シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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最初から最後までこっちの単純な想像通りに場面が展開していく。つまり...
最初から最後までこっちの単純な想像通りに場面が展開していく。つまり浅い。薄っぺらい。くだらない。それでもその時代を復元している美術の徹底ぶりに目を奪われ最後まで観ようとする意思が持続され結果退屈だけど脱落する事なく完遂出来た。以前から言われてた事だけど質が落ちたな、アメリカ。
何とも言えない
水中は何もかもから解放されるような気になる。
同時に何か恐ろしさも覚えるのは我々の古い記憶なのか。
ギレルモ・デル・トロ監督の作品は亜人が度々登場する。
ヘルボーイ然り、パンズラビリンスしかり。
ヘルボーイの水中にいるアイツの過去話だと勝手に思っていたら全然違って、肩透かしを食らった。よく見りゃ全然違う。
題材として分かり合えるはずのない世界と世界が繋がることが描かれやすい。
これも唖の女性と魚人(?)の交流を描く。
主人公の女性が余り美形じゃないのも、安易なハリウッド映画ではないなと思う。
個人的に、セキュリティ担当者が主人公の女性に何故か惹きつけられるシーンが独特だ。ハンディキャップがかえって男の征服欲を掻き立てるのだろうか。その感情は分からなくはない、とても背徳的な気分になった。
肝心の主人公と魚人の恋は、リアリティが無いため余り感情移入できなかった。話せない女性とそれをありのまま受け入れる、他の人と違う視点で彼女を受け入れる魚人。勿論、魚人自身も異端である。
異端同士の恋と簡単に言ってしまえばそれまでなのだが、どうもしっくりこなかった。余りラブロマンス向きでは無いのかもしれない。
魚人が猫をムシャムシャ食べるシーンがあって監督は猫がきっと嫌いなのだろうと邪推する。その後無邪気に他の子猫と戯れているのも何だか可笑しみがある。こういう悲惨なシーンをちょっと許容範囲に落とし込むのは上手だなぁと素直に感じた。
浮力
これぞ映画!っていう
既視感満載の異色ラブストーリー
また騙された・・・
作品賞受賞?
「バードマン あるいは」も酷かったけどこれはそれ以上だ。
ヒロイン?のルーティンとなる自慰行為は許せるが、半漁人とのHには恐れいった・・・
本当に馬鹿馬鹿しい作品。
わかるでしょ 言葉で伝えなくても
映画「シェイプ・オブ・ウォーター」
(ギレルモ・デル・トロ監督)から。
とても切ない「ファンタジー・ラブストーリー」だった。
幼少期のトラウマで声が出せない主人公の彼女「イライザ」と、
摩訶不思議な生き物(人魚の男性版?)の「彼」が、
言葉という手段を使わずに、愛を育んでいく過程に、
もどかしさを感じながらも、これが本当の愛なんだな、と
ちょっぴり涙腺を緩めながら観終わった。
何度となく登場し、作品の「キーワード」とも思える
「あなたには決して分からない」という歌が印象的だった。
作品冒頭、TVから流れてくる曲は、
「あなたには決して分からない、私がどんなに寂しいか・・
あなたには決して分からない、どれほど深く私が想っているか」
そして、なぜか2人のダンスシーン。(この場面だけ???)
「あなたには決して分からない、私がどんなにあなたを愛してるか
あなたには決して分からない、どれほど深く私が想っているか、
隠そうとしてもあふれてしまう、あなたへの熱い想い」
さらに「わかるでしょ、言葉で伝えなくても。
あなたの行く所に私の心もついていく。
あなたのことはいつも祈ってる、他に方法があればいいのに、
愛を証明したいのに、どうしていいか、私には分からない、
永遠にこのままよ、今あなたが気付いてないなら」と続く。
しかし、ラストシーン、このフレーズに変わる。
「あなたの姿がなくても、気配を感じる。
あなたの愛が見える。愛に包まれて私の心は優しく漂う」
うまく言えないけれど「愛」って、こういうことかな。
ちょっとビクビクした。
最初はワクワクして観ていたのだけれども後から怖くなってきた!
音楽が良かった。ワクワクした。
エリサが可愛かった!
何故だろう不思議な気分。
猫食われているところかわいそうだった!
アメリーを観ている感じだった。
撮影はどこでしたのだろうか?調べたくなった!
何故今この映画を作ろうと思ったので??
アカデミー賞取る前の日に観た イオンシネマのグランシアターっていう...
愛の心情を映像で表している
愛とは何か?を考えさせられた。
半魚人とイライザは、異種同士であるにもかかわらず、お互いを怖がらず尊重しあい、共有しあい行動した事により、お互いに惹かれて行く。
だが、その生活は長くは続かない。
ヤマアラシのジレンマの様に、生活が長くなるにつれ、イライザの心は、互いが別のモノだからこの世界では通じ合えない。と落胆して行き、半魚人は彼にとって過酷な環境のため、衰弱して行く。
だが、互いに心で通じ合い愛し合っている。この言葉では言い表せない衝動や心情を水の流れの如く映像として表現している。この渦めく感情・心情・衝動を水で表している事をわかる人とわからない人で、この映画の評価が大きく変わると思う。
また、ストリックランドは悪役であるが、彼も彼なりの考えや衝動・心情があり、プライドがある。彼もまた他者に尊厳を踏みにじられている被害者として描かれているところにこの作品の深さを感じた。
また、ストリックランドも博士と同じような結末を迎える事から、彼らは彼らなりの考えがあり、それに従った行動の結果だという暗示でもある。
この物語は、登場人物の心情をよく描けており、それを水(ウォーター)として表し、また、形(シェイプ)とは行動ではないかと推測する。
心と行動、抽象的なものと具体的なもの。
シェイプオブウォーター。行動の中にある心。心を表す行動。がこの映画のメッセージではないかと思う。
まだまだ細かな描写での隠れたメッセージはあるが、一度観ただけでは全て回収しきれないのであと何度か観ようと思う。
美しい
見ていてとても美しいなと思った。なんだか不思議な気持ちになった。声が出ない女性と異生物の恋、、
途中何度か過激なシーンがあり驚いたが色んな人の世界に入り込めるような作品だった。イライザとの恋がどうか上手くいっていますようにと思わず願ってしまう。
不美人中年必見のラブファンタジー
美女と野獣は大好きですが、結局美男美女やんか、とは思ってました。ちょっとね。
ダサい女たちや、冴えない女が見初められる的な恋愛ものにしたって、アンハサウェイ(プリティプリンセス、プラダを着た悪魔)やらサンドラブロック(デンジャラスビューティ)がダサくてガサツなモテない女として頑張っても、やっぱ結局中の人、美人やん?
ちょろっと眉毛抜いてお化粧したら絶世の美女ってさ。
美人すぎない役者が美に頼らず、愛し愛される物語を欲していました。ひそかに。
そんな私にうってつけっぽいシェイプオブウォーターです。楽しみにしていました。うん、ほんと良かったです。
わたしの仲間(不美人中年ひとりもの)はみんな見たほうがいいと思いました。
サリーホーキンスは最近とてもよいなぁと思っていて、ブルージャスミンのジンジャーが良かったし、パディントンでもとっても良かったし、僕と世界の方程式も大好きで、シェイプオブウォーターでもよかったです。モードルイスの幸せの絵の具もみようと思っています。
監督が美人を主役にせえという映画会社の圧力を受けないために、結構自腹で映画作った話、かっこええなと思いました。
ギレルモデルトロさんの映画は初です。パシフィックリムとかは絶対見ない類のジャンルなので私に関係ないと思っていましたが、ジャンルで切り捨てちゃダメですね…今回見られてよかったです。グロいらしいけどパンズラビリンスみよっか、な?
結構ユーモラスで、そしてグロテスクで、幻想的でうっとりしました。
イライザの自慰シーンが何度もでると聞いていて、非婚中年女性の性を普通のものとして描いてくれてるなら嬉しいけどどんな風に?と思って注目してしていましたが、卵タイマーの後ろでピンぼけ、という描写で、うーん…と思いました。
がっつり正面から映してくれってことではないですが、ただあれじゃ察しの悪い人には何だかわからない。
でもあれが限界なのかもとも。
1962年がどんな時代かはあまりわかってません。
冷戦真っ只中なのはわかる。
キューバ危機前?後?くらいな感じですが大丈夫です。
精神的に抑圧が強い時代だという認識で良いかと思います。
ロシアのスパイの研究員の人が、多分君の名前で僕を呼んでのエリオのパパ役の人じゃないかな?最近よく見ます。
彼もなんだか切なかったです。
イライザは声が出ないけど、辛いこともいっぱいあるだろうけど、毎日に楽しみを見出して生きています。窓を走る雫をうっとり眺めたり、ミュージカルの主人公になった想像で楽しんだり。ああいう空想が支えになるんだよね。わかる。
そしてイライザは強い。マイケルシャノンにどやされても負けないし、手話でFワードでやり返すし、大好きな彼を助けようと大冒険するし、めちゃかっこいい。
女で、孤児で(イライザは孤児の苗字をもっているそうです)、障がいがあって、黒人で、老人で、ゲイで、少数派、という人たちが、
男で、強くて、白人で、体制側の人たちに、立ち向かって、「人間」である彼を助ける訳です。
やー、興奮しないでいられようか。わたしもイライザだし、ゼルダだからさ、みんなの戦いを応援しましたよ。
そして人間の定義について、今も考えています。
イライザにとって、あのふしぎな生物は人間のなのです。
彼を助けないなら私たちは人間と言えるのかという旨の発言をします。人間としての境界に否が応でも立たされてきたイライザのこの言葉は、ずんと心に突き刺さりました。
彼は、最初はヌメヌメ感にギョッとしましたが、外見は見慣れます。最後には可愛く見えました。つか美しい目にわたしもメロメロに。
イライザと彼とのラブシーンは、とてもロマンチックに思いました。うっとりです。
はみだしっ子たちが傷を癒し合う様に寄り添い、やがて愛し合うというプロットは、たぶんわたしが自分に訪れることをずっと待っている筋書きなんだと思います。
なので、そういう流れにはもう、だいぶやばいです。
ラストシーン、首の怪我がエラに変わったイライザは、あのまま彼の住む世界で幸せに過ごしたと思っていていいのでしょうか?
そこが確信が持てなかったのだけど、そう信じていようと思います。たぶん隣人のかつらの画家さんもそう思っているはず。
イライザの性的日常をもっと踏み込んで!ってところと、猫の首バッサーが辛かったので4.5です。
懐かしの半魚人映画
子供の頃、確かゴシック・ホラーの名門ハマー・フィルムで制作された「大アマゾンの半魚人」・・・と思ってたら心細くなりネットで調べたらこれユニバーサルの映画だと!
で、「大アマゾンの半魚人」、「ウルトラQ」のラーゴンを経て、すっかり半魚人の事を忘れていた時に出会ったこの「シェイプ・オブ・ウォーター」。
所謂おとぎ話みたいな映画だけど、いつの時代にも存在するフォーマットだと思う。
例えばよく比較される「スプラッシュ」や「花嫁はエイリアン」もっと言えば「マネキン」とか、どちらかと言うとラブコメ調の作品が多い。あと「キングコング」ね。
80年代に偏ってしまったが、もっと昔の名作「シベールの日曜日」や「招かれざる客」、もちょっと乱暴だけどニュアンスとして今作に近い存在のような気がする。
で、今作の主人公たちは声帯を破損した女性と南米から発見さえた未知の存在。共にマイノリティなカップルが必死に明日を探しクライマックスへ繋がるんだけど、監督のやりすぎ感も気になるが嫌味のない演出とセリフや画像による観客への感情コントロールが上手く気がつくと終了。
半魚人さんは割とハンサムで肌の柄も綺麗な昔のそれとは違うなぁ。
引き込まれる
まず、この映画の映像美に惹かれました。
画面全体が海の中のような薄暗い青いカラーで、水がいつでも連想されます。
音楽もとても素晴らしい。
水の柔らかさ強さを表現するかのような音楽で聴いていてとても心地がいいです。
ギレルモ・デル・トロ作品の中ではなかなか単純なストーリーなのだなと思いました。
またここまでラブストーリーを全面に出した映画も珍しいですね。
でも、美男美女やありきたりな恋愛を描くのではなく、決して若くはない女性と半魚人の恋愛とはさすがのギレルモ・デル・トロだと思いました(笑)
彼女が口が聞くことのできないのを知らないから、ありのままの自分を彼は見てくれるというのには、彼らが惹かれ合う運命なのだと感動しました。
あの、サリーホーキンスの手話での熱演とても素晴らしかった。
ファンタジーな要素が詰め込まれていながら、東西冷戦下のアメリカという割と現実的な舞台。
パンズ・ラビリンスから感じていましたが、彼は現実とファンタジーを両方をひとつの映画で描くことにとても長けています。今回もそんな厳しい現実的な世界と、クリーチャーとの純愛の対比が素晴らしかったと思います。
そして最後の2人が水の中で抱き合うシーン
なんか、気持ち悪いなんて一切思わず、むしろうっとりして泣いてしまいました。
これは彼の作品でも最高傑作ですね
保護と虐待のステレオタイプ
エラ
絵本のようなと思いきや、白黒テレビのロマン映画。
古き良きロマンチックな雰囲気。
恋をして色めき鮮やかになっていくイライザに眼を奪われる。
でもなんでラストで魚人まで撃つし。
ストーリーが進むにしたがって、指の壊死がよく描写されるのは何故?
まだよく落とし込めてない。
何はともあれ結ばれてよかった。
傷がエラになってちょっと感動。
うっとり眠れた。
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