劇場公開日 2018年4月21日

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タクシー運転手 約束は海を越えてのレビュー・感想・評価

全205件中、101~120件目を表示

5.0ポスタービジュアルのイメージからかけ離れた重厚な作品

2019年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

舞台は1980年。ソウルでタクシードライバーをやっているマンソプは街のあちこちで起こる民主化デモにイライラ。ノンポリのシングルファーザー。そんな頃光州市で大規模な民主化デモが起こり、軍が街を封鎖していた。日本駐在のドイツ人記者ピーターは宣教師と身分を偽って入国、光州へ向かうために高額の報酬を提示してタクシーを探すが、そこに現れたのがマンソプだった。呑気なマンソプに一刻も早く光州に入りたいピーターは苛立ちを募らせるが、すぐに二人は政府がひた隠しにしている真実を目の当たりにする。

冒頭の人情ドラマにうっかり油断しましたが、中盤から徐々に見えてくる光州の現実、道中で知り合った大学生ジェシクやドライバー仲間のファンらとの温かい交流、そしてそれらを一気に呑み込む号泣不可避のクライマックス、『グリーンブック』がいつのまにか『野性の証明』になったみたいな物凄い映画でした。それもそのはず監督はこれまたアホみたいに泣ける戦争映画『高地戦』のチャン・フン。『シュリ』の昔からずっと韓流トップスターに君臨する名優ソン・ガンホ演じるマンソプが己の使命に目覚めるまでを丁寧に描く人間ドラマを軸に、民主化を巡って無数の命が失われる大惨事を容赦なく抉る演出は凄まじく、やはり韓流映画は邦画の100年先を疾走していると確信せざるを得ない圧倒的な傑作です。

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よね

4.0ホントにホント?

2019年6月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ボケ山田ひろし

5.0光州事件

2019年6月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

1980年、韓国の光州市でデモ隊に軍が発砲、多数の死者を出した事件があった。
軍は徹底した情報統制を行ったが、ドイツ人記者がタクシー運転手の協力でスクープ、世界に知らしめた。
普通の名もなき国民が、自国の軍隊に銃で蹂躙されていく様はとても怖い。

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いやよセブン

4.5タクシー運転手の矜持

2019年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

怖い

興奮

 お客様を安全に正確に送り届けること。基本とも思えるこの姿勢を貫き通すことが前半で語られていたように思う。確かにソン・ガンホ演ずる運転手は長距離の客で一儲けしようという魂胆がありながらも、車に傷をつけないようにシートを被せたり、病人・妊婦にはドアサービスしながら手を貸すという模範的な部分も感じられる。お金がちょっと不足している学生にも、まぁ、個人タクシーだからできるのだが、サービス精神も持ち合わせる。

 戒厳令が敷かれた光州がソウルとはかけ離れてるくらい別世界だったと気づいたマンソプ。客のドイツ人記者とも片言英語が通じないまま、通行規制をしている軍人とのやりとりも絶妙で、なんとか暴動の起きている光州に入ったのだ。徐々に民間人に対する軍人の行為の異常さに気づき、表情も変化し、夜になると命の危険も経験するのだ。

 デモや抵抗を続ける民衆はソウルから来たタクシーと外国人記者を歓迎する。暖かい。ガソリンスタンドでも感じた市民の暖かさが都会であるソウルとは違っていた。お姉さんがくれたおにぎり。食堂でもオマケにくれたおにぎり。それもあってか、恐ろしい光州へと戻ってピーターを迎える決意をするマンソプ。病院で見る阿鼻叫喚の世界。ニュースでは嘘ばかり垂れ流すマスコミと現実とのギャップに自身の使命を感じたのだった。真実を伝えること、その記者を安全に運ぶこと。

 ともかく死者154人負傷者3000人強も出した光州事件が教えてくれる史実に目をつぶってはならない。市民を守るべき武器を持った軍隊が、逆に市民を虐殺するなんてことはどこでもあり得ると歴史が証明している。それが隠蔽されることも繰り返されていることだ。勘違いしてる人も多いと思うが、軍は市民を守るために存在してるのではなく、国、国体を守ってるだけなのだから・・・。個々の軍人にとっても同じことで、終わってから、「上からの命令でやった」と言えば済むことなのだ。

 映画の内容はわかりやすく、脚色もかなりされている。特に終盤のカーチェイスなんてのは娯楽性のため、自分をはじめ、史実を知らない人にとっても有難い作りになっていました。『光州5・18』とは違い、外から見た光州事件。残酷な描写に関しては今作の方が胸打たれるが、内側から見た『光州5・18』も民衆の気持ちになって追うことができて素晴らしい映画だった。最後にドイツ人記者の実際の映像にも感動しましたが、やっぱり本物のタクシー運転手は1984年に亡くなっていたらしい。

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kossy

4.0ソンガンホさんの存在感

2019年6月4日
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前半はソンガンホさんの人情コメディ。運転してる時の音楽もなんか笑っちゃうんですよね。後半から徐々にシリアスに。丸腰のデモ隊を襲う軍が徐々にエスカレートして行くところが恐ろしい。ソウルに向かう道でのカーチェイスはポンコツタクシーなだけにハラハラです。光州で出会った人々の優しさには心揺さぶられました。悲惨な事件を題材にしているのですが、笑いと優しさが加わり見易い作品でした。

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サラ

4.5ソンガンホに外れなし。 ラストの逃走劇はちょっと余計かな?とは思っ...

2019年5月22日
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ソンガンホに外れなし。
ラストの逃走劇はちょっと余計かな?とは思ったけど、当時の状況がよく伝わる作品でした!

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tama

3.5まとまってる。

2019年3月31日
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かなり面白いし勉強になったしソン・ガンホ最高だけど、なんだろう、この物足りない感じ。エンターテインメント性を意識し過ぎなのでは?これに限らず、近年の韓国映画に感じることやけど、ちょっと客を意識し過ぎな気がする。

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あずき

5.0とんでもなく良い

2019年2月3日
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社会派映画の描き方として、これは本当に素晴らしい描き方。

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Jun1118

4.0ソンガンホ兄貴万歳

2019年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

テーマはガチガチの社会ドラマなんだけど、ソンガンホのキャラもあって、コメディータッチな感じもあり。温かなシーンもあって良いバランスだった。

私は当事件に関する事前知識がほぼなかったのでソンガンホ兄さんと全く同じ目線で光州を感じることができた。
政治にも興味のない一庶民が、ひょんなことから光州事件に巻き込まれてしまう。徐々に明らかになっていく真実と光州の惨状。まるでミステリーのようでもある。
当時の光州や、光州の外の様子が描写されればされるほど、これがたった30年前に実際に起こったことだということに恐怖を感じる。

軍事政権という特殊な状況下の話ではあるけど、けして他人事ではない。人間の恐ろしさ、それを止めるのもまた人間であり。
哀しみも多いけど救いも希望も残る。
人としての素朴な親愛の情と平和のありがたみを心から感じられる、温かい物語だった。

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sannemusa

5.0むごい

2019年1月1日
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今思えば、
最後の検問で、なぜだか見逃してくれた若い兵士、
たぶんあの優しい光州の運転手さんの 末の弟さんなんでしょうね・・・
「音痴の学生と良く似てるヨ」と言ってお兄さんが笑って並んでた。

徴兵されて、同じ国民に銃を向けることになり、仲間の私服軍人がカーチェイスの末に大切なお兄さんを銃殺したことを弟は知らない。

むごいな。

兄の死の直後、その弟が、何故だか不思議な衝動でピーターたちを通してくれたんです。

そしてフィルムは世界へ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕自身が、催涙弾やら放水やら、おまわりさんからお見舞いされた世代だし、
友人(女性)はおまわりさんから警棒で頭を強打されて後遺症がいまだにあるので、光州事件は身につまされて泣けました。

警察や軍隊が武力で市民を弾圧するのは、本当に恐ろしいことです。
昔も今もです。

BGMは加藤登紀子の「時には昔の話を」かな。

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きりん

4.0ソン・ガンホ

2018年12月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

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コンブ

3.5カーチェイスいらんし

2018年12月29日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

1980年の光州事件を扱った「タクシー運転手」。韓国で1200万人突破というこの名作を、東京では新宿と立川,錦糸町でしか上映していないということがまずおかしい。ペンタゴン•ペーパーズと同様にどうしても今の日本の現状と重ね合わせて観てしまうのだ。後半のカーチェイスシーンが余分でつくづく残念。韓国映画特有のサービス精神旺盛さが裏目に出た

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たあちゃん

5.0日本人記者は、知っていたはず。

2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

難しい

日本にいるドイツ人記者が韓国の戒厳令について、
日本で知り、韓国の光州へ取材に向かいました。

この映画を鑑賞してドイツ人記者よりも、日本人記者の
ほうが、この光州事件を世界に報道できる可能性は高った
と思いました。
日本人なら外見は韓国人に似ています。
第2次世界大戦中に、日本が韓国等の国々を占領した
影響で韓国人には、意外に日本語が通じます。

もちろん、誰が取材しても、命がけの取材になるので、
「自己責任」による取材です。

発表報道は、韓国政府により嘘ばかりです。
ドイツ人記者の行ったこの調査報道は、真実の断片かも
しれませんが、事実を伝えることで、韓国や世界を
動かし、歴史を創りました。

日本ニュースは、発表報道、毎年同じ行事のニュース、
スポーツニュース、芸能ニュース、天気予報で観あき
ました。
何のために使用されているのかわからない受信料を
支払ってまでして、NHKのニュースを見る気にも
なりません。

この映画を鑑賞しても、何も感じない、何とも思わない
日本人記者は、ドイツ人記者に劣ると感じました。

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ノリック007

3.5人情の厚さが胸を熱くさせる

2018年12月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

映画としてとても面白かった。
ベースになる光州事件が僕が生まれる2年前、
約40年前にあったなんて信じられなかった。
日本で言う学生運動か、
と思っていたら軍は怪我人や無抵抗の住民を撃って行く
姿は映画だけど恐ろしかった。

映画を感動的にさせるのは、
光州の人たちの温かさ。
自分たちは虐げられてるのに、客をもてなす姿や
笑顔を忘れない姿勢や団結。は胸を撃つ。
主人公も悪い人ではないけど、
どこか軽いキャラクターだったのが、
光州の人たちや、記者の正義感に触発されて
変わって行く姿も良かった。

ラストのタクシーでのカーチェイスは、
フィクションでしかないけど、
盛り過ぎだし、
韓国人はこう言う自分の命を賭けて
仲間を助ける構図好きだなと思ったけど、
胸が熱くなりました。

笑いのシーンがあるから泣けるシーンも際立って、
感情の振れ幅が凄かった。

現実では記者は運転手と再会出来なかったという事
だけど、やっぱり軍に殺されたって事なんだろうな
と思いました。

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奥嶋ひろまさ

4.5面白かった

2018年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

怖い

結構長めの映画だけど、あっという間に感じた。
コメディーチックな日常からハードな非日常へとグラデーションになっていて、その中でただ無関心だった小市民だったソン・ガンホが、ドイツ人記者や光州の仲間たちと協力して、真実を世界に届けるという使命のために頑張るという展開は胸熱だった。

実話ベースということにも驚いたけど、普通に映画として凄く上手いし面白い。

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青空ぷらす

3.5今後の研究に期待

2018年11月24日
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平常な世界と非常な世界のグラデーションの描き方が良い。何か違うなと思ったら既に違う世界にいる。追いつかない現状認識。それがどんどん追いつく。
タブーとされてきた事件を取り扱った作品。それだけに色々と勉強もできる。かつての映像では市民も武装している。皆兵制度がある国。数日間は市民が市中を制圧したという。不明な点も多いようだ。
何故民主化運動が光州で暴動化したか、何故軍政は市民を狙撃するに至ったのか?あまり触れてくれていない。実相を総じて正しく描いているかという点については疑問もあり、エンターテイメント要素も多く詰め込まれている。
しかし、卵と壁ではないが、思想的背景や社会情勢を棚上げしても、英雄的行為への希求は人の構成要素の一つであり、誰もが英雄となりえることを示すことが、昨今蔓延する臆病風に効く薬であって欲しい。

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Kj

4.5期待通りの映画

2018年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

なかなか観ることができなかった本作を
やっと観られましたが
笑いあり涙あり、緊張あり緩和ありで
2時間強があっという間に感じられた
期待通りの映画でした。

ほんのちょっと前の出来事で
しかも隣国の韓国で
大した主義もない
ごく普通の市民が
人としての良心や善意からの行動で
紛争に巻き込まれていく様や
刃向かうものに軍事政権がとった行動は
とても怖かったです。

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アツコ

4.0現実と空想の狭間で

2018年11月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

ほっとする日常や明るさが情け容赦無い描写をより際立たせる、凄まじく素晴らしい映画。

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褐色の猪

4.5二人で伝えた真実と、友情

2018年11月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

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近大

4.5色々教えてくれる映画

2018年11月3日
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笑える

興奮

知的

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ミーノ