシャはブチ破ってくれました!
オスカー候補も大大納得です!
アメリカらしい映画にじわりきた
テンポがよくて軽やかで、笑えて卑猥で、時にポロリ…清く正しくまさにアメリカ映画らしい作品。
ちょっと偽善的かなっと思ったりもしたけれど、低予算で脚本と編集を一生懸命工夫しながら物語を紡いでいるような姿勢が非常によくて、お涙ちょうだい的な演出にも素直に泣けた。予想以上の制作費で、いろんな面でびびったけど…
良き監督が良き俳優を使って、良き映画を一生懸命作った結果を堪能できるといった印象を受ける。この作品の質というものは、表面的なものでは見えてこない気がする。
悪くいえば、単にアメリカ人のノスタルジーなのかもしれないけれど、それが結構感動的で、大国主義とは違ったパトリオットが伝わってくる。
それほど期待していなかっただけに、非常に見入ってしまった。多分、期待して見たとしても、感動しただろうけれど。
フツーじゃん!!なんて思っていたら、グッときちゃった。 学校の事、...
青春映画の傑作
主演のシアーシャ・ローナンは「ブルックリン」以来、監督・脚本のグレタ・ガーウィグは「フランシス・ハ」以来であったが、本当に素晴らしい作品で感無量であった。
ストーリーはカトリック系の高校にて大学受験を控えている少女クリスティン、自称レディ・バードが家族や友達、恋人との関係性に悩み、苦しみながらも人として成長していく様を描いたものである。
まず、主人公のレディ・バードの人となりが「フランシス・ハ」のフランシスといった感じ。品が無くて痛々しいけど、ちゃんと自分を持っていて憎めない感じ… そうゆう難しい役どころを見事に演じたのはシアーシャ・ローナン。彼女は多感なキャラを演じるのも上手い。また、「ブルックリン」のような郷愁を脚本に加えているため、若干のデジャヴを感じる。
非常にリアリティがあるのが本作の魅力の一つ。各キャラクターの気持ちは一方通行がほとんど。多感な思春期における葛藤や悩み、全ての描写にリアリティがあって痛々しくも鑑賞者の心に寄り添うものとなっている。
主人公の母親役のローリー・メトカーフの演技も絶妙。娘と対立しながらも親として愛情を注ぐ母親を見事に演じていた。ティモシー・シャラメやルーカス・ヘッジズも良い演技だった。
作品全体の雰囲気、世界観が自分のツボすぎた。ウィットに富んだ会話にクスッと笑えるし、全体の関係性を俯瞰で見れるというのが心地よく、人の成長を目の当たりにできる。展開が早いけど密度濃くて飽きることもなく、音楽を含め演出も非常に可憐でその世界に飛び込みたくなってしまう。ここまで、ヴィヴィッドかつ豊潤な映画は久しぶりである。
青春映画が大好きな私にとって、日常的でリアルな描写の中で、そのキャラの心情の変化が見られたとき、そのキャラを愛おしく感じてしまう。その効果が存分に発揮されたのが本作であって、キャラクターだけでなく、作品全体に愛着が持てる。個人的には「JUNO」や「ぼくとアールと彼女のさよなら」に並んで青春映画の傑作だと感じる。
今後のグレタ・ガーウィグの監督作にも注目していきたい。
たとえて言えば「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のような。そのような主人公の日常を坦々と描く手法。個人的には自分の子供のことを投影するようにこの映画を見た。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「レディ・バード」(Lady Bird)を見た。
冒頭から、走っている車の助手席からいきなり道路に飛び降りるような、そんな無鉄砲な女子高生が主人公である。
同居している兄は大学を卒業してもアルバイトをしている。
母親は夜勤の仕事。
父親はやがて失業。
家庭は裕福でなく、どちらかというと貧困地域に家がある。
演劇部の友人との友情と確執。
複数のボーイフレンドとの異性交遊。
地方都市(サクラメント)での退屈な生活に飽きている。
NYやSFなどの都会の大学に進みたい。
そのような主人公の日常を坦々と描く手法。
たとえて言えば「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のような。
我々夫婦にも近い世代の子供がいる。
個人的には自分の子供のことを投影するようにこの映画を見た。
カミさんにはまだ映画を見た感想を聞いていない。
こちらから尋ねないと映画の感想は言ってくれないのだ。
米国での観客満足度はかなり高い。(79%)
また批評家の評価は見たことの無いような高得点だった。(99%)
上映時間は94分。
映倫区分はPG12。
性的な表現が少しある。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
レディーバードという反抗期
3.3
何もない田舎が嫌いで、干渉しすぎの親が嫌で。
思春期あるある
2018年度ベストムービー!
クリスティンが、親友ジュリーの所に戻り和解するシーンにホロッとする。
*この作品に共感出来るのは、どこかまだ子どもっぽい女子高校生が、進学とか親からの自立、恋愛、友達との友情といった日常的な問題を、比較的リアルに描いているからだと思う。アメリカの学園ものというと、過剰にドラッグやらセックスが描かれ、"アメリカとは、そういう文化なのか"と思わされて来たが、決してそうではなく、日本人と同じ様にアメリカの若者も将来について悩んでいるのだ("中産階級は"との但し書きはつくが)。
NYで新しい生活を始めるクリスティンの姿を見ていると、こちらまでワクワクしてくる…たとえ、悩みはまだまだ多くとも…。傑作である。
こんなものじゃないの
青春は、切なく楽しいが
カリフォルニアのサクラメントの田舎に住む女子高生のクリスティナは、自らレディバードと呼びNYへの進学を望んでいるが、故郷付近を望む真逆な性格の母親、リストラ中の父親、就活中の兄貴など前途多難だ!恋に、失礼、初体験と青春の切ない姿をシャシーャローハンが好演!
レディ・バード可愛い
レディ・バード役のシアーシャ・ローナン可愛いのね。少女漫画に出てくるような顔してんの。スタイルも良いしね。
レディ・バードは自分の欲求にむちゃくちゃ素直なの。男の子にも頑張ってアタックするし、キスをしてれば「胸さわっても良いのよ」って迫ってくし。
それでレディ・バード少しアホなのね。オープニングでいきなり車の戸を開けて骨折するし、アホな選挙ポスター作るし、シスターの車にいたずらするし。そして、嘘もついちゃうし。
高校3年生の女の子が、お母さんとぶつかりながら、自分の進路も考えながら、友達関係・恋人関係もこなしながら頑張るっていう普通の話なの。でも、主人公が素直でアホなかわいい性格だから、楽しく観ちゃうね。
ラストは、自分も田舎から都会の大学に進学したときのことを思い出したね。
共感ではないが
痛いほどに
あっちこっちに激しく動く、レディ・バードことクリスティンの感情に振り回される92分。
大きな起承転結のストーリーというよりも、小さな出来事が重なって重なって、主人公も友達も家族も少しずつ成長していく様がコミカルに切り取られていた。
個性的な魅力に溢れたキャラクター達とポップな展開に楽しく観ることができた。
自我の強い母と娘の、まくし立てるようなやり取りとすれ違いには自分の身にも覚えがありすぎて胸がつかえたようになる。
自分のことを愛し真剣に思ってくれているからこその小言とわかっていても、素直に受け取れない。
ただ認めて欲しい、肯定して欲しい、わかりやすく愛して欲しいだけなのに。
わかる、痛いほどわかるよその気持ち…
映画だと不思議と客観視できるもので、母親の気持ちもグッと伝わってきた。
個性ある娘をもっと可愛がりたいし褒めてあげたいけれど、心配は尽きないし現実的な経済問題も山積みで、どうしても口を出さずにはいられない。
注意して注意していたのに、信頼を裏切られた時の悲しみと言ったら。
くしゃくしゃの手紙から伝わる彼女の心にはどうしたって胸が締め付けられる。
キュンとする恋愛模様とクスッと笑える友情模様も楽しい。
「君の名前で僕を呼んで」ではあんなに瑞々しく綺麗で可愛かったティモシー・シャラメが、今作ではアンニュイな雰囲気漂う若干身勝手な色男になっててびっくりした。
改めて、俳優ってすごいよなとつくづく思う今日この頃。
フィルムの質感が好きで、全体的にカラフルな構成で楽しかった。
まあわりとどこでもありそうな話で、女子高生がワーワーやってるだけと言ってしまえばその通りなんだけど。
余韻はあまりないけどサクッとスッキリ観られて、家族や友人への愛が深まる映画だった。
よかった
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